小生の備忘録

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XT250 セロー 4 島津越え (五僧峠 鳥越峠 ホハレ峠 岩手峠)



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二之瀬越 島津越え 

近隣を走り回ってるとだんだんと未開の地が無くなってくる。だから同好の志からの情報を頼りに、次に制覇する険路や峠を探し出すのは楽しい作業だ。「 セロ尾」さんの情報をチェックしていると伊吹山近辺の未開の地があることを発見。安易そうな「鳥越峠」、レベル高そうな「ホハレ峠」、この2つを目標にセローで出かけた。高速使って直接山の麓に取りかかるのも時間の節約にはなるが、ここはひとつ大好な養老の山と霊仙の廃村を巡りながら伊吹に向かうルートとした。


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二之瀬越

まずは養老山脈を越える唯一の峠、二之瀬越からとりかかる。自転車の人たちのメッカにもなっているこの峠は、名古屋からの登りは1.5車線の峡路が続くハードな場所。平日であったために自転車の代わりに土砂を積むダンプがいっぱい走ってた。登りきった峠には「庭田山頂公園」があって、濃尾平野を一望する豪快な景色が広がる。養老山脈に広がる林道は未舗装のところも多く、とても冒険心をかき立てる秘境。この公園の「とある場所」から面白い林道に入り込むことができることを知ってるのは、このあたりのオフローダーの間には常識か(^^)。


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上石津町より五僧峠を望む

二之瀬越を過ぎると目の前には藤原岳が広がってくる。関西100名山に挙げられる登山で有名なお山であるが、石灰の採掘のために無残な姿を現している。関ヶ原に向けて北上、上石津町を左に折れて五僧峠に向かう。滋賀県と三重県の境にそびえる鈴鹿山脈は険しくこれを越えるルートは限られている。北から順番に「五僧峠」、「鞍掛峠」、「石榑峠」、「鈴鹿スカイライン」、「鈴鹿峠」の5ルートがあるが、五僧と鞍掛は災害で通行止めになってる場合が多い。この数年間は五僧を抜けることはできなかったし、現在も鞍掛が土砂崩れで通行止めとなっている。この中でもワイルドで狭い峠がこの五僧峠で、ここをネタとして取り上げるオフローダーも多く、ネットの一部では秘境の「聖地」となっている。


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島津越え

薩摩藩の島津義弘は負け戦となった関ヶ原の合戦を「島津の退き口」という大胆な敵中突破を遂行して遠く九州の薩摩を目指すことになる。京へ向かうのが常道であろうが、これでは東軍の追撃にあってしまう。そのため、裏道となる江州街道(近江と美濃をつなぐ近道)を選ぶのだが、この険しい狭い街道を地元の「保月」の村人達が先導して手助けをした。後に、この恩を島津はわすれることなく保月の村人に感謝状と薩摩の杉を村に送り、今もこの杉の木は「薩摩杉」として村の外れに巨木として残っている。この故事にちなんで江州街道は島津越えといわれるようになった。戦の初めに1500いた島津兵もこの街道にたどり着いたときには150名となり、薩摩に着いたときには80名になっていた。この脱出劇が失敗に終わって島津が滅ぼされていたら、日本の歴史も変わったモノになっていただろう。


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幾利林道
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幾利林道のらくがき

上石津の村落から西進し時山を過ぎると右手に上がってゆく林道があるが、そのうちの一本が幾利林道だ。数キロ先で災害通行止めになっている未舗装の林道であるが、この途中にある発電所跡の落書きが面白い。だれが、いつ書いたのか不明だが、工事現場のおっさん風のイラストで見ようによってはドイツ兵のようにも見える。それにしても上手く書いてるなあ(^^)


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五僧峠

上石津の時山から五僧峠への林道は災害で長い間通行止めであったが、近頃通行できるようになった。ただし路肩は綺麗になっているけど、落石はひどくって大小様々な石がごろごろしている。バイクで乗っかってしまったら転倒間違いないし、クルマも普通乗用車では通行困難だろう。時山をでてからは少しずつ高度を上げて、高圧線を真横にみつつ五僧峠に至る。朽ち果てた家屋が2つ残っているが、昭和49年に廃村になるまでは10軒の人たちが住んでいた。


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五僧旧道

五僧の部落から峠道を見下ろす。夏草に覆われてはいるが、人ひとりの峠道がつづら折りで続いている。とても風情のある景色。いまでもふもとから人が上がってきそうな気配がある。ジブリのこだま(木霊)が出てきそうな木陰。


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権現谷

島津越えは美濃の時山から始まり、五僧峠からアサハギ谷を経て保月から多賀大社へ抜けるルート。今回は保月に立ち寄らず北側の権現谷を抜けて米原へ北上した。この権現谷近辺は左右の山が切り立って迫っており、晴れた日でも薄暗い所。コンクリ道路には落石だらけで走りづらいことこの上ない。出会うのは猿やシカだけで通行する人にも滅多に合わない。



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霊仙 廃村
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男鬼 廃村

滋賀、京都の山村でみかけるとんがり屋根の家屋。どちらの村落ももう人は住んでいない。しかし家屋や庭、畑の手入れはされているようで、週末など移り住んだ先から元住人の方々が世話をしている光景をみかける。廃村の静けさは怖いくらい、あまり長居はしたくないところ。歴史のある構造物や建築物には興味があるが、怖いモノが苦手で単独行の自分には廃墟は苦手だ。。。


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比婆神社

伊邪那美大神(イザナミ)をまつっている比婆神社。古代からあるようだが詳しいことは分かっていない。山を下りたところの多賀大社の祭神と合致している。ふもとの鳥居からクルマ1台分の細い山道を上がった頂上にお社がある。大きな岩戸を後ろ盾にしたこのお社は、三輪大社や玉置神社などと同様に、古代信仰の山の巨岩、怪石などを祭ったものであろう。この霊仙山周囲の村人たちが村の山神さまとして崇めたのであろうが、ほぼすべてが廃村となった現在では維持も大変だろう。まだ新しいお社や掃除された境内には頭が下がる。



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鳥越峠 ホハレ峠 岩手峠

琵琶湖を見下ろす伊吹山や金糞岳などを越えて、滋賀と美濃をつなぐ峠は幾つか知られている。南から、国見峠、品又峠、新穂峠、鳥越峠、八草峠などであるが、その多くが通行困難な酷道となっている。知り得る限りでは、国見峠と鳥越峠が通り抜け可能ということで、、まずは鳥越峠から取り付いた。


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鳥越峠

琵琶湖からも遠望できる金糞岳の登山道から取り付くのが、この鳥越峠。木立に覆われていないので、登ってゆくのも展望がよくって気持ちいい。北側の坂内まで約20kmあって、路面も綺麗でロードバイクでも十分走りやすい。峠からは琵琶湖と長浜の町並みが遠望でき、通り抜ける風が爽快だった。近江から303号への抜け道として覚えておこう。


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ホハレ峠

国道303号の坂内川上から北に上がってゆく山道は、夜叉が池に向かうルートと水没してしまった徳山村に抜けるホハレ峠がある。ホハレへの峠道の後半は未舗装となり草ぼうぼうの険しい峠道。峠には形も消えそうなお地蔵さんと幾つもの杖が置かれている。この先は徳山ダムに埋もれなかった唯一の村落「門入」へ通じる旧道がある。離村によって一旦は無人となった村ではあるが、この人道をたよりに再び村民が戻って畑を維持している。村に残された原付バイクやトラックもこの人道を介してガソリンが届けられ、今も使われている。陸の孤島と言うべき村落であるが、ふるさとを思う気持ちがそうさせているんだろう。行き交う人の頬が腫れてしまうくらい険しい峠道であったので、「ホハレ」と云われるそうな。


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岩手峠

峠で折り返し303号に戻る。道の駅を過ぎた先から揖斐高原への山岳路が南にずっと延びている。センターラインのある整備された快走路が続き、交通量も少ないことも手伝ってハイペースになりやすい。揖斐高原に一箇所、いつも路面一杯に砂が広がっている危険なカーブがあるが、知らないで突っ込むと冷や汗をかくだろう。揖斐川町春日から関ヶ原に抜ける県道257号の通行止めが解除されていたので、さらに南に向かう。道幅は狭くなり山もせまり薄暗い林道を上がってゆく。路面はコケが多くロードバイクでは恐ろしい。クルマのわだちから外れないように慎重に。。。ブロックタイヤのセローはそれなりに安心だ。

登り切ると濃尾平野を見下ろす岩手峠。手前は大垣、左は岐阜、右手の遙か先には名古屋の町。この303号坂内から関ヶ原に抜ける山道は走りごたえがあって面白いルートだ。

セローは山道でとっても良い相棒なんだけど、リザーブを除くと実質8Lくらいしか使えない小ぶりのタンク、200kmも走ればGSを探す作業が生じるのが玉にきず。セローはすぐにおしりが痛くなるので、頻回のGSでの給油も小休止と思えばいいのか(^^)









by akane8150 | 2016-09-04 08:36 | Motorcycles | Comments(2)
Commented by セロ尾 at 2016-09-05 14:07 x
ご紹介いただきありがとうございます。
お気に入りの風景がたくさん出てきて楽しめました。
私も最近は近場に未開の地がなくなってきて、いろんな人のブログを参考に探索せざるをえません。
でも同じ場所であっても季節によって新鮮ですし、林道ツーリングはやめられませんね(笑)

まだまだ暑いので、秋になったらまた活動したいと思います!
Commented by akane8150 at 2016-09-05 17:42
こんちは セロ尾さん いつも参考にさせてもらっております 霊仙の廃村は歴史なども調べてみますが、なかなか奥深い世界で興味がわきます。養老や霊仙周辺の林道も少しずつ訪れてみますが、ゲートに塞がれている事が多いのでがっくりです。次回は伊吹山周辺の国見峠やマキノ町あたりの山越えに挑戦したいです。
これからも頼りにしていますんで、よろしくお願いします。
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