人気ブログランキング |

GL1200サイドカー 15 山陰横断 4/5 出雲大社 日御碕神社 美保神社



a0339187_12273348.jpg
温泉津温泉 なかのや

さて、飲むだけで寝てしまったから、朝は早く目が覚めてしまう。6時を待って、地元の人たちと挨拶しつつ朝風呂に入る。今日はこの旅の中で最も移動距離も観光スポットも多いところ、朝7時にはご飯を頂きささっと出発。すでに雨がぱらぱら降っているので、今日もカッパ、ゴム手袋、長靴の出で立ちだ。女将さんに写真を一枚撮ってもらう。一晩、ありがとうございました。

a0339187_12304499.jpg
a0339187_12275461.jpg
山陰本線 普通 浜田行き 323D

 ずっと山陰本線の線路とはくっついたり、離れたりと寄り添ってきたが、初めて列車を見かけた。朝の7時前に出雲を出発して9時に浜田に到着する朝から2番目の列車。山陰本線と聞こえは良いけど、1時間に1本が基本で、夕刻に特急などが混じって2本になるくらい、当然のように電化がされてなくってディーゼルが活躍している。

a0339187_12285366.jpg
出雲大社前

 さてっと、山陰横断ツーリング後半の山場、出雲大社までやってきた。雨は止まないのでカッパと長靴のままで参拝となった。土曜なのでさすがに観光客で一杯、傘の群れの中をカッパ姿で参拝の列に加わる。

a0339187_12295228.jpg
出雲大社 銅鳥居

 神社の無料駐車場に駐めて、観光バスの団体さんに混じって参道をあるく。やがて鳥居が見えてきてこの先が拝殿。ここに来れたのも8年ぶりだ。駐車場から進んでくると神楽殿の大きなしめ縄に目が行ってしまい、拝殿と間違えそうだ。

a0339187_12293221.jpg

出雲大社 拝殿

 拝殿の注連縄はでっかいなあ、長さ6.5m重さ1tあるそうだ。近くで見ると大迫力、この下を通ることでお清めされこの先の聖域に入ることが出来る。5.6年に一回この注連縄は新しくするそうな、これはどうやって作るんだろう?

a0339187_15381846.jpg
出雲大社 八足門

 拝殿裏には八足門が控え、御祭神に最も近づける門で、通常はここから御本殿を参拝。出雲大社は「二礼四拍手一礼」、4回手を叩くところが違ってる。回りを見渡しても、4回手をたたくひとは少数派?、つまりほとんどの参拝者は遠方から来た人たちってことか。小生もこの旅を無事に過ごせていることに感謝した。

a0339187_12303676.jpg

西十九社


 神在月に出雲大社に集まられた神々のお宿となる社が御本殿の東西にあり、神在祭の期間はその扉が開かれる。神在祭では全国の神々は、旧暦10月11日から7日間出雲大社に集まられ、人に知ることのできない人生諸般の事柄を神議りにかけて決められると信じられている。また男女を初めとする様々な人々の「縁」もこの時に決められるといわれる。年に一回の万の神様達の宴会会場ってなわけだ。

a0339187_12333461.jpg
古代出雲歴史博物館

 出雲大社に来たらぜひ寄りたいのが、この古代出雲歴史博物館。駐車場も広く無料のため、出雲大社の参拝にも使える。べたべたのカッパ長靴姿では断られるかと心配したが、心広い係員は黙って通してくれた。モダンな建物、キレイな内装でこの姿では申し訳ない。屋内は暖かくて天国、天国。

a0339187_12334680.jpg
平安時代の出雲大社本殿1/10模型

 ここの展示物でハイライトの1つ、出雲大社本殿の模型だ。資料が残されていないのでその規模は想像も含まれているのだが、何しろこの巨大な拝殿には驚かされる。平安時代の本殿は高さ48mもあって17階建てのビルに相当するほどらしい。また、この模型自体の出来が素晴らしい、白木でホンモノと同じ作りで再現されている。これはゼネコンの大林組が1980年代に、戦前に設計された故・福山教授の設計図をもとに、一大プロジェクトとして作成したものだ。さすが建築のプロが作る模型はすばらしい。

a0339187_10181465.jpg
神庭荒神谷遺跡 銅剣

 1983年、出雲の神庭から大量に発掘された銅剣や銅鐸が歴史を知る上での大発見として世間を賑わした。ここにはその358本の銅剣が一同に展示されている。銅鐸と合わせこれらはすべて国宝、歴史上での出雲の重要性を裏打ちするような資料で、神話の出雲を彷彿とさせる話題だ。実物は1つ1つ丁寧に展示され、上部には当時の輝きを再現したレプリカが展示されている。これは迫力があった。

a0339187_12340062.jpg

出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱


a0339187_15480172.jpg
現在の本殿前の石畳

 平成12年に境内の遺跡からスギの大木3本を1組にし、直径が約3mにもなる巨大な柱が3カ所で発見された。これはその実物で、直径が最大で約6mもある柱穴には、人の頭の大きさかそれ以上の大きな石がぎっしりと積み込まれ、世界に例のない掘立柱の地下構造も明らかに。柱の配置や構造は、出雲大社宮司の千家国造家に伝わる、いにしえの巨大な本殿の設計図とされる「金輪御造営差図」に描かれたものと類似しており、この柱は、鎌倉時代前半の宝治2年(1248年)に造営された本殿を支えていた柱である可能性が極めて高いそうだ。これだけ大規模だと17階建てのビルの話もさもありなんと思われる。

 現在の本殿前には、その柱の位置と大きさがリアルに再現されている。この柱が累々と並んであのながーい階段ができていたんだ。今もし、そのような階段があったら、参拝者はどうしていたんだろう?? そっか、普通の人は本殿には昇れないか。


a0339187_10061117.jpg
大国主

 出雲を中心に葦原中国を統治していた大国主が、天津神の天照大神から統治を譲るように言い寄られたのが「国譲り」の神話伝承。国を譲る代わりに、自分のためにこの地に天つ神が住むのと同じくらい大きな宮殿を建てて欲しいと交渉して、この出雲大社の起源となる。地方豪族からなる当時を支配していた大国主や大物主たちから、今につながる天皇家、天照大神に統治がバトンタッチされた経緯を神話が表していると思うと興味深いなあ。

a0339187_12344253.jpg
出雲大社 竹野屋
a0339187_12345157.jpg
 
 竹野屋は出雲大社の参道、それもすぐの処に古式ゆかしい和風旅館だ。前回訪れた時にも見てきた覚えがある。知る人は知る「竹内まりや」の実家だ。140年続く由緒あるお宿で、平成の時代は竹内まりやの兄弟が主で切り盛りしていたようだが、店はどんどんと寂れ、閉業寸前になっていたようだ。さすがに見捨ててはおけなかったようで、2年前に内装を始め、スタッフもてこ入れして竹内まりや「6代目竹野屋」を引き継いだようだ。出雲にいることは少ないだろうから、お宿を管理するのは大変だろうけどぜひ、今の風情を守り続けて欲しいもの。いつかは泊まってみたいけど、お値段高そうだからなあ。
 出雲大社の境内にあるお蕎麦屋さんでお昼を頂いたが、目の前に貼られた色紙の中に「竹内まりや」があったのには笑えたなあ。

a0339187_12362047.jpg
a0339187_12355033.jpg
a0339187_12352696.jpg
a0339187_12353430.jpg
日御碕神社(ひのみさき)

 出雲大社を右に見て、そのまま海岸沿いに先に進むと西の岬に日御碕神社が現れる。このお社も紀元前にさかのぼる由緒あるもの。「日沈の宮」とも言われるのは、創建の由緒が、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」 とされるからだ。素戔嗚尊と天照大神が祭られる現在のお社は徳川家光が建立したもので、朱塗りの柱と白壁が印象的。鳥居は海にむかって建っており、海洋とのつながりが深く感じられる。

a0339187_12363566.jpg
出雲日御碕灯台(ひのみさき)

 日御碕神社からすぐの処に、島根でも重要な灯台が建っている。にわか灯台マニアとしては行かねばなるまい。駐車場は完備されお土産屋も賑やかなところだ。

a0339187_12364664.jpg
a0339187_12382693.jpg
a0339187_12380012.jpg
a0339187_12385910.jpg

 日御碕灯台はなんてったって、日本一番の高さを誇る石造り灯台だそうだ。地上から43m、ここも登楼できる灯台だから、がんばって登りましょう。んっで、登るのはいいのだけど、靴をぬいで裸足で上がらなくてはいけない仕組み、スリッパも用意されていないので鉄製の螺旋階段が冷たいのなんのって。しかも日本一の高さは伊達じゃあなくって、163段の螺旋階段は登り甲斐がありすぎ!
 最上部からは外に出れるのだけど、雨上がりで外はべたべた、足下は靴下なんだから外には出られない。のぞき込むように写真をとっておしまい。

a0339187_11114092.jpg
日御碕灯台カード

今回の旅では3枚目の灯台カードをゲット。こりゃ、集め甲斐もあって楽しいわ。

a0339187_12393066.jpg
境水道大橋

 出雲からはひたすら東に向かい途中の宍道湖を右手にみながら、単調な景色が続く。天気も悪く立ち寄る気力もなくってとにかく走った。松江の町もガソリン補給、トイレ休憩だけでやり過ごす。松江城なども見所なので、後ろ髪を引かれる思いだが今日の行程はまだまだ長いので、先を急いだ。やがて立派な鉄橋をくぐる、境水道大橋だ。美保関にむかっている小生だが、帰りはここを渡って鳥取方面だ。

a0339187_12402303.jpg
美保関

a0339187_12394023.jpg
a0339187_12395476.jpg
a0339187_12395903.jpg
美保神社

 出雲大社から走り出して、下道を約70kmでやっと美保関についた。小さな入り江は集落が集まって、お宿もあって賑やかな雰囲気。まずは美保神社を参拝。このお宮も古墳時代からの歴史を持ち、大国主の嫁さんの「三保津姫命」と大国主の子供の「事代主神」をお祭りしている。事代主神はいわゆる「えびす様」で全国のえびす様の総本宮で知られている。
 拝殿の間口が広くどっしりとしたシルエットが素晴らしい。大社造りが左右に二殿連棟した特殊な形式で「美保造」といわれ、このような様式はとても希だそうな。五穀豊穣、商売繁盛、航海安全を願うお社、小生もこの先の安全をお願いした。

a0339187_12410012.jpg
a0339187_12422483.jpg
a0339187_12411643.jpg
美保灯台

 西の日御碕灯台の対をなすように島根半島の東を守る灯台が美保灯台。灯の高さは14mと低いけど、山陰最古の石造り灯台で歴史的文化財的価値が高さから、Aランクの保存灯台。また灯台としては全国で始めて灯台として登録有形文化財に指定された。丁度外装の工事が終了したようで、訪れた時には足場を外す作業が行われていた。この隣接する建物は元は灯台施設で会ったが、現在は「美保関灯台ビュッフェ」として眺めの良い席でランチなどが頂けるレストランになっていた。
さて、灯台カードをゲットすべく探し回るのだが、QRコードを掲載した標示物がまったく見当たらない。レストランの職員にも聞いたのだけど、灯台カードそのものも何?っていうくらい知られていない。帰ってから調べても、昨年に特別公開されて美保灯台でカード類が配られたようだし、画像では美保灯台の灯台カードは実在するようだ。ん〜〜、ここまでがんばったのだから、なんでQRコードを掲載していないんだろう?? 工事中はだめなのかなあ・・・こりゃ、再訪するしかあるまい。

a0339187_12425214.jpg
境港さかなセンター

 いまだお土産を見つけていないので、境港にある施設を覗いてみた。さすがにこの日は土曜とあってお客が来ていた。少ない品数の中から定番の「のどぐろ」を選んで宅急便でお願いした。やっとお土産を送ることが出来たんで宿題を完了。それにしても、のど黒の値段は高いなあ。

a0339187_12430509.jpg
鳥取砂丘

 境港から市街地を通り抜け、右手に雨雲に覆われた大山を見つつどんどん走る。美保関から今日の宿泊地兵庫県の湯村温泉までは、まだまだ140kmも残っている。すでにお昼はすっかりと過ぎて、先を急がなくては。ところどころで、自動車道路が完成しているから時間も稼げる。鳥取市内も見てみたいところだけど、何しろ時間に追われる。せめて鳥取砂丘の雰囲気だけでも味わおうと、鳥取砂丘に立ち寄る。ジオパークセンター駐車場に入れようかとも思ったけど、通り沿いの歩道に駐めてひと息つくだけ。まあ、砂丘は以前に歩いたこともあるし、それよりも風が冷たくって早く宿に着きたいのが本音だった。

a0339187_12433438.jpg
a0339187_12434122.jpg
鳥取県 岩美町

 鳥取砂丘をすぎて、R9は海から離れて山に入りこむ。今日の走行距離は300kmほど、距離的にはしれているが下道が多いことや見て回るところが多かったので、予定がパツパツになってしまった。まあ、計画時から分かっていたことだけどね。
 この頃になって、今日初めて暖かな日が差すようになってきた。道路に映るバイクと自分の影がなんだか嬉しくなる。背中に陽を浴びるだけでも、寒さはぐっと和らぐモノだ。お宿の湯村温泉まであと30km、もう少しで温泉に入れるのだから、がんばらなきゃ。
                                        その5/5に続く



by akane8150 | 2019-03-31 12:40 | Motorcycles | Comments(0)