徳島ホテルサンルート 朝風呂
さて、最終日の朝。泊まったホテルの最上階には、ちゃんとした鉱泉のお風呂があって、昨晩もこの朝もゆったりと浸かる。朝は6時から入浴できるので、一番に入ってから出発の準備を。この日も昨晩手に入れたハムカツサンドとコーヒーで朝食。
徳島駅 AM 7:14
外に出てみれば、雲もみえないピーカンなお天気、今日も暑くなりそうだ。徳島駅の雰囲気をよーく味わって、出発。昨夜の焼肉、徳島ラーメンを思い起こして満足。徳島周辺を観光してから、淡路島へ渡る予定。

お遍路さん
駅前にはこれから歩き出した風のお遍路さんを見かける。軽装だから、クルマか交通機関を使うのだろうか、きっと一番札所の霊山寺に行くのかなあ。ならば、小生と同じ、乗せていってあげてもよいが、それでは御利益が減ってしまうか。

阿波おどり会館 眉山ロープーウエイ
全国に知られた阿波おどりも、大赤字問題で揺れている。ネットでの記事を読んでみると、観光協会、徳島市、徳島新聞の三つ巴、泥仕合の様相。過去の経緯、いろいろな既得権、利権がからみ容易には解決できず、純粋に「阿波おどりを楽しむ」という原点が大事だろう。阿波おどり会館では、ミュージアムや踊りの観覧が有料で提供されているよう。

徳島の中心地から北に向かう。すでに日差しがじりじりとカラダの右側を照らしている。祝日の朝の道路は空いていて、良いペースで最初の寄り道、霊山寺へ向かう。



霊山寺 AM 7:50
お遍路88カ所の一番札所、霊山寺に到着。四国一周するごとに、ここには立ち寄っている。今回は四国を巡って最後にやってきた。なので、無事に回れた感謝を参る。聖武天皇(在位724〜49)の勅願により行基菩薩が開創されたとあるから、奈良時代からの歴史がある。本堂内右手の納経所でご住職から巡拝についての指示を受けることができ、必要な遍路用具も手に入れることができる。

お遍路さんの装備(いっぽ一歩堂より)
典型的なお遍路さんスタイルらしいが、型にはまる必要はないだろう。今回、道すがらに見かけたお遍路さんでこのような典型的なスタイルの人は希で、もっと現代風なスポーツライクな服装の人たちが多かった。

お遍路さんの巡礼方法(いっぽ一歩堂より)
統計をみてなるほど思う。公共交通機関が5%、ましてや歩き遍路は3%、残りの95%以上は、バスツアーやタクシー、自家用車でのお遍路であるらしい。歩き遍路が王道でもっと比率が高いものと思っていたが、現実はちがっているようだ。たとえば、タクシーによるお遍路企画では、約12日間で88カ所を巡り(結願)し、紀伊の高野山参拝でゴールインという弾丸お遍路ツアーがあるが、12日間の朝食、夕食、宿泊、移動費用などすべてが含まれてお一人様30万円ほど。自分で運転できない人や、時間の無い人などには、良いのかもしれない。
道の駅 第9の里
霊山寺の近隣にある第2札所の極楽寺も参拝し、近くの道の駅「第9の里」にも立ち寄ってみた。まだ時間も早いので見学などは叶わなかったが、近くに捕虜収容所があるとわかりそちらを見に行くことに。



坂東捕虜収容所 AM 8:14
坂東捕虜収容所跡は公園のように整備された静かな場所だった。第一次世界大戦の青島で捕虜となったドイツ兵約1000人が、この地で3年ほど収容されていた場所で、捕虜の自主活動を奨励し、公正に人道的、かつ友好的な対応をした捕虜収容所として評価された。家具、時計、写真、音楽家など他多種にわたる職業の兵士たちは、この地でその活動を行い、日本人との文化的経済的交流が行われ、ベートンベン交響曲第9番が日本で初めて全曲演奏されたのも、この収容所であった。道の駅の名前も、これにちなんでいる。跡地の奥には、この地でなくなった捕虜のお墓と、今も続くドイツとの友好祈念碑が並んでいた。当時捕虜は各地に収容されたようで、名古屋平和公園にも亡くなったドイツ兵のお墓が今も残されていて、献花が絶えない。

大鳴門橋 AM 9:13
昭和の香りが一杯の鳴門市内を通り抜け、鳴門大橋の近くまでやってきた。右手には紀伊水道で対岸はこれから向かう淡路島が広がっている。今日もホントに天気に恵まれている。感謝、感謝。

大塚製薬潮騒荘
鳴門の先端に向かうと、きっと誰もが気になる施設、「大塚潮騒荘」。はじめてこれを見たときは、何かの宗教施設かと思ったほどだ。大塚製薬のオーナーが社員厚生福利の為に、また要人を招く施設として使われ、30億円を投じたと言われる。ボンカレー、ポカリスエット、ゴキブリホイホイ、アースレッド、バスクリンなど日常生活に広く普及している大塚ホールディングの象徴であろう、大塚ファミリーの自宅も中にあるようだ。ここを通るたびに、鳴門にやってきた実感がする。

大塚国際美術館
潮騒荘の反対側には、大塚国際美術館の正門がある。大塚国際美術館は、世界の名画を陶器の板にオリジナルと同じサイズで複製、展示する珍しい美術館。1998年に開館し鳴門の観光ポイントになり、年間40万人ほど訪れる。美術館として日本で2番目に大きな規模、約4kmの鑑賞ルートになるようで、一日では回りきれないようだ。小生はまだ一度も訪ねたことがないが、いつか時間のある時に鑑賞したい。

鳴門 千畳敷展望台 AM 9:18
鳴門の渦潮、観光船で見てもよかったけど、この日は汐のタイミングが合わないのでやめておく。代わりに大鳴門橋遊歩道でも行こうかと、みさきの先端まで行ったみる。小さなバイクであれば、千畳敷展望台近くに駐めれるかもしれないが、指定される駐車場がすでに満車で駐めることができず。鳴門側での観光は諦めて、高速道路に乗り換え淡路にわたることに。


大鳴門橋
この日も風が穏やかで、橋の上も強風とは無縁。渦潮の真上を走る大鳴門橋上で、左手だけのカメラワーク。これで4日間過ごした四国ともお別れ、お名残惜しゅう。また来るね〜〜。

大鳴門橋記念館 AM 10:07
渡ってすぐ先にある淡路南ICで降りて、鳴門海峡方面へ。まずは内陸部丘の上にある大鳴門橋記念館へ向かった。お土産物、とりわけ名産のタマネギが旬で店頭に並ぶ。併設する有料の「うずしお科学館」は面白い。1/2000の縮尺で再現された鳴門海峡の模型、高低差を作って水流をつくり渦潮を再現してくれる。ビデオ映像と合わせ、解説が興味津々。面白すぎて、時間を費やしてしまう。



道の駅 うずしお AM 10:41
さらに海峡近くにある道の駅にすすむ。祝日で人が多いためか、クルマは手前の駐車場に駐めて、シャトルバスで道の駅と連絡していた。幸いバイクは直接道の駅に乗り入れることができる。でもこれって、おかしくない?? 道の駅なのに乗り物で乗り付けないなんて。展望台からは大鳴門大橋が間近に見えて大迫力。
2013年ご当地バーガーグランプリで1位となった「あわじ島オニオンビーフバーガー」が有名らしく、お店には列ができている。ちょいと食べてみたいけど、この列に加わる勇気なし。分厚いタマネギのカツがめちゃ美味しそうだった。なので、サイドカーのカー側に乗っければいいので、お土産にたまねぎ3kg入りを箱買いしてみた。「こんなに沢山あってどうするの?」と家族からは苦情が来たが。。。。

大江のり
前夜、風呂上がりにホテルの癒やしサロンで指圧をしてもらった。そのときの世話話の中で、徳島のお土産で「大江のり」を教えてもらっていた。なんでも、徳島の人たちには愛されている「味付けのり」らしい。この売店の目立つところに陳列されていて、これかと確認。
帰宅してから、通販で6個いりの箱を送ってもらったが。。。これがかなり旨い。よくある味付けのりよりも、のりが分厚くしっかりしているので、ごはんをくるっと巻くなんてできないくらい。濃い味付けがさらにクセになるようで、かみさんが「ツボにはまってしまい」「大江のり」依存症になりそう。今年のふるさと納税は 「大江のり」につぎ込むと宣言。普通の味付けのりに比べると、かなりお高いが、それに見合うお味と思う。大江のりを教えてくれた癒やしサロンのおばちゃん、「ありがとう」!


2019 淡路ロングライド150
淡路島に渡った途端に、ロードバイクのレースに重なっていることを実感する。ゼッケン付けたマジなロードライダーが、わんさか走ってくる。この日はたまたま、淡路島150kmの一周レースのようで、毎年2000名を超える参加者がいるらしい。なので、いつもよりもどこに行っても人だかりで、平生の淡路島とはちょっと違っていたかも。


おのころ島神社 AM 11:25
淡路島観光を勉強すると、神話のお話が幾つか関連していることに気づく。神話の中では、いざなぎといざなみが「おのころ島」に降りたって、日本の国土を作り上げたとしており、このおのころ島神社がある場所が。「おのころ島」だったとする説や、後に訪れる「絵島」がおのころ島だとする説など散見する。今のおのころ島神社の主祭神は、いざなみといざなぎ、そしてキクリヒメとされる。
正面の大きな赤い木造の鳥居は、平安神宮、厳島神社と並び「日本三大鳥居」の一つ。社殿の質素さに比べると鳥居の大きさが陳腐すぎるが、昭和57年というとても近代になって作られたモノで、歴史は持っていない。

鶺鴒(せきれい)石
セキレイがこの岩の上で交わる姿を見て、いざなみといざなぎが結ばれて国が生まれたとされる。いまもその岩が残っていて、カップルはその紅白の縄を持ってお祈りすれば。祈願成就。


芦原国 AM 11:44
おのころ神社から程無いところに、「芦原国」と書かれた石碑と小さな林が残っている。それにしても周囲は普通に畑や田んぼ。古事記や日本書紀では、天上界の「高天原」、地下の「黄泉国」に対する中央の世界、つまり人間界をさす「芦原国」は現在の小生達の世界を示している。その現世を示す標識がこの淡路島に「ぽつんと」残っていることにビックリ。この石碑、わずかバレーコートくらいの大きさの土地。古木が立っているわけでもなく、石碑も近代に作られた作品のように見える。



洲本レトロ PM 0:14
洲本の町に入った。初めて訪れる町はわくわくして楽しい。淡路島には鉄道がないので、洲本駅みたいな賑わいの中心地がわからない。洲本はもともと城下町のようで、古い町並みが残っている。昭和の香りが残る洲本レトロなる界隈をぶらついてみる。GLばあさんでもパツパツの狭い路地には、飲食店、金物屋さんなど昔からの軒先が続く。調子にのってどんどん進んでいったら、アケード商店街に入り込んでしまった。戻ることもできず、エンジン切って商店街の通りを押して歩くことに。

神戸淡路鳴門自動車道
洲本ICから北淡ICまで高速道路でワープ。播磨灘に向かって降りてくような錯覚を覚えるこのあたりは、走っていても気分よい。今日もまったく天候には心配なし、Tシャツ姿の首回り、両腕は真っ黒けになってしまった。



伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)PM 1:13
いざなぎを祭る伊弉諾神宮に到着。観光スポットらしく、駐車場もいっぱいで多くの人が訪れている。淡路国の一宮と言うだけあって、おのころ島神社と比べるもなく立派。国作り、神作りを終えた伊弉諾が、最初に作った淡路を幽宮(終焉の住まい)としてこの地を選んだのがこの神宮の起源らしい。日本書紀にも登場し、800年頃には歴史に登場し、推定800〜900年の大楠が残っているなど、太古から存在するお宮のよう。
はじめはいざなぎだけを祭神としていたが、現在はいざなみも加わり2神がまつられている。死んだ「いざなみ」に会いたくて黄泉の国へ行ったものの、恐ろしい姿になった嫁さんから、方々の亭で逃げ帰った「いざなぎ」。その老後をここで過ごして祭られた。もと、夫婦だったから、やっぱり2神、いっしょに祭ってあげた方がよいなあと小生も同感。

絵島 PM 2:56
今回の旅、最後の目的地である絵島にやってきた。淡路島の北端、漁港の一角に護岸に囲まれてその絵島が鎮座していた。「おのころ島」と呼ばれ、古事記、日本書紀の国生み神話に 登場する「おのころ島」は日本最初の国土とされる。この地には伝説がつたわる場所はいくつかある。まとめると、「おのころ島」は、この絵島とする説、おのころ島神社の森とする説、淡路島全体をおのころ島とする説など。
絵島は砂岩でできており、もとは陸つづきだったものが、波の作用によって島となったもの。周囲の山水との調和も見事で、昔から月見の名称として名高く「平家物語」にも登場した。
絵島は渡ることができないので、周囲から眺めるのみ。絵島は初めて、Webなどで調べてきたが、実物を目の前にして感慨深い。
播磨灘
淡路島は神話に由来する史跡がいくつかあって、興味が尽きなかった。ただし、「おのころ島神社」や「芦原国」のあたりは、どうも「後付け」のような印象が拭えない。日本書紀、古事記の時代、この淡路で生まれた「いざなぎ」「いざなみ」の伝承は、もともとこの淡路に伝わってきたもの、それが日本書紀、古事記の時代に取り上げられ、その伝承が日本国の歴史として「転写」されたのではないか。突飛な考察であろうけど、淡路を巡ってみてそんな風に思った。
帰宅 PM 7:05
午後3時に絵島を出発、明石大橋を渡り、開通間もない新名神経由で京都を経て、草津から新名神へ。しかし、彦根周辺の事故のため、東へのクルマの流れが土山方面の新名神1本になり、分岐の草津ジャンクションでは、ながーい渋滞。たまらず、下道に降りてR1で鈴鹿峠方面へ。国道は流れているので、しばらくR1を走り、最終的には土山ICで再び新名神にのり、あとは一気に名古屋まで。名古屋に着いたのが7時だから、淡路島から4時間かかったことになる。
本日の走行 333km
今回の四国一周、1580kmの走行。四国一周は5年ぶり、前回はZロードスターであった。バイクでの一周は30年来?! この次の四国一周は、いよいよ「お遍路さん」で行かなきゃね。ジェネレーターの配線周囲からのオイル漏れをのぞいたら、GLばあさんは絶好調を保っている。東北旅行で苦しんだトラブルとも無縁、エンジンの吹け上がりも本来のGL1200の姿になっている。ばあさんが手元に来てからもうすぐ3年、オドメーターも2万キロ上乗せした。まだまだ走れるよ〜〜。
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