小生の備忘録

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Z33 ロードスター 9 信州遠山郷 下栗の里


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 定期的に処方をもらいに豊川あたりまで出かけている。小生の主治医とでもいえるだろう、同級生が彼の地でクリニックを営んでいるのだ。血圧を測ってもらい世間話をして帰ってくるのがおきまりだけど、その日のあまりに晴天すぎる天気が「どこかに行きたい」気分を後押しした。北を見れば南信州の冠雪したお山が見える。決めた、あそこに行こう。

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 その日はスタッドレスを履いているロードスターで出かけていたのも幸い、積雪があってもなんとかなる。冬期には訪ねないお山、信州遠山郷の下栗の里を最終目的地に決めてR151を北上開始。夕飯時までには帰宅できるでしょう。

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長篠城 

 新城の町を通り抜け、戦国時代の合戦地、長篠城に立ち寄る。武田軍に詰め寄られた長篠城を救うべく単身で援軍要請にむかった「鳥居強右衛門」の磔つけの図が目を引く。城跡の遺構や資料館はよく保たれて見応えがある。鳥居強右衛門の子孫たちは、勇猛であった祖先のおかげで後々家中で厚遇され、家系は今も続いていると聞く。


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三河大野 天神山

 町並みの外れ、いよいよお山の景色になってくるあたり。ながーい石段のお宮は通りかかれば誰もが気づくであろう。当方もない一直線の石段の上に、この地の鎮守さまの菅原道真をお祭りしている。余裕があれば一度上まで上がってみたいモノだが、191段の直線階段は気合いが要りそうだ。

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湯谷温泉 はづ別館

 紅葉で有名な鳳来寺山のふもとにある湯谷温泉は、飯田線の駅前から昭和レトロの雰囲気が漂う。面前にある老舗のはづ別館は店構えから古めかしい。この宿は世にも希な「宿泊者が宿代を決める」お宿で、バブルの時代はかなり有名になったことを覚えている。少し前にお昼を頂きながらこちらのお宿で温泉を楽しんだことがあるが、今もそのやり方をしているのか主に尋ねてみた。「海外からのお客さんや心ない一見の客」には宿の誠実さが伝わらないので、普通に宿泊代を明示しているとのこと。温泉宿に手慣れた客であれば「相場」もわかるだろうし、これくらいかなと値段も想像することができるだろうが、世知がない今のご時世にはどだい無理だろう。小生に当てはめても、チェックアウトの際には幾らにするか悩むだろうなあ。

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新野峠

 三河と信州を隔てる新野峠は愛知県の最高峰「茶臼山」の東に続く山稜を越える峠。標高は1000mを越え、快適な峠道も日陰では積雪、凍結していた。現在は愛知と長野の県境になっていて、戦国時代は信州の武田信玄と三河や駿府の徳川家康や今川義元がせめぎ合った境界線。山に入ってからオープンでずっと走ってきたが、両サイドのウインドウを上げておけば氷点下の気温でも大丈夫。夏はオープンカーだ、なんて言う人は実態を知らないからで、夏場の照りつける日射しが一番オープンでは辛い。それを思えば、対策だけしっかりしておけば、幌を上げた開放感、透明な青空、キリッとした空気、冬のオープン走行は全然楽しい。

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 Zロードスターはオープン時の巻き込む風がとても制御されていて、ベンチマークのポルシェボクスターやマツダのロードスターよりも優秀らしい。エアコンをマニュアルにして、風向をフット・温度は高め・風量はぼちぼち、シートヒーターをオンにすれば足下を中心に寒さとは無縁。今風なら、この上にステアリングヒーターがあれば、グローブも要らないだろう。
 大排気量の後輪駆動のトルクが雪道をずりずりさせることになるが、ATの設定を「スノーモード」にすると挙動が安定する。具体的にはスロットル開度、燃料噴射などを抑制して大幅にエンジンパワーをダウンさせるモノだ。滑り防止には優れた装備だが、体感ではエンジンパワーが激減してアクセル踏んでも前に進まない。パワーはごっそり抑えられるので、走っていてもあまり気分的によろしくない。

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おきよめの湯

 道の駅「信州千石平」を右に折れ、溢路のR418にはいる。日陰の雪はさらにきつくなって氷点下の気温もあって路面が凍結している。狭い峡谷をすすんでゆくと大好きな「おきよめの湯」が現れて、さくっと一風呂あびてきた。時期的にも観光客は見当たらず、地元の人たちをお見受けするだけでノンビリとお湯を楽しむ。お湯はブルーがかったキレイなお湯でヌルヌル系、ここの温泉は大好物だ。

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遠山郷和田

天竜川も越えていよいよお山の麓に到着。豊川から遠望できた雪を被った山が間近に見える。3シーズンはバイクだらけになる道の駅も、凍結・積雪ではライダーの姿が皆無だ。それにしても今年は積雪が少ない、主要道路はノーマルタイヤでもいいくらいだ。


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 下栗の里への分岐は、南信濃上村の小学校が目安。ここから狭い山道を7kmほど上がってゆけば、500m標高を上げて下栗の里にいきあたる。背景のお山は3000m級の南アルプス連峰で、その向こうは大井川の源流が控えているはずだ。
 昨年の夏もRZにのって同じ場所で写真を残しているが、季節によって景観は随分とちがうものだ。夏は「日本のチロル」と呼ばれるのも納得できる景観。


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 下栗の里を見下ろす展望台へ向かった。何度も来訪しているが、展望台まで足を伸ばすのは初めてだ。季節柄、観光客はだれもいなくって小生ひとり。雪の小径をどんどん進む。ひとりっきりだけど、クマよけの鈴もなし、口笛吹きながら登ってゆく・・・クマさんこないでね。

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 踏み固められた雪道は、昨夜の雪がある程度積もっているので歩きやすい。息も弾みかけたころにやっと展望台がみえてきた。ここまで駐車場から歩いて15分の距離、1kmくらいはあるのだろう。高齢者には辛い道のり、小径も幅がせまいので手すりが無いと谷に転がり落ちそう。

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下栗の里 ビューポイント

下栗の里ビューポイントに到達。集落は標高1000mの高地で山の南斜面に張り付くように上下300mほどに広がっている。すでに夕日の状態で、逆光のなかに下栗の集落を見下ろすことが出来る。集落をクルマ一台分の狭い路がつづら折れで通り抜けている。棚田のように石垣で積み重なった畑もところどころにあり、ここは水田を作ることが出来ず、芋や蕎麦、粟などを育てて自給自足をしてきたそうな。

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 山奥では洪水や土石流などの被害を避けて、集落は安全な緩斜面や稜線上の平坦地に形成される。これらが「山岳集落」と呼ばれ、群馬の奥秩父でも見てきたし、静岡県の水窪、和歌山県十津川、徳島県の剣山・祖谷などにも山岳集落が存在する。これらの地区は、奇しくも中央構造線などの活断層に関連した深い渓谷の地域だ。山岳集落の景観は、平地で過ごす人たちの理解をはるかに超えるもので、住居や段々畑は崩れそうな急斜面に延々と石垣を積み上げ、まさに「耕して天にいたる」ように頂上近くまで人の手が入って圧倒される。

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矢筈トンネル

 下栗の里を下りてくると日光の当たらない谷は昨夜の雪がしっかり残っていて、樹氷のようになっている。木の下を通り抜けるとばさりと雪がおちてくる。オープンの車内に舞い降りてくる雪は、これはこれでおもしろい。伊那山地を貫く長大な矢筈トンネルを抜けると飯田の盆地に出てきた。今日最後の夕日を浴びて、お山がオレンジ色に染まる。

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信州飯田

 西にそびえる木曽山脈に夕日が落ちて、山の端とのコントラストが美しい。下りてきた飯田の町並みは帰宅時間と重なって、クルマや人の流れがおおい。出発を思い立ったのが遅かった分、ここまでですっかりと日が暮れてしまった。今日は冬らしい景色を堪能できて満足、満足。さてっと、飯田から高速に乗ればもうすこしでお家だ






# by akane8150 | 2019-02-04 18:30 | Cars | Comments(6)

GL1200サイドカー 13 GL1200ディテール


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大神神社

 我が家の守り神、奈良の大神神社のお札を頂きにGLで訪れた。1月最初の日曜日とあって神社の周囲数キロはすっかりと大渋滞。バイクで行けば二の鳥居に駐車させてもらえる事を知っているので、桜井の町から狭い山辺の道をたどって渋滞知らずで二の鳥居に滑り込み。名古屋の自宅から約160km 2時間半で到着だ。大神神社は多くの参拝者でとても賑やか、去年の感謝と今年のお願いをして、お札を頂き無事任務完了。
 3回目のキャブ修理が終わり車検から上がったばかりのGLは快適だった。一時はキャブの不調で高速道路を走ることも気が引けたが、3回目のキャブ修理で無事に解決。組み込んだメインジェットに付属する樹脂のネットが溶けてガソリンの流れを塞いでしまっていたのが絶不調の原因だった。しかも4つのキャブのうち3つに起きていた。これでは高速道路などで「走らない」わけだ。

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 GL1200は1986年製、正規輸入されていない頃だから「レッドバロン」で購入されたようだ。32年前のバイクだから痛んでしまうパーツがあっても致し方ない。その代表がこの液晶パネルで、譲り受けたときにはオドメーターも止まり液晶も薄れてデカール文字も痛んでいた。たまたま未使用のパネルが手に入って完治。燃料、水温が液晶バー表示され、シフトポジションも読み取れる。後述するエアサスの圧力もここに表示される。1981年のソアラで登場した液晶パネルがバイクにも流用され、当時の流行「液晶インパネ」はきっと誇らしい装備だっただろう。下段にはカセットテープデッキとAM/FMラジオが取り付いていた(小生は使わないので外している)。

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 イグニッションキーの周囲には液晶パネルのスイッチがならび、トリップメーターのリセット、キロ/マイル表示の切り替えなどができる。面白いのはトリップメーターに指定の距離を入力すると、走行にしたがって減算されてゆく機能があることだ。ナビのない時代はこんな機能でも役にたったのかなあ。

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 前後のサスペンションはエアサスとなっていて、このスイッチを使い分けてそれぞれのエア圧の調整をすることができた。これによりソロツーリングから2名乗車の荷物満載状態まで、最適な操安性と乗り心地を得ることができる。クルマでもエアサスが珍しい頃であったから随分と進んだ装備であった。またコンプレッサーは装備品にも空気圧を供給することができたので、ケーブルをここにつなげばタイヤなどの空気圧も加減することができた。これを使って海水浴の浮き袋を膨らませた人がいるかもしれないと思うと面白い。生憎、小生のGLではとっくに普通のサスペンションに交換されているので、これらはオブジェだ。

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 1986年式には、純正のインターコムも装備されたいたとされるが、このGLには見つからない。左のフェアリングパネルには、オーディオのボリュームとトーンボタンがある。前オーナーは常時点灯のヘッドライトを嫌って、ここにヘッドライトスイッチを増設している。

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 ハンドル左側にはオーディオのミューティングスイッチ、カセットテープの走行切り替えスイッチがでーんと居座っている。ウインカースイッチはオートキャンセルの付いた優れもの。

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 後ろに荷重のかかる場合には、ヘッドライトレベライザーが利用できる。ノブをぐりぐりやれば光軸が上下に動く。まるで乗用車だ。エアコンの吹き出しが左右にあるが、これはただカウル前面からの風がくるだけで「エアコン」がついているわけではない(笑)。走っていてもこの風を感じることは「一切」ない、どう考えても「無駄」な「雰囲気」だけのパーツ?
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 カウルの左右には使えるポケットが付いている。左側のポケットには電源を引っ張ってきて、別体型のETC本体を収納して、シガライターソケットからナビなどの電源を取っている。

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 水冷OHC2バルブ、水平対向4気筒の1200ccエンジンは94HP 10.7kg-m を発揮する。1700ccのMT-01が90馬力だから似たようでおもしろい。排気音はかぎりなくジェントルだけど、低速から使える味付けだから単体の車重320kg、さらにサイドカーとして400kgにもなろうとする重量でも過不足なく走らせることができる。しかし搭乗3名の場合には総重量550kg、こうなってくると流石に鈍重感は否めない。
 もともとGLのリアブレーキはフロントの片側のキャリパーと連動してブレーキがかかる仕組み。さらにカー側のブレーキとも連動するようになっていて、急制動時の車体バランスの崩れを防いでいる。フロントブレーキのみでの制動ではカー側のモーメントの為にバイクが右に切れ込む挙動を見せるので恐ろしい。かといって、フロントブレーキの制動力も大事なので、小生はフロント・リアとも均等にかけるように心がけている。

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 法規上、車体の左右には車幅灯を置かなくてはいけないので、カー側には埋め込みのランプとバイク側にはどこからか流用してきたドライビングランプが取り付いている。これらのランプとリア側の車幅灯は常時点灯となる。

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アールズフォークサスペンション

 サイドカーのフロントサスペンションによく使われる手の込んだ仕組み。普通のバイクにはあり得ない「横」の大きな荷重がかかるサイドカーでは、通常のテレスコピックタイプだと過度の力がかかりスムーズにサスが動かなくなって、操安性に問題がでてくる。またオイルシールの負担も大きくなってオイル漏れも生じやすい。さらに路面の影響を受けやすいサイドカーでは「シミー」と呼ばれるハンドルのブレが生じるが、アールズフォークは起こしにくいとされる(ステアリングダンパーは必須)。などなど、サイドカーにおいては、アールズフォークサスペンションの恩恵は大きいようだ。
 東北ツーリングでは、GLのステアリングダンパー(なんと初代セルシオのステアリンダンパーを流用)の固定ボルトが落ちて使えなくなった場面があったが、路面の凹凸をハンドルひろって、細かく、時に大きくうねるようにハンドルがぶれだしてなんともならなかった。
 サイドカーショップの親父さんは、初心者用として前後のサスペンションは最もソフトのセッティングを勧めてくれている。唐突な挙動が出ないような(悪くいえば鈍な)設定が小生にはまだまだ似合っている。

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 リア回りは下からのぞき込まないと全く見えない。GLのシャフトドライブはサイドカーにも有利でチェーンの管理をしなくてもいいのは助かる。タイヤサイズは130/90-16 150/90-15 でなかなか銘柄を選ぶことは困難。もう少しホイールのリム幅があればクルマのタイヤが流用できてサイドカーには最適なんだが、バイクのタイヤでは真ん中ばかりが減ってしまって気分が悪い。GL1500になればリムが広がったようでスクエアなクルマタイヤをはくことができる。ちなみにリアタイヤの交換時はナンバープレートがついているリアフェンダーをごっぞりと外して後方へ引き抜くように整備する。

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 サイドカーの右側、バイク側のサイドブレーキレバーを引くとリアに追加されたキャリパーが作動する。重い車体はちょっとした斜面でも動き出してしまうので、これは必需品。きつい勾配だとギアを1速に入れた状態でサイドブレーキを使う。自宅など駐車する際には、タイヤ止めも咬ませるように心がけている。

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 パッセンジャーシートにトノカバーをホックでとめることができる。開けっ放しでもいいのだけど、一旦中が濡れてしまうと乾かすのが超たいへん。ロングツーリングではここにも荷物が載ってくるので、トノカバーはその際にも飛散防止に役立つ。

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 左右のロックを外して前方にシールドを引き起こして乗り込む。ヒンジが露出していてちょいと無骨だが、サイドカーの作りがほとんど手作りの現物合わせ状態だから、全体の雰囲気に合っているとも。シールドもアクリル板を型紙から切り出し、ボルト穴に合わせてねじ止めする作り。ショップの親父さんにお願いしたら、面前でささっと新調してくれた。

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 パッセンジャーシートはそれなりの厚みもあるのだがお尻部分には低反発クッションを追加している。あしもとは随分と広く足をしっかり伸ばすことができる。右足部分には踏ん張れるようにフットレストが仕組まれている。電源も引っ張ってきているので、スマホの充電や追加のナビなども置くことができるだろう。座ってしまえばシールドでヘルメットの上半分くらいが露出するくらい。巻き込む風はそれなりなので、冬場はしっかりと防寒対策が必要だ。
 左側通行の日本では、左カーが安心だ。センターライン側にカーがあるとパッセンジャーは絶えず対向車と向き合う羽目になり、もしもの事故の際には逃げ場もないだろう。安全といえば、サイドカーには法規上もシートベルトの着用義務が記載されていなし、また実際にシートベルトを装着したサイドカーもお目にかかったことがない。絶対的なサイドカーの希少性から法規上は手付かずになっているのが実際のところか。

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 リアトランクの上にはオプションのキャリアーが付いている。これはこれで雨に濡れてしまったバイクカバーやカッパを気楽に括り付けることができて便利だ。雰囲気的には皮のレトロなトランクでも縛り付けるとサマになるだろう。


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 カーのトランクにはバッテリーが移動してきている。軽自動車用のバッテリーで容量は十分だ。開口部は決して広くないけど、深さがあるのでかなりの荷物を押し込むことができる。おっきなスイカを余裕で3個も積むことができた。

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 いわゆるトップケースも深さや奥行きがたっぷりあって、ヘルメットを2個を余裕で飲み込む。ケースの裏側にはバニティミラーが付いているのだが、何に使うのだろうか? ヘルメットホルダーも当初から2個装備されているのが親切だ。
 GL1200は後席の肘掛けや小物入れ、インターコムなど工夫されている。後席に乗る奥さんが快適にバイクライフを過ごすことをイメージして開発したと言われるので、なるほど「バニティミラー」な訳だ。お財布をにぎる奥さんから、まずはGL1200を気に入ってもらおうとなんて、浅知恵すぎると思えるけど、商品企画でそんなことまで考えてるんだ。

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 サドルケースはツーリングでは重宝する。インナーバックと称してナイロン製の手提げバックがあって、トップケース、左右のサドルケースにぴったりサイズのモノを愛用している。宿に着いたらごっそりと引き出して持ち運ぶだけ。ケース本体の防水はがっちりしているので、パソコンなどの濡らせないものも安心して積むことができる。トップケースの最大荷重は20kg サドルケースは10kg、合わせて40kgまで搭載可能だ。

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1986 GL1200 アスペンゲート + 東海GT

 サイドカーは戦前から国内でも軍用を主に走っていたが、モータリゼーションに沿うように1970年代から多くのビルダーが競うようになって1つのジャンルを作った。特にエポックメイキングだったのが、BMW R90Sにセッティングされた「大陸オートGTⅡ」だった。流線型のシルエットと高性能のGTⅡサイドカーは海外でも絶賛され、一躍バイクフリークの憧れとなった。そして、このGTⅡのスタイルを手本にした後続ビルダーのひとつがこの東海GTで、今も新規に制作されている。
 走り出せば周囲の注目を浴びることは多いけど、高齢者と子供達には「受け」がいい。とりわけ高齢者でも「おばあちゃん」から熱い眼差しや声をかけて頂く事が多いような気がする。なんででしょうねえ??




# by akane8150 | 2019-01-18 22:01 | Motorcycles | Comments(4)

2019年 年末年始 2/2 城崎温泉 外湯巡り 玉子焼


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内湯(男性)

 さてお待ちかねの温泉、早くさっぱりしてビールが飲みたいばかり。勇んで内湯に突入するとカランがたったの2つ、しかも先客1名が使って、もうひとつのカランは狭くって座るスペースもない。屋外にカランが2つあるけど、真夏ならいざしらずこの時期には使えないでしょう。先客は察してすぐに空けてくれたが、これではふたりが体を洗うことすら難儀する。宿には10組以上のキャパがあるから、ここまで狭い内湯はありえない。肝心のお湯は湯船から溢れることもなく、カルキ臭のするいかにも循環しています風で、がっかり。
 
調べたら分かった事・・・「城崎温泉内湯騒動」
 大昔から城崎温泉のお宿は内湯を持たない流儀であったそうな。大正の頃にあるお宿が単独で温泉を掘って内湯を作ったところ、これが温泉街全体の問題となり、20年近く裁判で争う事となった。その結果、各旅館に温泉を引くことが出来るようになったが、引き替えに旅館の内湯の規模やお湯の量を制限するルールができたそうだ。城崎温泉組合は外湯巡りを守る事が出来たが、各旅館は狭い内湯で我慢することとなった。なるほど、宿側も客の反応を知ってか、宿泊受付の時点でことわりを入れてきたのはこういった理由だったんだ。

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 さて、気を取り直してお待ちかねの夕食。選んだのは満腹かにフルコースでお部屋だしだった。カニの刺身、茹で、焼き、しゃぶしゃぶ、天ぷら、みそ焼き、かにすきなど、次から次へと出てくる。食べ始めると会話が途切れ、各人カニと格闘が続く。最後は定番のカニ雑炊で、すっかり腹一杯になってしまった。カニが大好きな家族達も、今宵は食べ過ぎ。。。しばらくカニは要らないそうだ。

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 食事が済んだら、暖かくして温泉街にくりだすよ。浴衣の上にどてらのような綿入りの上着と靴下が用意されている。浴衣が外湯巡りのが正装なのだそうで、「浴衣ご意見番」という看板を掲げた30軒ほどのお店では、くずれた浴衣の着付けをしてくれるサービスもある。

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 城崎温泉は飛鳥時代から始まる開湯1300年の歴史を持つ全国クラスの温泉地。歴史に桂小五郎や志賀直哉、有島武郎などの名前が登場する。昨今は号泣会見の野々山議員が日帰り出張で106回訪れたという3面記事でも知られると事となった。温泉街を流れる大谿川(おおたにがわ)には石造りの橋がかかり柳並木が続いていて風情有る景観。温泉街には7軒の外湯が点在し、「外湯めぐり」は温泉街の旅館に泊まると無料になるしくみで、浴衣姿でのそぞろ歩きが楽しめる。

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柳湯

 まずは木造建築で雰囲気のある柳湯を選ぶ。こじんまりとしたヒノキの浴槽からは蕩々とお湯があふれ、贅沢だ。お湯はやや熱め、湯船はしっかりと深い、小生のツボにはまるしつらえだ。

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飲湯場

 お土産屋や饅頭屋を冷やかしでのぞきながら、射的場やスマートボールなどの昭和レトロ満載の温泉街をぶらぶらする。源泉も飲んでみるが、海沿いにある温泉だからしょっぱい食塩泉だった。ミネラル豊富な海水にちなんで、効能は慢性消化器病と慢性便秘らしい。

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御所の湯

 はしごした2軒目のお風呂が「御所の湯」。京都の御所を思わせる重厚な建物で、お風呂は反してモダンな作り。内湯と露天が引き戸で仕切られているだけで、開放的だ。ここもお湯は潤沢にあふれ、湯船も深く満ち足りた気分になる。

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黒猫堂さんから

 湯冷めをしないうちに宿に帰って、みんなで大晦日らしく紅白歌合戦をみる。ユーミンやサザンが登場して、「へーっ??」て思う。若い頃は反体制的な雰囲気を醸し出していた人たちも年を経ると「変わる」んだなあ。それで、インパクトあったのが宮本裕次、椎名林檎の獣行く細道! エンタメは疎い小生でも画面に釘付けになってしまった。紅白も変わってきたなあ。
 さて、もう寝ましょう。20畳の大広間に5人分のお布団が一列に引かれている。小生は皆から指定された場所に寝ることになる、たいてい一番端っこだ。缶ビールを数本飲んで、どうやら一番先に寝てしまったようだ。

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夜桜まつり(錦水旅館さんから)

 明けて元旦。気温は0℃、きっちり寒い温泉街を寝起きの悪い娘達を残して、朝風呂に3人でむかう。川べりには柳だけじゃなくって、春になれば上記のように桜も楽しめるようだ。同じ場所からの撮影とは思えないほど雰囲気が変わる。

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一の湯(トリップアドバイザーから)

 外湯の中では最も規模が大きいんじゃないか、湯船も広く「一番」の名がつくだけはある。元旦早々、贅沢な朝風呂に浸かれることに感謝。こんなお風呂が近所にあったらなあ、毎日行くのに〜。

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 お宿に戻り娘達を起こして、朝ご飯。朝から「すき焼き」とはいかがなモノか。間違いなく美味しいし、出てきたら食べてしまうが、またまた体重が気になるじゃないですか。
 さてさて、城崎温泉の小生の総括、一言で「星みっつ☆☆☆」。以前の外湯にはそれぞれの源泉があって泉質も違っていたが、今は沸き出たお湯を1個所に集めてすべての外湯や旅館に給湯する仕組みだ。つまり、7つの個性ある外湯巡りをしたところで、浸かるお湯はすべて一緒というわけだ。しかしそんな現実に目をつむれば、城崎は十二分に温泉地らしい過ごし方ができる温泉。外湯巡りに便利な温泉街中心地にお宿を選ぶといいだろう。

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往路(オレンジ) 復路(ブルー)

 さてチェックアウト10時近くに、のそのそと出発。敦賀方面に走れば名古屋までの近道だけど、元旦に寄るような所もないのでパス。時間があれば姫路城を拝観したかったけど、ばあさんの歩きを思うとまたの機会に。そこで思いついたのが家族の好きな明石焼きを食べること、この提案に反対者もなく本場の明石に行こうとなった。

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 宿を出てナビの示す反対方向に走って、日本海に注ぐ河口の漁港にやってきた。カニ漁船が正月休みで港につながれている。ほんのちょっとだけ日本海を感じる。さてこれから山を越えて南に向かい、瀬戸内の明石を目指した。

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明石 魚の棚商店街

 朝から満腹で眠気に襲われた小生はあっさりかみさんに運転をお願いして後席に。目が覚めたら加古川あたりまで来ていた。運転しないって、楽ちんだなあ。明石駅前の「魚の棚」商店街の「よし川」さんがお正月から開いていることを確認して訪れた。

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明石 よし川

 食べログでもこのよし川さんはレベルが高い。この日はプチ行列に加わって席を確保することが出来た。お好み焼きもメニューに上がるようだけど、お正月メニューは「玉子焼き」と「タコめし」のみ。混雑しているけど、座ればすぐ出てきて「アツアツ」の玉子焼きをこれまたアツアツのお出しで食べる。あ〜〜、旨い、汁だしはもちろん、玉子焼き自体もお出しがよく効いて風味豊か。マイウー!!、ここまで走ってきた甲斐があるわ〜。

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熱田神宮

 お昼過ぎに明石を出て阪神高速を東に進む。ばあさんが久しぶりに多賀大社に寄りたいというものだから、夕刻まだ明るい内に彦根近くまで行ってみた。しかし、多賀大社の周囲数キロですでに道路が大渋滞、さっさと諦めて鈴鹿を山越えして熱田神宮にやってきた。19時前に神宮南門近くに到着し駐車場も確保、参拝の行列も見当たらず、ごく普通に初詣をすることができた。昨年の感謝と今年も5人で仲良く暮らせるようお願いした。

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知多半島 師崎港

 3日は初乗りと買い出しを兼ねて知多半島の先端まで走ってきた。相棒はGLサイドカー、GLはウインドプロテクトに優れ足下が暖かいから冬の走行に適している。サイドカーは凍結で滑っても転けないから安心感がある。自宅からすぐに高速の乗ってしまえば、最先端の師崎港まで60km、1時間で到着、師崎の漁船達が正月飾りで勇ましい大漁旗を翻していた。

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牡蠣 生食用

 豊浜のさかな市場によって、今晩の夕食にいいものはないか、品定め。生食用の牡蠣が出ていたので購入、あとはスズキのあらのみりん一夜干しを小生のあてとして買ってみた。トコロデ、牡蠣の生食用と調理用の違いは見ただけでは分からない。雑菌の少ない海で育ったモノが生食用、河口近くなど雑菌の多いところで育ったモノが調理用とされる。だから一般的に調理用の牡蠣は栄養豊かな環境で育っているために、生食用の牡蠣より大粒なモノが多い。

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クシタニ名古屋店
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 帰りには正月セールのクシタニに寄って、冬用グローブを物色してみた。冬の手袋は防寒のしっかりしたものを選びたい。愛用ヘンリービギンズを 随分と使い込んできて、買い換えが必要だった。今度のはどうだろうか、指先も温かいといいけど。

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同級生家族と新年会

 お正月休みの〆は、大学同級生が家族連れで遊びに来てくれた。体調を崩していた彼も2年越しで元気になってくれた。その報告も兼ねての来訪であったので、なおさら嬉しい。ふたりで今宵も一升瓶を空けてしまった。楽しい酒だったから、今晩は飲み過ぎも許してもらえるだろう。



# by akane8150 | 2019-01-09 22:24 | Life | Comments(7)

2019年 年末年始 1/2 仕事納め お千代保稲荷 平等院 東本願寺


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 「お盆休みはどこか行くの?」などという一般企業で交わされる会話は病院では聞かれない。なぜって、病院が「お盆休み」で休業することは無くって、「普通に」外来があって手術なども行われる。だから12月30日から1月3日までの年末年始は年間を通じて病院にとっては唯一の休業日となる(ゴールデンウイークはカレンダー通りの大型連休にはなるが」。
 ということは、やり残した手術や検査、処置など年内に済ませなくてはいけないから、年の暮れはバタバタするものと決まっている。今年も気になる患者さんの手術やら検査であっという間に仕事納め。肺炎や重度の胃腸炎などを始め、術後の患者さんや昇圧剤を使ってアップアップの患者さんを抱えて、年末年始に突入だ。
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お千代保稲荷

 仕事納めの翌日、名古屋人には馴染みの深い「おちょぼいなり」に詣出てきた。お千代保稲荷は岐阜は大垣の南にあって、商売繁盛、縁結び、合格祈願などにご利益がある。商売繁盛の御利益で商店主や企業経営者などが大挙訪れ、年間250万人が参拝すると言われる。月締めの月末には特に参拝者が多く、夜明けまで人の流れが絶えない。患者さんが大勢来て仕事が増えることはウエルカムだけど、参道に並んでいる鮮やかな「熊手」を病院にかざるわけにもいくまい。社の前で頭を下げて今年も無病息災で終えたことを感謝。

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串かつ 玉家

 参道にはもろこなどの佃煮屋、なまずの蒲焼きなどの料理屋、雑貨屋、植木モノ屋など所狭しとならんでいるが、おちょぼいなりの名物と言えば「串かつ」だろう。数店の串かつ屋さんが競うように営んでいるが、「キンキラキン」でど派手なのは「玉家」さん。誘われるままに暖簾をくぐってみた。

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 名古屋圏では串かつといえば赤みそがたっぷりとかかった奴だ。ホルモンを串刺しにした「どて」も赤味噌にどっぷりと浸かっている。串かつは一本80円、お肉はごくごく少なく、揚げたての分厚い衣を頂くのがB級グルメの王道だろう。寒い季節にはほこほこ言いながら食べると誠に旨い。大阪は有名な新世界の「どて」が白味噌仕立てだから、名古屋のモノよりずっと甘口。名古屋人の小生には赤味噌の名古屋風がベターだなあ。

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 〆には肉うどんを頼んでみた。出てきたのが、、まあ、あっさり見た目のシンプルなおうどん。名古屋圏のうどんのおつゆは、かつをだしの黒醤油が定番だ。だからここの白醤油仕立ては意外な気がした。うどんのお出汁は東京圏と関西圏の中間、関ヶ原あたりで東西で異なっている。お千代保稲荷はまだまだ東の領域なんだけど、このお店のうどんは見慣れない関西風だ。店の主はきっと関西出身にちがいないと想像を豊かにした。

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 さて、大晦日と元旦は家族フルメンバーで出かけることにしていた。行く先の希望を聞いてはみるが、皆それぞれ勝手なことを言うから、結局は小生の独断で「城崎温泉」に決めた。日帰りでは立ち寄るが、宿泊したのは父が元気だった大昔。10月頃に予約を取ったのだが、その時点で選べるお宿はほとんど残っていなくて今回はお初のお宿になった。城崎までは300km以上走らなくちゃいけないので、例によって家族をたたき起こして7時に出発。

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平等院 鳳凰堂

 いつもの東名阪の鈴鹿周囲の渋滞を最小限度で切り抜けて大津までやってくる。京都でお昼ご飯を予約していたので、どこかに寄り道しようと提案。爆睡している娘達はほっておいて、起きていたかみさんとばあさんに平等院を勧めたらあっさり決定。京滋バイパスに入って朝9時に宇治に到着。娘達は眠い眠いと連呼するが、あなたたち出発してからずーっと二度寝していたじゃないの。気温は3度、こんな寒いなかでも観光客は大勢来ている。みぞれも混じる天候なので朱の鳳凰堂もいまいち冴えないが、均整のとれたシルエットはまちがいなく美しい。建物の正面では、格子越しに大仏様のお顔も伺うことができる。次女が10円玉を取り出して、「これだねえ」と見比べている。

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鳳凰 国宝

 9時半からの平等院ミュージアムの開館をまって、暖かい建物の中で展示も見学。ここには1対の鳳凰や梵鐘などの国宝を間近に見ることが出来る。小生にとってこの鳳凰を見るためだけでも、ここに来る甲斐がある。1000年以上前に作られたとは思えない精巧さと力強さ、高さも2mほどあってとても堂々としている。何度来ても足を止めて見入ってしまう。

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スタバ 平等院表参道店

 平等院の入り口横には、看板がないと分からないほど周囲に溶け込んだスタバがある。朝ご飯代わりに立ち寄ってみた。外観もインテリアもこの地にフィットしたモダン和風ですばらしい。裏にはちょいとした庭園まであって、雰囲気を味わいながら美味しくコーヒーを頂ける。

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東本願寺

 お昼ご飯にはまだ時間があるので、ばあさんの希望で京都の東本願寺を訪れる事に。大晦日であったから渋滞を心配したが、宇治からは高速道路を使って40分ほどで到着。すぐ近くのコインパーキングにもクルマを止めることが出来た。我が家は真宗大谷派だから、ここが総本山。6年前に父を亡くしているので、ここをお参りすることは身近に父にも会えるわけだ。
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御影堂
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 ここの建物はでかい、面前にたてばホントに実感する。間口を問えばわが国最大の仏堂で,火災で焼失したあと明治13年釿始以来16年をかけて完成。数年前に来たときは修繕中で建物全体が足場でおおわれていたから、阿弥陀堂と御影堂をすべて一望するのはひさしぶり。お堂にあがると冷え切った板の間が足裏を凍えさす。残念にもお勤めの最中なのか、巻障子がすべて下ろされて内陣を伺うことが出来なかった。

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京都錦小路

 娘達のリクエストの湯豆腐を食べに四条烏丸までやってきた。大晦日の錦小路は大勢の人でごった返している。大丸裏の駐車場に入ろうとするクルマの列で烏丸通も渋滞。遠回りをして錦小路近くできたら、ラッキーにも駐車できた。杖を突くばあさんの事を思うとなるべく歩かせたくないので、同伴のときには気を遣う。

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境町通 錦湯

 小路を少し入ったところには木造三階建てのレトロな銭湯が残っている。錦小路には気に入ったおばんさいや年中カキが食べることの出来るお店などがあって、この銭湯も気に入っている。板張りの脱衣場に籐で編んだ脱衣籠、とても風情がある。ただし熱いお湯が好きな小生でも、ここのお湯の熱さは半端ない。蛇口から水を出して薄めてしまうのも遠慮するので、一見さんはじっと我慢して入るべし。

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花咲 錦店

 南禅寺周囲のお店をあたったが、取り付く間もないほどの満席で断念。幾つかあたってやっとこのお店を予約できた。京町家の狭い間口の店構え、細長い通路を抜けるとお店の暖簾がかかっている。通されたお部屋は掘りごたつになっていて正座が苦手な我が家にはありがたい。麩の田楽と湯葉、たこの煮付けと前菜から京都らしい内容。湯豆腐はゆずをねりこんだお豆腐もあり、ホコホコと温かく頂く。最後は白菜やかぶのお漬けがのっかったお寿司、これもさっぱりと美味しかった。ランチの設定だからお代もやさしく、お初であったが当たりだった。

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由良川PA

 美味しく日本酒も頂いてしまったので、この先は長女の運転で京都縦貫自動車道路を城崎に向かって走る。綾部あたりから周囲は雪景色に替わり小雪も降ってきた。長女の運転については、通勤で毎日乗っていることもあり安心して横に乗っていられる。ばかでかいエスティマで初心者運転を経験した長女は、グランドチェロキーの大きさも意に介しないあたりは頼もしい。

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城崎温泉 

 久美浜から城崎までのクネクネ溢路を乗り越えて16時過ぎにお宿に到着。東から海沿いに走ってくるとこのクネクネ区間を通ることになるのだが、大昔からまったく改善されていない。京都縦貫自動車道路は天橋立で終点、この先は計画にも上がっていない。姫路からの播但連絡道路も城崎の遙か手前で完結している。
 城崎温泉は外湯を巡るのがスタイル、この宿は温泉区域の北端で外湯までは送迎のマイクロバスに乗らなくてはいけない。チェックインではいろいろと説明を受ける。「城崎温泉は外湯を大事にしているので、内湯は最小限度にするように組合から規制されています」と言われた。なんでまたそんなことまで伝えるのだろうと感じながら、夕食の時間も間近であったのでまずは内湯をあびることに。

2/2に続く



# by akane8150 | 2019-01-06 10:58 | Life | Comments(2)

TOYOTA SAI G 2 無料修理対応



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SAI G 平成21年式

 928を2台を10年以上にわたり乗り継いで、大排気量のガス食いと度重なる修理が少しずつ小生の心に影を落とすようになった時、ちょうどデビューしたのがハイブリッド専用セダンのSAI(彩)だった。クリーンなスタイリングとプリウスに次ぐ専用セダンという文句に期待して、あっさりと928を手放してSAI を選んだのは平成21年12月。それから丁度4回目の車検を済ませたばかりの9年が経っている。この間に7.3万kmを走行しているが、通常の点検と油脂類の交換のみで全くノートラブルでやってきた。これまでにブログで取り上げたのはたったの1回。家族の足となってちょこまかと走らされているのだから、我が家の中では最も重宝されるべき愛車だけど、ブログに取り上げるようなイベントが起きないのだから仕方があるまい。

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 概要を見ると、アトキンソンサイクルエンジン(2.4L:150ps、レギュラーガソリン仕様)とモーター(143ps)、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。システム出力は190馬力を発揮し、燃費性能は10・15モードで23.0km/L(JC08モード走行燃費は19.8km/L)を実現し、「2015年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得している。車体寸法は、全長4605mm×全幅1770mmで、FF駆動のみ。

 V8 5000Lのクーペからの乗り換えには、かなりの違和感を覚えたが毎日通勤で使っている内に、信号でエンジンが止まるのも当たり前に思えるようになった。出足は踏み込めばターボ車のように一呼吸置いて長い加速を味わえる。足回りはFFセダンそのもので柔らかく、車内の静粛性は優れている。燃費は県外まで遠出のドライブだと16km/Lほど、名古屋市内の通勤がおもな場合には、12km/Lくらいにまで悪化する。まあ、それでも2.4Lのセダンと思えば十分に良い燃費であろう。

 Gグレードには215/45R18などという一昔前のスポーツカーのようなぺったぺたのタイヤが標準だ。しかし簡単にこすってしまうホイールのリム傷や45扁平の乗り心地はSAIには合わないと思い、敢えて標準仕様の205/60R16にまで落としてみた。落としても軽量化には拘って、BBSの鍛造を探し出した。

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 着座のスタイルは最近のデザインで、フロントガラスが遠く前に出ているの。メーター回りは広々としているが、右折時には右のピラーが視界を被いに塞いでしまう。ハンドルやシート、サイドミラーまでのメモリー機能は便利で、ドライバーが入れ替わることの多いSAIには便利な機能。ドアの開閉時に気づくのはその重さ、でかいボディサイズのセプタークーペほどの超重たさは無いけど、ポルシェ928に比べるとずっと重い。重い割には「バン」って閉めたときの音は味わいなく、欧州車のカチッとロックが噛みましたという音とは無縁だ。

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 ハンドルスイッチもいろいろついている。慣れれば重宝するけど、ハンドフリー通話のスイッチ、オーディオの切り替えとボリューム調整、エアコンのメインスイッチ、メーター内のインフォメーション切り替えなどなど、雑然と並んでいる。純正のHDDナビやエアコンなどの操作は、左手のマウスのようなデバイスを動かしてのクリック操作は、操作よりも動きが少なく慣れてしまえば、画面をタッチするタイプよりも優れているだろう。

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 シートの出来はそれなり、でもリアシートの乗り心地はかなりいい。適当な座面の広さと背もたれの微妙な角度、頭上も余裕があって運転しないならリアシートが一番だ。SAI は「静か」で「それなりに速く」「ゆったり」と人を運んでくれる道具としては優れているけど、ドライバーとしての楽しさは今ひとつ。まあ、文句ばかりを並べてしまったようだが、趣味性を求めるクルマではないのだから、SAIを責めるわけにも行くまい。なにより、家族に最も貢献してくれているのだから、感謝状を頂いてもいいくらいだよ、SAI君。

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 4回目の車検となった今回は、ディーラーから重整備の提案があった。オイル漏れが激しい個体があるので、このSAIはトラブルになっていないが保証期間の9年以内だからぜひお薦めしたいと。聞けば、エンジン下ろしての大作業らしい。
 以下はトヨタのサイトから

平成26年11月発表
「エスティマなど 2AZエンジンの修理」
平成17年から平成26年に生産したエスティマなどの一部車両につきまして、下記の修理(無料)を実施させていただくことに致しました。
「内容」
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をされますと、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがあります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
【 従来の保証期間 】 新車を登録した日から 5年または10万Km以内
【 無料修理対応期間 】新車を登録した日から 9年以内
「修理内容」
上記のような現象のご用命について、トヨタ販売店で点検の結果、該当する場合は、車種やエンジンの製作時期により修理内容は異なりますが、エンジンECU制御ソフトの書き換え(無料)およびピストン、ピストンリング、オイルノズルを改良品と交換(無料)させていただきます。
「お客様へのお願い」
ご愛用の皆様には、ご多用のおり誠に申し訳ございませんが、上記のような現象が発生した場合は、最寄りのトヨタ販売店にあらかじめご来店日時をご連絡いただき、点検をお受けいただきますようお願い申し上げます。

 平成17年から26年までの2400ccのハイブリッドエンジン(2AZ)を積んだSAIを始め、カムリ、エスティマ、アルファードなどなど多くの車種が該当するらしい。我が家のSAIは平成21年だから、まさにどんぴしゃりだ。ちなみにSAIは全車に2AZが積まれているからすべてのSAIが当てはまる。

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 いつもの車検よりも長い5日間のあいだ手元を離れていたSAIは、エンジン交換と言ってもいいくらい手が入って帰ってきた。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、シリンダーブロックを交換し、ピカピカの状態。たとえていえば、ひどい焼き付きを起こしてエンジンブローさせた時に近いような整備だ。なぜ、そこまでの修理を無料で提案してきたかというと。。。

 2AZのピストンリングの不良が原因で、オイルの過剰消費が発生しクルマの走行に支障をきたすようになったからだそうだ。これは担当メカニックから教えてもらった話で、これを「リコール」としないで「無料修理対応」としたところに、トヨタの苦渋がにじみ出てると思った。なぜそのような不良部品を組んでしまったのかは、以下の記事が参考になる。

2007年07月18日発表
 新潟県中越沖地震で被災したエンジン部品大手・リケンの柏崎市内の工場が操業停止したことを受け、トヨタ自動車が19日夕から国内全工場の生産を停止する。完成車生産に必要な部品の在庫が尽きるためだ。同様に日産自動車や三菱自動車も生産ラインの一部停止を決めるなど、重要部品工場の被災が自動車業界全体に及ぶ事態となった。

 エンジン部品のピストンリングなどを国内大手メーカーに納入していたリケンの柏崎市内の工場の生産設備が地震で損傷。リケンへの部品依存が大きかった大手側も、他社製品での代替が困難になっている。


ピストンリングの最大国内メーカーのリケンが被災に遭ってしまい、多くの自動車メーカーがエンジンを作れなくなってしまったのだ。


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ピカピカのエンジンブロック

 この時、トヨタがとった対応策は、中国部品メーカーからの調達だった。止まった製造ラインを復旧すべくすべての2AZのピストンに中華製のピストンリングを組んでしまったわけ。これらの中華製はリケン製のものに替えうる能力もなくトラブルの原因となった。今回の「無料修理対応」には莫大な経費がかかるであろうが、「リコール」として全車の責任を負うよりもその被害額は小さくなるだろう。しかも無料対応の期限を9年と決めておけば、それ以降のクルマは「耐用年数」だからと言い訳ができる余地も考慮されていた。

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 なにはともあれ、エンジン関してはヘッド回りを除いて大幅にリニューアルされてSAIは蘇った。社会人3年目の長女専用車になりつつあるので、そろそろ車検や保険などSAIの管理をすべて彼女に任せてもいいかな。




# by akane8150 | 2018-12-25 22:37 | Cars | Comments(4)
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