
未知の領域を探していて、九頭竜湖周辺に着目。知ってはいたが、石徹白のスギは訪れたことがない、また白山の山奥、鳩ヶ湯温泉も再開したと聞いており、この二つを訪れようと計画。併せて、中竜鉱山跡、蠅帽子峠などなど、面白そうな場所をつないで計画を立てた。天気予報では、日本海側に雨雲があって、一時的に九頭竜周辺も雨が降るかもしれないリスクがあったが、名古屋はきれいに晴れている。念のためカッパを積んでゆくことにした。

美濃白鳥
机上の計算では、ぐるっと回るのに9時間以上かかると予想したので、日の出に合わせて午前6時に名古屋を出発し、起点となる白鳥には7時過ぎに到着する計画を立てた。しかし、そもそも準備に手間取り自宅を出るのが遅れ、名古屋高速の環状線部分が通行止めというハプニングにもあって、飛ばして着いた白鳥は、30分遅れの7時半。日曜でも早朝から開いている白鳥のガソリンスタンドで、胃袋の小さなセローのガソリンタンクを満タンにして、いざ出撃。
R156 石徹白への分岐
R156を北上し、石徹白へのr314に左折して入りこむ。この先、九頭竜の道の駅までは、ガソリンスタンドもコンビニもない、寂しい山奥となる。路上の気温表示では、「11度」 3シーズン用の上下ジャケットでなんとか寒さは耐えれそう。

阿弥陀ヶ滝 遊歩道入り口
集落の中を駆け上がるr314を進むと、「阿弥陀ヶ滝」の表示をみつけて寄ってみる。行き止まりの茶屋からは、遊歩道となって徒歩10分ほどで、滝壺に達するらしい。興味はあるが、まだまだ今日の行程は長いので先を急いだ。この茶屋は流しそうめんの元祖?という石碑あり、ホントかなあ。

阿弥陀ヶ滝
桧峠から南方を望む。朝靄にかすむ山々、朝まで雨が降っていたのか、路面はべったりとぬれている。曇り空ではあるが、すこし晴れ間もでてきそうな雰囲気に期待。グローブはレイン用のウエットスーツ素材のものをチョイスしたが、寒さ対策の上でも正解だ。

ウイングヒルズ白鳥リゾート
桧峠を超えた向こうには、ウイングヒルズ白鳥リゾートがでーんと立地。1990年の開設時には、その豪華さにびっくり。当時はスキーブームで完全入場予約制を導入して、なかなか敷居の高いゲレンデであった。石徹白スキー場が好きだった小生は、ウイングヒルズで一度も滑ったことがない。派手派手なここよりも、スキー道場のような味わいの石徹白が気に入っていたんだろう。人工ゲレンデがあって、早い時期から滑れるらしい。経営はスポーツ用品の「アルペン」が直営、温泉も新たに開設して頑張って営業している。

石徹白シャーロットタウン跡

2010年頃の石徹白シャーロットタウン(youwintoさんより) 上記の写真とほぼ同じアングル

石徹白シャーロットタウン跡
1988年が大学卒業年度、研修医として勤務を始めたのが岐阜市近郊の総合病院だった。当時はスキーの大ブームで周囲の仲間は旨いスキーヤーばかり、小生も上手に滑りたくって休みになると乗鞍や鈴蘭、この奥美濃のゲレンデに通った。特に、この石徹白スキー場(当時はシャロットタウンなんてしゃれたサイドネームはなかったはず)のスキースクールが気に入っていて、そのレッスンを受けるうちにホームグラウンドとなった。レッスンが終わった後も、コーチたちの滑る後ろについて日没まで滑り続けた頃が思い起こされる。1970年に開場したというから、この地域でも老舗のゲレンデだったろう。最盛期にはクワッド1本・ペア2本・シングル2本が並列に架けられていた。しかしスキー人口の減少と、設備が充実したウイングヒルズ白鳥リゾートのさらに奥という立地もあって2011年度で閉鎖となり、現在はクラブハウスや食堂の建物が寂しく残っていた。

r127分岐


石徹白集落
石徹白の集落から北に向かうr127、このさきに石徹白のスギが控えている。石徹白の集落はのどか、静かではあるけど廃屋はすくなく「人の営み」が十分感じられる暖かさがある。スキー場が開場していた頃は、働き口もあって良かっただろうに。
白山中居神社(はくさんちゅうきょ)
集落の北の端に白山信仰で名高い白山中居神社が町を見下ろすように鎮座する。いわゆる白山神社の一つだが、江戸時代の郡上一揆と同じ頃にこの地で起きた「石徹白騒動」の舞台となったお宮さん。山奥で米も十分にとれない厳しい土地で搾取があって農民たちが立ち上がった悲しい歴史。

シャンティリゾート
神社のお隣に謎の施設を発見。「シャンティリゾート」とは。一口で言えば、超高級なキャンプ施設で、春から秋にかけて1日1組限定で施設を利用することができ、当日はすべてが貸切状態で提供されるらしい。調べると休日前の1泊2日で高校生以上「36000円」小学生以上「24000円」。。。。小学生2人の家族連れ4名ならば、一家で12万円なり・・・・ キャンプ料金としては、トンデモナイ。

r127 白山中居神社朝日線
石徹白川に沿って、県道は上流へあがってゆく。県道は舗装されており落ち葉以外は走りやすい道。神社を過ぎてからはぷつりと住居も途絶え、秘境の域に入り込む。途中でサルの群れに出くわすが、警笛をならして蹴散らした。
石徹白のスギ 登山入り口
石徹白の集落から約10km、やっと石徹白のスギ近くのパーキングに到着。このパーキングは白山登山の人たちが使う駐車場のようで、この日も多くのクルマが駐まっていた。南縦走路(石徹白道)という白山登山路の一つがここから始まり山頂につながっている。ここから頂まで16km、約10時間の行程と知る。

石徹白のスギまで続く石段
入り口には、スギの木まで、340m 階段で420段!!と表示した杭がたっている。あ〜、こんなもの見なけりゃ良かった。ここまで来たら見ないわけにはいかないので、クソ重い、そして滑りやすいモトクロスブーツで歩き始めた。さすがに、中途で2回ほど休憩しながらも、少しずつ前に進む。
石徹白のスギ
約10分ほどで、到着。周りにもスギの木はあるけど、もうこれは別格。木の高さ24m 周囲14m 樹齢1800年! 中国は後漢の時代、日本は弥生時代の終わり、卑弥呼が生きた時代かもしれない。主幹は途中で折れ、中は骸のようになっているのかも。生き残った枝からは青い葉を茂らせている。国の特別天然記念物、縄文杉が発見されるまでは、国内有数のスギの大木であった。じっくり見る為にも、また足にたまった乳酸を分解するためにも、しばし休憩。
道の駅 九頭竜
スギの大木から、一気に道の駅まで走ってきた。まだ9時過ぎだというのに、多くのマイカーと家族連れで賑わっている。??って見てみると、早朝からやっている「特産市」がお目当てのようで、大根やらキャベツやら、地元でとれたお野菜などを沢山買い込んでいた。岐阜、福井ナンバーは当たり前として、名古屋、三河、泉、神戸など、遠方からのクルマも多かった。

谷戸橋
R158を西に向かうと、やがて九頭竜川を渡る橋にであう。今日2番目の探索地、大納川流域にはいる唯一のルート。もしもこのトンネルや橋梁が通行止めになったら、住民たちは陸の孤島となってしまう。

福井県大野郡和泉村 朝日村立大納(おおのう)小学校(廃校)
通り沿いに「廃」の雰囲気漂う、立派な学校の建物。調べれば、平成8年まで続いていたが、児童数9名となり近隣に吸収された。この奥に控える中竜鉱山が賑わっていた頃は、多くの児童が通っただろう。現在は和泉村の特産物である「昇竜まいたけ」の工場に転用されて生き残っている。


上大納(かみおおのう)バス停


中竜鉱山資料館
大納川の南につらなるお山の先は、福井県道230号大谷秋生大野線が東西に走っていて、山深い伊勢峠が控えている。その近くで分岐する林道(和佐谷秋生林道)が、山を越えてこの下大納に出てくる。深い山を貫くこの林道を知ったのは、セロ尾さんの記事からだった。南側の伊勢峠側の入り口は小生も知っていたので、いつか訪ねてみたいと思っていた。

和佐谷秋生林道 下大納入り口
しかし、この日の探求先の中でも一番のデンジャラスなコース。貫抜くことは無理と分かっていたけど、この先がどうなってて何があるのか、好奇心が冒険をさせてしまう。慎重に「行けるところまで」と自分に言い聞かせて走り出す。もしも自力で動けなくなったとき、スマホは使えない領域ばかりだから、家族には今日のコースの概略は伝えてあった。でも、約20km四方以上の山の中から小生とバイクを探し出してもらうのは大変だろうし、もしも見つけてもらえても相当な時間がかかるだろう。
路肩の看板には「立ち入り禁止」の表示。伐採作業のためとしてあり、災害などの通行止めとは書かれていない。林道はほどなく舗装が切れて轍もしっかりしたグラベルに変わった。どんな景色がこの先に待ち受けてるんだろう、ワクワクだ。

早稲谷川
和佐谷秋生林道は早稲谷川にそって峠に向かう。和佐谷秋生林道というからには、和佐谷と秋生を結ぶわけ。じゃあなぜ谷の名前が早稲谷なんだろう。和佐谷(わさたに)と早稲谷(わせたに)と読みがにていることから、同じ読みから「当て字」の漢字が2種類発生したと言うことだろう。お役所が振り当てた漢字と地元でつけた漢字が異なっていたというのが、真相ではないか。

和佐谷秋生林道 到達点
草ぼうぼうではありけど、わだちが残っていてまずまず走りやすい。早稲谷川とも離れ、いよいよ山の斜面にとりついて峠にむかう風情となってきた。これなら峠まで、ひょっとして伊勢峠まで行けるか!! なんて、淡い希望も出てくる。が、しかし いよいよクルマの乗り入れた形跡も薄れ、ススキのジャングルが道を覆ってしまう。わだちが見えるくらいであれば、突入する勇気もわいてくるが、いかんせん路肩との境が分からないようではバイクごと転落する恐れも出てくる。もともと通過は無理と考えて射貫くことはないと諦めていたこともあり、あと数百メートルで峠にいたるであろう地点を最深部として、ここから引き返すこととした。
舗装が途切れた当たりから、動画を撮り始め引き返し地点まで撮影をしてみた。これが同行者がいたりすれば、もう少し先に進んでいただろう。
和佐谷秋生林道 到達点
帰宅後、和佐谷秋生林道で検索すると、同好の山神さんが登場して挑戦した記録が残っていた。辺鄙な秘境を訪ねるさきに、いつも山神さんのレポートが残っている。毎度のこと、山神さんの行動力はすごいなあ。「山だもんね」さんは、小生が探索した数日前にこの林道を伊勢峠から出発し、早稲谷峠まで徒歩で挑戦している。まずは伊勢峠から南へ尾根伝いに探索、折り返して廃村「秋生」から林道を北上している。お山の景色が美しい。

お次は九頭竜川から北に分岐して白山の懐に入り込む福井県道173号上小池勝原線へむかう。九頭竜のスキー場を超えたあたりから、西の空は真っ暗。あっという間に雨のカーテンが向こうからやってきて、屋根を見つけれなかった小生は「仏御前の滝」パーキングに飛び込んで木の下でカッパを羽織る。あ〜、天気予報は当たるなあ(T_T)。
以下に続く

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