
SAI G 平成21年式
928を2台を10年以上にわたり乗り継いで、大排気量のガス食いと度重なる修理が少しずつ小生の心に影を落とすようになった時、ちょうどデビューしたのがハイブリッド専用セダンのSAI(彩)だった。クリーンなスタイリングとプリウスに次ぐ専用セダンという文句に期待して、あっさりと928を手放してSAI を選んだのは平成21年12月。それから丁度4回目の車検を済ませたばかりの9年が経っている。この間に7.3万kmを走行しているが、通常の点検と油脂類の交換のみで全くノートラブルでやってきた。これまでにブログで取り上げたのはたったの1回。家族の足となってちょこまかと走らされているのだから、我が家の中では最も重宝されるべき愛車だけど、ブログに取り上げるようなイベントが起きないのだから仕方があるまい。

概要を見ると、アトキンソンサイクルエンジン(2.4L:150ps、レギュラーガソリン仕様)とモーター(143ps)、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。システム出力は190馬力を発揮し、燃費性能は10・15モードで23.0km/L(JC08モード走行燃費は19.8km/L)を実現し、「2015年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得している。車体寸法は、全長4605mm×全幅1770mmで、FF駆動のみ。
V8 5Lのクーペからの乗り換えには、かなりの違和感を覚えたが毎日通勤で使っている内に、信号でエンジンが止まるのも当たり前に思えるようになった。出足は踏み込めばターボ車のように一呼吸置いて長い加速を味わえる。足回りはFFセダンそのもので柔らかく、車内の静粛性は優れている。燃費は県外まで遠出のドライブだと16km/Lほど、名古屋市内の通勤がおもな場合には、12km/Lくらいにまで悪化する。まあ、それでも2.4Lのセダンと思えば十分に良い燃費であろう。
Gグレードには215/45R18などという一昔前のスポーツカーのようなぺったぺたのタイヤが標準だ。しかし簡単にこすってしまうホイールのリム傷や45扁平の乗り心地はSAIには合わないと思い、敢えて標準仕様の205/60R16にまで落としてみた。落としても軽量化には拘って、BBSの鍛造を探し出した。

着座のスタイルは最近のデザインで、フロントガラスが遠く前に出ているの。メーター回りは広々としているが、右折時には右のピラーが視界を被いに塞いでしまう。ハンドルやシート、サイドミラーまでのメモリー機能は便利で、ドライバーが入れ替わることの多いSAIには便利な機能。ドアの開閉時に気づくのはその重さ、でかいボディサイズのセプタークーペほどの超重たさは無いけど、ポルシェ928に比べるとずっと重い。重い割には「バン」って閉めたときの音は味わいなく、欧州車のカチッとロックが噛みましたという音とは無縁だ。

ハンドルスイッチもいろいろついている。慣れれば重宝するけど、ハンドフリー通話のスイッチ、オーディオの切り替えとボリューム調整、エアコンのメインスイッチ、メーター内のインフォメーション切り替えなどなど、雑然と並んでいる。純正のHDDナビやエアコンなどの操作は、左手のマウスのようなデバイスを動かしてのクリック操作は、操作よりも動きが少なく慣れてしまえば、画面をタッチするタイプよりも優れているだろう。

シートの出来はそれなり、でもリアシートの乗り心地はかなりいい。適当な座面の広さと背もたれの微妙な角度、頭上も余裕があって運転しないならリアシートが一番だ。SAI は「静か」で「それなりに速く」「ゆったり」と人を運んでくれる道具としては優れているけど、ドライバーとしての楽しさは今ひとつ。まあ、文句ばかりを並べてしまったようだが、趣味性を求めるクルマではないのだから、SAIを責めるわけにも行くまい。なにより、家族に最も貢献してくれているのだから、感謝状を頂いてもいいくらいだよ、SAI君。

4回目の車検となった今回は、ディーラーから重整備の提案があった。オイル漏れが激しい個体があるので、このSAIはトラブルになっていないが保証期間の9年以内だからぜひお薦めしたいと。聞けば、エンジン下ろしての大作業らしい。
以下はトヨタのサイトから
平成26年11月発表
「エスティマなど 2AZエンジンの修理」
平成17年から平成26年に生産したエスティマなどの一部車両につきまして、下記の修理(無料)を実施させていただくことに致しました。
「内容」
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をされますと、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがあります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
【 従来の保証期間 】 新車を登録した日から 5年または10万Km以内
【 無料修理対応期間 】新車を登録した日から 9年以内
「修理内容」
上記のような現象のご用命について、トヨタ販売店で点検の結果、該当する場合は、車種やエンジンの製作時期により修理内容は異なりますが、エンジンECU制御ソフトの書き換え(無料)およびピストン、ピストンリング、オイルノズルを改良品と交換(無料)させていただきます。
「お客様へのお願い」
ご愛用の皆様には、ご多用のおり誠に申し訳ございませんが、上記のような現象が発生した場合は、最寄りのトヨタ販売店にあらかじめご来店日時をご連絡いただき、点検をお受けいただきますようお願い申し上げます。 平成17年から26年までの2400ccのハイブリッドエンジン(2AZ)を積んだSAIを始め、カムリ、エスティマ、アルファードなどなど多くの車種が該当するらしい。我が家のSAIは平成21年だから、まさにどんぴしゃりだ。ちなみにSAIは全車に2AZが積まれているからすべてのSAIが当てはまる。

いつもの車検よりも長い5日間のあいだ手元を離れていたSAIは、エンジン交換と言ってもいいくらい手が入って帰ってきた。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、シリンダーブロックを交換し、ピカピカの状態。たとえていえば、ひどい焼き付きを起こしてエンジンブローさせた時に近いような整備だ。なぜ、そこまでの修理を無料で提案してきたかというと。。。
2AZのピストンリングの不良が原因で、オイルの過剰消費が発生しクルマの走行に支障をきたすようになったからだそうだ。これは担当メカニックから教えてもらった話で、これを「リコール」としないで「無料修理対応」としたところに、トヨタの苦渋がにじみ出てると思った。なぜそのような不良部品を組んでしまったのかは、以下の記事が参考になる。
2007年07月18日発表
新潟県中越沖地震で被災したエンジン部品大手・リケンの柏崎市内の工場が操業停止したことを受け、トヨタ自動車が19日夕から国内全工場の生産を停止する。完成車生産に必要な部品の在庫が尽きるためだ。同様に日産自動車や三菱自動車も生産ラインの一部停止を決めるなど、重要部品工場の被災が自動車業界全体に及ぶ事態となった。 エンジン部品のピストンリングなどを国内大手メーカーに納入していたリケンの柏崎市内の工場の生産設備が地震で損傷。リケンへの部品依存が大きかった大手側も、他社製品での代替が困難になっている。
ピストンリングの最大国内メーカーのリケンが被災に遭ってしまい、多くの自動車メーカーがエンジンを作れなくなってしまったのだ。

ピカピカのエンジンブロック
この時、トヨタがとった対応策は、中国部品メーカーからの調達だった。止まった製造ラインを復旧すべくすべての2AZのピストンに中華製のピストンリングを組んでしまったわけ。これらの中華製はリケン製のものに替えうる能力もなくトラブルの原因となった。今回の「無料修理対応」には莫大な経費がかかるであろうが、「リコール」として全車の責任を負うよりもその被害額は小さくなるだろう。しかも無料対応の期限を9年と決めておけば、それ以降のクルマは「耐用年数」だからと言い訳ができる余地も考慮されていた。

なにはともあれ、エンジン関してはヘッド回りを除いて大幅にリニューアルされてSAIは蘇った。社会人3年目の長女専用車になりつつあるので、そろそろ車検や保険などSAIの管理をすべて彼女に任せてもいいかな。
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