テレビ見ていたら、鞍馬寺が取り上げられていて見入ってしまった。自然に「鞍馬に行こう」ということに。鞍馬に行くって事は、歩くってことでお気楽なサイドカーの出番。バイクの格好というよりハイキングの準備をして出発。往路は時間短縮で京都東ICから京都の町を縦断して北山から鞍馬へ。復路は三千院から伊香立で琵琶湖に出て、琵琶湖大橋から新名神で帰宅ってルート。

鞍馬駅(叡山電鉄)
鞍馬にくるのもこれで数回目、ここに来たら山越えして貴船神社もセットで参拝したい。まずは鞍馬駅前の駐車場の一角に邪魔にならぬようにバイクを駐める。ジーンズにTシャツ、スニーカーで歩き始める。薄曇りの天気なので返ってしのぎやすい。

鞍馬山案内図
鞍馬寺は鞍馬山の南東斜面にあって、貴船神社はお山の西側。交通機関を使えば、ぐるりと周遊することが出来る。特に奥の院参道が雰囲気がいいのだけれど、昨年の夏から今年の1月まで通行止めになっていた。昨年の大型台風21号による災害が原因だ。やっと通行再開になったので、どうなんているか心配な部分だ。

鞍馬寺門前
平日ではあったが、鞍馬寺の門前は観光客で賑わっている。ここも中国や韓国の人たち、特に若い女性のグループが目立った。京都は海外にも知られた観光地、この山奥の鞍馬も外人の興味を引きつけるのだろうか。
案内分によると・・・
鞍馬寺は鑑禎(がんちょう)上人が、この地に毘沙門天を安置したのが始まりとされています。鑑禎上人は唐招提寺の開祖・鑑真和上(がんじんわじょう)とともに中国から来た一番若い弟子で、慈悲の権化といわれた人。寺伝によると770年1月4日の夜、北の方角に霊地があると夢のお告げを受けた上人は、白馬に導かれて鞍馬にたどり着きます。 その夜、山で寝ていた上人を鬼女が襲います。上人は火にくべた錫杖(しゃくじょう:僧や修験者が持ち歩く杖)で鬼女の胸を刺しますが、倒すことができず必死で大木の蔭に身を隠します。するとその大木が倒れて、鬼女はその下敷きとなって息絶えます。倒れた大木のところに毘沙門天が現れたので、鑑禎上人はそこに毘沙門天像をお祀りする草庵を結んだのです。
その後796年に、観音を信仰する藤原伊勢人(いせんど)という都の役人が、白馬に導かれて鞍馬にやって来ます。しかし既に毘沙門天が祀られた草庵があり「自分は観音さまを祀りたいのに、なぜ?…」と困惑する伊勢人に「観音も毘沙門天も人を救うのに変わりはない」とのお告げがあり、毘沙門天像と観音菩薩像を祀った立派な伽藍が造営されました。都から近いこともあって、平安時代から貴族の参拝が続き、枕草子にも鞍馬寺への参拝が紹介されています。

仁王門
はじめに仁王門をくぐる。門前からすぐのところだ。堂々として力強い山門、仁王像は、有名な運慶の息子である湛慶の作品といわれる。急な石段はこの先の大変さを暗示しているよう。

九十九折参道
山門をくぐる先は、九十九折参道(つづらおりさんどう)のいう長く続く石段の壁が待ち構えている。清少納言が『枕草子』で「近うて遠きもの」として「くらまの九十九折といふ道」と書きのこしているほどの難関だから、1度は体験して自分の足で登った方が良いだろう。

ケーブル
鞍馬寺だけの参拝であれば、九十九折れを歩いても良いけど、今日はその先の山越えをして貴船まで向かうう予定。なので禁断の楽ちん手段、「ケーブルカー」の登場だ。このケーブルカー、わずか数分の乗車時間だけど急坂をパスして本堂近くまで参拝者を届けてくれる。日本中探しても、お寺さんが運営しているケーブルカーはこれひとつだそうな。片道200円、ありがたく利用させて頂く。

鞍馬山南東斜面ジオラマ
ケーブルカー乗り場には精巧な鞍馬寺、鞍馬山周辺のジオラマがあった。九十九折りの参道を左手に見ながら、参道の右手をまっすぐに山を上がるケーブルカー線路が分かる。本堂の奥にも上に伸びる山道がある、これが奥の院参道だ。

本堂前の参道
ケーブルカーを使って楽をしても、最後の155段の石段と坂道は誰もが登らなくては本堂にたどり着くことが出来ない。先を見ると辛くなるので、足下だけをみながらもくもくと登る。歩いていれば、いつかはたどり着く。

本殿金堂・金剛床
やっと本殿金堂に到着。この中には60年に1度しか見ることの出来ないご本尊が安置されている。そして境内には円形の石の床が目を引く。説明を読めば、これは金剛床といって、ご本尊の波動がエネルギーとなってこの丸い曼荼羅から放出されているらしい。いわゆるパワースポットなのだろうが、ちんぷんかんぷんでよく分からない。

奥の院入り口
本殿左からはいよいよ奥の院参道の入り口。ここから山の峯までなおも登り道が続く。鞍馬寺をここで引き返してしまっては、鞍馬寺のなんたるかを知らずして下山することになる。意を決して、一度は歩いて見るべき奥の院参道。

奥の院石段
奥の院参道は道幅も狭く、野趣あふれる景観となる。木々も深くなって日射しも薄暗く、牛若丸が天狗に武道を習ったと言われる裏山と説明を読めば、なるほどそれっぽいと納得。

木の根道
尾根付近の木々の根っこが編み目のようにからみあって不思議な景観をしていた。地盤が固いので根っこがこのようになるらしいが、周囲の静けさ、薄暗さなどが相まって、とても神秘的なところだ。

鞍馬山北西斜面(貴船神社)
尾根を越えれば、あとは貴船神社のある反対側まで下りの山道が始まる。木の根道が続くため、足をひっかけやすくころびそうだ。下りになったことで安堵して先に進む。ディオラマをみても、一気に山の斜面をくだり降りることが分かる。

不動堂
天台宗の開祖・最澄(伝教大師)が鞍馬山で修行していた時に、自らが彫ったといわれる大聖不動明王が奉られているお堂。薄暗い裏山でもこのあたりは開けていて日が差す明るさがある。

義経堂
不動堂の近くには、義経堂という小さなお社。説明をみると「牛若丸、のちの源義経は奥州衣川で若い命を散らせましたが、御霊はなつかしい鞍馬山に戻り、遮那王尊として、護法魔王尊にお仕えしていると信じられ、ここにお祀りしてあります」とあった。以前来たときよりも、周囲がずっと明るく感じる。お社の背後の伐採された林の後が痛々しい。

巨木の倒木
平成30年8月の台風21号の爪痕が至る所にみられた。とりわけ、この義経堂周囲は土砂崩れのようになって、巨木が根っこごと倒れていた。周囲の木々もなぎ倒され、ここだけ空がぽっかりとよく見える。これらの災害のために、鞍馬寺も一時期参拝できなかったようだ。関西方面を中心に襲った台風は、気象庁でも「25年ぶり非常に強い勢力での日本列島上陸」と定義されており、先日訪れた和歌山の玉置神社も尾根の一帯が丸裸になっていたことが思い起こされる。


魔王殿
魔王殿は鞍馬寺奥の院のもっとも奥に控えている。磐がごつごつ盛り上がっているその真ん中に、魔王殿が作られている。いかにも太古の山岳信仰、奇岩など磐礫を崇拝した信仰を具現し、宇宙からきた神が降臨した場所と伝えられている。その神は護法魔王尊(ごほうまおうそん)といわれ、天狗の姿をしている。講のグループが寄進したと思われる幕には、愛知の常滑市と書かれていた。

魔王殿にあった標識
鞍馬寺スタート地点の仁王門からここまで約2km、あと570mで反対側の正門まで到達できる。この先は建物もなく、歩きやすい林の中の小径、残りの距離も分かってあともうすこしとがんばれる。


鞍馬寺西門
歩き始めて2.5kmほどの山道を1時間とすこしの時間をかけて、上り下りして反対側の西門までやってきた。そこはもう貴船神社の社殿近く、多くの料理旅館が軒を連ねている。

貴船川床(料理屋 喜らく)
貴船神社周辺には川沿いに料理屋さんが並んでいて、京都でも知られた貴船川のせせらぎの上にしつらえた仮設座敷(川床)で食事を頂く事ができる。京都の夏の風物詩のひとつだろう(5月から9月まで川床営業)。
貴船の川床(かわどこ)について
暑さしのぎに茶店が、川へ床机を置いたことが起こりです。今のように料理を楽しむ形式はまだなく、川に足をつけて涼むための場所でした。昭和5年に叡山電鉄が鞍馬まで開通すると、以前に比べて貴船を訪れる人も増加。それからしばらく後、鞍馬山から降りてくる人々に向けて、川床を出すお店は徐々に数を増やしていきます。貴船川がおだやかだったのもつかの間。昭和10年、鴨川で五条大橋が崩れ落ちるほどの洪水が、上流の貴船川をも襲います。お店も土砂に押し流されましたが、建て直しの後、昭和22年には川床を、昭和24年には料理も出すようになりました。しかし、昭和25年にはジェーン台風によって、昭和34年には大雨によって、喜らくは計三度流されることとなります。 今と比べて当時の貴船川は川幅がせまく、雨で増水すると鉄砲水が流れてきました。それほど勢いが激しかったため、水害の被害も相当なもの。その都度「貴船 喜らく」は、店を構え直してきました。水害を乗りこえた翌年、昭和35年頃になると、新聞、テレビが川床を取り上げはじめます。車の普及で貴船の川床を目当てに訪れる人も増え、お店の数も増えていきました。(喜らくホームページより)

貴船神社
神武天皇の母、玉依姫命が「黄色い船」に乗って淀川、鴨川、貴船川とさかのぼりこの地に上陸して水神を祭ったのが始まりとされる。いわゆる「祈雨の神」で、雨乞いには生きた馬が奉納されたが、やがて馬を描いた木の札を代わりに納めるようになった。これが現代の絵馬につながったようで、「絵馬発祥の神社」といわれる。

本宮への石段
赤い鳥居をくぐって、参道の石段をあがってゆく。両側には赤い灯籠がびっしりと連なる光景、これをバックに皆さん記念写真を取っている。いわゆる「インスタ映え」する絵図だ。鞍馬山を越えてきた下半身には、とどめを刺されるようで辛いなあ。

貴船神社 本宮

貴船神社 中宮
今日も無事にここまでこれたことに感謝、列に並んでお参りした。清水につけるとおみくじを読むことが出来る「水占みくじ」も多くの参拝者がためしていた。貴船神社は縁結び、縁切り??の神様でもあるよう。細長い緑色の紙「結び文」に願いをしたためて中宮の結び所に結び納めてお祈りすると成就するとされる。
ご神木 桂
境内には樹齢400年ともいわれるご神木がたっている。杉や檜じゃなくって、桂の木、いかにも京都っぽい。ご神木はまっすぐに枝を天上に伸ばして力強い。そっと触ってご利益をお裾分けしてもらう。

京都バス(貴船口〜貴船)
さて、GLばあさんが駐めてある鞍馬駅まで戻らなくちゃ。貴船神社の近くから電車の駅、貴船口まで路線バスが出ているので、これを利用。週末は10分おきくらいにでているので利便良し。駅まで歩くと2kmの距離、バスの時刻表次第では歩く羽目になるだろう。
叡山電鉄鞍馬線 貴船口駅

叡山電鉄鞍馬線 鞍馬駅
貴船口から終点の鞍馬駅まではひと区間、ものの数分でついてしまう。小さい頃から電車の先頭が大好き、空いていることをいいことに、大人げなく運転手さん横の特等席を独り占め。
電車はあっという間に終点鞍馬駅に到着、今日のハイキングはこれにて終了。後は大原経由で帰るけど、ちょいと寄り道して寂光院へ行ってみよう。壇ノ浦の史跡で学んだ、建礼門院ゆかりの地を見ておきたい。
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