GL1200サイドカー 10 九州の旅 5/5 道成寺 和歌山ラーメン
2018年 04月 18日
道成寺の正面には、62段の石段があって昔から「のぼりやすく、おりやすい」と言われるそうだ。石段の高さや幅などに秘策があるのか、旧国鉄の技術者が測量に来たこともあったが、何も得ることが無かった。この石段には「錯覚を利用した視覚上の秘密があって、左右の土手の幅は平行でなく、奥が広くなっていている。これによって石段を上がる人からは、実際よりも石段の奥行きが短く感じられ、階段を上がるストレスが小さくなるという寸法だ。(道成寺ホームページより)
時は後醍醐天皇(926年)、東北より熊野に参詣に来た大変な美形の僧侶がいた。中辺路の娘(清姫)は宿を借りた安珍を見て一目惚れ、女だてらに夜這いをかけて迫る。安珍は参拝中の身としてはそのように迫られても困る、帰りにはきっと立ち寄るからと騙して、参拝後は立ち寄ることなくさっさと行ってしまった。騙されたことを知った清姫は怒り、裸足で追跡、道成寺までの道の途中で追い付く。安珍は再会を喜ぶどころか別人だと嘘に嘘を重ねて逃げ出そうとする始末である。ここに至り清姫の怒りは天を衝き、遂に蛇身に化け安珍を追跡する。
日高川を渡り道成寺に逃げ込んだ安珍を追うものは、火を吹きつつ川を自力で渡る蛇の姿である。仕方なく梵鐘を下ろしてもらいその中に逃げ込む安珍。しかし清姫は許さず鐘に巻き付く。因果応報、哀れ安珍は鐘の中で焼き殺されてしまうのであった。安珍を滅ぼした後、清姫は蛇の姿のまま入水する。
蛇道に転生した二人はその後、道成寺の住職に現れて供養を頼む。住持の唱える法華経の功徳により二人は成仏し、天人の姿で住持の夢に現れた。実はこの二人はそれぞれ熊野権現と観世音菩薩の化身であったのである、と法華経の有り難さを讃えて終わる。(道成寺ホームページより)
南からのアプローチはまだしも、北に抜ける海岸線の道路はかなり狭い。クルマの離合が困難なクネクネが続いていて、初心者のライダーを連れたマスツーリングだったら気を遣うだろうなあ。
メニューも基本、中華そばだけのシンプルさ。@@系とか、和歌山ラーメンにはあるそうだが、名古屋人には区別が付かない。それよりもテーブルに置かれた「早寿司」「巻き寿司」「ゆで卵」が和歌山ラーメンらしさを感じる。ラーメンにお寿司とは、この地方の当たり前らしいが小生には新鮮。早寿司を2つも食べて和歌山を実感する。中華そばは豚骨醤油の細麺でお味がしっかりしていて旨い。Ripさん、ありがとう。これで和歌山の〆ができました。
道に迷わないようにと近くのIC入り口までエスコートしてもらい解散。バイク同士の流れ解散って、手を振り合ったり、クラクションならしたり、一瞬でおわってしまうけど毎度素敵な場面だと思う。
再びソロとなって、あとは一気に名古屋まで。まだ200kmはあるので岸和田SAに立ち寄ってガソリンを✓。GLのガソリンタンクらしく見えてるところは、物入れとエアクリーナーになっている。タンクはシート下にあって満タンで22L,、リザーブがなんと5L 。このようなツーリングだと13〜15km/Lの燃費、満タンで200kmをそろそろ越えるとリザーブになることを考えないといけない。バイクのリザーブ容量はおよそ50kmは走れる設定で作られている気がする。たとえば、MT-01がリザーブ3L で燃費20km/L、セロー250がリザーブ2L で燃費30km/L 。対してGLのようなツアラーはもう少し足が長く考えられているのか。アメリカ大陸のようなところだと、100kmさきまでガソリンにありつけないなんてあり得るだろうから。
今回の走行距離1250km、往復ともフェリーを利用したので思いの外、少なかった。見切り発車で旅立った東北では、メジャーなトラブルも出て苦労したけど、少しずつ手をかけてきた甲斐もあって今回の九州で元気にGLは走ってくれた。走行の楽ちんさ、荷物を気にせず搭載できるところなど、GLサイドカーはロングツーリングにとてもいい。日帰りツーリングでクネクネを堪能するにはMT-01、泊まりの旅にはGLといった使い分けが定着しそうだ。
さて、次はどこへGLを連れて行こう? 久しく訪れていない壱岐対馬か、佐渡島、それとも能登半島1周などなど、考えるのが楽しみだ。
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ようやくツーリングが終了して、名古屋に着いたって感じですね。
九州の旅に比べると、今回の和歌山はちょっとダイナミックさに欠けたのではありませんか。
九州に行きたいなあ。
同行ありがとうございました。今回の九州旅行で最も良い天気で和歌山を回ることができました。
フェリー泊2日、九州で1泊の時間が作れれば、鹿児島から新門司まで、縦断の旅が最小限で楽しめます。MT in 関西の企画には上がりませんかねえ?
お天気いいと気分も晴れやかだし、日ノ岬も白崎もキレイですね(*^^*)
道成寺の絵解き説法は申し込まなかったんですね
なかなか面白いんですよ〜
長旅、お疲れさまでした!((* ´艸`))
絵解き説法は時間に余裕があれば聞きたかったです。それでも道成寺に行く事ができてよかった。
御坊のあたり、毎度言っていますが、山と海が近くって自然の変化が身近にできて良いところですね。海で泳いで、山道をバイクで走って。海の幸、山の幸も味わえて。うらやましい。
どでかい明石大橋のような構造物の下を、でっかいフェリーが時速40kmのスピードで抜けていくのは「マジで迫力」です。小さな画面に収まらない、リアルの体験をすると心に残ります。
ここしばらくの記事を読み返して、いくつか誤解に気付きました。ハンキュウフェリーは阪九なのですね、阪急かと思ってました。それと、僕はどうやら道成寺と道明寺を混同しているようです。菅原道真ゆかりの寺院は道明寺でした。いやー、勉強になるなあ。
和歌山といえば僕が学生時代を過ごした忘れられない土地です。やたらと転職歴が長いのですが、その皮切りは高野山真言の僧侶ですし。当時は和歌山ラーメンなんてカテゴリーはなかったように記憶しているのですが、いく機会があれば試してみたいですね。そして何より、無料化した龍神スカイラインを走ってみたい。僕のささやかな夢です。高野山は・・・どうでもいいや(笑)
おひさです。そうそう、貴殿は福岡にお住まいでしたね。太宰府のあたりをうろうろしたあたりが、ニアミスしてたでしょうか。
高野山真言の僧侶!! これはまた、希な履歴をお持ちで(^^)。スカイラインは無料化したおかげで、路面はどんどん荒れていてバイクには走りにくい箇所も見られるようになっちゃいました。その道を北上するとこれまでは高野山の賑やかな門前を抜けるルートでしたが、今は立派なバイパスが出来てしまって知らぬうちに高野山を素通りしてしまいます。ずいぶんと変わってますよ。