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GL1200サイドカー 15 山陰横断 1/5 関門トンネル 角島大橋 角島灯台


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名古屋

 手元に来てからは、ロングツーリングのたびにGLサイドカーを引っ張り出している。東北一周、九州周遊、能登半島一周と走ってきて、次はどこ行こう? 四国は5年ほど前に巡ってきたし、北海道はまだ寒いし。ということで消去法の山陰を選んだ。どうせなら、先っちょから名古屋までの横断がいいだろう。
 この時期は天候が変わりやすく、天気予報が気になって仕方がなかった。午前中の外来診療を終えて、水曜から日曜までのロングツーリングのはじまり、はじまり。

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4泊5日 行程
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阪九フェリー

 午後1時に名古屋を出発、西名阪・東名阪・阪和自動車道を経て泉大津までGLを飛ばす。乗船受付が午後4時半なので、そんなに時間に余裕が無し。2回の休憩の後に、フェリー乗り場に3時間弱で着いた。春休みにからんでか、乗船客は多そうだ。料金はクルマ料金が適応されるので、「乗用車3m未満」のカテゴリーだ。

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 毎度、GLばあさんはトラックの群れに交じって固定される。目の前のデコトラの花魁イラストが格好いい。GLばあさんは一晩、この絵を見ながら休息だ。

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2日目行程前半

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新門司港

 朝6時に新門司港に入港。降水確率90%は伊達じゃあなくって、すでにしっかり降っていた。レインスーツ、長靴、防寒ゴム手袋の出で立ちで、九州を走り出す。非常に寒い。

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津村島

 フェリー岩壁の反対側に、津村島という変わった場所がある。寄ってみると、小さな島が埋め立て地に囲まれて残されている。石灰岩が露天掘りで採掘されていたこの島は、元々沖にあったはずだが、港の埋め立てでかような姿に変わってしまったのだ。深く掘り下げられた採掘跡に海水が流れ込んで人工湖のようになっている。

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部埼灯台
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 前回のツーリングで知った「灯台カード」、この旅でも集めてやろうと1つめの部埼灯台に寄る。明治から活躍している石造りの灯台は重量感あり、隣には関門海峡を通行する船舶に向けた「電光表示板」がでっかく立っていた。

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関門海峡

 雨の早朝はまだ薄暗い、もやに紛れる関門橋はどんよりしていた。そうだなあ、雨のツーリングになってしまった小生の心が、もっと雨天の空よりもどんよりしていたと思う。

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関門トンネル(門司側)

 本州と九州をつなぐトンネル、開通は意外と新しい昭和33年。戦前から工事は始められて終戦直前には貫通したが、資金難や社会状況から中断されていた。有料で門司側に料金ゲートが作られている。バイクは100円、有人改札だからライダーにはお金を出すだけでも面倒だ。

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関門トンネル人道

 関門トンネルは二段の構造をしていて、クルマの下を人用の歩道が出来ている。これに入るには専用のエレベーターを使って地下60mの深部に下りる。全長800mほどの人道には、県境が記されている。観光スポットのようで、団体客が門司側から下関側へ歩いて横断し、先方ではバスが待ち受けている寸法だ。
 自動車専用道路なので、原付バイクや自転車はこの人道を押して歩くことになる。バイクごどエレベーターに乗ってくるのだが、たとえ原付バイクでも800mを押して歩くのは辛かろう。

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壇ノ浦

 壇ノ浦の戦いは、まさにこのトンネルの上で行われた。三種の神器を抱えて、入水した幼い安徳天皇は助からず、助け出された建礼門院はその後出家して京都大原の庵で死去する。建礼門院から三種の神器が回収されたとされるが、これが失われていたら今の天皇に繋がる系譜も変わっていたかも知れない。

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毘沙ノ鼻 本州最西端

 レトロな味わいの下関の町を抜けて、いよいよ山陰の海岸沿いを走るコースが始まる。このまま約800kmの間、左手に海・右手に山の景色が続くわけだ。天候は全く優れず、海岸沿いでは波浪のためにバイクに潮がかかるほど。
 やがて本州最西端の看板が見えてきたので、国道からそれて寄ってみる。毘沙ノ鼻(びしゃのはな)は岬のように高台になっているためか、ガスが出ていてまったく展望無し。この看板から歩いて行ける先に岬はあるのだろうが、今日はここで撤退。来たことの証と思って写真に残す。

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2日目後半 行程

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角島大橋

 海岸線を雨に打たれて走ってゆくと、やがて西の空の雲が切れだし、角島が見える頃にはすっかりと晴れ上がった。この日訪れる場所は全国的にも知られた景色が登場するので、願ったり叶ったり。お天気様もこの日だけは協力してくれたのだ。感謝・感激。

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 山手の脇道に入り込むと上から見下ろせるビューポイントだ。面倒でも三脚を出して小生も景色に加わる。青いグラデーションの海の色がすばらしい。透明感はさすがに日本海だ。日射しがあるから暖かそうに見えるが、風は刺すように冷たい。

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 2000年に全長1780mの橋が出来るまでは、角島は響灘にうかぶ離島であった。戦時は要塞にもなっていたが、注目されるようになったのはやはり橋が出来てから。その息をのむような景色が、多くのメディアに取り上げられ、ドラマや映画の舞台になったことも後押しして全国的に有名はスポットになっている。直線部分、アップダウンする橋梁部分、とても印象的で記憶にのこりそうだ。

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角島灯台

 渡った先の島には日本で最初の洋式灯台の角島灯台がそびえ立つ。歴史的文化財的価値が高いAランクで御影石で出来た無塗装の灯台は珍しいそうだ。塔の高さも一級品で約30mあって、参観灯台としては眺めもすばらしい。

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 しかしこの日は風がつよく、登楼はできなくて残念。隣接する展望台からスマホでパノラマ写真を撮ってみた。こりゃ、雄大な景色だわ。

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角島灯台カード

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角島 夢ヶ崎

 灯台のある岬は海岸近くを道路が走り、まことに景観がすばらしい。強い風で波浪も高いから、より力強い日本海の海を感じさせる。完全に雨はあがったけど、レインスーツは防寒のためにも脱ぎたくない。

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千畳敷高原

 角島を離れ、つぎにやってきたのが千畳敷。「千畳敷」という観光地は全国に沢山ありそうで、小生が訪れただけでも信州の千畳敷カール、青森の海岸の千畳敷などが思い浮かぶ。こちらは海を見下ろす高台にあって眺めが良い。

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千畳敷カントリーキッチン

 千畳敷の高台にあるカフェ、食べログでも紹介されていたので昼食にしてみた。ここの場所自体、おそろしく辺鄙なところだから期待していなかったけど、お店の中は名古屋市内にでもあるような小洒落た洋食屋さん風。周囲の自然観と忽然とあるカフェのコントラストが違和感あって面白い。しかし店内はカップルや女性客なので、バイク姿のひとり親父には居心地が悪い。ハンバーグやローストチキンが旨そうだったが、早く出てきそうなカレーセットを選ぶ、900円なり。お味も普通に美味しかった。こんなところで30年以上も続いてきたお店、立地も食事もよかったのでその訳が分かった気がした。
 さて、お次はインスタ栄えで有名な「元乃隅神社」へ向かう。
  その2/5に続く


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by akane8150 | 2019-03-26 19:16 | ツーレポ 中国 | Comments(0)

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