
RZ250改
さて、梅雨も明けてお休みの金曜がやってきた。暑いさなか、どこに繰り出そうと思案してると、小浜の旧古河家がどうなってるか見に行こうと思いたつ。ここは小生にも縁のあるところで、建物や周囲の現状が気になっていたのだ。

今日も35℃以上の夏日が予想される。このまえGLサイドカーで走ったら、エンジンの熱気で脛に2度の熱傷をしてしまった。冬場は快適なGLも熱気が下半身にとどまり、上体もシールドで完全にプロテクトされて夏場はライダーにとても辛い。MT-01も股ぐらの1700cc空冷エンジンはたき火をしているようで、これもクソ暑い。その点セローはエンジンの暑さには無縁だけど、長距離移動は辛いだけ。消去法で今回の伴侶はRZに決まり。水冷のRZは足下は暑くはなるが、排気量が小さいせいか全然暑さにも耐えられる。

伊吹山
早朝に自宅を出発、名神高速道路で関ヶ原まで走って時間を稼ぐ。さらに時短するなら高速でそのまま木之本あたりまで走るのだが、幸い薄曇りの天気でのんびりと伊吹山を眺めながらと、関ヶ原ICで下道に降りる。ここから木之本までは、R365号にのっかって行けば良いけど、小生は信号を嫌って一本北側を走る農道(坂浅東部広域農道)を使うことが常套だ。伊吹山の最もふもとをノンストップでかなりの距離を稼ぐことが出来る。途中には道の駅もあって利便よし。ただし、その道の駅の近傍、西行きの直線路では「ネズミ取り」をやってることに注意が必要。

木之本迂回路
快適な農道もやがてはR365号に合流して木之本を目指す。敦賀に向かうのであれば、木之本周囲の市街を避けるためにも小生は街の東側を迂回する事が多い。高時川にそってr332号、r285号、r284号と走って、信号の無い田舎道を走って木之本の北側でR365に合流する。

滋賀県道332号
この脇道に入ると、まずは水田の中の直線路となる。これがなかなか気分のよい道で途中にはクランク状のカーブもあったりと好きな道だ。坂内に向かうR303号の交差点には、日曜も開いている貴重なガソリンスタンドもあり重宝する。その先は高時川にそって峡谷の中を進み、パターゴルフに勤しんでいる地元の人たちを横目で見ながら、余呉湖の北で国道に合流する。

旧北陸本線 中之郷駅跡
R365もまっすぐに伸びて気持ちの良いコース、その途中に鉄道駅のホームらしき遺構と駅名が残っている。このR365に沿ってを旧北陸本線が走っていた証だ。

大正15年に当時日本最長の柳が瀬トンネルが開通するに至って、東海・関西と敦賀が鉄道で結ばれる。そして西側に現在の北陸本線が出来る昭和32年までは、このルートが日本海と太平洋を繋ぐ動脈となった。

昭和7年 1/50000地図
古地図では手前の柳ヶ瀬の街から刀根にぬける山道が描かれている。昭和7年の頃は、まだまだこの刀根経由が北陸本線のルートであり、近隣の駅にも賑やかさがあったんだろう。しかしこの刀根越には車道が引かれたことはなく、すでに現在のR8の塩津街道が車道として使われていたようだ。

柳ヶ瀬集落

刀根越
当時の地図を探してみると、鉄道はトンネルを介して県境をこえるが、人道は昔のままの山越えであった。それが「刀根越」、柳ヶ瀬の集落からの道筋が描かれている。RZなら多少の林道も怖くない。今日はその人道をいけるだけ行ってみた。しかし数百メートル走ったところで、沢から外れて尾伝いの山道となり、残念ながらRZはここまで。


柳ヶ瀬トンネル(滋賀側)
ふたたび県道に戻って、柳ヶ瀬トンネルの入り口に到着。交互通行の信号は6分30秒間隔で、ラジオ体操ができるくらい待ち時間が長い。明治時代に開通した単線のトンネルは現代の規格と比べると狭くて低い。それにしても明治15年に出来てから、列車からクルマまで100年以上に渡って現役で活躍してるトンネルはとても貴重なものだ。


トンネル内は照明は少しだけ、RZの暗いハロゲンランプでは役不足だ。途中には2個所離合できる広さが確保されているが、現在は入り口信号で交通整理されているので鉢合わせになることはない。1300mのながーいトンネル内は、すっかり涼しくってトンネルを出たらカメラのレンズが結露してしまった。
急坂のためこのトンネルの中で蒸気機関車が空転し立ち往生、その煙で機関手達が死亡したという痛ましい事故も、このトンネルを迂回する路線を作るきっかけになった。

柳ヶ瀬トンネル(福井側)
福井県側にでると刀根越の道が現れる。以前は小さな案内板であったのに、いつしか新しくりっぱな「玄蕃尾城址」への案内が出来ていた。先ほど確認した刀根越えの反対側が気になって、沢の道を上がってゆく。これも古来の越前と京を結ぶ鯖街道のひとつ。

玄蕃尾城址登山道
数キロの簡易舗装を上がってゆくと、道はやがて尾根の手前にさしかかりそこでクルマ止めとなる。歩道はつづら折れでさらに登ってゆき、峰にある玄蕃尾城址まで続いている。さらにその先は先ほどバイクで訪れた柳ヶ瀬集落だ。気候の良い頃に歩いてこの刀根越えをするのも気分がいいだろうな。


スーパーオートルーブ
国道8号線に出て敦賀市内を目指していると、「OIL」警光灯がぱっかりと点灯。途中で補給が必要そうだったので、シートバックの中には1L缶を積んであった。RZのオイルタンクは1.5L位は入るのだろう。警告灯がつくと「1L」はすっかり飲み込んでほぼ満タンとなる。再びOIL警光灯がつくのは400~500km先で、小生のRZはオイルをよく食う。

金ヶ崎城(金崎宮入り口)
8号線のバイパスで敦賀インターを通り越し、敦賀港に到着、最初に寄ったのは敦賀の港に隣接する「金ヶ崎城」。織田信長が挟み撃ちに遭いそうになり、秀吉を殿としてこの金ガ崎から撤退してピンチをしのいだ。駐車場から城址までこれまた歩かなくてはいけない。。。お山の上がどうなってるか見てみたいのだけど、このくそ熱い真夏日にバイクの格好で石段を上がる意気地無し。

敦賀 赤れんが倉庫
敦賀の港には、以前に派無かったようなおしゃれな立ち寄り場所が整備されていた。昔からの倉庫がレストランやジオラマなどを含んだレジャースポットになっている。模型に目がない小生は、次回じっくりと訪れてみようと思う。

敦賀 どんと屋
5,6年まえに新しく出来た敦賀港にある海鮮料理屋さん。小さなお店でほぼカウンターだけではあるが、美味しい海鮮丼でお値打ちとあれば、絶えず行列ができる。この日も11時前にも関わらず、もう待ち人がいた。小生はさっさと諦めて小浜まで我慢することに

高速増殖炉もんじゅ
国家プロジェクトである高速増殖炉もんじゅが作られて35年、数回の稼動のみでトラブル続きが原因で廃止と決まった。対費用効果で評価してしまうと恐ろしく巨額な無駄遣いをしてしまったことになろう。それでも最後まで福井県は廃止に反対していたという。

もんじゅ専用ゲート
岬のつきあたりのもんじゅは厳重な監視下で守られている。もんじゅに行くには専用のトンネルを通らないと行けない作りだ。帰り際にこの正面ゲートにカメラを向けただけで、気付いた警備員は大声でこちらに向かって叫んできた。写真を撮るだけで、これだけのリアクションをするのだから、ここは尋常な地域ではないことを思い知った。

美浜原子力発電所
美浜原子力発電所は40年前から稼動を開始した日本最初の原子力発電所らしい。原子炉は3機あるのだが、うち2機はすでに廃炉が決まって残りの1台も検査休止中。さらにこの美浜原発の近くには敦賀原子力発電所があって、まさこの敦賀半島は原子力発電所の展示会場のようだ。その敦賀原発の1号機も廃炉が決まり、この先30年近くかけて撤去されると聞く。稼働し始めた頃は、現在のように廃炉の時期がやってくることを現実にとらえていたんだろうか? 原発が稼働できるのが40年間前後、それを廃棄するのに30年前後かかってしまう手間はいかがなモノか。

水晶浜海水浴場
蒼く透き通った海と粒の大きめなきれいな砂浜、水晶浜はこのあたりでも有数の海水浴場だ。知多の海と比べるもなく、海水浴場としては最高だ。若い頃はクルマに仲間を乗っけて夏を楽しみにきた。まだ北陸自動車道路も整備されていなかったから、日の出前に名古屋を出発して4,5時間かけてここまでやってきた。帰りはお決まりの渋滞で、国道8号線の数珠つなぎが大変だった思い出が蘇る。

美浜迂回路
高速道路が出来るまで、夏場の渋滞時には信号のせいで美浜の街を抜けるだけでも大変だった。その頃から使ってる抜け道、東の坂尻交差点からすぐにトンネルに入るところが始点で、そのまま道なりに西に向かえば若狭三方IC近くまでノンストップの道が続く。

R162号 若狭リアス式海岸
三方五湖の道の駅からの海沿いの道は、右手に若狭の入り組んだ海岸線を見せながらの気分のよい道だ。以前の旧道はクネクネで狭く、走り応えのある海沿いの道だった。現状は快適なツーリングコースに。トンネルを幾つかやり過ごせば、小浜はもうすぐだ。
1年前にMT-01で若狭を訪れていた。
(次に続く)
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