小生の備忘録

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RZ250改 9 渥美半島 菜の花畑



 春を知らせる菜の花の写真を撮りに、3週ほど前に渥美半島を訪れたが時期早々で「ちらほらの ち 」ぐらいだった。もう大丈夫だろうと読んで、今年おはつのRZで乗り出した。ロングなら早朝に出発することが多いけど、今日はそんなに距離も出ないだろうし、太陽もしっかり上がってからののんびり出発。RZは2ヶ月ぶりだけどチョークを引いたら2.3回のキックで「ボロボロ」とエンジンに火が入る。バッテリーが上がっていようといまいと、キックスタートは関係ないから気が楽だ。


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 かかりはじめは恥ずかしいくらいの白煙を上げるけど、ほどなく落ち着いてくれる。混合が濃いめなのか、昔の頃に比べたら白煙も多いように感じるし実際のオイル消費も400~500km/Lと他のRZと比べると大きいようだ。かといって、オイルの混合比を変えるような仕組みはないので、薄くて焼け付きやすくなるよりはましだと納得している。


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御油の松並木


 名古屋から渥美半島へのルート、高速道路で音羽蒲郡で降りて23号バイパスにのっかるのが最短コースだろう。でも音羽蒲郡ICを降りた先の国道1号線がトラック達で一杯なことが多い。なので、ICを降りてから直ちに「旧東海道」に逃げ込んで、23号バイパスの始まる国府まで近道をすることに。この途中にある「御油の松並木」は江戸時代からの松林が残っているところで、和む場所だ。同様に近道として使う地元民もいるから交通量は多め。


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渥美 田原 「加治の菜の花畑」


 23号バイパスを快走し大崎ICでおり、田原街道を東に進む。田原の道の駅も過ぎて1kmちょっとの左手に真っ黄色になった絨毯がみえてくる。この前来たときは背丈も低い葉っぱだけだったのに、今日は満開の菜の花が一面に広がっていた。未だ最高気温は一桁の寒さだけど、菜の花をみると春が近いことを感じさせてくれる。この日は平日だったので観光客は少なめだったから、独り占めできたような満足感。


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 これで菜の花に「花の香り」があったのなら、もっと素晴らしいのだが。。。 この渥美半島はメロンや野菜で知られているが、この時期の菜の花も有名で地元では「渥美半島 菜の花まつり」として、1月中旬から3月いっぱいまでの間、各場所でイベントを行っている。2年前の1月中旬は満開だったはずなので、今年はやはり寒さがきついんだろうな。


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 パンフレットをみると、菜の花畑にも「観賞用」と「菜種油用」の2種類があって、観賞用が早咲きのようだ。3年前に伊豆半島の下田近くの菜の花畑に感動したが、訪れたのは3月中旬。調べてみると九州や四国の知られた菜の花畑もそのほとんどが3月以降が開花だ。つまり渥美の菜の花が国内では最も早咲きになるんだろう。

この場所以外の菜の花畑はあって、それぞれ見て回ろうと思ってはいたけど。。。十分ここで満足できたし、、、寒さは堪えるし、、、ということで、これにて今日の葉の花畑はおしまい。



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渥美 赤羽根海岸


 渥美にきて海を見ずに帰るわけにもいかないので、赤羽根の道の駅に立ち寄ってみた。ここは海岸沿いが公園になっていて、180度、太平洋を見渡せる豪快な海の景色。幸いに風が弱かったので、海岸も昼下がりの日差しをあびて寒くない。砂浜近くまでRZを引っ張っていて、海をバックにRZのポートレート一枚。

 RZはどのアングルも好きだけど、特にこの姿が大好きだ。白い塗色にゴロワースブルーのラインがタンクからリアまで綺麗に流れ、ボリューム感あるタンクとサイドカバー、リアカウルの一体感がとてもいい。オーバーデコレーションだらけの今時のバイクより、簡素でずっと洗練されている。例え不動車になってしまっても、眺めるためだけでもこのバイクは残しておきたいなあ。


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GL1200 キャブレターフロート


 帰る途中で電話が鳴って、バイク屋さんから「GL1200のキャブレターを開けたらえらいことになってる!」って報告があった。昨年末から「片肺」になっていたGLはずーっとバイク屋に預けてあって、やっと修理が始まったようだが。。。まずは見なきゃと自宅を通り過ぎて、お店に直行。みごとに劣化したフロートがキャブの中で割れていて、これでは片肺になるわけだ。古いバイクだとフロートも金属製でちょっとした破損なら半田付けで治るらしいが樹脂ではそうはいかない。
 幸いにも、他のホンダ車でも使われていたパーツのようで、鈴鹿の倉庫には30個だけ残っていることが判明、すぐに手元に来ることが分かった。やれやれ、これでエンジン不調から脱出することが出来る。なんたって治ってくれないと、春には九州まで行くつもりなんだから!!

おまけ

 喜んだのもつかの間、翌日またバイク屋さんから訃報。今度は「イグニッションコイル」の亀裂。コイル単体はすでにGL1200用としてパーツの在庫はないのだが、品番が違うけどホンダ車のパーツが適合するのではないかとの事。まだメーカーへの確認は取れていないけど。。。なんとか、治して。。





# by akane8150 | 2018-02-12 21:32 | Motorcycles | Comments(8)

お気に入りの写真をイラストに



 バイクはとっても独りよがりの乗り物。移動するための手段であったらクルマで十分、敢えてカラダを露出して怪我をしやすいバイクを選択するのは馬鹿げでいる。・・・ 理屈で考えたらバイクなんぞ乗っちゃいけないんだけど、小生を含めバイクに取り憑かれた輩は多い。

そんなバイク乗りは理由もないのに無駄な遠出をしたりして、先々で気に入った写真を残そうとする。絶景に佇む愛するバイク、カーブを曲がりきる自分のライディングフォームなどなどフェチズムに溢れた画像は、至極の宝物ものだ。

でもそうも簡単に「格好いい」写真は残せない。ビジュアル的に均整のとれた構図や背景の取り込み、さらにはピントの合わせかたや露出、時にはその時の天気や日照の向きなど数え切れないほどの条件をクリアして、初めて気に入った画像が手に入る寸法だ。

今回はそんなお気に入りの写真を楽しいイラストに仕上げてくれる「44-Life Works」さんのイラストを紹介してみる。
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V-max1200 2000年式 


 家族の乗ったクルマとV-maxで併走した際に、腕に覚えのある義弟が撮ってくれた写真。タンデムの次女がタンデムが楽しくって「吠えている」。これは小生の中でも気に入った写真なので引き延ばして飾ってある。この写真をイラストにしてもらうべく制作依頼をしてみた。イラストは全く同じ構図では無いのだけど、デフォルメした人物とバイクの量感、雄叫びを上げている娘の楽しそうな雰囲気が伝わってくる「ナイス」な一枚だ。

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CX-EURO 1982年式


 学生時代にロングツーリングに使っていたCX。残っている写真が少ないのが残念だけど、これもイラストにしてもらった。高速道路を走行中に併走していた友人の車からシャッターを押したモノ。たまたまピントが合って背景が流れた「動き」のある写真。所有した後半にBMWのぼかし塗装に憧れてオリジナルの全塗装をしたんだけど、、ほとんど写真が残っていなかった。なので、2つを合成してもらって「オリジナル塗装バージョンの走行写真」にイラストを加工してもらう。これもイラストの成せる技で、どんな無理難題でもこなせてしまう。
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MT-01 OS仕様 2008


イラストの作者が同じMT-01乗りの仲間であったこともあり、以前から小生の-01もイラストにしてもらっていた。オリジナルのカウルミラーの姿と現状のバーエンドミラーに変化したこともイラストで再現してくれている。いじったパーツであるスタンドフックや独特のリアキャリア、上下のスライダーなど正確に再現されていて面白い。カウルミラーが無くなって、フロントカウルの形状がスッキリしたこともよく分かる。

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RZ250改 1981


 RZ250も気に入ってくれた題材のようで、ブログに上げてあった写真からほのぼのとしたイラストに仕上げてくれた。このRZはかなりデフォルムされているが、小生のメットやつなぎのディーテルが上手く表現できている。お誕生日のフェイスブックにはロゴ入りでプレゼント頂いた。RZのゴロワースカラーのブルー2色がよく再現されている。

 44-Life Worksさんは、
三浦半島で本業は「深海釣り専門の乗合船」の船長さんだ。同じMT-01乗りの仲間がご縁のきっかけで、SNSなどでつながることが出来る。

フェイスブック https://www.facebook.com/iwayoshi44/
ブログ  http://fman44.exblog.jp/

 小生はこのイラストを大きめにプリントアウトして部屋に飾ってある。今後は、GLサイドカーやセロー、さらには過去の愛したクルマ達もコレクションに加えるべく制作をお願いするつもりだ。






# by akane8150 | 2018-02-07 21:51 | Motorcycles | Comments(4)

XT250 セロー 12 伊勢 剣峠 五ヶ所峠 鍛冶屋峠 鴻坂峠 藤越



 毎年のことだけど、正月が過ぎ仕事が始まると当面は仕事に忙殺される。なんだか体が重いなあと。。気づいたら2週間ほどバイクに乗っていない。乗らなきゃ。。。でも凍結やら積雪で行く先はどこにする??

 地図を眺めていて。。。 南伊勢の山々に美味しそうな峠が幾つかあることを思いついた。ただし、名古屋から伊勢までは高速道路を100km以上走らなくてはたどり着けない。峠相棒の「セロー」には楽しくも無い高速道路だけど、今回はがんばってもらうことに。



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 会食の約束があったので、夕方4時までには帰宅しなくてはならない。この日は「暖かい一日になりそう」という天気予報を信じて、朝日も上がった7時過ぎに自宅を出発。使い捨てカイロをブーツと手袋に突っ込んで、グリップヒーターをオンにして走り出した。


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 100km先の伊勢自動車道、多気SAまで一気に走る。エキパイとマフラーを換えたセローは排気の抜けがよくなって制限速度+αで淡々と文句を言わずに走ってくれる。最高速度も10kmほど上乗せしているので、クルマの流れには十二分についてゆける。高速を飛ばすと30km/L、一般道路では40km/L近くまで走ってくれるが、如何せんタンク容量がトータルで10Lにも満たないので、山道に差し掛かる前にはGSで満タンにしておいたほうが安心。


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 今回の最大の目的は「剣峠」。それだけではもったいないので、奥伊勢の山々の5つの峠を繋いでルートを策定していた。いずれも初めての峠なので、このクソ寒い時期のツーリングではあるが、それなりにワクワクしていた。国土地理院の地図をじっくりと、また先達たちのブログなどを研究しルートを策定する作業は楽しい。スマホのナビも頼りにはなるが、最終的には国土地理院の地図から印刷し、ルートをたどって線を引き要所の地名や社寺にマークをしてこれを見ながらの探索となる。電波が届かない場所ではスマホの地図も当てにならないし、現地では精密な地図を手にすることが一番確実だ。



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 名古屋の自宅を出てまっすぐに走って2時間後に伊勢神宮内宮に9時半に到着。日が当たる限りは防寒対策の装備でなんとか走って来れた。すでに参拝客で門前の駐車場には長蛇のクルマの列。ツーリング途中の小生は、バイク駐車場までは入ったが、そこで鳥居に向かって今年最初の伊勢参りを済ませた。

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 内宮前のロータリーには終点と書かれた国道標識、国道23号線。豊橋の国道1号線との分岐を起点として愛知三河と名古屋、そして三重の大動脈として君臨する240kmのルートだ。この終点が伊勢の駅前とか、鳥羽ではなくってこの伊勢神宮内宮までというのも洒落ている。


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三重県道12号伊勢南勢線


 そのロータリーの奥に国道23号終点から続く細い道が県道12号(伊勢南勢線)で剣峠に続く美味しい山道の始まり。正月三が日だけでも50万人が訪れるという伊勢神宮で、この道に分け入った人は何人いるんだろう。内宮の有名な宇治橋から100mと離れていないこの県道は、参拝客とは無縁の人気の無い細い道だ。


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 入り口にはこの先の県道、「険道」を示す通行注意の標識がある。加えて、神宮司令のお札で「鳥獣捕獲禁止」の表示。ここから五十鈴川よりの区域は神宮宮城林で厳格に保護されているというお知らせだ。よくある山奥の「立ち入り禁止」のお触れよりも厳格な感じがしておもしろい。川の右岸がその区域にあたり、自然林が広がっていて紅葉はきれいだろう。


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 走り出してすぐに県道はクルマ1台分の幅員となって五十鈴川に沿って登ってゆく。内宮で手洗い場として粛々と流れている五十鈴川もだんだんと沢といえるような細さとなり続いてゆく。途中には面白そうな林道の分岐を幾つかみるが、すべて神宮司令のお札が立って無礼者の進入を拒んでいた。


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 10kmを過ぎると道はつづら折れとなってグングンと高度を上げてゆく。中途には幾つかの集落跡があるが、廃屋となってしまったこのも多く、あの喧噪の内宮前を思うと、程ないところとは思えないほど靜かな山だ。交通量が少なく薄暗い路面には落葉と苔の絨毯ができていて、見る分にはきれいだけどタイヤを乗っけてしまうと滑って転倒なんておきやすい。


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剣峠


 きついヘアピンを幾つか越えて、パッと峠に到着。これまでも多くの峠を越えてきたが、この切り通しの美しさには息をのんだ。うっそうとした木々のしたに苔むした暗い岩盤が、その先に南にV字型の明るい空を生み出していた。


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 この道は明治の頃に開拓され、物流や参拝に使われてきたという。路線バスも走っていたらしいが、よくもまあこんな細くてヘアピンばかりの山道を走れたものだ。当時の路線バスはきっと乗用車に毛の生えたくらいの小さなものだったに違いない。

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 峠の海側からは五ヶ所湾を望むことができる。峠にはこの峠を歌に詠んだ古人達の石碑もあり、峠を登り切った達成感や安堵感、そしてここからの景色に感動したのであろう。峠の先は樹木に被われたくだり道となって五ヶ所湾にたどり着く。樹木のために思いの外展望は良くないが、振り返ると峠近くの山の頂が見える。剣峠の名称は「その昔、荒神さまが天から降りてきて、この地に剣を突き立てて霧の中に消えてしまった」という伝承からきているらしい。

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横輪南勢線(県道720号)


 剣峠を下りたところは南伊勢町、右に分岐する県道720号に乗っかってもう一度山に向かって上り始める。三重の山道はカーブミラーも少なく、ガードレールも完備されない所が多い。落石も多いので、乗り上げてバランスを崩して谷に転落なんて悲惨なことにもなりかねない。特に落葉に隠れた落石を踏まないように気をつける。


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 対向してくるクルマにも出会わずに峠に到着。剣峠ほどではないが切り通しの峠だった。峠の標識もお地蔵さんも見当たらない。地図には峠の名称がなかったが、現地の案内では「床木峠」と書かれてあったり、地元の人は「五ヶ所峠」と教えてくれた。


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床ノ木


 峠を下った先が「床ノ木」と書いて「いすのき」と読む落人伝説の残る小さな集落だった。集落にバス停があったので覗いてみると。。。1日に1本の運行で「お買い物用」なんてコースがある。調べると下流に向かってここから10kmほど離れた度会町にあるショッピングセンターが終点。

 興味が湧いたのでさらに探求すると、まずは普通に想像するようなバスじゃなくって「ハイエース」だった。地元のNPO団体が運営する「沼木バス」として5年前から、運賃100円で提供していることが分かった。それにしても白ナンバーなのはなぜ?と思ったら「過疎地有償運送制度」なる法律があって、公共交通機関やタクシーなどが確保されない地域では法人がその会員に営利を目的としない安価で交通手段を提供することが出来るというものだ。つまりは、国が認めた「白タク」ってわけだが、会員(地元民)を対象としているので小生は乗せてもらえない。

 この制度を活用している自治体も全国に20例を越えており、運転も出来ない、交通機関もない過疎地の生活手段として期待されている。この沼木バスも継続して運用されることを期待した。


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久昌寺


 この地区にある曹洞宗のお寺。現地の説明文には「寺伝によると、当寺は1190年、平知盛の草創としています。知盛は壇ノ浦で入水することなく、平家の再興を期し当地に隠れ住んだとされています。墓地に御堂を建て知盛の菩提を弔ったのがこの場所で、境内に供養塚があります。」とあった。知盛は平家の猛将であり、落ち延びて生きていて欲しいと願うところからこのような伝承も生まれてきたのだろう。

 さらにお堂の新築工事の際に知盛のお墓を発掘したところ、平安末期の人骨2体、短刀一振、そして写経石数千個が発見されたとあるが、埋葬されていたのは誰だったんだろう。



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 綺麗に維持されている民家にであう。すっきりしすぎて生活感が感じられないくらい。100年近くは経っているかもしれない建物に簡素な庭、山奥の農家、、夏は障子をあけておけば涼しい風が入ってきそう、でも冬は寒いだろうなあ、外にあるトイレとお風呂は母屋に移動させたいなあ。。なんて勝手にいろいろと妄想。何より心配なのはムカデやヘビが普通に屋内に入ってきそうなこと。維持するのは大変だろうが、ぜひ現況のまま後世に伝えて欲しいと思う。


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旧鍛冶屋峠入り口


 再び山を越えて五ヶ所湾にもどるには県道719号の鍛冶屋トンネルを使うのが簡単だが、地図で見ると旧道もあるようなので突入してみた。侵入口は表示がないので、国土地理院の地図コピーが役にたつ。バリケードで優しく侵入を拒んでいたけど、通行止めとは表示無かったのでお邪魔してみる。

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 舗装は残っているけど旧道は往来が途絶えてしまったようで、崖崩れや路肩の崩落など至る所にあり既に廃道と化していた。この先が通行止めにならないことを願って登ってゆく。

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鍛冶屋峠


 数キロほどで峠に到着。クルマも通らないためか、かなりワイルドな佇まい。崩落がすすんでいるのでここまでクルマで来ることはできないだろう。峠からの登山道の案内があって、ハイカーには利用されているようだ。山側の斜面にはお顔の無くなってしまったお地蔵さんが一体、きっと次に来ることは無いだろう峠の記念に写真を一枚。


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五ヶ所湾 船越


 崩落してバイクすら通れなくなりそうな箇所を抜けつつ鍛冶屋トンネル近くに県道と合流する。ここから南に走れば静かな五ヶ所湾に到着。先ほどまで廃道峠を走っていたとは思えないほど、山と海が接している。

 船越という地名は日本各地の海岸線に見ることが出来る。岬などを船で遠回りするより、くびれて細くなった陸地を引きずって近道する場所であった。ここでサクッと昼食を済ませて次なる峠へ。

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県道721号(度会南勢線)起点


 次は鴻坂峠、もう一度山の北側に向かう。この峠は地図で見るとぐちゃぐちゃにつづれ折の山道なので期待が高まる。起点には昔ながらの道しるべが残っているが残念ながら読み取ることは出来なかった。


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 県道721号は狭いながらも舗装の状態はよくって、地図でみるほどはヘアピンも少なかった。このあたりの山道は木々に遮られて展望の期待できないところが多かったけど、登ってゆく途中からはこの先超えてゆく山の端がきれいに見えた。バイパスといえる能見坂トンネルが出来るまではこの峠道が南北をつなぐ主要道路であったので、使い込まれた整備された道だった。


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鴻坂峠


 起点から終点まで10kmほどの距離だからすぐに峠の頂きに到達。展望は全く期待できないが、読み応えのある古めかしい石碑がたっていた。海と山の村をつなぐために造られた林道で昭和9年に開通したようだった。太平洋戦争に日本が傾いてゆく中で、国家高揚が叫ばれていた頃だろう。 

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県道151号(度会大宮線)起点


 鴻坂峠を下りた時点で午後1時近くになり帰路にむかう時刻になった。藤越という峠を制覇して今日はおしまいと決める。一之瀬川を縫い付けるように道は上流へと続いている。一之瀬川は小さな川だけどきれいな渓流で、エメラルドグリーンの淵が美しかった。真夏の川遊びには最適なところだろう。

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藤越


 周囲の森林では伐採も盛んに行われていて切り出した木材で満載のトラックも多い。手入れがされているのであろう、ひょろひょろだったり倒れたりした放置された杉の木を見ることがなかった。退避場所も用意されており交通量が多い峠道なんだろう、すいすいと走ってゆくと開けた峠に到着。藤越にも峠の表示やお地蔵さんなど味のあるモノはまったく無かった。今回走った峠の中では最も開放的な峠で、尾根伝いの林道とも交差していた。支線の分岐は登ってくる間にも幾つか見つけており、探求してみたいよさげな道が多かった。

 岐阜や福井と比較してこのあたりの林道はゲートで閉ざされた所が少ない印象だ。それだけ荒らされていないというか、マナーの悪い輩が入り込んでいないということだろう。名古屋からもっと近ければこれらの支線をひとつづつ制覇してゆくのも楽しいだろうな。

 時間があればこの先の「藤坂峠」と山奥の「大宮紀勢トンネル」にも行ってみたかったが次回の宿題とした。岐阜や滋賀、福井の林道がことごとく通行できないこの時期、三重の山奥を探求するのは面白かった。特に「剣峠」は味があってリピートしてみたい峠だった。




# by akane8150 | 2018-01-21 00:00 | Motorcycles | Comments(6)

Jeep グランドチェロキー Limited 3 白煙さわぎ 代車生活 



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 今年の3月で初回の車検となるグランドチェロキー。過不足なく家内の通勤車として活躍してきたが、ここに至ってトラブル発生、エンジンルームからの白煙と車内にオイルのにおいがするようになった。1ヶ月ほど前にエンジンヘッドのオイルにじみが気になって点検に出したばかり、その時の回答が「にじみ」程度で問題なしというもので洗浄されて帰ってきたばかりだった。

 幸いにも小生が乗っているときに白線さわぎに遭遇し、エンジン左側の排気管あたりからと察しがついた。垂れた油脂が排気管にあたって燃えているのが原因とよんだ。その足でディーラーに持ち込んで修理を依頼。今度はしっかり見てもらって納得できる仕上がりをお願いした。


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ゴルフ・バリアント 2017 コンフォートライン


 用意してくれたのがまだ新車の香りがする2000kmも走っていないゴルフ・バリアント。最近のゴルフのハンドルを握る機会が無かったので、興味深く使わせてもらう。ワゴン車なのでまずは荷台の広さが気になるところ。ゴルフバックが斜めに入ってボストンバックも置ける余裕有り。しかしゲートの部分で床面に段差があるので、よっこらしょって荷物を持ち上げなくちゃならない。手前にあるレバーをひけばリアシートが前に倒れる機構は便利だ。

 インパネの操作はまずまず、しかしコラムにあるウインカーとワイパーのレバースイッチは煩雑で慣れないと分からない。ナビやオーディオを始め各種のコントロールを行うタッチパネルは大きめ使いやすそうだが、長く乗ったときのナビソフト更新がちゃんとなされるか心配だ。ジープ純正ナビほどのお馬鹿さはなくって、それなりに使えそうなナビだけど慣れた国産のモノに比べるといまひとつ。


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 レザーハンドルはほどよい握り具合でいい感じ。走り出すとそれなりに路面の様子を伝えてくれ、ゴツゴツしない足回りと合わせて安心してフラットに走り出せる。周りのクルマに合わせて加速減速する限り車速はアクセルに応じてストレスなくスムーズだ。リアシートに大人3名がのるのはちょいときついがこのクラスのサイズでは致し方ない。

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 最近のクルマに疎いせいか、調べるまでこのゴルフが「たったの1.2Lしかない」ことに気づかなかった。もうすこし正確に言えば、1.4Lだと思い込んでいた。なるほど、車列に迷惑になるような鈍亀ではないが、高速道路での追い越しでは気分のいい高揚感はまったくなし。1.2Lのターボでは致し方ないと思う反面、1.3tの車重を思えばよくやっているとも感じた。往復100kmほど高速道路と田舎道をのんびり走ると、燃費は16km/Lほどにもなりなかなかよい。これは我が家の2.4LハイブリッドのSAIとどっこいどっこいの燃費だとおもう。

 いわゆる「ダウンサイジングターボ」に初めて体験できたのだが、小さなエンジンで燃費を稼ぎながらそれなりの性能を出しているんだと実感した。7速の変速はちょこまかと駆使されて通常の走行では2000〜3000回転ですべてをこなしている。ハイブリッドを使わずとも、これだけの燃費を稼いでいるわけだから、昨今の世界におけるクルマ事情では「主流」になってゆくのかもしれない。

 しかし発進、停止を繰り返すような市街地ではエンジンストップが非常に煩わしく感じたのも事実。この点、ハイブリッド車が電動発進するスムーズさが光ってくる。また、加速力もハイブリッド車の方が上手に思う。結論、高速道路などをクルマの流れにのって淡々と走る時が「ダウンサイジングターボ」の本領発揮できる場面だろう。対して信号待ちの多い市街地では国産のハイブリッド車が燃費も加速も優れているのではないか。

さて、修理に出してはや1週間。ディーラーからは何の音沙汰もなく、ガス食いのグランドチェロキーさんは無事に治って帰ってくるのかしらん??

追伸

ディーラーから連絡合って引き取りに参上。メカニックから説明を受けると「ブローバイホースに亀裂があって、そこから漏れた油脂が垂れてエキパイで燃えていたんでしょう」というものであった。修理費は保証期間なので請求されなかったが、新車から3年も経たない間に補機部品の劣化でトラブルが発生するなんて。。。 3.6L V6 DOHCエンジンはグランドチェロキーに搭載されて5年以上が経っているのに、かようなマイナートラブルが出ることはいかがなものか。パイプ接続の緩みとかであれば、まだ笑えるけど、、「劣化」による破損であれば同機種のクルマにも発生しているんじゃなかろうか。

今回のトラブルで、この先車検を通すべきか悩んでしまった。新車時から車載の地デジテレビは映らなくって、ディーラーでも治すことが出来ていない。壊れやすいと言われる「エアサスシステム」も時限爆弾のようだ。3年保証がきれれば、これらの大がかりな修理も自前でとなろう。クルマの乗り味や使い勝手は悪くないので、悩むところだ。







# by akane8150 | 2018-01-18 23:30 | Cars | Comments(4)

2018年 年末年始 大神神社 城山八幡宮 




 我が家の2018年、年末年始のキーワードは「次女の受験」。この前入学したばかりに思っていたのに、次女はこの春に卒業と大学受験を迎えることになる。まずはセンター試験が1月中旬にあり、このさき3月末までずーっと受験シーズンが続き、家族全員が否応なしに臨戦態勢に引きずり込まれる。


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 何かお願い事があると小生は、奈良三輪の大神大社へお参りに参上する。祖先は宮司をしていた伝えられ、和歌山の玉置神社の家紋が当家の家紋と一致したり、神社が管理していたとされる湯の峰温泉の宿の家紋が同じだったりと、奈良三輪の地は強く小生を魅了させる。

 しかし肝心の長女は余裕がないからと同行することを嫌がったので、小生ひとりで家族を代表して大晦日に訪れることになった。お社での混雑を避けるために朝7時に名古屋を出発。しかし下り方向の帰省ラッシュの高速道路渋滞に巻き込まれた。こんなときハイブリッドの「SAI」は都合がいい。渋滞ののろのろ、ストップ&ゴーもエンジンがかかることなく電力だけでスムーズに走ってくれる。高速道路での定速走行名などはハイブリッドの恩恵を感じないが、市内の混雑やこのような渋滞の走行ではストレスが無くって良い。

 東名阪の四日市から亀山までは上下方向とも渋滞の名所だ。新東名と東名阪の2本が合流し1本になるわけで、車線を1つ増やすくらいの小手先では渋滞緩和にはつながらない。しかし2018年には新名神が新四日市ジャンクションと亀山西ジャンクションの間で開通するようで、これが出来れば大きく改善されるだろう。

渋滞区間を乗り越えて名阪国道に入れば車は順調に流れ、約2時間半で奈良県の大神神社に到着した。


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巳の神杉
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 翌日の元旦に向けて、お社は最後の飾り付けや屋台の設営などで賑やかであった。本殿では昨年の息災を感謝し、来春の次女の受験をお守り頂けるよう願った。試験に使う鉛筆やシャープペンシルを次女から預かって、大物主大神の化身の白蛇が棲む「巳の神杉」といわれる境内の神木に備えて無事合格のお願いを立てた。神杉は樹齢800年、幹の周囲5mの堂々たる幹には蛇が住んでいそうな洞がぽっかりと口を開けている。


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 大神神社の境内にある久延彦神社 (くえひこじんじゃ)は智恵の神様といわれており、ここにも足を伸ばしてお参りをした。本殿からの参道の途中に「大美和の杜展望台」という奈良三山を見下ろす高台に寄り道する。三輪の町の向こうに 耳成山・畝傍山・天香久山がひょっこりと聳えている。弥生時代から始まる大和朝廷がこの地で始まった事を思うととても興味深い。



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箸墓古墳


 大神神社の近くにある「箸墓古墳」は、昨今の調査で注目されている古墳時代初期の大規模な古墳だ。魏志倭人伝が伝える「倭国」の女王「卑弥呼」の時代と一致しており、この古墳が女王の墓とされ、邪馬台国がこの地にあったとする学説が有力視されるようになった。宮内庁の公式な説明では、倭迹迹日百襲姫命の墓とされ、この巫女は三輪山の神(大物主)との神婚伝説が日本書紀に示されている。これら古墳時代についての日本書紀・古事記が残した多くの謎が、やがて考古学的に解明されることに期待したい。

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 明けて元旦。家族で正月らしい朝食を過ごし、「さて、天気もいいし、食材の買い出しを口実にバイクの初乗りでも」ということになった。母がワタリガニが食べたいというものだから、知多の海鮮市場に電話で問い合わせをしてみた。このあたりでは名の知れた市場だが、茹でカニすらもう店先には並んでいないとのこと。諦めきれずに幾つか聞いてみると「蒲郡」の海鮮市場にワタリガニが少しだけ残っていることが判明、さっそく電話口で取りに行くからと予約をした。


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蒲郡港


 上社から名古屋環状自動車道に上がり、国道23号バイパスで蒲郡に向かった。片道60kmの走行はなんてことはないのだけど、とにかく寒い。冬の名古屋で吹く強い北西の風は「伊吹おろし」といって日本海から通り抜ける肌を刺す季節風。往路は背中に受けるのでまだマシだが、復路ではずーっとこの風を正面に受けながらの高速走行は、小さなOSフロントカウルくらいでは如何ともしがたい。この点、GL1200のばかでかいフェアリングとシールドは快適で、高速走行にはいいな〜。


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蒲郡海鮮市場


 蒲郡は海沿いに面した県内では温暖といわれる地域なので、バイクを降りてしまえば日差しがあるかぎりひと息つける。休日であればそれなりにお客さんも多いのだが流石に元旦の店内は閑散としていた。お目当てのこのシーズン最後と思われる貴重なワタリガニを買い占めて、不漁でこれまた品薄のアサリを酒蒸し用に追加してトロ箱に詰めてもらう。MT-01のリアシートに落ちないようにネットでくくり付けて、いざ帰路に。サービスエリアにことごとく入って用を済ませ、手足がすっかりかじかんだ頃に初走りが終了した。


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 ワタリガニは夏から秋が時期だと思うので、もうこの時期では漁師の舟もほとんど出ていないらしい。手に入れたモノも大きさがまちまちでハサミも取れてたりと、他の漁でたまたま上がったモノが店に並んだんだろう。まあ贅沢は言えないので、さっそく湯がいて注文主のお袋に食べてもらう。すべてがメスで卵をかかえていたようだ。「美味しい」といってかぶりつく家族の姿をみれば、クッソ寒い中をバイクで買い出しに行った甲斐もあるものだ。アサリも地元産じゃない「浜名湖産」、やはり時季外れだから小粒で酒蒸しにはふさわしくないけど、他の調理法も思いつかず。秋に蔵出しで手に入れていた日本酒のアテに、チマチマと小さなアサリを頂いた。


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城山八幡宮


 昼食なのか夕食なのかわからないような正月らしい時間を過ごしてから、家族で近所の城山八幡宮に初詣に出かけた。ここはこんもりとした小山の上にあり、元々は戦国時代の織田家が作った末盛城があったところで、東国の松平氏や今川氏に備えた織田家の重要な防衛拠点であった。今も空堀が残る山城あとは、足腰の弱い母親には辛いものがあるけど、娘達が介添えして自力で参拝することが出来た。日中は大勢の参拝者で溢れているけど、夜7時ともなれば元旦とは思えないほど静かに初詣をすることができる。「どうか、次女が希望する大学に入れますように」。


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君の名は


 去年の年始には「永遠のゼロ」を、今年は「君の名は」を家族でゆったりと観賞。前評判からストーリーが難しいと聞いていたので、前後する展開を考えながら見ていた。見終わったときには、70%くらいストリーが分かったような気がしたが、残りはもやもやと残る。後で娘達と意見を交わすと90%くらいまでは納得できるようになった。脚本は置いといて、まずは画像の美しさ、アニメの立体感が素晴らしかった。昔、ジブリのアニメを見てその奥行き感に感動したが、このアニメではさらにその上を行っておりアニメ技術や手法がそれだけ発達したんだろう。

エンディングを見て、これからの二人の展開に期待してしまう人もいたんじゃなかろうか、かく言う小生もそのひとり。


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平和公園


 2日の朝早くから家族でお墓参り。お墓は自宅からクルマで10分ほどの距離にある「平和公園」にあり、お参りするには都合がいい。名古屋が戦後の復興をしてゆく中で、都心部の区画整理が強力に押す進められて広大な道路や碁盤の目のような整然とした区割りがなされた。そのとき、都心部に広がっていた300近いお寺さんも都市計画に組み込まれ、その檀家のお墓はすべて東山に新設された広大な平和公園に集約された。
 見渡す限りお墓が広がっているが、宗派ごと、さらにはお寺ごとにきれいに区割りされている。我が家のお墓の裏には日清戦争で亡くなった名古屋の連隊兵士たちのお墓が建ち並んでいる。その横には、捕虜として日本にいる間に亡くなったドイツとロシアの兵隊達のお墓も仲良く並んでいる。

 小学生だった頃の小生は、お墓参りに来るたびにこの兵隊さん達の墓標に水をかけていたものだ。花も供えられていない姿がかわいそうだったからだ。それが、いつしか次女も水をかけて廻るのがお決まりとなっている。小生が指示したわけではないのに、小生の幼い頃とおなじように娘が振る舞う姿はなんと言えばよいのだろう。


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 その晩は、かねてから企画したかったお隣さん夫婦との夕食会だった。ご夫婦とは立ち話はするものの、引っ越してきて1年が経っても一度もゆっくりとお話や食事をしたことがなかったからだ。ご主人の趣味が小生と同じオートバイ、奥さんもつい最近免許をとって仲良くツーリングに出かけている。バイクのことやご近所のこと、仕事の事などなど話は尽きることなく、長時間お付き合いさせてしまった。
 ご主人は下戸、対して奥さんは東北出身のいわゆる「ザル」!! 小生の家内は手酌で缶ビールをガンガン飲み、ご主人はウーロン茶をちびちびと、小生と奥さんでとっておきの蓬莱泉「吟」をさくっと一升空けてしまった。お隣さんとはこれからもながーいお付き合いになりそうだから、今回はよいきっかけになったと喜んでいる。


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DSCC中部 新春ツーリング


 フェアレディZのクラブ(DSCC中部)の今年最初のツーリングに参加。毎年1月3日に開催され、目的は浜松の秋葉大社にメンバー揃って交通安全のお払いを受けることだ、午前10時という比較的遅めに新東名浜松SAに集合し、秋葉大社まで32台の新旧Zが車列を整えて走行した。もっともクラシックなS30が数台に、最新型のZ34まで様々な年式のフェアレディZを見ることが出来る。ロードスターは小生を入れて2台、Zのメンバーの中ではロードスターはマイナーと言えるだろう。程度のいい初代フェアレディZ(S30)などは希少価値が出てしまい、非常に高額な値段で取引されているようだ


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秋葉神社下社
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昼食時のじゃんけん大会


 秋葉大社は秋葉山の山頂にある上社とふもとにある下社の2社がある。上社への山道は狭く多数のクラブ員が押し寄せては迷惑になるのか、いつも駐車場のゆったりした下社にお参りに行く。他の参拝者に混じって、クラブ員も神妙にお祓いを受けた。
 その後は門前の食堂で恒例の昼食。今回は秋に行われたアメリカのZクラブとの交流で先方からプレゼントされたフェアレディZのお宝が提供され、支部長とのじゃんけん大会でメンバーに手渡された。アメリカのZカークラブとの交流も盛んだ。昨年は日本からは10名近い人たちがアメリカのZフェスティバルに参加し、またアメリカからは大勢のZフリーク達が家族連れなどで日本を訪れ、日産のテストコースや鈴鹿サーキット、京都観光などを巡り、日本の仲間たちがエスコートした。クルマの趣味の延長で、1週間ほどの海外旅行をしちゃうほどのクルマ好き達だ。思うように長期の休みが取れない小生には羨ましく思うばかり。


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浜松市春野文化センター 


 この春野はクラブのイベントで毎年訪れている場所、フェアレディZの生みの親と言われる片山氏のふるさとだ。秋葉山の天狗に因んで、地元の広場には巨大な天狗の面が飾られている。これを背景にツーリングの最後に集合写真を撮る。これも新春ツーリングのルーティーンだ。
 冬の日差しはつるべ落としというが、周囲の山の端で切り取られた日差しがどんどんと遠のいて、肌寒い日陰が押し寄せてきた。日が陰ると風はめっぽう冷たく、とてもロードスターをオープンにする気力も失せる。



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Z33 ロードスター Ver T 平成17年


 塗色「サンセットオレンジメタリック」が夕日に照らされている。カタログではイメージカラーとして取り扱われているが、実車ではあまり見かけないニッチな色だ。現行のGT-Rにも似たようなオレンジが使われていて、スポーツカーでは希ではあるが定番な塗色なんだと思う。小生的には気に入っているのだが、家族からはさっぱりの評判。。。スポーツカーはブラックが多いのではと思っていたけど、今回のツーリングで並べてみると意外に「白系」のボディが多いことに気づいた。

 小生のロードスターも初年度登録が13年前になり、走行距離も8万キロに届いた。昨年は助手席のドアノブが壊れて開かなかったり、マイナーな漏れがあってホースごとラジエターのアッセンプリー交換したり、エンジンカムセンサーの故障で機嫌悪くなったりと、そろそろ手がかかるようになってきた。
 乗り換えるなら、次期フェアレディZロードスターを企んでいるのだが、昨今の日産不祥事などで、プロトタイプすら未だ発表されていない。エンジンが自然吸気3.7Lからターボ3Lになるらしいけど、この先は自然吸気の大排気量のエンジンは開発されないだろうと思うと、新型のエンジンダウンサイズにはちょいとがっかりだ。

 新しいフェアレディZに期待するか、最後の大排気量の現行フェアレディZを手に入れるか、悩ましいな〜〜。
おっと、肝心の次女の大学受験を忘れていた、、、しばらくは次期戦闘機の話題は封印しなきゃねえ。








# by akane8150 | 2018-01-05 21:26 | Life | Comments(11)

Team TOKOTOKO 4 CUB CUP 2017 日本一決定戦 6時間耐久レース



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富士スピードウエイ(FSW) カートコース


 カブ耐久レースに出るようになって2年目の最終戦、CUB CUP 日本一決定戦 6時間耐久に参加してきた。12月第3週の週末、天気は持ちそうだったけど最低気温2℃、極寒のコンディションとなった。富士スピードウエイのゲートが開くのが7時過ぎ、受付は8時から、タイムアタックが9時からと朝が早いので、名古屋の小生は前日から御殿場のビジネスホテルで前泊となった。
 ゲートが開くのを待って、パドック?もよさげの所に陣取ってテントなどの基地建設。真ん中あたりのベスポジに設営できて、お次は発電機やらストーブやらの配置。コースから見える冠雪の富士山はくっきりと拝むことが出来た。



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パドック
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車検風景


 その頃にはメンバーも揃って、我らが「8号車」をトランポから下ろして車検に望む。ラップセンサーの取り付けも手慣れてきてだめ出しをくらうことなくあっさりパス。このあたりもちょっとは経験を積んだ証だ。レースはリアサスくらいの変更は可能だけど、マフラーを始めエンジン周りはほとんど無改造のレギュレーションだから、マシンはほぼイコールコンディションのはずだ。マフラーの交換が許されていた前回の全日本カブ耐久の時と比べると、ストレートの伸びが明らかに違う。空気圧は指定よりも低めでコーナーのグリップを高めているが、その分ストレートでの抵抗が増えるのは承知済み。

 今回は全体で38台の参加、無改造50ccの寿司屋クラスは12台でチームTOKOTOKOは6位入賞を目指そうとしている。6時間を90分ごとのピットイン4回に済ませることも確認。第1ライダーが小生・第2ライダーをなおさん・第3ライダーをミユパパさん・最終ライダーをなおさんとした。もっとも若く乗れているなおさんに期待してのチームオーダーだ。




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ルマン式スタート
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最終コーナーの多重転倒
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 スタートはいつものルマン式。富士山を背景にカウントダウンを聞くのは乙なモノ、スタート直後の混乱に巻き込まれないように一息ついてから走り出した。キックもすぐにかかって一速にシフトしアクセルを開ければトコトコと走り出す。第1コーナーに時速50km弱で飛び込むと、速いクラスの連中はすでに2つ先のコーナーを抜けてゆく。最終コーナーに差し掛かると転倒車3台がコース上に止まっているがこれをアウトから巻き添え食らわないようにすり抜ける。チームオーダーは「転けないこと」、亀走行で順位を上げなくてはならないので、こんなところで転けるわけにはいかない。

 ウインター用のアンダーを着て革つなぎ、冬用のグラブをはめているのだがとにかく寒い。だんだんと手の先がしびれてくるわ、パンチングされたつなぎからは容赦なく風が入り込んで上体も震える始末。ジャンパーでも羽織ればよかったと後悔しても安易にピットに滑り込み訳にもいかず。。。

 今回のピットワークはなるべく少ない回数でこなそうと90分交代を予定していたが、半分を過ぎた頃には集中力も寒さも限界になってくる。エンジン周りからカタカタと何かが緩んだ音もしてきたので、1回目のピットイン。ぐるりと見てもらってけど異常なし。。。聞けばまだ予定の半分も走っていないとのこと、心を入れ替えて再びレースに復帰する。1周500m強のコースを小生のベストラップ42秒、平均44秒ほどで走っていた。ちょっと渋滞に巻き込まれるとすぐにタイムは落ちる。それにしても90分の受け持ち時間は長かった。。。くちはカラカラに乾き、足先指先は凍え、集中力も途絶え途絶えになり、ラップタイムにも現れてくる。

 ピットからのサインを待たず、転けそうな一歩手前で選手交代をお願いする。どうやら90分近くは走りきり、転倒することなく第2ライダーのなおさんにバトンタッチできた。あとで聞けば12台中7位の成績で小生の分担は終了することが出来た。


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ミユパパさん


 ミユパパさんは第3走者でコースイン。ほかのライダーに比べ体重が10kg以上軽いので、スピードの乗りが全然違う。ストレートでもじりじりと加速しているのがよくわかる。コーナー入り口でフロントからパタンと倒して曲がってゆく独特のライディング。あれを小生がやったらフロントが逃げそうで転倒してしまうだろう。その分ミユパパさんはラインの弧が小さく小回りをすることが出来てインベタでラインを抑えるには都合がよかろう。

 ラップタイムも42秒台で安定し周回をかさねてゆく。小生は寒くって2度もピットインしてしまったが、後半にタイムが落ちてはきたもののミユパパさんは90分を走りきってしまった。さすがにバイクから降りてきたときには膝が笑っていて歩くのもやっとくらい疲れていた。途中で1回のプチ転倒があったけど、最終7位で走り終え最終ライダーにつなげた。4Lで満タンになるカブではあるが、他のチームではガス欠ストップもちらほら出てきたので、3時間経過した場面で燃料の追加を行った。補充したガソリンは2Lも無かったはずなので、130km以上の走行で2L以下の消費。。。レースで全開にしていてもすごい燃費だ。


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なおさん


 我らのエースライダー、なおさんは90分を2回はしる計画。まだまだ若いので体力気力とも十分、サインを出さなければいつまでも走っていそうだ。最初のピットアウトの時にアクシデント発生!! 小生から交代してピットロードを走り始めるとフルアクセルのままで左にハンドルをきって、倒れながら他のチームのピットに突っ込んでしまった。座っていたライダーにもぶつかって、駆けつけながらも何が起きたのか小生にもさっぱり分からなかった。幸いぶつかったライダーにも怪我は無くって、すぐに謝って大丈夫とのお返事をもらえた。どうやら右手グローブのベルトがアクセルグリップに絡んでしまってアクセルオンの状態となりコントロール出来なくなったようだった。皆でお相手チームの方々に頭を下げて、なおさんは気を取り直し再スタートしていった。

 初めの数周は様子見で流していたようだが以降は遅れを取り戻すべくいつもの快走が始まった。チーム最速の40秒台も出しつつ、コンスタントに41秒前後で周回を重ねて行く。第2スティントでもまったく衰えることなく走り続けている。エキパイのガードプレートが落ちかけていたことと、転倒でギヤチェンジがひん曲がったことの2度だけピットイン。チェンジペダルやステップが曲がったときの工具を持ち合わせていなかったが、おとなりチームが鉄管を貸してくれて助けてもらう。この鉄パイプは有効なので、次回からは工具箱には必須であろう。

 右コーナーで倒してゆくとまずはマフラーが接地する。無理をするとそのままリアタイヤが浮いてしまって転倒となる。なので倒しすぎないように速く走るにはハングオンのスタイルがよいのだろう。なおさんはとてもカブとは思えないライディングフォームでスピードを殺さないようにコーナーを抜けてゆく。コーナーの区間では上位のチームに引けを取らない走りだった。第1コーナーにはラップタイム表示がでるので、我らが8号車のタイムもリアルに知ることが出来る。



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チェッカーフラッグ


 ラスト40分ほどで念願の6位に浮上する。前を行く5位に対して4週遅れ、それでも3~5秒づつ差を詰めてきているのでひょっとしたら入れ替わることも出来るかもしれないチャンスが出てきた。しかし後続もライダー交代してからは毎周1~2秒づつ差を詰めてきている。最終場面で逐次表示されるラップタイムと総合チャートを見ながらの「ハラハラドキドキ」な耐久レースとなった。前を行く5位のライダー交代などでタイムを落としてくれることを期待しつつ、なおさんにはどうか転けないように祈るばかり。

 そうこうしているうちに、チェッカーフラッグが打ち下ろされ6時間耐久レースは終了した。8号車は288周253kmを平均速度42.8kmで駆け抜けた。チェッカーを受けた28台の中で総合順位21位 寿司屋クラス12台中の第6位、ついにやったぞ〜の入賞であった。


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 MFJ主催の公式レースでは無いけど、少なくとも今日は全日本の第6位と威張ってもいいのかもしれない。参戦を開始して2年目、亀さん走りのチームトコトコにはホントにご褒美な結果だった。それにしても、タフななおさんも流石に疲れたようで、バイクから降りる姿もへとへとになっていた。

 走ってみてたとえバイクが遅くてもピットインを減らして転倒などのロスタイムを減らせば、それなりの結果が得られることが分かった。しかし同クラスなのに上位数台のマシーンとのスピード差はいかんともしがたい。レギュレーションにまじめに従っている限りはこれ以上の成績は望めそうにも無い。あくまでも推測だが、速いバイクにはボアアップやインテーク口径の加工、キャブレター交換、純正マフラーの加工などなどのドーピングがなされているんじゃないかと穿ってしまう。

 カブレースを始めようとした動機は、「アクセル全開で危険なくバイクを楽しもう」ってなところなので、その点では間違いなく目的を達している。まずは3年間のレース活動をしようとスタートしたチームトコトコ、来年はいよいよ最終年、今年同様に清く正しく楽しみたいと思っている。









# by akane8150 | 2017-12-24 17:47 | Motorcycles | Comments(6)

RZ250改 8 矢作ダム 紅葉プチツーリング




 久しくRZのエンジンに火を入れていないのが気になっていて、三河の紅葉を見がてらRZを引っ張り出してみた。この前走ったのは3ヶ月前だけど、12Vの小さなバッテリーはすっかり上がっていた。ニュートラルランプさえ点かないけど、チョークを引いてやれば数回のキックでエンジンは元気よく目覚めてくれる。

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矢作ダム


 こんなプチツーリングでふらっと走りに行く先は三河方面。グリーンロードで市街を抜ければ自宅から30分で交通量も減ってバイクには楽しい道となる。グリーンロードの枝下ICから矢作川を上流に向かうと矢作ダムに至る。ふもとからダムに登ってゆく左岸のワインディングはかなり面白い。タイトなコーナーが続くのでスピードは上がらないが、リズムよく切り返してゆくのは楽しい。

 ダムの駐車場は天候がよければバイクやスポーツカーでいつも賑わっている。走ってきた高揚感でダムを見ながらの一息休憩は至福の一時だ。集まる好き者達もジェントルな人が多いのか、空ぶかしや危険な走行をする光景を見ることもない。山奥にあってトイレも完備しているのもありがたい。

 ここからダム湖をクネクネ走って稲武へ抜けるのもよし、北へ上がって上矢作からさらに山奥に向かうのもよし。天気がいいとソロライダーからマスツーリングのバイク集団にすれ違うことも多い。奥三河の交差点ともいえる稲武の道の駅はバイクが沢山集まる場所、愛知の「針テラス」と言ってもいいだろう。



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 この日はプチツーリングのつもりであったので、ダム湖湖岸の紅葉を楽しみながらさくっと帰路についた。湖岸にはもみじが尽きることなく植えられていて紅葉のまっさかり、鮮やかに色づいていた。廃校となった校庭には大きなイチョウが黄色い絨毯を作り出していて、Uターンして写真にパチリ。東北の八幡平には遠く及ばないが地元の紅葉を楽しめた。


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 RZはすこぶる調子がいい。今年はタンクなどの外装に手を入れて気分一新。穴漏れでコーティング治療を試みたが、今のところ漏れは見当たらずひとまず治ったよう。前後スプロケットとチェインも新しくしたが、リプロのサイズダウンしたチェインとスプロケットが今風のようでオリジナルを探すのには手間がかかった。


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 MT-01が240kg 対してRZが140kg この差はとてつもなく大きい。RZで走り出すとすぐに感じるその軽さ、とりわけワインディングでのライン取りは自由度が高くって安心して飛び込んでゆける。リアサスペンションをOHした甲斐もあって古さを感じないくらいよく動いてくれる。小生はこのバイクで学んだことが多いのか、コーナーの手前での十分な減速とアクセレーションしたコーナリングに心がけている。対向車も怖いので、左カーブではイン寄りに右カーブではアウト寄りのライン取りだ。MT-01の怒濤の加速、対してピークバンドに入ったときのRZの切れの良さ、どちらも正しく面白い。


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RZ250改 1981


 このバイクを初めて「オートバイ誌」で見たときのインパクトは30年以上経った今でも感じることが出来る。タンクからサイドカバー、シートに至る流れるようなデザイン。それを強調するかのようなゴロワースのライン、大口径のヘッドライトとブラックアウトされたハンドル周り。タンクのボリューム感とニーグリップに合わせた絞り込みとシートカウルにつながる曲線。多くのバイクを乗り継いできたがこのバイクだけは手放さなかった事はどうやら正解のようで、今も眺めているだけでも十二分に楽しい




知っている人にはお馴染みの加茂広域農道、今回のルートではないがもう一つの三河地域で名の知れたワインディング。直に凍結などで走れなくなるだろう、春までお預けだ。








# by akane8150 | 2017-12-04 22:59 | Motorcycles | Comments(6)

Team TOKOTOKO 3 全日本カブ耐久 最終戦



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全日本カブ耐久 最終戦 近畿スポーツランド


 性懲りもなく、今年2回目のカブレースに参戦した。昨年からの参戦でこれで4戦目、それなりにこのレースにも慣れてきた。もともと愛知の幸田サーキットのカブ耐久レースにシリーズ参戦する前提で準備を始めたのだが、あっさりとレースが消滅してしまって途方に暮れていた。国内の「カブ耐久レース」探して遠征を開始、「近畿サーキットの全日本カブ耐久レース」と「フジスピードウエイのCUB CUP」に挑戦している。

 ツーリング仲間の3名で「クローズドサーキットで思う存分走ろう!!」ってなスタートであり、決して若くない自分たちにとって、怪我などのリスクが低くって、マシンの準備もかからず楽しめるカブレースは最適だ。


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 近畿スポーツランドは京都宇治、平等院の近くのお山にあって、おどろくほどの不便なところだ。名古屋から140kmあって朝7時からの車検に間に合うように出発したが、すっかりと遅れてしまい仲間に迷惑を掛けてしまった。天気予報では今年一番の寒波がやってきているのに、バイクで出かけたのが間違いだった。。。高速道路の寒さにやられてしまった。


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レースミーティング


 アスファルトに直に座ってのミーティングは寒くってやってられない。ましてレーススタートぎりぎりに終わるものだから、第1ライダー達にはトイレの行列に並ぶところから既にレースが始まっていた。ぜひ、次回からはもうすこし早く切り上げて、トイレくらい行かせてくださいね主催者さんm(__)m。


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スーパーカブ50デラックス キャブ最終型(2002〜2006)


 飛騨高山のおばあちゃんが買ったけど滅多に乗らずに納屋にしまってあったお宝カブが小生達のマシーンだ。オドメーターはたったの300kmしか刻まれていない新古車のようなコンディションだった。キャブをいじることが出来るって部分では最終型のキャブ仕様は願ったり。

 全日本カブ耐久では、マフラーやリアサスの変更が許されている。ドレンボルトなどのワイヤー止めやキャブのオーバーフロータンクの装着なども義務づけられている。タイヤはスリックは禁止、ほとんどのチームがブリジストンやダンロップのどちらかを選んでいる。

 バンク角を稼ぐためにステップはわざと曲げるのも常套手段。マニホールドやボアアップなどのエンジン改造は許可されていないが・・・速いチームのストレートの伸びは、どう考えてもおかしい?! って勘ぐりたくなるくらい、最高速が違いすぎる。



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 さてさて、スタートはいつものルマン式。これはこれで面白い。今回はチーム最高齢のミユパパさんがスタートライダー、といっても小生と3つしか違わないのだけれど。最終ライダーのなおさんが寒くってポケットに手を入れてカブを又に挟んでいる姿とむこうで仁王立ちしているミユパパさんの対比が笑える。
 このカテゴリーには38台の参加があって、ご丁寧に会場アナウンスでチーム紹介するんだけど。。。これも長すぎる。いい加減に体も凍えてタイヤも冷えたところでいよいよスタート。チームTOKOTOKOはキックスタートもすんなり決まって混雑に遅れることなく中段からの発進となる。



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ミユパパさん


 Vmaxをこよなく愛してるミユパパさんは身体的に絶対的な利点がある。それは小生達よりも10kg以上も軽い体重だ。非力な小生達のカブも彼が乗るとストレートの伸びが全然違う。速くなるには軽量化が一番っていうのは彼の走りをみているとホントに説得力がある。前回のレースでは最終ライダー担ったけど、チェッカー目前で痛恨の転倒。。。なので今回はそのリベンジなのかとても安定した走りをみせていた。


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小生


 転けないように、みんなに迷惑掛けないように遠慮がちに走る小生。カブはロータリー3段変速で、コースでは2速、3速を使い分ける。遠心クラッチだから「ガツン」と強引にコーナー侵入時の減速をすることになる。タイヤのグリップは十分なのでスピードを落とさないようにバンク角一杯に倒しながらスムーズにコーナーを抜けてストレートの伸びを引き出すことに腐心する。ハングオンでさらにコーナリングスピードを上げるのが常套だろうが、小生はもっぱらリーンウイズで転けないようにするのが似合っている。次戦はなんちゃってハングオンに挑戦しよう・
 速い連中とラインが重ならないようにするのにも気を遣う。ラインを急に変えないように自分のペースを守ることが一番のようだ。。。正直なところ、後方確認のミラーを付けたいくらい。


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レース中断 ドクターヘリ


 小生が走り出して程なくシケインで転倒しているライダーの横を抜ける。イエローフラッグを振りながらオフィシャルが介護に当たっていた。次の周回もライダーは仰向けで倒れたまま、、ちょいと心配になっていたが次の週でやっと赤旗が振られた。オフィシャルが2名よこに居るだけだったので、急いでカブを止めてライダーに駆け寄った。

 後方に転倒して後頭部を強打したよう、直後には四肢のけいれんもあったのでオフィシャル達も手に負えないようだった。小生が駆け寄ったときには応答も出来るようになっていて、こちらの指示動作もOK、四肢の麻痺や呼吸苦もなく、頸動脈もしっかり触れ瞳孔も正常であった。頸椎損傷があるかもしれないので、メットは外さずに担架を要請。救急隊をよんで頭部CTなどの検査が必要と主催者側に伝える。そして20分もしないうちにドクターヘリがコース中央に到着、麓の消防隊の救急車やレスキュー隊もやってきての騒動となった。

 幸いにも意識も清明なため、救急車に怪我人を任せでヘリは撤収していった。地元の警察が現場検証を始めてしまって、結局レースは中止になってしまうこともあるのだが、幸いにもこの日はレース後まで警察が待機してくれたようで、レースは再開されることになった。怪我人もきっと検査を終えて無事に帰宅できたのであろう。

小生がもう一度車列に加わって、ローリングスタートでレース再開、ほどなくエースライダーのなおさんにバトンタッチした。


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なおさん


 チームのエースライダー。彼がバイクのメンテからトランスポーターまで担ってくれている。日頃、250ccのレースにも傾倒してるので、走りもアグレッシブなもの。ほかっておけば1時間でも2時間でもそのまま走っているくらいパワフルだ。カブでも膝のセンサー削りながら走ってる。その分、コーナースピードは速いんだろう、上位チームと絡みながら走る姿は格好いい!

 しかし。。。体重落とすためにダイエットまでしてるのに、ストレートの伸びは今ひとつ。帰りの中華料理屋で「もりもりの中華ランチ」を頼んでいるようじゃあだめだわ。



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チーム TOKOTOKO


 チームTOKOTOKOは無転倒で無事にレース終了。ピットロードのスピード違反にも気をつけて、淡々と走ったのでリザルトが気になるところ。ライダーの年齢ハンディキャップがあって、小生達のチームはクラス第2位の上位を頂いている、これがどれだけ底上げしてくれるかが面白い。速いチームもそこそこ転倒したりしてラップを落としているはずなので、「亀」走行のチームTOKOTOKOの成績が楽しみだ。

 次回は12月中旬に行われるフジスピードウエイのCUB CUPに参加予定。これは寒風の中での6時間!!耐久レース。4人で走行する規定なので、もうひとり選手を巻き込み、テントや発電機、ヒーターなどの準備はもちろん、おでんなどのお楽しみも用意して乗り込む。

それにしても、富士山麓の12月は寒いだろうな〜〜







# by akane8150 | 2017-11-20 23:53 | Motorcycles | Comments(2)

GL1200サイドカー 8 エピローグ



 長期の休みを取ったんだから翌週は忙しいに決まっている。8日間もバイクに乗って遊んでいた罰だ、そう思いながら1日があっという間に過ぎてゆく。

それでもやり残した事があって。。。「GLばあさんの前オーナーにひと目お会いする」ことだった。

「マシ締めするから見せにおいで」とサイドカーショップの親父さんに言われていた事に合わせ、前オーナーにお土産を渡したいと主にお願いしてあった。

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職場から見た名古屋駅方面


小生の休みに合わせて約束し、天気も上々でこの企画は準備万端のはずだった。。。

しかしこんな時に限って、深夜に病院から電話。「○○さんが、熱発していてお腹が張って苦しんでいます」なんて夜勤看護師からの上申だった。当直医に指示を出しながら、ささっと着替えて病院へ。検査やら処置をしてひと安心したら、すでに界隈は普通にいつもの朝だった。

こちらからお会いしたいと言っておきながら、遅刻やドタキャンはあり得ない。。さくっと仕事を切り上げて、三河豊川へ高速道路を飛ばした。



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オアシス刈谷


 深夜から仕事した明けの朝、妙に腹が減って伊勢湾岸道路の刈谷サービスエリアに立ち寄る。近所すぎてここで食事を取ったことがなかったからいろいろ探索。遊園地やクアハウスまで完備して、平日にも関わらず多くの人で賑わっていた。調べると、ここは相当に流行っているようで、「ディズニー、USJに次いで遊園地集客全国第3位」(°0°)。フードコートも地元の名店が入っていたり、スペースもゆったり作られていてなかなか。

 高速道路利用者以外も入場出来ることもあって、近隣のレジャースポットになってる感ありありだった。バイク乗りに必須のお手洗いもしゃれていて綺麗。トイレが売りのサービスエリアなんてなかなか無いだろう。


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サイドカーショップ東海


 豊川のお店に着くなり、バイクを一通り見てもらう。ツーリングでナットが脱落したことを伝えてあったので、主は新品のステアリングダンパーに交換して対策品のナットで締め付けてくれた。さらに片側のリアサスペンションに異常が見つかってこれも治すことに。
しかしこれが大変な作業でサイドケースを外さないとリアサスにたどり着けない。引っ張る、押すなどの力作業は小生がお手伝いしてアッセンプリーで外し、治すことが出来た。これで底づきしやすかった乗り心地も改善。


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そうこうしてるところに前オーナーさんが現れた。

 85才とは思えないくらい、血色がよくて元気のいい方だった。職業柄、様々な年代の人と接するのだが、70才と自称されても疑わないほどだ。愛車を介したご縁なので、初対面の遠慮もなくいろいろとお話を伺うことが出来た。

 86年式のGLアスペケンドを新車で購入。当時は逆車も珍しい頃だったから、相当に思い入れがあって買われたのだろう。ソロで2年ほど過ごしたそうだが、立ちゴケでひとりで起こせなかったことにショックを受けて、サイドカーに仕立てたそうな。

 このショップの創業から間もない頃で、主も気合いの入った作品であったはずだ。主は今は無き「太陸モータース」に出向いて制作のノウハウを学んだそうで、フネのデザインもGTシリーズに準じたもの。30年間、週に1度はGLにまたがって方々へ出かけたそうだ。東北から北海道へもショップの主と共にサイドカーでツーリング歴があると言っていた。近くの清水を取りにポリタンクを積んでこのGLで向かうのも恒例だったようだ。このGLには「奥さん」を数回?「お孫さん」をたびたび? 載せて走ったくらいで、ほとんど空で走っていたそうだ。

「懐かしい」「嬉しい」を連発して、復活したGL に感嘆されていた。ショップの主から「記念写真をとろう」なんて提案頂いて、新旧オーナーとGLサイドカーが一枚に収まった。いい写真だ。


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旅行記


 エキサイトの提案するサービスで、ブログ記事を冊子にしてくれるものがあった。ブログ5回分の記事を二段刷りにして44ページ、パソコンを見ないであろう前オーナー向けに準備して東北のお土産と共にお渡した。連れ添って大事にされたGLが、小生の元で元気にツーリングに行ってきたことを伝えたかった。

 嬉しそうにぱらぱらとページをめくる姿を拝見して、感謝・感謝。ロングツーリングも前オーナーへの挨拶も無事に済ませたことで、小生の気持ちもすっきりであった。

 ちなみに、前オーナーは今も250cc のサイドカーを新規に作って乗っているそうだ。この御仁のお元気な姿を拝見して、30年後の小生もこのようになりたいと心から思った。




# by akane8150 | 2017-11-12 20:50 | Motorcycles | Comments(4)

GL1200サイドカー 7 東北の旅 その5-5 銀山温泉 鳴子温泉



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銀山温泉


 宿泊予定の鳴子温泉は宿の前を素通りして、50kmさきの峠を2つ超えた銀山温泉を目指した。銀山温泉で立ち寄り湯を「ざばっ」と浸かって、とんぼ返りで鳴子に戻れば夕飯には間に合うだろうという魂胆だった。鳴子温泉の宮城県から峠を越えて山形県にはいる。空いた山道を快調に飛ばしているとクラッチレバーの抵抗が小さくなっていることに気付くけど、気のせいか? まだ夕日の残っている間に銀山温泉に無事に到着。

 温泉街の中心まで入り込んでしまい、Uターンして温泉街入り口にあった共同駐車場に滑り込んだ、が、、、クラッチが切れなくてニュートラに入れることができない。エンストして停止。オイルにエアでもかんだかと思って数回握りかえしても、レバーはすかすか状態!!

さて困った(T^T)。。。 クラッチが切れないので、1速発進ができない。走り出すにはクラッチをつないだまま、セルモーターのパワーで助走を付けて無理矢理走り出すしか方法が無くなった。ここまで来たのだから、銀山温泉に浸かりたいのだが、駐車場から共同浴場まで800mほどあって、往復の時間とお風呂で日没になってしまう。


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 レバーのタンクには漏れは無し、ジェネレーター付近からオイル漏れがありそうだけど許容範囲。銀山温泉はあきらめて、早く宿泊予定の鳴子温泉に戻り、近隣のバイク屋さんに見てもらおうと決心した。

 しかし、峠を2つ超えて再び鳴子温泉まで戻る50kmの道のりは遠かった。。。クラッチは回転数を合わせて上下変速できるので走り出してしまえば問題ない。しかし交差点の信号や工事の片側通行規制の個所があって、バイクを止めて再発進する場面がある。その都度、エンストしたあげくに、セルモーターでの無理矢理な発進となった。後ろのクルマに迷惑はかけれないし、追突されるのも怖い。境田の分水嶺超えて、宿までの道がくだり道に変わり安心できたときは思わずガッツポーズだった。 


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鳴子温泉


 それでも信号で止まらなくてもいいように、手前からスピード調整しながらひやひやで鳴子温泉の宿に着いた。フロントで記帳だけ済ませ、スマホで近隣のバイク修理屋さんを調べてた。そして見てくれるという、5キロ先のショップを薄暗くなった国道をのろのろ停車しないように向かった。


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マイカーショップ カワタビ


 ついた先はどう見てもクルマの修理屋さん。「バイク修理」でググったのに、お店のひとには申し訳ないことをした。クラッチが切れないことなどを伝えて、クラッチレバーのタンクを見てもらうとほぼ空に。油圧クラッチのしくみははクルマと同じなので、クルマ用のクラッチオイルを補充してもらい、レバーを数回握ってみる。すると「すかすか」から「むにゅむにゅ」くらいには握りごたえが出てきた。合わせて、エンジン周りを見てもらうが、リリースクラッチはエンジン後ろ側で容易には見えないところ。ただし、オイルがダダ漏れになっているようでは無さそうだった。

 ここにバイクを置いて名古屋まで後日陸送をすることも可能とお店の主人から提案も頂く。名古屋までまだ800km、もし途中で動かなくなったら再度、どこかに駆け込んで陸送の手配から、自分の電車の事まで考えなくてはならなくなる。このお店で陸送をお願いして、翌朝鳴子温泉から電車で出発すれば、夕方には確実に名古屋に着いているだろう。

 しかし幸いなことに、シフトチェンジは入りにくいけど、ひとまずエンストはしなくなった。この補充した状態で様子をみて、翌朝やはりだめなら陸送、良くなっているなら自走で帰ると決心した。すでに夕刻6時を過ぎて宿に戻らなくてはいけない。ショップの主に翌朝再訪してどうするか決めますと伝えた。


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鳴子温泉 旅館すがわら
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 宿に戻りやっと荷を下ろすことができた。時間になってしまったので、そのまま夕食に。ひとり旅なのにこちらも部屋出しの設定で、名物の仙台牛を濃いめのすき焼きで頂く。なんとか宿に着けた安心感で生ビールがめちゃくちゃ旨い。


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すがわらブルー(つれづれ草さんより)


 旅館すがわらは創業100年以上にもなる老舗の旅館だった。鳴子温泉は様々な泉質の温泉が湧いていて、このお宿はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 PH8.7 源泉98度 お風呂は幾つかあってそれぞれに趣がある。とりわけ「摩天の湯」は鳴子温泉の中でもメタケイ酸が498.6mgと最も高く、シリカコロイドの散乱で時々青色に変化するそうな。小生が入ったときには、乳白色の色合いであったが、ときおり上の写真のような鮮やかなブルーに変色する。これを「すがわらブルー」とも呼んでるらしい、ぜひ体験してみたい。
 お宿は良く言えば「レトロ感満載」、辛口に言えば「古くさい」なんだけど、100年以上続いてきた生えぬきの宿として素晴らしいと思った。ひとり旅も快く受けいれてるし、なによりお湯が素晴らしい。鳴子温泉は外湯を巡るのもお勧めなのだが、明日からのことを考えると気分にゆとりが無くって今回は行けなかった。残念!!


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 寝る前に、もう一度車庫に収まっているGLばあさんを診てきた。クラッチオイルを補充してからは、レバーの握りごたえもでてきて望みがでてきたような。。。明日の朝になっても、今くらいクラッチが使えるのなら高速道路を乗り継いで名古屋まで帰れるだろう。ここまで一緒に走ってきたGLばあさんを一人残しては帰れまい。


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さて、翌朝。

 起きてバイクの元に。レバーの握りごたえはOK、床にもオイルの染みだしはない。エンジンを掛けてレバーを握っても完全では無いけどギアチェンジができる。!!

「一緒に家に帰ろう」

 それでも途中で陸送になっても良いように、重要な手荷物だけすぐに出せるように荷造りをする。豪華な朝飯で腹ごしらえ、貸し切り露天風呂でゆっくりと温まって宿を出た。まずは、前日のクルマ屋さんに直行し事の次第を伝える。オイルの補充があれば安心なので、クラッチオイルを少し分けてもらって携帯した。このショップが面倒見てくれなかったら自走することも断念しただろう。本当にありがとうございました。


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羽生PA 上り


 雨雲レーダーでは、名古屋に近づくほど雨雲が色濃くなっている。上下のカッパに長靴、ボアつきゴム手袋、この旅行の「正装」ともいえる姿で走り始める。高速に乗ってしまえば、クラッチのきれの悪さも関係なし。エンジンの吹け上がりは旅の初めを思うと全然良くなっていて、マフラーや燃焼室内のスラッジが排出されたんだろう。リアアクスルあたりからのゴロゴロ異音はずーっと続いてはいるが、走行には支障ない。カバーを掛けてたけどパッセンジャーの床は雨水で「ずくずく」になっていて、床マットを干してやりたいくらい。

 東北自動車道古川ICから高速に乗って一路、名古屋を目指す。最初の休憩は160km先の安積(あさか)PA、土曜の午前なので地元のバイクに混じっての走行。コーヒーで一息入れて、羽生PAを次の目的地としてナビに入力する。東北自動車道路から圏央道内回りにはいって、東名高速に抜けるっていう寸法だ。羽生PAはこじゃれていておしゃれなパーキングエリアだった。大道芸人がひとを集めていたり、フードコートも手が込んでいた。鳴子温泉を出て360km、4時間が経過 食べると眠たくなるからとお昼ご飯を我慢してきたが、さすがに腹が減ってカレーパン1個口にする。


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足柄SA 下り


 ナビのおかげで高速道路の乗り継ぎには不安なく通過できた。東名自動車道路、海老名のジャンクションでは「名古屋」の文字を久しぶりに見て感動、家に向かってるんだって実感した。土曜日の夕刻ではあったが、下り方面の高速道路は渋滞知らず。快調に制限速度+αで西に向かう。ガソリンタンクは22L入って、燃料警告灯がつくと残り4.5L。今回の平均燃費は12~14Km/L でだいたい220kmも走ればそろそろGSを探すことになる。


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上郷SA 下り


 3輪で安定している分、緊張感がうすいのでついつい眠気に襲われる。特に新東名は変化がないので辛いけど、カーブが少なくサイドカーにとっては走りやすい。休憩を取りながら淡々と走り、ついには愛知県の表示をくぐる。8日ぶりだ。自宅までもうちょっとの上郷SAで最後の休憩を取る。ここはツーリングの帰りにはいつも寄るところなので、ますます家に近づいてきたことを実感できる。聞き取りにくい東北弁の世界から、馴染んだ名古屋弁の喧噪に変わる。


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自宅に帰還


 そしてついに帰宅。日はとっぷりと暮れて夜の8時。午前10時に東北自動車道に乗ってから10時間かけて800kmを走った。心配していたクラッチは、エア抜きができたように元に戻って何も無かったかのようにギアチェンジが可能になっていた。リザーブタンクのオイルの減りも目立たない。
前夜、置き去りにしようか悩んだが、無事に連れて帰れて本当に良かった。東北1周の旅、8日間、2600kmを走行。行きたかった場所、浸かりたかった温泉、通りすがりで助けてくれた人たち、酷使に耐えて一緒に走ってくれたGLばあさん、すべてにありがとう。

 荷物をささっと下ろして、自宅の風呂にどぼん! 温泉じゃ無いけど、家はやっぱりいいものだ。いつもの発泡酒の缶ビールをシュパッとしながら、次は九州をGLばあさんで走ろうなんて思いついた。本日の航行距離 800km 

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おまけ

独断と偏見の総括

温泉泉質ベスト3
1位 蟹場温泉 重曹炭酸水素泉(閑静な木風呂はこれぞ日本の温泉)
 2位 鳴子温泉 塩化物泉(多種にわたるアルカリ泉)
 3位 不老ふ死温泉 含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉(有名な露天よりも内湯の湯量の豊潤さ)

お宿ベスト3
1位 黄金崎 不老ふ死温泉(立地と設備、食事バランスがいい) 
2位 下風呂温泉 つる屋さつき荘(女将さんと主人のもてなしが嬉しい) 
3位 鳴子温泉 旅館すがわら(レトロな温泉旅館はこうあるべき)

景色ベスト3 
1位 玉川温泉の紅葉(全山紅葉、言葉を失う)  
2位 寒風山の展望(世界三景は言い過ぎかも)  
3位 牡鹿半島の御番所公園(広がる太平洋と金華山)

食事ベスト3 
1位 気仙沼ホルモン お福(新鮮でジューシーなホルモンは初めて)
2位 青森 のっけ丼(ネタを選ぶのが楽しい) 
3位 八戸 八食センター なんぶや(せんべい汁、真ホッケのひもの) 

お買い物ベスト3
1位 八戸 八食センター(海鮮を中心に何でもあり、地元民も愛用)
2位 気仙沼 海の市シャークミュージアム(カニ、ホタテが豊富でお値打ち)
3位 南三陸さんさん商店街(仮設店舗だけど活気があって楽しい)

頑張って欲しいベスト5
1位 秋保温泉グランドホテル(せっかくの温泉をもっときれいに)
2位 青森駅前 海鮮市場(ずいぶんと寂れてしまった。。) 
3位 玉川温泉(宿泊費に見合った食事の提供)
4位 鰺ヶ沢 きくや商店(イカ焼き以外の新規メニュー開拓)
5位 秋田 蟹場温泉(一人旅でも泊めてください)


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GL1200Sidecar 東北の旅 10/7〜10/14 自走距離2600km



# by akane8150 | 2017-10-25 08:00 | Motorcycles | Comments(8)
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Golf Bike Cars and Beer


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