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ホテルナゴヤキャッスル休館 クラウン鉄板焼 インペリアルスイート

=中日新聞=

ホテルナゴヤキャッスル、9月で休業 建て替えて24年度開業へ

 名古屋市西区の「ホテルナゴヤキャッスル」は令和2年6月10日、建て替えのため9月30日に営業を終了すると発表した。今後、2024年度開業を目指して建て替え計画を進める。ホテルナゴヤキャッスルは1969年開業。名古屋城天守閣を近くに望む好立地で、中部財界の会合にも利用される市内を代表するホテルの一つ。米マリオット・インターナショナルとのフランチャイズ契約で「ウェスティンナゴヤキャッスル」の名称で営業していた時代もあったが、18年1月末で契約を解消した。休館後、従業員は姉妹ホテルの名古屋観光ホテルなどグループ会社のホテルで雇用を継続する。
  いよいよ、親しんだキャッスルも取り壊し、新しくリニューアルされることとなった。両親に幼い頃から連れて来てもらったり、ここで自分たちの結婚式をしたり、大学医局の同門会を例年、天守の間でおこなったりと、小生には大切なホテルだった。
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ホテルナゴヤキャッスル
 9月で終わってしまうなら、最後の記念に家族で食事に行こうということになった。翌月に長女の結婚式も控え、家族フルメンバーでのキャッスルの食事もこれで最後だろう。見納めのつもりで、8月の祭日に予約を取ってみた。
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エントランス
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エントランスロビー
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フロント
 キャッスルは、1969年から営業を開始。高度成長期の宿泊増加に対し、「ナゴヤで一流のホテルを作ろう」という意気込みであったらしい。名古屋では老舗の名古屋観光ホテルが伏見にはあったが、名古屋城の堀端という好立地に建てられたため、市内では最も眺めの良いホテルであったであろう。その後、栄に名古屋東急ホテル、伏見にヒルトンホテル、そして名駅にマリオットホテルと次々とライバルが現れたが、元々の名古屋人にとって、観光ホテルとキャッスルホテルは、別格のホテルであろう。
 名古屋マリオットの荘厳さ、観光ホテルの伝統、東急ホテルのきらびやか、ヒルトンホテルのモダン、そしてキャッスルホテルを表現すれば、「クラシカルなシック」だろうか。落ち着きと洒脱、伝統的に受け継がれたキャッスルらしさが、気に入っていた。

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クラウン 鉄板焼
 キャッスル最後のランチを「クラウン鉄板焼」で頂く。隣には、フランス料理の「クラウン」もあるが、お肉が好きな我が家は、父親の頃から鉄板焼と決まっていた。皆でカウンターを囲み、お酒と会話を楽しみながら、コックさんの料理をいただくという「贅沢感」がいい。ディナーよりもランチは価格設定もぐっとお値打ちになっていることも使いやすい。
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 家内はまったくお肉の類いがダメで、毎度お肉の代わりに海鮮をお願いする。この日もオマールエビを用意していてくれた。「いきなりステーキ」の美味しさも分かるけど、こんな雰囲気で「控えめ」なボリュームのお肉を食べるのもいいだろう。愛知県はクルマエビが名産だから、手間のかかる「踊り焼」がでてきた。尻尾までもカリカリに炒められ、えびせんべいの様に香ばしくって美味しい。
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 コックさんとの会話も楽しい。調理や食材のお話、果てはたわいもない話題に盛り上がって、食事も旨くなる。コックさんたちのようなスタッフが、4年後までどうするのか聞いてみたところ、姉妹ホテルの「名古屋観光ホテル」で新たに鉄板焼のコーナーを作るようで、そこにごっそりと移動となるらしい。これまで観光ホテルには鉄板焼が無かったから、よいタイミングであったよう。キャッスル、観光ホテルとも、親会社は名古屋でも古くから知られた「興和」で、医療界では「コルゲンコーワ」が有名だ。栄の丸栄もこの興和が親会社となっており、栄の再開発を担っている。
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 フランベの炎も威勢良く、娘たちには毎度受けるパフォーマンス。確かに、これをすると香りがぐっと増すのは間違いない。そして、ガーリックライスのコテさばき、これも鉄板焼ならでは。以前は生ニンニクをこの場で炒めたいたのだが、あまりに香りが強く、お隣のフランス料理テーブルから「苦情」が出たとのことで、作り置きのガーリックチップを使っていた。炒めたばかりのニンニクが美味しいので、これはちょいと残念。
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 なんといっても、嫁いでゆく長女が最もこのレストランがお気に入りだった。亡き父がキャッスルが大好きで、幼い頃から長女も連れてこられたわけだ。今日も食事の会話も弾み、ビールも一杯、ワインも皆で2本を空けてしまい、十二分に満足した食事だった。今日で最後と思うと、3世代に渡って親しんできた思い出もなくなってしまいそうで、とても寂しい。
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 食後は席を移して、デザートと飲み物をいただく。ゆったりとしたソファーでのんびりと食後を楽しめるのもよい。しかし、早々に場所を移動させるのは、次のために鉄板を磨いて準備するためで、お店の都合もはいっている。
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 クラウンは11階にあって、東西の壁面はすべて上下に広いガラス窓となっているから、東の景色は名古屋城の本丸をあますことなく眺めることができる。西は市街地が広がり、その先には養老山脈、鈴鹿山脈、そして伊吹山までくっきりと見える最高の景観。高層ビルの名古屋マリオットには叶わないが、この景色を楽しむためだけでも、宿泊する価値はあると思う。
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ダイニング クラウン
クラウンの東側はフランス料理のテーブルがならび、お城を見ながらのお食事となる。我が家はあまり使ったことが無い、テーブルマナーが苦手なんだろうか(^^ゞ。
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カウンターBar
 クラウンの最も奥には、カウンターBarが設置されていて、ここから見える名駅の高層ビル街を眺めて一杯飲める雰囲気。カウンターやソファーなど、ゆったりと広めに配置されていて、ゆとりのある空間。
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回転Bar(HPより)
 なぜ、そんなにゆったりと広いのかといえば、開設当時、ここには1時間で一回りする「回転Bar」が設置されていたから。中学生の頃、食事の後でここに座ってコーラを飲んだことを思い出す。きらびやかなカウンターの照明と屋外に広がる高層の景色は、「わくわく、どきどき、いつもと違う」って、子供心にも記憶に残っている。昭和の高度成長期は、中日ビルの回転レストランなど、「回転もの」が日本各地に流行っていた。
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展望エレベーター(HPより)
 いまではお城の林が大きくなって、栄方面から隠れてしまって見えないが、当時はその壁面の真っ赤なエレベーターと「NC」の紋章は名古屋キャッスルの顔だった。このエレベーターはガラス張りで1階ロビーと11階のクラウンを直通でつないでいたもので、外が見える展望エレベーターとしては、日本最初であったらしい。11階から下まで落ちてしまわないかと怖かったが、それ以上に、ここからの景色は「すごい、すごい」の連呼だった様な気がする。いつの改修だったんだろうか、名物エレベーターもとっくに撤去されて今はない。
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 運転手役の次女以外、家族みなワインがたっぷり入ってほろ酔い気分の記念撮影。お盆の頃だったから、ひまわりのデコレーションが季節らしい。居合わせたドアパーソンにシャッターをお願いしたのだが、撮影後に彼と立ち話。「30年前にここで結婚式を挙げたこと、今日は記念に食事にきたこと」を伝え、「心残りは、宿泊したスイートの部屋に再訪できなかったこと」などなど、懐かしく話す。すると彼は、「すこしお待ちください」とフロントに向かう。
「どうぞ、お部屋は空いていますので、見学してください」なんて、わがままを聞いてくださるじゃありませんか。
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これには、家内も感激し、案内を受けて再び階上にあがってゆくことに。いや〜、ダメもとでも、聞いてみるものだ。
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 平成3年5月に小生たちはここで挙式をおこない、式利用者はお値打ちに泊まれるとあって、贅沢にもスイートを使わせてもらった。結婚式では2次会、3次会と大騒ぎ、小生はすっかりできあがって、友人に両肩を担がれてホテルに帰還、この部屋に放り込まれたらしい。二日酔いのもうろうとした翌朝は、成田発の新婚旅行に向かうため慌ててチェックアウト。だから、このスイートをまったく堪能せずに終わっていた。
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10階の最も奥にそのスイートがあった。そうそう、この場所だった。ドアを開けると、玄関ホールがあって、クローゼット、キッチン、パウダールームなどへ扉が続く。
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リビング ダイニング
 お〜こんな感じだった。リビングとダイニング、二人ではもったいない、贅沢すぎる広さ。結婚式がはじまるまで、両家の家族がここでゴロゴロ休憩、待機していたなあ。小生たちが利用したスイートは、インペリアルスイートといって、キャッスルで最も広い部屋だったとは、今回初めて知った。あ〜、なんてもったいないことをしたんだろう、もっとお部屋を楽しめば良かった。。。
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ベッドルーム
 ほぼクイーンサイズのベッドが2つ、その大きなサイズにもかかわらず、とてもゆったりしたベッドルーム。もちろん、窓からは名古屋城が目一杯見える。日が落ちるとライトアップされ、昼間以上にお城が浮かび上がりうっとりとする夜景に変わる。
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ドレッシングルーム パウダールーム バスルーム 
 クロゼットと三面鏡の備わったドレスルームというか、パウダールームが贅沢。バスルームも六面ともマーブルの重厚なつくり。トイレは2箇所、普通に調理のできるキッチンとこれまた大きな冷蔵庫、長期に滞在しても家族で生活できるだろう(洗濯機がないわ)。これだけの立派な施設もあと1ヶ月で取り壊され、4年後の建て替えまで休館となるのは、もったいないし、思い出の場所が1つ消えてしまう。次期、ホテルナゴヤキャッスルは、名古屋で一番ハイレベルなサービスを提供する高級路線となるようで、来てみたいなあ。
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 「思い出の笑い話」 結婚式の翌朝、どたばたと新婚旅行の準備をしていて、もう名古屋駅に行かなきゃ、なんて頃に、かみさんが「結婚指輪無くした」なんて言うものだから、それからが大騒ぎ。二人して必死にこのスイートの部屋を探しまわり諦めかけていた頃に、「便器」の上で発見。見つかって良かったけど、なんでそんなところに置いたんだろうねえ。さぞかし、かみさんも酩酊状態だったんだろう。
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 部屋から望む名古屋城 堂々として見飽きない。ひょんな事から、今回、スイートルームを再訪することができ、30年前を思い出すことができた。機転を利かせてくれたドアマンに感謝。そんななか、案内をしてくれた宿泊部のスタッフから、「9月末までですが、今ならこの部屋も予約可能です」なんて、「悪魔のささやき」を耳打ちされてしまう。
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 実は、9月後半のシルバーウイークに、長女の結婚式が市内の料亭で予定されていた。しかし、悩んだ末に結婚式は1年後へ延期となった。この辛い中止を決めたばかりだったので、二人の門出になにか記念になるイベントはと、考えていた矢先。これはナイスタイミング、「渡りに船」とはこのことで、二人と両家の家族で宿泊して、結婚のお祝い会を急遽思い立った。鉄板焼のワインを飲み過ぎた勢いで、先ほどのインペリアルスイートルームを含め、8人分の予約をお願いする。しかも丁度、結婚予定であったシルバーウイークの初日。ルームサービスで、朝食、コースの夕食をいただける企画らしい。これなら、家族水入らずでお祝い会ができる。
 しかし、請求額を聞いて、それまでイケイケだったかみさんは、酔いが覚めて後ずさり。その後は、お気楽な小生が「大丈夫、俺が持つから」なんて、太っ腹!! 9月末の宿泊予約をテキパキと決める。しかし、後日には、小生も見積書をみて現実に戻された(^^ゞ。

 いいんだ、いいんだ。長年親しんだキャッスルの最後に、皆で思い出のスイートに宿泊し、二人の門出を祝う、なんて素敵な事だろう。我ながら良い企画を思いついたものと、悦に入っているのだが。
「家族だけの結婚パーティ」 に続く

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Commented by genmai_shokupan at 2020-10-04 19:51
こんばんは(o^^o)
結婚指輪が便器のうえに…って 吹き出しました!!
流してなくて良かったですね笑

太っ腹のakaneさん!総額どれくらいだったのかとっても気になります
(*゚∀゚*)
Commented by akane8150 at 2020-10-06 07:25
genmai shokupanさん おはようございます

洗面台とかなら分かるけど 普通なら置かない場所ですよねえ 未だに「ナゾ」です 
素面だったら、宿泊予約をとることは無かったかなあ。。。しかし、振り返ってみれば、思い立って実現できたことは良かったです。
by akane8150 | 2020-08-10 19:30 | ツーレポ 中部 東海 | Comments(2)

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