



レベル「マーキュリー」&「ジェミニ」1/48 1964年発売 初版
手元には、大切にしているプラモデル。これを見初めたのは50年以上むかし、プラモきちがいだった小学校4年生の小生は、馴染みの模型店でこのプラモデルに出会った。模型店の陳列の仕方といえば、天井まで届きそうなくらいプラモデルの箱が山積みというのがお決まり。その棚の中に、ずーっとホントにずーっと手の出せなかったプラモデルがあって、それがこのレベルのプラモデルだった。
海外製のレベルは小学生の小生にとっては、「高値の花」、1週間の小遣いくらいでは買えるはずも無い。まして貯金して買うなんて言う計画性も持ち得ない小生は、ブルーの縁取りとアメリカ国旗をイメージするレベルのマーク、一度でもいいからこの手に取って箱の中を見たいと思っていた。しかし、いつも手の届かない高い場所に積まれてあって、「ガキ」の小生が店のおばさんに見せろと頼めるわけが無い。飛行機なのか、船なのか、はたまたクルマか、英語が読めない小学生には、箱に書かれた値札のみならず、中身まで分からずに、ただただこの箱を眺めていた。
そして、別れは唐突にやってくる。いつもの土曜日、いつもの場所にこのレベルが見当たらない。小生は未来を失ったような気がして帰った覚えがある。そしてそれからうん十年が経ち、インターネットの創生期からマウスを握っていた小生は、Yahooオークションという広大な世界を得て、この永遠の「彼女」を見つけることになる。パッケージもそのまま、覚えていたままの箱のレベルを手に入れたのが2000年だった。それは、30年後の再会。


レベル「マーキュリー」「ジェニに」1/48 初版 1964年
製作するには現物の資料が必要、以前にサイドカーで能登半島一周をしたときに残してきた写真を参考にする。なんでこんな地方にと思った石川県の宇宙船博物館、コスモアイル羽咋。NASAから借り受けたマーキュリー宇宙船やアポロ月着陸船なホンモノが展示されていてとても興奮した。

組み立ては至ってシンプル、1/48サイズなので細かな細工はやり過ぎになる。ほぼ改造もせず素組みの状態で組み立てる。60年も昔に設計されたキットではあるが、さすがレベル、合わせもバリも少なく大きな加工をせずにスイスイ進む。しかし、この模型、小学三年生の小生には荷が重すぎたはず、細かな部品の処理などがむつかしい。土台、ガキの小生には過ぎた代物だったのだ。塗装まで手を出すようになったのは中学生になってからなので、この模型は小生にとって高値の花でよかったにちがいない。


ジェミニ宇宙船
太いノーズ、大きな後ろのモジュールなど「カッコいい」。二人乗りの宇宙船となって、船外での活動など初めておこなったジェミニは、つぎのアポロ計画につながる成果を出した。表面のスリット状の細かなモールドが美しい。当時の日本製プラモデルには表現できなかった技術だろう。


マーキュリー宇宙船
アメリカの宇宙計画、最初の有人宇宙船のジェミニ。先端の大げさな脱出ロケットがいかにも創設期の宇宙船って感じ。現物を見てもその「小ささ」によくもまあ、こんなもので宇宙空間に出て行ったモノと思う。大気圏再突入の時は、背面は真っ赤に高温で焼けただれる、一回限りの厚く塗られた樹脂がパイロットを守った。
ジェミニと言えば、いすずの乗用車を思い浮かべる。小生も928時代に通勤足グルマとしてジェミニのディーゼルセダンを使ったこともあった。そうそう、ジェミニと言えば、「ジャミラ」も連想される。これは、ウルトラマンで登場した「元人間の怪獣」だ。宇宙飛行士が事故に遭って宇宙で怪獣になってしまったもの、きっと「ジャミラ」のネーミングは当時の話題に上がったジェミニ宇宙船がヒントになっていたんだろう。

REVELL 1/48 MERCURY & GEMINI
さあ、サクッと完成。素組みで塗装しただけだけど、雰囲気ありありでカッコいい。付属のデカールはすでにボロボロで使えるような代物では無かったけど、なんとか貼り付けてクリア塗装で押さえつける。この雰囲気もレトロ模型の味わいかな。

塗装に手をつけるようになったのも、「レベルカラー」が普及していろいろな塗色が使えるようになったからだ。アクリル塗料じゃ無いので、シンナー臭いことこの上なし。当時はスプレー缶も珍しく、ひたすらレベルカラーを筆塗りしていた。小さな部品であれば筆塗りもOKだけど、広い面積を塗るときは間違いなく塗りムラが残るのが悲しかった。


レベル スカイレーダー 1/40 「プラモでるでる日記」さんより
世界のプラモデルを牽引した「レベル」には、名作・傑作といわれるキットが存在する。小生の経験でも上に上げた1/40 スカイレーダーなどは誰もが納得するプラモだろう。1960年代のプラモで、これを高校生時代に作った記憶がある。とにかく稼動する部分だらけで、当時のギミックを競った時代が反映されている。ディスプレーのみでは飽き足らず、モーターライズが流行って何でも動かなくてはいけなかったのだ。
説明書のコメントがいかしてる。「プラスティックで製作できる可能性の限界まで、正確に、そしてあらゆる部分が実機と同じように稼動するように設計されています。キットにできないことは、ただ飛行することができないだけです。」なんとまあ、自信に満ちた宣伝文句だろうか? きっとこれを読んだプラモファンは恐れおののいたり、俄然やる気が沸いたりしただろう。小生の製作では、脚が90度ひねって収容される部分、くみ上げたのはいいけど、全体が出来上がる前にポキリと部品が折れてしまって完成できずに終わった。動きやすいように可動部分に「ポマード」を塗れなんて、時代を感じるなあ・・・そうだ、オヤジのポマードをすこしくすねた事まで思い出した。
コロナ禍で再びプラモ愛が再燃した小生は、夜な夜なシンナーで部屋を臭くして、かみさんに怒られる事が増えている。幸い、残りの時間では造り切れない数のストックがあるので、作品には事欠かない。問題は、作ったら飾る場所を確保しなければいけないことだ。
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