
大杉林道
前編はこちら


来栖 13:50
r139 上石津多賀線が山から出てくる来栖の集落までやってきた。ここから、島津の退き口を反対方向からたどってみる。まだまだ、日が高いので、どんどん走りますよ

調宮神社(ととのみや)
県道沿いには、多賀大社の奥の院、「調宮神社」があって、手を合わせる。近くの多賀大社の元宮主祭神は「いざなみのみこと」を祀る。木々に囲まれた社殿は、苔むした雰囲気で、近くには祀られた大きな巌がゴロンところがっている。

木々に囲まれてあまり展望の望めない山道をつづら折で登りはじめる。幅員が狭いので、クルマだと離合するのに気を遣う。陽射しも届かないので、苔むして、杉の葉っぱが堆積している舗装道路は滑らないように要注意。

杉坂峠 14:05
つづら折れを登り切ると「杉坂峠」、低めの切り通しが出迎えてくれる。ここまでの急な登りに比して、この先はなだらかな下り坂。


多賀神木(三本杉)
峠の手前には、「多賀神木」の石碑と案内文あり。いざなぎのみことがこの地に降臨した際に、土に差した「箸」が大きくなって杉の巨木になったとされる神木が、下の斜面にどっかりと立っている。近隣では最大級の杉の巨木で、樹高37m、樹齢400年。



集落 杉 14:07
杉坂峠を下ってくると、拓けた場所になり、そこが廃村「杉」。県道上石津多賀線は古代からの道で、中途にある「杉」・「保月」は交通の要所であった。明治の初めには戸数18、農業や炭焼きで瀬系を立てていたが、昭和48年に廃村になっている。村の菩提である光明寺の跡地には石碑が建っている。杉の住民もこのお寺も近隣へ集団で移転した。

林道 高室線
杉の集落の先で左に分岐あり。高室山にむかうピストン林道で、前半は気分の良い谷を駆け上がる雰囲気がよいが、後半は幾つか分岐するも展望のよい場所に出たためしがない。山道で高室山山頂に臨めば360度の景観が楽しめるらしい(受け売り)。

オフロードワールド 保月
アサハギ谷からは権現谷林道を南進、芹側の源流を過ぎて、無名の峠を越えれば、R306との合流点、大君ヶ畑にでてくる。この区間、それなりに距離があって、景色も単調、展望も無しなので、全然楽しく無い。まるで消化試合のような辛さ。

今日の計画は、〆に大杉林道を攻めるので、念のためにいったん多賀大社までおりてガソリン補給。朝に上石津で満タンにしてから、山奥ばかり127kmを走行して、ガソリン4.6Lを補給、燃費は 27.6km/L こんなもんでしょ。

御池林道入り口 15:04
R306で再び山に入り、永源寺への交差点を右折、r34に入る。程なく霜ヶ原の集落から左に御池林道が分岐する。御池林道は。東近江市蛭谷までの25km、御池川にそってのびる舗装林道。途中には君ヶ畑の小さな集落があるくらいで、まったく人の気配を感じない。最深部のミノガ峠で、これから走る大杉林道と合流する。
集落を外れるとすぐに砂利道に変わる。ごっつい鉄管で組まれた砂防堰堤、これがすぐ下流の大杉の集落を守ってるわけだ。この立地だから、大杉の集落は鉄砲水、土石流など乗り越えてきたに違いない。

林道分岐 15:25
谷の終点で右の山沿いの道となり、やがて分岐。雰囲気は右のようだが、正解は左。右に行くと尾根伝いに進みやがて害獣ネットで終点。

分岐から先は、いよいよ大杉林道らしいワイルドな景観が始まる。崩れやすい斜面からの土砂がガードレールを乗り越えんとするまで、積もり積もっている。やがてガードレールは重さに耐えかねて、谷に落ちるだろう。

こんなでっかい石までころがっている。直撃食らったら、アウトだね。こんなんでも、左に開いたスペースをクルマが通過したタイヤ跡がある。すごいねえ。

最上部近くの大杉林道の典型的景観。ガレガレの山斜面とそれが積もった路面。尖ったレキが多いので、ハンドル取られやすいし、転んだときにバイクも自分も傷つきやすい。路肩はあやふやで、転落の危険性はいつでもどこでも。松の幼木が至る所にあって、これも大杉林道らしい。
プチ崩落ヶ所 15:41
ベッド1枚分くらい崩落した岩肌。とてももろくて、どこからでも崩れてきそうな岩肌。ふり返れば、このあたりが大杉林道の最高地点?、名も無き峠?。

北面の展望
上まで来ると、木々で遮られなくなり、展望もよくなる。しかし、走ることに集中していないと、あっさり転倒、谷に転落なんてしたくない。携帯のつながらない単独行はホントに気をつけないとトラブルになる。



盆栽コーナー 15:44
最高部を峠というならば、知らぬ間に下りになっていて、峠を気づかずにすぎる。そんな下りのくだりのカーブで展望が「がばっ」と開き、バイクを駐めて休憩場所が自称「盆栽コーナー」。遠くの霊仙山や鍋尻山、この先の下りも見渡せる大杉林道一押しのビューポイント。また、記憶に残るのが、ここの路面。トキトキのガレ石がざくざくと堆積しているので、タイヤを取られやすいし、スタンドも立てにくい。
大杉集落から約10kmで御池林道の交差点、ミノガ峠に到着。毎度、大杉林道を走ると「腹一杯」の満足感に浸れる。未舗装の林道は、オフロード愛好家にとっては、宝。貴重な大杉林道をいまのままで残すためにも、同好のライダーたちは「汚さない」「邪魔しない」「騒音を出さない」などなどエチケットを守りたいモノ。


御池林道
ミノガ峠からは、舗装林道の御池林道をどんどん御池川をくだる。こんな山奥で人の気配が薄いのだが、思いのほか、自家用車が走っている。慣れたドライバー相手であれば、心配ないが、サンデードライバーがブラインドカーブからいつ出てきてもいいように、意識して走る。途中には、とび太君の看板と御池山への登山道の案内あり。

小又谷林道分岐 16:10
川に沿って大きく右に林道が折れるあたり、小又谷林道の分岐があり、これを進めば古道でノタノ坂を経て茨川、そして治田峠から伊勢に抜ける古の山越えのひとつだった。一度行き止まりまで小又谷林道に入り込んでみたいが、いつも鎖がかかっていてボツだ。新しく登山者用の駐車場とトイレが作られている。それまでは、まったく人の気配のしない領域だったので、違和感あり。


君ヶ畑 16:20
ミノガ峠から終点の蛭谷まで、御池林道は約15km。山から下りてきたあたりで、君ヶ畑の集落となる。木地師(六呂師)のふるさと君ヶ畑は、古くは栄えていたが、いまはすっかり静まりかえっている。木地師の集団はこの君ヶ畑とお隣の蛭谷の2系統あって、日本中の木地師はどちらかには属して、木を切り出す利権を得ていた。しかし、お隣にもかかわらず、ライバル関係であったというのが面白い。

道の駅 奥永源寺渓流の里 16:34
さてさて、今日もよく走った。予定では茶屋川を上って茨川も見てくるつもりだったが、タイムアウト、次回のお楽しみ。帰路の途中の道の駅で「政所茶ソフトクリーム」を口にする。ろくに飲水もせず、走り回った後なので、極楽、まいう〜。近くの政所、山奥とあって、お茶が知られている。名前も歴史を含んでいそうでおもしろい。
石榑トンネル
石榑峠の下を貫くトンネルを抜ければ、三重県となる。石榑トンネルは4km以上ある長く、しかも極寒。真夏日の日には最高に気分良し、メッシュでは寒いくらい。だけど、トンネル出た途端に眼鏡が曇ってしまうので、嫌いだなあ。トンネルから員弁の街に降りて行く途中で、遠望に名古屋方面がちらっと見える。それも、ピンポイントで名古屋駅の高層ビル群が分かるのがナイス。さあ、あそこまで帰ろう。


大安IC 17:20
陽射しも傾き、徐々に夕方の時刻。近くの大安ICから高速に乗って、一気に帰宅。見えるお山は藤原岳などの鈴鹿の山々、今日はあの山中を走り回った事になる。あ〜、楽しかったね。
謝辞
今回のブログ記事は、西尾寿一著作の「鈴鹿の山と谷2」を参考に書かせていただいた。ありがとうございました。
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