
粟柄河内谷林道 マキノ黒河林道

奥琵琶湖 木之本町山梨子

旧国道8号線 賤ヶ嶽隧道
地図を見ていると、奥琵琶湖〜敦賀の山おくに林道らしき道を発見。調べてみるとすでに「セロ尾」さんや「山神」さんたちのブログに登場している林道たちだった。小生にとってはお初の地域の山奥、ささっと準備して出発。木之本まで高速道路で、ここからは国道8号線。賎ヶ岳も旧道を選んで走り、味のあるトンネルにご挨拶。トンネル脇の山道を下ると琵琶湖湖畔の村落、「山梨子」に通じている。山梨子は湖岸沿い、行き止まりの小さな村落でとても静かなところだ。湖北の静かな景色を楽しみたいときには、おすすめの場所。
箱館山スキー場
交通量の多い奥滋賀の道、塩津・永原・マキノ・箱館山スキー場と走る。国道161号線「海津」交差点にあった「第一旭 マキノ店」がコンビニに変わってしまったのは、非常に残念だ。特に旨いってわけじゃ無かったけど昔からやっていて食事時にこのあたりまで来ると、わざわざこのラーメンを食べに寄ったものだった。家族でお店をやっていた風で、古くからあって長距離トラックも立ち寄るようなお店だったから、なんで店じまいなんてしたんだろうか? もったいない。
箱館山スキー場には初めて来たけど、施設もきれいでアクセスの良さや展望などなど一度来てみたいと思った。ゴンドラで南斜面より山頂まで上がるとそこにゲレンデが広がるという設計だ。
粟柄河内谷林道 入り口


箱館山ゲレンデからの遠望
琵琶湖北部から敦賀、美浜へ抜ける山道は、2本あって「粟柄河内谷(あわがらかわちだに)林道」と「黒河マキノ林道」。まずは西寄りの粟柄河内谷林道を北上する。舗装林道がゲレンデにむかって山の南斜面を上がってゆくと、林も切れて琵琶湖の展望が広がる場所もあった。やがて峰を越して北斜面に入ると草の広がるゲレンデになり、これを山頂に向けて登ってみた。ゲレンデ最上部からの眺めはよくって、朽木村方面の山々が見えた。
淡海湖(処女湖)
右に分岐が出てきてこれを進むと淡海湖を通ってキャンプ場に向かう。「淡海湖」って面白い名前に惹かれてみてきた。山奥の峡谷を堤でせき止めたため池で、大正初期に日本で最初に作られた人造湖らしい。放流されたザリガニは今も繁殖を続けていて「タンカイザリガニ」って名前までついてるそうだ。当時の新聞記者が「日本初」であったたので「処女湖」と報道したのが名の由来。夏場の草のおかげで展望は望めなくって残念であったが、神社があるという島も見ることができた。険しい峡谷に囲まれてなかなか観光客も来ないような厳しいところだった。
ワンボ

粟柄河内谷林道 南側ゲート
林道は未舗装路となるが、硬く締められていてとても走りやすい。地名を表記した新しい看板がやけに目立つ。「ワンボ」っていう看板を発見、ちょっと拓けたところだったんで小集落があってもおかしくない場所、それに因んでいたんだろうか?? おかしな地名だ。。。セロ尾さんや山神さんもブログで取り上げていた(^O^)。やがてしっかりした鍵のかかったゲートに到着、ゲート右脇からいよいよ探検の始まりだ。
河内谷 崩落個所
快適な未舗装道をはしってゆくと大きな崩落個所に出会した。谷から川へ幅20mほどに土砂が流れ込み、クルマはおろかバイクも走った形跡がない。がれきの高さは2mほどだけど崩落は川原まで続いているので、落ち方が悪いとバイクが上がってこれなくなる心配もあり。歩いて走破ルートを考えたうえで一発勝負で駆け上がってみた。頂はクリアして下りになったのだが、勢いつけすぎてハンドル取られ前方へ飛ばされた。クラッチレバーのホルダーが緩んだり、がれき石で車体にあちこち傷が。。。小生も左膝を擦過傷、このあとしばらく血はでるは痛いわで(T^T)。2年前のセロ尾さんの記事ではこのような崩落も無くって、至極快適な様なレポートだったんだけど。。

粟柄河内谷林道 峠
なんやかんやで峠に到着。峠は草に被われて展望なし。安全を見守ってくれるお地蔵さんも草に紛れているのか、峠らしい風情には欠ける。調べてもこの峠に名前がついていない。粟柄谷、川原谷に挟まれた峠だから、粟柄峠、川原峠なんて名前がつきそうなんだけど。

下りのそこかしこで「流水跡」が路面をえぐって走りづらい。猿投山の広見林道の「えぐれ道」とは比較に出来ないけど、「走りやすい」って先達たちの情報とは違ってる。転けて間もない場面だったんで、気分はイケイケモードから愚痴モードに(^^ゞ。 やがて美浜側のゲートに到着でコンクリの隙間を通過。ここからは舗装路となって快走、川沿いを下る。

粟柄関所跡
河原が広くなって林道の支線も分岐したあたりが「粟柄」の村落があったところ。ここには小浜藩が関所を設けて人の往来を監視した場所だ。ここから旧街道は林道から外れ、東に山を駆け上がり「粟柄越え」の峠を抜けて現在のマキノ町に出る重要な街道であった。いわゆる「鯖街道」のひとつで若狭と京都を繋ぐ最も西寄りの旧街道であった。従って、今回走行したルートは後世に作られた林業目的の自動車道であったと思われた。なので、峠の名前もはっきりしないんだろうか。粟柄の村落も昭和40年代に廃村となり、今は関所跡や村落の遺構が残っているだけ。

粟柄から程なくして人里の松屋に入ってホッとする。この安堵感は人里離れた林道を初めて走る際にはよく味わうもの。河原にはバーベキュー施設などもあって、賑やかだった。このあたりではすでに川幅もそれなりにあって、「耳川」と言う。次の林道に向かうべく、この川にそってどんどん下ってゆく。振り返って抜けてきた山並みを遠望する。

美浜 耳川河口
そしてついに日本海にぶつかる。耳川では河口近くで鮎釣りをしているのを見かけた。友釣りなのか、引っかけなのか分からないが、こんな海に近くでも鮎がつれるんだ。いつも山奥ばかり走っていて、海なんてめったに見ることのないセローには珍しい光景。

県道211号
敦賀で腹ごしらえとガソリンを補給して、2本目のマキノ黒河林道にむかう。国道沿いの海鮮市場には家族連れやライダーで溢れていた。発泡スチロールを積んでも大丈夫なツーリングだったら「鯖寿司」でもお土産に買って帰るところであるが、今日は林道攻めなので断念。先の情報ではこの林道にはゲートもなくって距離もしれているので、お気楽モード。周りの水田では稲刈りの真っ最中でコンバインが活躍していた。


黒河沿いに登ってゆき、村落を外れると一気に道は細くなってやがて未舗装路となった。林道の表示も丁寧で道に迷うことなくすいすいと登ってゆく。「通り抜けできません」なんて標識も脇が開いているので不安なく突入してゆく。

護岸が緩いので、林道と川の高低差もなく水辺に降りやすい箇所が幾つかあった。コケも生えないくらい急流なのか、清流は澄んだ水色を呈していた。セロ尾さんが絶賛する場所もこのあたりにあるんだろうか。

やがて工事現場に差し掛かる。ユンボが上手に道をふさいでいたが、わずかに川側に隙間を残している。さて、抜けるか撤収するかひと思案。隙間の土手はタイヤを乗せるスペースがありそうだけど、ユンボのアームが邪魔していてバイクに乗ったままでは高さが足りなくって無理。ならば、エンジン掛けたまま歩いて渡ろうと決断、しかし事はそうも簡単にはいかず何度も失敗しながら通過。

Uターン箇所
ユンボの攻撃もいなして程なく、コンクリ路面の工事現場にぶちあたる。段差は全然越えることが出来るけど、養生している端っこの材木を越えるときに、タイヤで痛めてしまう心配がありあり。ユンボが頑なに通行止めを主張しているなかで、この養生の材木を傷めてまで走るのは「良心」が許さず。潔く撤退を決めて、ふたたびユンボの隙間を抜ける羽目となった。

マキノ黒河林道 マキノ側起点
ここで諦めるか悩んだけど、敦賀まで舞い戻り、ぐるりと国道161号でマキノ町まで迂回する事にした。まだ日は高く、今日の課題をこなしても自宅の夕飯には間に合うだろう。先達の情報を元に林道の分岐部も間違えることなく、舗装林道を駆け上がる。


マキノ黒河林道
やがて未舗装となって、遠望のきかない林におおわれた林道を登ってゆく。粟柄河内谷林道と同様に路面が流水で削られている部分も多く、決して走りやすい道ではない。登山道にもなっているのか、ハイカーの人たちに迷惑にならないよう気を遣う。味わいのある切通などもあって、面白いところもあった。ゲートこそ現れなかったが、総じて自動車が通行するには辛い道、バイクもオフロード車でなければ無理であろう。

黒河峠
登山者用の公衆トイレを通過すると峠であった。ここは黒河峠、ちゃんと名前が付いては居るが、定番のお地蔵さんも道路標識も見当たらない。福井県河で撤収した工事箇所は、峠の先数キロのところにあるんだろう。Uターン箇所まで峠を下る気力もなかったので、本日の峠攻めはここまでとした。
マキノ白谷温泉八王子荘
山を下りてくるとメタセコイア街道で名の知れたマキノ町、今日はメタセコイアに一瞥もせずに帰路に就く。挑戦した粟柄河内谷林道 マキノ黒河林道、いずれもお初の林道だったので満足感あり。当分、河内谷の崩落を越えようとは思わないが、粟柄河内谷林道は距離もあって未舗装路も美味しい林道。マキノ黒河林道は工事が終了した暁には、再度挑戦して完走を目指してみたい。

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