初めて原付バイクに乗ったときのスピード感、ツーリングで凄い景色に出会う感動、旅先での人との素敵なやりとりなど、バイクがもたらしてくれる楽しさは小生をずーっと惹きつけてきた。原付50ccバイクの頃は125ccのDT125が羨望の的、中型免許でRZを愛でていた頃は「ビックバイク」、その憧れは猛々しくバイク雑誌の写真や記事を飽きもせず見ていた。いまも手元に残るモーターサイクリスト誌(81/10)は、定番な「国産車アルバム」の記載があって、海外向けビックバイクのZ1RやCB900Fなどと一緒に「XS1100S」が載っていた。見たことも触れたこともないけど、小生はヤマハ XS1100がピカイチに好きだった。
広径のヘッドライトを包む特徴的なフロントカウルからタンクへのデザインは、ヤマハのクラシックバイク定番のボリューム感たっぷり、タンクよりはみ出して冷却フィンだらけの巨大なエンジン、ヤマハ好きの小生にはまさに「ツボ」にはまる美しいシルエットだった。
やがて小生も大型免許を手にして、ビックバイクに乗れるようになるのだが、このXS1100は圧倒的に玉数がすくないので見かけることは皆無、売りに出ているのも見たことがなかった。ところが、この春にWEBでXS1100を検索したら、ジモティでXS1100Sを見つけてしまう。値段はさておき、車検も残っていて実動のバイクなら安心だろう。ジモティはご近所の古着売買みたいなイメージがあるので、違和感を感じたが売主は古物商でクルマやバイクを扱っているようだ。小生には「憧れのお相手」のようなXS1100Sにときめきを覚えた。


問い合わせれば、名古屋近郊からの出品。冷やかし半分でバイクに会いに行ったのが、金曜の午前。見ればずいぶんと錆びてはいるが欠品もなくオリジナルの状態をよく保った「イレブン」だった。バイクは複数所有している小生だから、さらに増車する理由が見つからない。でも、この手のバイクは出会いがご縁、この先会えるかどうかも分かるまい。自問自答をくりかえすが、答えは堂々巡り。
一晩、頭を冷やして考えようと時間を置いてみたが、翌土曜には契約のために出品者を再訪していた。
ナンバーがついているので、メットを持参して電車でバイクを引き取りに。長めの暖気を済ませれば、アイドリングも安定して走り出す。足回りも問題なし、ブレーキも前後OK、ステアリングも引っかかり無し。初代オーナーは女性で30年以上所有していたようで、小生で3人目のオーナーらしい。唯一弄ってあるのは、あんこ抜きしたシートで女性オーナーの意向だろう。

Kモータース
早々いつものKモータースに持ち込んで名義変更、整備をお願いする。シャフトドライブのブーツが割れていたので、海外からOEM品を取り寄せたが、後日談で国内でも普通に部品は出るようだった。フロントフォークのオイルにじみは皆無、ただし40年近くになるリアサスは交換したいところ。

XS1100Sを特徴付けているカウリング。大径(20cm)のヘッドライトがいかにもヨーロッパ向けの仕様だ。これまでに生産されたバイクの中でも飛びきり大きいんじゃなかろうか。同年のRZも大径のヘッドライトを装着していて、他メーカーのものよりひとまわりでかかった。

メーター類、ハンドルスイッチ類も当時のヤマハスタンダートな形状。ハンドルはパイプ部分と鋳造部分で構成されたとても凝った作り。多分、フロントフォークエアバルブの干渉を避けるための工夫だろう。新たにETCユニットとUSB電源ソケットを装着。オドメーターは2万キロちょっとを示しているが、バイクを全体を見渡せばこれは実走行だろう。40年で2万キロとは、チョイノリが多かったのか。馬鹿みたいに走ってしまう小生に取っては、1年ちょっとで2万キロだろう。


転倒??で歪んでいるカウルステーの修正のために、カウルを外してみる。2本の手締めのボルトを外せば、ボンネットのようにカウルは前に倒れて光軸調整やバルブ交換がしやすいような造りになっていた。

XS1100Sは黒メッキで全体を飾られていて、まるでカラスの様。カウルを外しての洗車やメンテがしてなったんだろう、残念にもステーもライトハウジングは「サビサビ」だった。

ヤマハ初の4気筒エンジン、空冷DOHC1101ccは95hpを発揮。ヤマハにとってのそれまでの最大排気量バイク「GX750」の3気筒エンジンを基本に設計され、同様にシャフトドライブ駆動となっている。アイドリングも吹け上がりもきれいなので、しばらくキャブレターなどには手をつけないで置く。しかし念のためにキャブレターOHキットは入手しておいた。エンジン、ブレーキなどの油脂類はすべて交換。ヤマハからは消耗品はもちろん、ラバー類も部品が出てくるのには驚いた。ホンダなどの他のメーカーよりも、ヤマハは部品供給が値段を含め良心的のように思う。
オイルクーラーが工場出荷から装着され、熱対策が取られている。

黒メッキされていたエキパイは40年の貫禄でこれも「サビサビ」。黒メッキは耐久性ありそうだけど、汚れやさびが目立ってしまうのも難点。


右サイドカバーは車検証入れも兼ねていてキーロックするようになっている。しかし爪が樹脂製なのか、ポッキリと折れてしまっており、タイベルトで補強されていた。

eBay
国内ではほとんど流通していないバイクの部品は海外で見つけることになる。eBay で探してみると、ドイツのヤマハディーラーからなんと「新品」のサイドカバーが出品されていた。きっと長期在庫で倉庫に眠っていたにちがいない。送料2000円ほどで落札からわずか10日間ほどで手元に届いた。ネット上の売買も便利になったもの。


1100ccを「1.1」なんてエンブレムも特徴的。もちろん絶品パーツなので慎重に剥がした。届いたピカピカのサイドカバーに両面テープで元通りに接着。車体への装着もスムーズでロックも「カチッ」と気分良い。

シートは14mmボルトで車体フレームに締め付けて固定されている。シート裏はほとんどスペースがなく、別体ETCはもちろん車検証も小物もいれるスペースなし。


リアタイヤは、4.50-17で130/90-17が該当。品揃えが少なく、DUNLOPの2銘柄ぐらいだろう。グリップを期待して、スポーツ寄りのK300GPを選んだ。リアタイヤの交換時には、シートを外せば蝶番があるのでリアフェンダーがポッキリ折れ曲がりタイヤを抜きやすくなる。こんな整備性まで考えて設計されている。ヤマハも相当に時間を掛けて作り込んだに違いない。リアサスペンションは見た目40年前のモノなので、同等製品の社外品に交換した。こだわって古いオリジナルのサスをオーバーホールに出しても面白い。


ミラーも当時のオリジナルであったが、アジャスタ部分がゆるゆるになっているので、これも未使用でフランスから同形状の砲弾型ミラー(ヤマハ用逆ネジ)が見つかったので、これを装着。転倒時の備えとして、エンジンガードも中古品をアメリカから取り寄せ、自前で処理して塗装をしてみた。これで概ね走り出しの整備が完了。これまでのオーナーが大事に管理してきた希少なXS1100S、小生が3人目でこやつの寿命を延ばしてやりたい。
憧れの彼女は、長距離走ってどんな乗り味なのか、楽しみ楽しみ。そうそう、新たにバイクを手に入れたなんて、家族には言えないから2ヶ月ちかく内緒にしていた。つい先日、かみさんの機嫌をみはからって、ぽそっと「前からほしかったバイク買ったんだわ」と打ち明ける。その反応が意外にも「良かったね」なんて、予想外。きっとこの先、なにか得体が知れないほどのお返しがくるのかも? 気をつけよう。
XS1100について、プチ調べたので興味あれば、上記を見てやってください。
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