そろそろセローでお山巡りも良い時期になった。温見峠、冠山峠にも行きたいが、そちらはまだまだ冬期通行止め。。ならば、大好きな滋賀の山奥、気になっている林道、神社、廃村を求めていざ出発。

二之瀬峠
名古屋市内の自宅を6時半に出発、名古屋高速と東名阪でワープして桑名東インターからお山を目指す。まずは養老山脈を越えるために二之瀬峠をさくっと走る。すでに自転車軍団はストイックな峠走りをしていた。気をつけないといけないのは「下り」の彼らの速さ!! セローよりも確実に速く下ってくるので、ブラインドコーナーではインベタで登ってゆく。がっつり漕いで上がってゆく自転車には、追い抜くたびに手を挙げて挨拶、喘ぎながらも挨拶を交わしてくれる勇者もいるなあ。
養老山脈を越えると鈴鹿の山並みが見えてくる。石灰採掘で無残な姿の藤原岳がくっきりと見える。もう冠雪もなく新緑が始まりかけている。ウグイスは方々で鳴いていて、しばしその声に耳を傾けた。春だなあ〜〜。
時山、五僧峠を望む
冬期通行止めが解除されているかも分からない五僧峠はパスして、ぐるっと反時計回りで滋賀多賀の山奥を走る予定。時山のさとを見ながら、今日は向こう側から五僧峠が通行可能かどうか、調べてみよう。
上石津 萩原
地図を眺めていると面白そうな上石津の霊仙東尾根作業道。偵察がてら入り口の上石津萩原の部落から上がってみたが、案の定すぐにゲート。でも、開けたら閉めよの看板は、探索の希望が残るもの。いずれ、準備万端でこのゲートを越えてみたい。小生の教科書、「セロ尾さん」の情報では、この先に楽しい林道が潜んでいるのだ。
伊吹山
滋賀柏原の街道からはすくっと伊吹山が望める。これも藤原岳と同様に、採掘のため西側斜面が削られてしまっている。コンクリートの原料となる石灰は大事だと思うが、名山と言われるお山にいとも簡単に人の手を加えることはいかがなものか。お役所も大事なお山の景観を壊すのを分かって許可したんだろうか。昭和30年代からの創業、当時は環境問題は二の次であったんだろう。採掘跡は緑化をすすめているというが、一度壊してしまったものは元にはもどらない。
醒ヶ井養鱒場
いよいよ今回の主座となる霊仙山の麓に取り付く。まずは、北側から汗ふき峠にむかってセローで行けるだけ上がってみる。中途の醒ヶ井養鱒場ではえさ釣りができて「がっつき」状態のニジマスは入れ食い。幼い頃に家族で遊びにきたが、小生が調子に乗って釣った思い出がある。しかし釣った魚はすべて買い取り。。。やっちまった感たっぷりの両親だったろうなあ。
霊仙山登山口
数キロ走った先には登山者の路上駐車がとんでもないことになっている登山口にたどり着いた。ゲートはオープンになってはいるものの、さすがにここを突破する神経は持ち合わせず。それにしても登ってゆくハイカーは沢山いた。
霊仙山の登山案内、幾つかのルートがあって、違う枝分かれ林道もトライしてみたけど、バイクでいける最上部が今回の登山口のようだった。季節をえらんで登山靴に履き替え登ってみたい気もした。汗ふき峠って、どんなところなんだろう。。。でもその先は彦根・多賀の廃村しかないけど。


滝谷武奈林道
米原から彦根・多賀の山奥に至るこの路は舗装林道ではあるが、くねくね度とそこからの景観が面白い。ぐんぐんと高度を上げてゆくと、澄んだ空気も味方して琵琶湖はもちろん比良山地もすっきりと見えた。芽吹き始めたお山の薄緑と湖、空の青さが美しい。
中腹にある鎌刃城跡にむかっていると谷間に響く銃声が聞こえる。その先には猟銃を構えた猟師さんが道の真ん中で仁王立ち?!。このあたりで狩りをしてるから引き返して欲しいとのこと、この林道を通らないと大きな回り道になることを伝えて通してもらったが、その先の道中にも複数のグループが狩りをしていた。セローが鹿に間違えられることは無いだろうけど、小生に流れ弾は欲しくない・・・ かなり恐ろしかった。
大杉竜王
林道を上がってゆくと樹齢二千年と伝わる大きな杉の木をご神木とする北原(きとら)龍宮 大杉竜王に至る。伊邪那岐尊(イザナギノミコト)が祀られていて、山頂の聖地には伊邪那岐尊の御魂処の岩座(いわくら)がある。長い年月を堪えてきたすぎの大木は見応えがあり、パワースポットなどは信じない小生にも手を合わせたくなる迫力

武奈の廃村
山を下ってくると小さな谷間に廃村の武奈が現れる。ゴボウや里芋畑、薪割りや炭焼きで生計を立てていたが、戦後の経済成長に合わせ離村が始まり周辺の村と同様に昭和40年代頃には廃村となった。明治時代には村人154で戸数37を数える村であったようだ。家屋は朽ちてしまっているが、石垣はきれいに残って黄色の水仙が人知れず自生していた。
比婆神社
お社は山の頂にあって、今回は麓の鳥居でお参りを済ます。杉林に囲まれた雰囲気はやはり神秘な空気を作り出していて好きだ。このお宮、先ほどの大杉竜王、そして麓の多賀神社も同じ神様、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)を祭っている。イザナギはイザナミと共に日本の土地も生き物もすべてを作ったとされ、アマテラスやスサノオなどを生んでいる。この彦根の山奥に古代からの歴史が眠っているって思うと不思議に思う。
廃村 霊仙

廃村 入谷
点在する霊仙山周囲の廃村たち。霊仙はちょっとひらけて日だまりも感じられる風情ある村。家屋はきれいに残っていて山桜も美しい。対して、入谷は恐ろしいほどの坂道にできた村。セローのブロックタイヤでも坂の途中では止まれないくらいで、積雪の冬はどうしていたんだろう。村のお寺さんでは今も定期的に前住民の人たちが集っているようで、廃村とはいえ玄関から人が出てきそうな雰囲気。でもエンジン切って、周囲が鳥のさえずりと風の音だけになると、急に人気配の無さが寂しくなってくる。
さてさて、次は本日のメイン権現谷、大杉林道へ向かった。

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