行ったことの無い道を地図上でいろいろ想像するのはとても楽しい。最近は地理院地図(電子国土Web)をもっぱら愛用していて、林道、集落などの主な情報源となっている。
名古屋近郊の日帰りで訪れる事のできる場所はほぼ行き尽くした感もあるが、岐阜県山県に広がる神崎川流域に目がとまった。神崎川の流域に枝を伸ばすように林道が有り、小さな集落も点在している。これまで踏み入れたことは無く、「そうだ、神崎へ行こう!」

神崎だけではもったいないので、これまた未踏の国見峠とのりこし峠を探検しながらのルートを選んだ。朝7時に名古屋を出発、時間節約で関ヶ原ICまで名神高速道路を走る。

伊吹山登山口
関ヶ原から木之本までの、もっとも伊吹山よりを快走できる「坂浅東部広域農道」」はよく知られた道だ。すでに長距離トラックは走り出していて、のんびりとついて西を目指す。伊吹の町を西に抜けた先の森林を抜けるストレートでは、かなりの確率で「お巡りさんが機械を据えて路肩に座っている」のでこれは要注意。
伊吹の町からは山頂が真正面に見える。ここからスキー場のあった場所までクルマで上がれるよう。駐車場からの眺めはきっと良いだろう。スキー場は閉鎖してすでに10年になろうとしている。伊吹の町にあった民宿やスキーショップはそのままに寂しい景観を残していた。

姉川に沿った県道40号を北進、この道はやがて奥伊吹スキー場につながり「品又峠」に続く。伊吹山の稜線をひとつ北に越えた谷(足俣側)へ右折、いよいよお山に入りこむ。ガソリンは満タン、チェインは良い感じの張り、タイヤの空気圧はノーマルだけと舗装路の多いルートだからこんなんでしょ。

伊吹山
舗装された林道は谷を巻きながら高度を上げてゆく。山の南面にでるとでっかく伊吹山の北面が現れる。この北側からの眺めは希なので、とても興味深い。伊吹山ドライブウエイの道筋はよく分かり、頂上駐車場もあのあたりと推測できた。

国見峠
下の県道から約20kmで国見峠に到着。天気も良かったので周囲の遠望も最高に綺麗だった。南を向けば伊吹山、北をみれば冠山など奥美濃の山々。伊吹山の山頂からもこの国見峠はミニチュアのように見えることを思い出した。峠を吹き抜ける風は心地よく、初夏を満喫できる場所。


揖斐川町 谷山
国見峠を下りてくると県道32に合流してふもとの村落に入り込む。この県道32号〜県道257号は狭い山間の道でバイクを走らせるのは面白いところ。かねがね気になっていた「高橋谷川」上流の集落「谷川」に寄り道とした。道は簡易舗装で川沿いに北上する。約6kmほどで廃村の谷川に到着。
この地に人が生活を始めたのは1190年、多分に漏れず木地師達が先達であった。ここにも滋賀の君ヶ畑と深く関わっていたのだ。1300年には70戸数を超える賑わいであったが、昭和42年には廃村となった。りっぱな碑文にはここの住民達が歴史に残そうと面々と谷山の歴史を書き記していた。日差しもまぶしく、新緑の谷に囲まれた谷山の村落はすっかり静まりかえる。
上ヶ流
柏川はこのあたりで深い谷を形成して東西に流れている。その左岸にある山岳集落が上ヶ流(かみがれ)で、谷山集落の入り口に当たる。柏川より200mほどの絶壁の上に広がる村落はくねくね道をいい加減上がった先に現れる。開拓された丘陵地には上ヶ流茶が栽培され地元の特産となっている。静岡の川根本町の川根茶を思い浮かんだが、このような山岳村落での貴重な作物はお茶なんだろう。昨今の地元興しの一環か、ちいさな茶店や散策路が整備されていてドライブで訪れる観光客もいるようだ。「天空の里」と銘打っているけど、ちょっと大げさかなあ、南信州の下栗はさらに高所で絶景の場所、こちらは「日本のチロル、天空の里」と呼んでも似つかわしい。

下ヶ流から里に下りてきて国道303号に合流。根尾を目指すには一旦、南に下がって本巣まで迂回する事になるのだが、最近のセロー尾さんの情報をもとに、のりこし峠をつかってショートカットすることにした。

303号を北上して峠へ繋がるルートは2本、手前の乙原トンネルから上がってゆく最短コースと今少し北上して小津トンネルからの遠回りルート。月尾谷っていう地名に惹かれて、遠回りルートを選んだ。月夜谷はふれあいの里して、公園、バーベキュー、コテージなどが用意された施設が出来ていた。周囲の村落からも離れているし、自然一杯の静かな所だった。このふれあいの里を少し過ぎるとのりこし峠に向かう林道が始まる。山の稜線を走る林道は快適で、気分爽快。


のりこし峠
峠への道は舗装されており快適な道、しかし冬期の名残か落石と折れた枝が路面に広がっていた。1.5車線のため交通量は少ないはずだが、見通しのきかないカーブも多くそれなりに気を遣う。ずいぶん走ったなあ と思った頃に峠に到着。見通しは望めないが、登ってきた山々や遠くには揖斐の町並みが見えて気分良し。この先の下りを済ませると薄墨桜の近くの国道157号に合流した。迂回ルートとしては面白いが、南の谷汲を回ってきた方が早いのは事実。


山県市 谷合
根尾でGSによってガソリン満タンにしてひと安心。3~5Lくらいしか給油しないので、お店の人には申し訳ないような。。。満タンで9.6L 残り2Lでリザーブランプが点灯、つまり7L(だいたい200km)も走行したら給油を考えないといけないわけだ。根尾から国道¥418号を尾並坂峠を越えて東に向かい、最初の信号交差点、集落らしい町並みに出くわすと谷合の交差点。これを左折するといよいよ神崎川沿いとなる。
山形市 神崎 おんせぇよぉ 町らしい谷合の集落を抜けると急に人里離れた風景となる。約10km進んだところに大きな村落が出てきて、そこが神崎。廃校となった小学校に週末限定で村の人たちが「おんせぇよぉ」と変わった名前の食堂を開いている。金曜ではあったが、他県ナンバーのファミリーカーが何台か訪れていた。どれだけの収益につながっているのか分からないけど、地元で仕事があって現金収入が得られるのはいいことだ。

仲越

仲越林道
神崎の集落を抜けてさらに川沿いに北上する。ところどころに数軒の家屋を見かけるもいずれも廃屋のよう。狭い舗装路を北上するが、時折満載のダンプカーが対向してくる。これまたすごいスピードで減速もほどほどにすれ違おうとするので恐ろしいこととんでもない。狭い路肩に一杯によって、左足は側面の岩壁で支えてやっとの事でやり過ごす。一度は鉢合わせで、バイクの隙間もなくって小生がバックしたことも。いずこも山奥のダンプカーの爆走はよくあることで、営業している平日の山道はダンプカーにも気をつけないと。神崎から約10kmで仲越の集落に到着。通行止め看板があって、右は学校跡の広場で行き止まり、左は仲越林道の看板。ここからはダートとなる。
仲越から程なく右にゲート付の林道が現れる。この林道が通り抜けれるのなら、郡上の板取川までのロング林道をなるはず。いつかこの横をちょちょいとすり抜けて冒険してみたい。
ガッパ谷
未舗装となってしばらく川沿いに登ってゆくと再びチェインゲートで通行止めとなっていた。地図ではこの先で道は終わり、左の橋を渡ってもすぐに行き止まりとなるようだ。本日の最北端はこれで終了。ガッパ谷って地図には書いてあったが、現地にはその説明など無し。かわった名前だ。
白岩 熊野神社
ここからはこの神崎川流域の支流を訪ねる探検となる。まずは神崎手前まで戻って、白岩谷に入りこむ。この分岐部には石灰の採石場があって、ひっきりなしのダンプカーと砂埃が舞っていた。そっか、ここのダンプカーだったんだ。。。
白岩谷はその名の通り、しろっぽい岩で河原が形成されていて深い谷が苔むした素敵な景観を作っていた。周囲には集落もなく、終点の分岐部のお宮に着いた。熊野神社がきれいに残されていて、周囲の石垣などはここに集落があったことを示していた。しかし家屋はいっさいなくって、周りは自然に帰っていた。
不思議なことに、山奥の村落の鎮守は、この熊野神社や八幡神社、白髭神社などであることが多い。熊野神社は全国に2000~3000ほどの末社があると言われている。いずれも山岳信仰や日本神話に関わった古代から面々と続いてきた信仰である。廃村となった所でも、残ったお社は地元の人たちが清掃や維持など人の手を入れて管理している。

神崎 ゲストハウス ミヤマリトルバレー
再び神崎まで戻って、支流の円原川に向かう。神崎には古びた旅館が残っていて「ゲストハウス ミヤマリトルバレー」として活用されていた。素泊まりの宿泊やら、田舎暮らしを求めて来る人たちの基地となっているらしい。山県市のホームページでは、田舎の空き家を幾つか販売していてそれなりに売約済みなど移住をしてくる人たちも居ることを知った。


円原川の伏流水
円原川を上がってゆくと「日本一の伏流水」って大きな看板が。砂礫層でできた川床のため、川の水が見えなくなってしまうのが伏流水。枯山水のような景観のところが続く、そしてその上下流では清く住んだ水が流れている。下流では地下水の噴出も合わせ、蒼く透明な淵をつくりとても美しかった。真夏に足でもつけたら気分が良いだろう。

万所

シャガの花
円原川の行き止まりは万所の廃村で、この先は抜けれない林道。40年前には廃村になっている屋敷跡にはアヤメによく似た葉っぱの白い可憐な花が一面に咲いていた。後学で知る「シャガ」は、薄暗い山間の里にはよく見られるようで、年に一日だけ花を開く。この花も明日にはしぼんでしまうわけで、小生が見届けてやった感ありあり、これも何かのご縁だ。


林道 西洞納谷線
万所から戻り、西洞納谷林道に入る。この林道は地図で見る限り、関洞戸方面に抜けることが出来そう。通行止めの表示もないのでいざ突入。簡易舗装が新しく下草も丁寧に刈られているので、とても走りやすい。深い谷を抜けてゆく林道はやがて峠に至る。標識も無く地図にも記載がないので無名峠だ。夕方にはまだ早いが谷道はすっかり日陰となって、心理的に家路を急ぎたくなる。


西洞
峠をくだりしばらくして西洞の集落に出くわす。立派さ石碑が作られていて、村が栄えていた頃の姿が目に浮かぶ。学校があって、神社も3つ、稲荷神社もお寺もあったようだ。炭焼きと蒟蒻芋、わずかにとれる大理石が集落の生計を支えていた。高度成長期の昭和45年に離村。

山県市 柿野
林道の終点が県道196号の集落柿野で、人の生活が感じられる場所に出てホッとする。計画ではこの先、タラガ峠も探検するはずであったが、今日はこれにておしまい。初めて訪れた峠たち、ひっそりと佇んでいた廃村たちに出会えて満足、満足、後は家路を急いだ。
冬の間に弄ってみたセローのエキパイとマフラー、走ってみての感想は。。。まずは、高回転まで回るようになって最高速も10kmほど上乗せされている。嬉しいことに、低速トルクも増えているようでアクセルのツキが鋭くなった。排気音は元気になったが、規制値内のようでこれも安心。鉄パイプのエキパイがテカテカのステンレスに代わり、チタンの綺麗なマフラーと合わせ、洗車のやり甲斐が増えたようだ。
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