友人が昨年からクローズドにバイクを持ち込んでせっせと走るようになった。ZX-12Rをこよなく愛するカワサキ人はNinja 250 SLをサーキット用に購入してレースに出る準備中。その彼に影響を受けてRZで久々にサーキットを走ったら、面白いのなんのって!! やっぱ、理屈抜きの速いもん勝ちの世界は分かりやすい、学生時代のモトクロスのレースを思い出してまたやりたくなってしまった。
でも、MT-01やRZで転けるような走りはむちゃだし、高速サーキットの転倒はちょいとリスクがありすぎる。いまさらモトクロスは体力的にもたなくって、3周目くらいで腕があがってどっかに飛んでいくだろう(T_T)・・・。そこでいきついたのが、スーパーカブの耐久レース。これなら肩肘貼らずに参戦できるってモノ。その彼とも意気投合し、さらにVmax友達を巻き込んでTeam TOKOTOKOを結成した。
まずは戦闘機を探さなきゃということで、ヤフオクでたまたま見つけたキャブ最終型の掘り出し物。10年落ちなのにわずか300kmほどしか走っていない希少モノで、飛騨高山のおばあちゃんが前オーナー(^^)。ワイドビューひだに乗って高山までヘルメットをもって引き取りに、帰りは原付制限速度が何キロだったか「わかんない」的な走りで名古屋まで激走。初めは慣らし同様で回転が上がらなかったけど、名古屋に着く頃には「おわkm」くらいは出るようになった。バイクはぴっかぴかで新車といわれてもいいくらい。
2005 スーパーカブ 50
愛知三河にある幸田サーキットで年2戦行われる「モンCub耐」に参戦しようということになって、レギュレーションを勉強しつつバイクを仕上げることに。キャブレターやリアサスなど手を入れることもできるが、まずはタイヤ交換くらいのノーマルで参戦しようということに。しかしこの8月のモンCub耐第2戦が秋以降に延期(T_T)。それではと他のスーパーカブの耐久レースを探したところ、「CUB CUP」なるものを発見。これも年数回行われるスーパーカブではおっきな大会、富士スピードウェイでの開催なので愛知からの参加は「アウェイ」感たっぷりだけど、まずは走らなきゃということで、遠征・遠征!!。
カブラ仕様
マシンは「カブラ」のレッグシールド、シングルシート+シートカウルのパーツをゲットし、タイヤも交換。とてもクールな車両に変身。ホンダがカブのワンメイクレースやったらきっとこんな雰囲気になったでしょう的な、すっきりした格好良さ。
レースは8月20日の土曜!!、普通は仕事してる曜日だがや!!。なので私の代わりになる非常勤をお願いして心置きなく参戦。自分が何で休んでいるのかスタッフが知ったら、「ブーイング」だわな(T_T)。・・・急にいつもの名古屋弁。
朝7時半からのピット設営のため前日から現地入り。天気予報では台風の影響で午前中ずっと雨の予報。。。日頃のツーリングでも雨は絶対に避けるのに。。。雨の中をテント広げてピット設営、よりによってこんな日に大雨とは・・・。CUB CUP 第3戦(富士スピードウェイ カートコース)
晴れていれば、面白いルマン式のスタートだったが、安全のためにローリングスタートになった。最もスピードのでないクラスであり、予選の結果はビリから3台目。ビリの2台は@@自動車大学校のグループだった。同クラスを含めて常連チームとのスピード差はいかんともしがたく、とにかくこの2台には勝つことを今回の目標とした。ピットにはクーリング用に扇風機も用意、そのために発電機も持ち込んだ。当初は炎天下の暑さとの戦いとふんでいたが、ざんざか降りの雨ではだんだん寒くなって扇風機も無用の長物に。第1ライダーのコメントではリアタイヤのグリップが低すぎるようで、2度ほど転倒した模様。3時間のレース時間を、3名で20分づつ消化してローテートする計画となった。
2度目のコースインの頃が土砂降りでコースには水たまりだらけ。コーナーの途中でアクセル開けようなものならあっさりリアタイヤが流れ出して転倒となる。いつスライドしてもいいようにモトクロスのようなだっさい走りとなった。のろのろ走る我がチームを他クラスの速いチームがふつーにバンクさせてアクセル全開で走り去ってゆく。タイヤ選択が悪かったようで、自分たちのダンロップTT900はドライでは良いのだけど、ウエットではブリジストンのバトラックスが常識らしい。
CUB CUPはプロテクターを付けてレーシングブーツを履いていれば、レザースーツの着用は求められないのでアッサリ、テキスタイルのウエアにした。仲間は律儀にレザーだったが、乾かすのに大変だっただろう。コーナー立ち上がりで数回転倒し、からだのあちこち撃った・・・プロテクター付けていても擦り傷ができるなんて。
仲間の転倒シーン・・カウンターあてるもステップがまずは接地してくるりとその場で回転してばったーん。モトGPのようにはいかないんだ(^^ゞ。足回りについてとにかくリアが踏ん張れなかった印象だ。カブのひ弱なトルクがかかっただけで簡単にグリップを失ってしまう。タイヤ選択もあるだろうが、もうすこし良く動くリアサスペンションに代えるのもいいのかも。シングルシートとリアカウルはめちゃ格好いいが、ノーマルのざぶとんシートの方が前後の体重移動はよりメリハリができて、リア加重という点では優れているかも知れない。見た目も大事なんだけどね!
3時間で191周、ベストラップは50.9秒。同クラスの優勝チームが231周の42.1秒だから比較にならないほどの大差!! ライディングが上手い下手という以上にマシーンの性能差があったように思えた。他チームから弄ってある内容などなかなか出てこないので、すこしずつエンジン、足回りなどなど試行錯誤で手をいれる必要がありそうだ。
無事に3時間を走りきったころには台風も通過したみたい(>o<)。ライバルとした大学校チームよりはたくさんは走ってこのクラス4位になった。3人で10回近く転んでいるけど、さすがカブ、おっきなダメージなしですんだ。大雨の中の大変なレースだったけど面白かったし達成感もあり、これは続けられそうな予感。現時点ではまだまだ上位チームはほど遠いレベル差があるけど、いつかは競い合える日を目指したいな〜〜。
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