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MT-01OS 46 奥美濃越前 峠巡り 2/2 冠山峠・温見峠・油坂峠

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冠山 1257m  10:35

 栃ノ木峠、高倉峠とつないできた先の冠山峠、来ることはできたけど冬季閉鎖中で福井県側に抜けることができなかった。いったん、岐阜県側に峠を下って、次の目標「温見峠」を目指す。

前半戦はこちら

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冠山峠からの下りは左手に奥美濃の山が連なる山深い景観。遠くにひかる水面は徳山ダムだろう、そこまでこの道が続いてる。

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 沢からダム湖にかわるあたりでトラゲートの通行止めの表示。冠山線も塚線もどちらも通行止めと書かれてある。そうか、林道塚線を今日は無理矢理通過してしまったわけね。それにしても、前夜しらべた範囲では通行止めの表示がなかったけどなあ??

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冠山峠道路

 冠山にトンネルと掘る工事が始まって数年が経過、手前の第1トンネルは既に開通、現在はその奥の4800mの第2も半分まで掘削されたよう。令和5年の開通を目指してるとか、もう少しで今の冠山峠も旧道となろう。そうなると一気に廃道になっちゃうかなあ、どうか岐阜県側だけでも残してもらいたいなあ。

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塚白椿隧道

 工事現場までお山を下りてくると、やっと人気を感じて秘境を抜けてきたことを知る。さてこれから先は、ダム湖に付随した高規格な道路とトンネル群が続く。その一番にくぐるのがこのトンネル、3.3kmの長さもすばらしいが、やたら「汚れる」トンネルということでも知られている。今日は既にバイクはドロドロだからお構いなし。

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徳山ダム

 田植えの時期だろうか、ダム湖はめいっぱい水をため込んでいる。湖面には小さなフェリーが見えているが、予約制で年に数回ダム湖遊覧の募集があるのを聞いたことがある。

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県道270号(藤橋根尾線)

 さて、県道270号の分岐にやってきた。よしよし、今日は通行止めの表示なし、これで温見峠への道筋が確保された。長いこと災害による通行止めが続いていたので、これが通れないと大きく南に迂回する必要があった。

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馬坂トンネル

 新緑真っ盛りな現状だが、ここから根尾までの山道は紅葉が特にすばらしい。自然林がのこっているこのあたりは大事にして欲しい。

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能郷白山

 根尾に降りてきて再び北に向かい、川の上流、温見峠を目指す。写真の高い山が能郷白山で、その右稜線にR157号が伸びていって、山頂の向こう側、ここからは見えない当たりが温見峠だ。

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根尾能郷  11:40

 岐阜県側の集落「能郷」から峠をはさんで福井の大野まで、Goproを回しっぱなしで動画に収める。峠でバッテリーを入れかえれば、合わせて1時間以上の動画ができるでしょう。さて、出発。

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R157根尾ゲート

 根尾能郷の集落を出るとすぐにゲートが出現。長期の冬季閉鎖ではここががっちりと閉鎖されて通行を遮断する。今日は全く問題なし、どんどん奥に進みましょう。そうそう、「落ちたら死ぬ」でR157を一躍有名にした看板は、このゲート前に置かれていたが、いつしか撤去されてしまったらしい。

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能郷から黒津までの隘路

 R157の岐阜県側で最も厳しい区間はゲートから10km先の黒津までであろう。長期に通行止めになるような災害もここでおきる事が多い。狭いし落石は多いし、ガードレールは無いし、このあたりバイクを駐めて険しい景観をカメラに収めるような余裕も無し。

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越波村への分岐

黒津の集落から先は川も幅広くなって明るい陽射しも溢れている。右に分岐を進めば、秘境「越波」の集落があり、その先は猫峠、上大須ダムにつながってゆく。

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猫峠林道への分岐

 もう少し先に進むと右に猫峠林道の分岐が現れる。能郷〜黒津間の長期通行止めの際には、ここから林道を使って上大須の方から根尾に抜ける回り道として用いられる。

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大河原の切り通し

岐阜県側最後の集落、大河原を過ぎるとキレイな切り通しが現れる。これを抜けると峠まではいよいよ登りが明確となって峠道の雰囲気が出てくる。

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角巻谷 洗い越し

 切り通しから峠までは「洗い越し」が5,6カ所にあり、R157をとても印象深いモノにさせている。雨の降った後では、水量も多く道路をお構いなしに流れている。土砂崩れが多いため、敢えて橋を架けないで道路上に水流を「わざと」流しているのだ。これなら土砂が貯まっても、重機で崖下に落とせば再開通まで時間がかからない。調べてみると、国内でもこの洗い越しは珍しいようで、日本で最も洗い越しを体験できる道路だろう。

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温見峠 標高1020m 12:20

 能郷から走り出して40分、温見峠に到着。それほど道も痛んでいなくって順調だった。さすがに国道は除雪も早いんかしらん。温見峠は其処までの走り甲斐はあるものの、峠からの展望はあまり期待できない。稜線から伸びる登山道でも少し上がれば、さぞかし素晴らしい景色があるんだろうな。いずれ、歩く支度をして冠山の山頂を目指してみよう。

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 福井県側の下りは、切り立つ山に沿ってグングンと高度を下げてゆく。急峻で深い谷を薄っぺらなコンクリ橋で越えてゆく。左は川に向かって深い谷、もちろんほとんどガードレールなど備わっていないから、落ちたらバイクはもちろん、自分も上がってこれるかも分からない。数年後でもいいから、見つけてもらえるといいのだけど。

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温見ストレート

 廃村の温見を過ぎると、まっすぐな直線路を1km以上進むことになる。これまでクネクネの連続だったから、この直線は癒やされる。いつしかマニアの中では「温見ストレート」と呼ばれるようになった。

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福井大野  13:00

 雲がポカポカ浮いている晴れの大野にたどりつく。狭い山道の世界からこの広々とした景色に突然に放り込まれると心まで晴れるよう。住居が少なく高い建物もないので、まさに山に囲まれた盆地ってのがよく分かる。根尾からここまで55km、1時間20分で分水嶺を超えてきた。大野の町ではガソリン満タン、小生も越前蕎麦をかき込んで腹ごしらえ、
 さて、帰路は越前方面から高速で敦賀、関ヶ原と帰るか、九頭竜経由で白鳥から高速で帰るか、ちょいと悩む。まだ時間あるし、九頭竜の先の油坂峠を越えれば、5つ目の分水嶺越えとなるので、そちらのコースを選択。

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仏原ダム 九頭竜川

九頭竜川の濃い緑と新緑の黄緑がコントラストで綺麗。道路標示では気温も25度、走っていないとレザースーツが暑くて重い季節になってきた。

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中部縦貫自動車道

 九頭竜周辺では至る所で工事現場に出会う。土砂を運ぶダンプカーもバンバンホコリを巻いて走っている。つい最近の報道では、大野から白鳥までの開通時期の公表があったようだ。それによると全線開通は令和8年春、あと5年で愛知・岐阜から北へ抜ける高速道路が開通する。大正時代に越美線として電車でつなぐはずだった悲願が100年ぶりに実現。

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R158 旧油坂峠

 このあたり、平坦な場所がないので、高速道路を引くのは大変な作業だろう。白鳥側の油坂は立派なループトンネルが既に完成しているので、西からトンネルと道路が伸びてきて、いずれそのトンネルに繋がるわけだ。旧道のトンネルへは、手前から脇道があってそれを進む。

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油坂峠 標高780m  14:50

 最終目的地の油坂峠に到着〜〜 今日は分水嶺を北へ南へ5回横断したことになる。冠山峠が抜けられなかったのが残念であるが、初志貫徹で達成感あり。天候が良かったので、いっぱいGoproに動画を収めてきた。家に帰ってシャワーを浴び、冷えたビールでぐいっとやりながら、今日の動画を編集するのも もう一回ツーリングするようでたのしい。

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帰宅  16:20

 高倉峠から冠山峠あたりの土砂崩れ跡を走ったから、バイクはかなり汚れてしまった。ホースの水でも敵わないので、コイン洗車場に持ち込んで、すっかりキレイにしてから帰宅。走行480km、燃費は18km/L まあ、こんなもんでしょ。

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Commented by yukifukaa at 2021-05-24 08:38
読み応えありました。
峠を冒険するの楽しそうです。
Commented by akane8150 at 2021-05-24 17:16
ゆきふかさん こんちは
そーです まさに冒険です 単独走行がほとんどなので トラブルだけは起こさないように気をつけてます
Commented by Rip at 2021-05-25 10:55 x
かなり豊富なメニューですが、わりあいと早く帰宅できたんですね。
田舎道オンパレード、ご苦労さまでした。

冠山峠はSRXで越えたことがありますが、高倉峠や温見峠はまだ未踏の地です。
行きたいと思ってから相当経ちますが、何とかトリッカーで行けるように計画するつもりです。
Commented by akane8150 at 2021-05-25 19:00
Ripさん こんちは
木之本から越前大野まで、4つの峠を走りますが、その間には信号が2,3個しかありません まして交通量が少ないので 峠道以外は快走できます 早く帰れた理由でしょうね
峠のふもとを基地にしてハイエースに搭載されたトリッカーが縦横に活躍できます
by akane8150 | 2021-05-24 06:30 | ツーレポ 中部 東海 | Comments(4)

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by akane8150