
四万十市 ホテルココモ AM 6:15
四国一周 4日目の朝がやってきた。今回のツーリングでは自宅から最も西に離れたところの四万十市を出発。これからはどんどん名古屋に向かう方向となる。昨日は通り雨にも遭遇したが、今日は天気予報、「晴れ」、海沿いのコースだからしっかり焼けそうだ。昨日買っておいたサンドイッチを腹に突っ込んで、朝6時過ぎに出発。
四万十川 くろしお宿毛線
学生の頃の記憶にある中村市を思い出すべく、早朝の市内をくるくる走ってみた。国道がどーんと拡張され、大型店舗も増えて30年前の姿は失っている。当時泊まったビジネスホテルも見つからなかった。鏡のように静かな水面の四万十川、鉄道の橋を写してとてもきれいだった。



道の駅 ビオスおおがた AM 6:49
四万十市からR56で東進、朝日に向かって走る感じ。国道が海岸線に出てきた場所に、道の駅「ビオスおおがた」がある。駐車場の奥は堤防になって海に面している。遠くの台風の影響だろう、広い砂浜に豪快に波が押し寄せている。波のしぶきが風で舞い上がって、朝日に照らされ白い噴煙を上げているようだ。
駐車場はオートキャンプ場にもなっているのか、多くのクルマが泊まっていて、食事や歯磨きなど、朝の活動が始まっていた。自分もいずれはクルマ泊でのロングツーリングも体験してみたい。しかし、お風呂やトイレのことを思うとなかなか踏み出せないなあ。


土佐西南大規模公園 AM 7:24
道の駅を過ぎると小さな入り江が続き、男性的な海岸線が続く。このあたりは「黒潮町」、まさに的を得たネーミングだと思う。海沿いには公園も整備され、豪快な太平洋を背景に三脚をだしてスナップ写真を一枚。雲一つ無い晴天、あ〜昨日の四国カルストもこうだったらよかったのに。


挙ノ川 片坂旧道 AM 8:29
R56はやがて海から離れて山の中に入ってゆく。バイパスに向かわず、旧道を選ぶ。小さなRのカーブ、急勾配の登り、どんどん高度を上げてゆく。東を見ると、バイパス道路の橋脚やその向こうには太平洋も見える。思いのほか、高い山に登っているんだ。やがて「片坂」という看板とともに、登りが終了して地形は台地になる。つまり、上がって下がるという峠ではなくって、登った先が平らというわけだ。だから〜〜峠という名前ではなくって、「片坂」なんだろう。
この台地の先には窪川の街がある。そう、昨日、四万十川を下ったときに通過した街。この片坂のような山々が原因で四万十川は太平洋に流れ出ずに、山側へ弾かれている。

新名古屋トンネル AM 9:10

名古屋トンネル

樫迫隧道(グーグルマップから)
須崎の街を通り過ぎ、R56は再び山手にはいる。須崎と土佐の間で「新名古屋トンネル」っていうのに出くわす。なんで名古屋?ってよく見ると、横には古いトンネルが開いているではないですか!
これも後学で分かるのだが、もともと「名古屋坂」という峠があって、さらに旧道のトンネルも残っているよう。グーグルマップで調べると、新名古屋トンネルの上には。今も通れそうな小さなトンネル(樫迫隧道)が存在する。石積みの古めかしいトンネルは、明治31年というから、スーパー歴史のあるトンネル。前もって知っていれば、この旧トンネルも訪れてみたのに、残念。
土佐市をすぎていよいよ高知にやってきた。高知へ来たからには、桂浜を見なくては。これはほぼ「強迫観念」みたいなもので、なにも桂浜に行かなくてもいいのだけど。
ここの観光シーズンの超混雑は思い出したくもない。駐車場に入るだけでも長蛇の列、その先に待っているのは海岸と坂本龍馬像だけだからなあ(T_T)。ディスってばかりだけど、ひとまず桂浜の海岸は間違いなく綺麗だ。


けつねうどん 五台山店 AM 11:02
桂浜から高知市内に向かう途中、「けつねうどん」と書いたうどん屋さんを発見。何だろうと思ってUターンまでして、のれんをくぐる。外観が「変」であったが、内装はごく普通のお店。おでんと肉うどんを頼んでみた。名古屋では具材にならないような「でっかい昆布」があったので、興味本位でとってみた。食べてみて、段ボールをかじっているような風情、不味くはないがもう少し昆布を食べやすくカットしてもいいんじゃない。うどんは、見た目通りの関西風お出し、すじ肉がポイントとなって普通に美味しい。特に麺、昔の学校給食に出てきた「ソフト麺」のように「やわやわ」で変わっている。同じ四国でも讃岐うどんの「コシ」にこだわったうどんとの違いが面白い。
お会計の時に、「なんでけつねなんですか?」と聞いたら、「大阪弁ではキツネをけつねと言うことがあるから」とのお答え。そっか、高知だけど関西風うどんを目指したわけだ、だからおでんの具に関西風の「昆布」も採用されていたんだ。


高知駅
さて、高知の中心地にやってきた。高知駅の雰囲気を味わいに駅のロータリーへ。中心には路面電車の終着駅がでんとあって、雰囲気がよろしい。5年前に来たときは、高知城までしっかり観光したから、今回は残る最重要観光地「はりまや橋」を回ればミッション完了。


はりまや橋 AM 11:38

はりまや橋(昭和60年頃 たぶん大学2年生 RZで四国一周)
日本三大がっかり観光地に堂々ノミネートされている「はりまや橋」、桂浜に続いて、高知にきたら外すわけにはいかないだろう。繁華街に鎮座するので、サイドカーを止める場所を探すだけでも一苦労。江戸時代に川を挟んで商売を行っていた播磨屋と櫃屋が両者の往来のために私設の橋を架けたことが由来だそうで、現在の橋は平成10年に新調されたらしく、いわゆるモニュメントになっている。なので、学生時代(30年以上前)に来たときのはりまや橋は先代というわけ、当時のはりまや橋はちゃんと車道の両側に欄干が立って「橋」の構造を残していた。
ちなみに日本三大がっかり観光地は、#1位 札幌時計台 #2位 はりまや橋 #3位 守礼門 だそうな 札幌時計台は、なるほどって思うけど、守礼門はいい感じだったけどなあ。
高知 日曜市
はりまや橋の商店街駐車場を出たところで、たまたま露天市に遭遇。毎週日曜に野菜・果物・花・植木・日用雑貨など、高知ならではの昔ながらの特産品・名産品がいっぱいならぶようだ。時間があればぶらぶら見てみたい。だけど、まだまだ旅の途中、買っても持ち帰れないものならだめだね。街路樹の「椰子の木」がおっきくて立派、南国の高知って感じ。

五台山展望台 PM 0:17
高知の観光地は他にはないものか、見つけて行ったのが五台山。市内にありながらそれなりに標高があるので、高知市内を見下ろす景観。散策道をあるいて展望台まで行くのが筋だろうが、正午の日差しは恐ろしく、車道からの景色で満足した。

五台山からは、県道を走り継いで高知空港方面に走る。このあたりは水田が広がり、集落が点在する。その家屋がとても立派であるのに目を引かれる。重厚な屋根瓦、漆喰の壁、お城の鴟尾のような屋根の飾り、建築には相当に費用がかかった雰囲気。高温多湿の気候がこのような民家建築をもたらしたのだろうか。ちょっと調べたくらいでは、そのわけは分からなかったが、それにしてもお城のような構えのお家が多い。

安芸駅 道の駅AM1:42

安芸 野良時計 AM 1:46
時刻は13時すぎ、カンカンの太陽が差す時間帯。高知市を出てからの海沿いR55はオーブンの中を走っているみたい。自分がどんどん干からびてゆくのがわかる。ちょっと意識も朦朧としてきたので、見付けた道の駅に飛び込んで休憩。500mlの麦茶をがぶ飲みしてホッとひと息。道の駅と電車の駅が同居した安芸の町の案合図、ぼーっとした頭で見てみると「野良時計」って引かれ行ってみることに。明治の頃、大地主のこのお宅、小作人の皆さんにお昼の時を知らせたいが為に、周囲の畑や田んぼから見えるように時計台を作ったわけ。それが野良時計と言われて今も残っている。三大がっかり観光地の札幌時計台より、「全然」よい。



高知ふくちゃん青果 PM 2:30
R55を室戸岬へ向かっていると、海沿いに果物屋さんを発見。今の時期は、「山北ミカン」と「水晶文旦」がおすすめと聞く。山北ミカンはまだ青さが残っているが、これで十分熟していて食べ頃。ちょっと小ぶりで酸っぱさと甘さが両立した美味しさ。地元の人たちは、小さなミカンを選ぶそうで、その方が味覚が濃いらしい。水晶文旦も出始めで、1個700円くらいはするが、数ある文旦の中でも女王様と呼ばれるくらい瑞々しい美味しさ。これは家族が喜ぶだろう。
お遍路さん

お遍路は、弘法大師が災いから人々を救うために建立した四国の八十八カ所のお寺を巡る旅。時計回りで巡る人が多いので、時計と反対回りに巡っている小生は正面からお遍路さんが歩いてくる姿を見ることが多い。88カ所回れば、約1200km、40日の距離と時間がかかるようだ。小生がバイクでびゅーんと走る横を、自分の足で走破するお遍路は並大抵の気持ちではできないだろう。特にこの日は、強い日差しが振りそそぎ、遮るもののない路上は灼熱であった。そんな中でも、お遍路さんたちは黙々と歩いてくる。すごいことだと思う。
また。お遍路さんたちのために民家の無いような辺鄙な処にも、ところどころにトイレの表示があって、お遍路さんたちをサポートしている。これは。四国の自治体がおこなっているのであろうが、他の地域ではみられないこと。

室戸岬への海岸線
R55をどんどん進めば、やがて右手に室戸岬が見えてきた。海岸近くまでバイクを下ろして一息休憩。波の音がきれいだったので、動画に残して見たが今ひとつ。風の音を拾ってしまって、うまく撮れなかった。


吉良川の街並 PM 2:59
国道沿いに古い町並みの看板があったので、回り道。国道に沿うように旧道とその集落が残っている。その昔、商いで栄えた吉良川の街は、明治期に建てられた商家や蔵が立ち並び、日本の懐かしい町並みを今に残す。その民家に見られる漆喰や水切り瓦も、毎年襲ってくる台風など暴風雨に備えたもので、この地域特有らしい。国道から一筋離れているだけで、とっても静かで落ち着いた雰囲気のある街だった。
室戸岬灯台 PM 3:37
とうとう室戸岬に到着。岬手前の室戸スカイラインの上り坂を上がって、岬の上に出る。バイクを止めててくてく岬の先端まで歩けば、でーんと室戸灯台が鎮座。その立地から見ても、大切な灯台だろう。明かりは49km到達するとされ、日本一だそうな。レンズの直径も2m59cmで第一等灯台に分類され、日本には5基(犬吠埼・経ヶ岬・出雲日御崎・角島・室戸岬)が活躍している。


最御崎寺(ほつみさきじ)
岬には二十四番札所の最御崎寺があり、これも参拝してきた。山門も多宝塔も本堂も、この地の風雨に耐えながら味わい深い姿をしている。室戸岬の周辺には、札所も少なく歩く距離も伸びるであろうから、徒歩のお遍路さんはこの寺に着いてほっとするに違いない。


室戸スカイライン
岬から海岸線に降りてゆく室戸スカイラインは、展望が素晴らしく心に残る景色。室戸の景色といえば、小生はこの画像が脳裏に浮かぶ。遠方には行当岬(ぎょうとうみさき)、その手前には室津港がくっきり見える。
桂浜
この景色は、桂浜の駐車場から海岸におりてゆく下りカーブの部分、先ほどの室戸スカイラインの下りと光景が重なる。小生は毎度デジャブのように、この二つの景色を重ねてしまう。



室戸岬 PM 4:03
黒潮流れる沖合いは台風銀座で、室戸岬は強風で知られる。台風が日本に近づくたびに、「室戸岬の沖、@@km」なんて、報道される。1934年の室戸台風、1961年の第2室戸台風では近辺に台風が上陸し、測候所の風速計が壊れる84.5m/s以上の最大瞬間風速を記録している。ちなみに 宮古島の85.3m/s、富士山山頂の91m/s なんてのが、日本のレコードらしい。
徳島郊外に入ってきた。夕刻のラッシュ時間、クルマは多めでタラタラと徳島方面へ進む。今日はほとんどTシャツ一枚で走ってきた。大抵、グローブをしているが、手と腕の焼け具合があまりに違うので、今日は敢えてグローブ無しで過ごした。日焼けで腕と首筋あたりがヒリヒリしている。


徳島駅 PM 7:00
とっぷり日が暮れて、徳島駅に到着。今日は300km以上ほとんど下道で走ってきたから、満足感でヒタヒタ。さて、さっぱりしてビールを頂きたい。お宿は町の中心、駅前だ。今日もお宿まで無事にこれたことに感謝。




ホテルサンルート徳島
今回の旅行で最も賑やかな街なので、宿も駅前のホテルにしてみた。駐車場はすでに手配済みで、ホテル直営の立体駐車場の前に場所を確保してくれる。アメニティも設備もなかなかのもので、好感が持てた。とりわけ、最上階にある浴場の混み具合と、3台あるコインランドリーの利用状況がテレビで確認できることに感動。四万十市のビジネスホテルでは、洗濯機が空くのを確認するために何度も足を運ぶ必要があったし、結局寝る時間が随分と遅くなってしまった。WIFI環境も強力で、スピードも速かったし、また充電用のケーブル、USB電源、LANケーブルなどデスクに設置されていてとても使いやすかった。ホテルサンルート系列の標準サービスであれば、なおすばらしい。


炭火焼肉 のぐ
お風呂が混んでる情報を得て、先に食事を済ますことに。妙にお肉が食べたい衝動に駆られ、寂しい一人焼き肉にいってみる。グーグルで探すと横断歩道を越えた先に、炭火焼肉のお店を発見。看板にはお一人様歓迎とある、ならば行きましょう。お店はカウンターが主で、お寿司屋さんのようなアレンジ。これなら、一人でも食べやすい。マスターと話をしながら、美味しくお肉を頂く。このようなカウンターでの炭火焼きは珍しいと思うし、これはこれで良いんじゃないかと。


徳島ラーメン よあけ
今夕の〆は大好きな徳島ラーメン。以前徳島で食べた「東大ラーメン」が小生のツボにはまり、好物になっている。濃厚な醤油豚骨に、味のしみこんだバラ肉、そして生玉子のせ放題。今宵は駅前のお店に突入、スライス肉を選んだのがまちがいであったが、まずまず食べることができた。どうやら朝から営業していて、「朝ラーメン」がいただけるよう。博多の長浜ラーメンのように地元では食されているんだろうか。
さて、明日はいよいよ最終日。本日の走行、326km ほぼ下道。
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