
定期的に処方をもらいに豊川あたりまで出かけている。小生の主治医とでもいえるだろう、同級生が彼の地でクリニックを営んでいるのだ。血圧を測ってもらい世間話をして帰ってくるのがおきまりだけど、その日のあまりに晴天すぎる天気が「どこかに行きたい」気分を後押しした。北を見れば南信州の冠雪したお山が見える。決めた、あそこに行こう。

その日はスタッドレスを履いているロードスターで出かけていたのも幸い、積雪があってもなんとかなる。冬期には訪ねないお山、信州遠山郷の下栗の里を最終目的地に決めてR151を北上開始。夕飯時までには帰宅できるでしょう。

長篠城
新城の町を通り抜け、戦国時代の合戦地、長篠城に立ち寄る。武田軍に詰め寄られた長篠城を救うべく単身で援軍要請にむかった「鳥居強右衛門」の磔つけの図が目を引く。城跡の遺構や資料館はよく保たれて見応えがある。鳥居強右衛門の子孫たちは、勇猛であった祖先のおかげで後々家中で厚遇され、家系は今も続いていると聞く。

三河大野 天神山
町並みの外れ、いよいよお山の景色になってくるあたり。ながーい石段のお宮は通りかかれば誰もが気づくであろう。当方もない一直線の石段の上に、この地の鎮守さまの菅原道真をお祭りしている。余裕があれば一度上まで上がってみたいモノだが、191段の直線階段は気合いが要りそうだ。


湯谷温泉 はづ別館
紅葉で有名な鳳来寺山のふもとにある湯谷温泉は、飯田線の駅前から昭和レトロの雰囲気が漂う。面前にある老舗のはづ別館は店構えから古めかしい。この宿は世にも希な「宿泊者が宿代を決める」お宿で、バブルの時代はかなり有名になったことを覚えている。少し前にお昼を頂きながらこちらのお宿で温泉を楽しんだことがあるが、今もそのやり方をしているのか主に尋ねてみた。「海外からのお客さんや心ない一見の客」には宿の誠実さが伝わらないので、普通に宿泊代を明示しているとのこと。温泉宿に手慣れた客であれば「相場」もわかるだろうし、これくらいかなと値段も想像することができるだろうが、世知がない今のご時世にはどだい無理だろう。小生に当てはめても、チェックアウトの際には幾らにするか悩むだろうなあ。

新野峠
三河と信州を隔てる新野峠は愛知県の最高峰「茶臼山」の東に続く山稜を越える峠。標高は1000mを越え、快適な峠道も日陰では積雪、凍結していた。現在は愛知と長野の県境になっていて、戦国時代は信州の武田信玄と三河や駿府の徳川家康や今川義元がせめぎ合った境界線。山に入ってからオープンでずっと走ってきたが、両サイドのウインドウを上げておけば氷点下の気温でも大丈夫。夏はオープンカーだ、なんて言う人は実態を知らないからで、夏場の照りつける日射しが一番オープンでは辛い。それを思えば、対策だけしっかりしておけば、幌を上げた開放感、透明な青空、キリッとした空気、冬のオープン走行は全然楽しい。
Zロードスターはオープン時の巻き込む風がとても制御されていて、ベンチマークのポルシェボクスターやマツダのロードスターよりも優秀らしい。エアコンをマニュアルにして、風向をフット・温度は高め・風量はぼちぼち、シートヒーターをオンにすれば足下を中心に寒さとは無縁。今風なら、この上にステアリングヒーターがあれば、グローブも要らないだろう。 大排気量の後輪駆動のトルクが雪道をずりずりさせることになるが、ATの設定を「スノーモード」にすると挙動が安定する。具体的にはスロットル開度、燃料噴射などを抑制して大幅にエンジンパワーをダウンさせるモノだ。滑り防止には優れた装備だが、体感ではエンジンパワーが激減してアクセル踏んでも前に進まない。パワーはごっそり抑えられるので、走っていてもあまり気分的によろしくない。


おきよめの湯
道の駅「信州千石平」を右に折れ、溢路のR418にはいる。日陰の雪はさらにきつくなって氷点下の気温もあって路面が凍結している。狭い峡谷をすすんでゆくと大好きな「おきよめの湯」が現れて、さくっと一風呂あびてきた。時期的にも観光客は見当たらず、地元の人たちをお見受けするだけでノンビリとお湯を楽しむ。お湯はブルーがかったキレイなお湯でヌルヌル系、ここの温泉は大好物だ。

遠山郷和田
天竜川も越えていよいよお山の麓に到着。豊川から遠望できた雪を被った山が間近に見える。3シーズンはバイクだらけになる道の駅も、凍結・積雪ではライダーの姿が皆無だ。それにしても今年は積雪が少ない、主要道路はノーマルタイヤでもいいくらいだ。



下栗の里への分岐は、南信濃上村の小学校が目安。ここから狭い山道を7kmほど上がってゆけば、500m標高を上げて下栗の里にいきあたる。背景のお山は3000m級の南アルプス連峰で、その向こうは大井川の源流が控えているはずだ。
昨年の夏もRZにのって同じ場所で写真を残しているが、季節によって景観は随分とちがうものだ。夏は「日本のチロル」と呼ばれるのも納得できる景観。
下栗の里を見下ろす展望台へ向かった。何度も来訪しているが、展望台まで足を伸ばすのは初めてだ。季節柄、観光客はだれもいなくって小生ひとり。雪の小径をどんどん進む。ひとりっきりだけど、クマよけの鈴もなし、口笛吹きながら登ってゆく・・・クマさんこないでね。
踏み固められた雪道は、昨夜の雪がある程度積もっているので歩きやすい。息も弾みかけたころにやっと展望台がみえてきた。ここまで駐車場から歩いて15分の距離、1kmくらいはあるのだろう。高齢者には辛い道のり、小径も幅がせまいので手すりが無いと谷に転がり落ちそう。


下栗の里 ビューポイント
下栗の里ビューポイントに到達。集落は標高1000mの高地で山の南斜面に張り付くように上下300mほどに広がっている。すでに夕日の状態で、逆光のなかに下栗の集落を見下ろすことが出来る。集落をクルマ一台分の狭い路がつづら折れで通り抜けている。棚田のように石垣で積み重なった畑もところどころにあり、ここは水田を作ることが出来ず、芋や蕎麦、粟などを育てて自給自足をしてきたそうな。


山奥では洪水や土石流などの被害を避けて、集落は安全な緩斜面や稜線上の平坦地に形成される。これらが「山岳集落」と呼ばれ、群馬の奥秩父でも見てきたし、静岡県の水窪、和歌山県十津川、徳島県の剣山・祖谷などにも山岳集落が存在する。これらの地区は、奇しくも中央構造線などの活断層に関連した深い渓谷の地域だ。山岳集落の景観は、平地で過ごす人たちの理解をはるかに超えるもので、住居や段々畑は崩れそうな急斜面に延々と石垣を積み上げ、まさに「耕して天にいたる」ように頂上近くまで人の手が入って圧倒される。


矢筈トンネル
下栗の里を下りてくると日光の当たらない谷は昨夜の雪がしっかり残っていて、樹氷のようになっている。木の下を通り抜けるとばさりと雪がおちてくる。オープンの車内に舞い降りてくる雪は、これはこれでおもしろい。伊那山地を貫く長大な矢筈トンネルを抜けると飯田の盆地に出てきた。今日最後の夕日を浴びて、お山がオレンジ色に染まる。


信州飯田
西にそびえる木曽山脈に夕日が落ちて、山の端とのコントラストが美しい。下りてきた飯田の町並みは帰宅時間と重なって、クルマや人の流れがおおい。出発を思い立ったのが遅かった分、ここまでですっかりと日が暮れてしまった。今日は冬らしい景色を堪能できて満足、満足。さてっと、飯田から高速に乗ればもうすこしでお家だ
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