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GL1200サイドカー 25 1/4 善光寺 戸隠神社

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GL1200アスペンケード 1986
 今年の6月に新穂高でアールズフォークの破損で入院治療していたGLばあさんが修理から戻ってきた。製作元の東海サイドカーの親父さんがアールズフォークの下半分を新たに作り直してくれたのだ。前よりもトレールが小さくなったので、ハンドリングが軽くなり、直進安定性が小さくなった感じ。クネクネ道を走る事が多い小生には、好都合だ。
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Kモータース  18:00
 オリンピック、パラリンピックとも、我が家はかなりのチケットが当たっていた。8月最終の金曜、土曜はボッチャ、車椅子フェンシング、ゴールボールなどチケットがあったので、半年前から外来診療も予約を入れず、休みを取る準備がしてあった。しかしコロナ禍でパラリンピックも無観客となり、休みは「宙ぶらりん」になってしまった。折角の数日間の休暇、これを逃すことはないと、天気もよさげソロツーリングに行こうと思い立つ。仕上がったばかりのGLばあさんを行きつけのKモータースでさくっとオイル交換、点検してもらう。
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長野自動車道 姥捨SA  21:20
 木曜の仕事明けに、GLばあさんに荷物を詰め込み名古屋を18時半に出発。3泊3日のソロツーリングの目的地は、戸隠神社と秘境秋山郷と決めて、中央道、長野道と乗り継いで北を目指す。2回目の休憩地、姥捨SAからの千曲川、更埴方面の夜景がキラキラと美しい。
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JR長野駅 22:10
 名古屋を出て、給油を含み2回休憩して、280kmの距離を4時間かけて走破、無事に長野駅に到着。駅前のビジネスホテルで荷物を降ろして、さくっと缶ビールでお休み。アールズフォークの操安性は予想通り、軽くなったハンドリングの引き換えに、低速でワンダリングをおこすことがあり、ステアリングダンパーを強くする必要ありかな。
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3泊3日行程

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善光寺門前 7:40
 期待通りの晴天に早朝から目が覚める。朝食は望外なほど美味しいバイキング、これまたナイスな天然温泉の朝風呂に満足して、市内の善光寺の参拝にむかう。門前の通りは、石畳の道路で店舗のデザインも統一、なかなか洒落ている。緩やかな上り坂の正面に善光寺の山門が現れる。
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仁王門
 参道には瀟洒な宿坊が並ぶ。いずれも趣のある建物で、参拝者たちが宿泊して朝のお勤め「お朝事」に参加できるよう取り計らってくれる。アメニティも良く、住職さんからのお話も伺えるとあって、いつか体験してみたい。高村光雲って、高校生の美術で学んだ事を思い出す。この仁王門に祀られている仁王像などの木仏は、その人の作品。
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山門
 仁王門からほどなく、威風堂々のおっきな山門が登場。ここは登楼参拝もできて、楼内の拝観や境内を見下ろす景色を楽しめる。しかし山門や善光寺資料館など、9時からの参拝開始だったので、小生は拝観できず。
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本堂 8:20
 善光寺のご本尊(一光三尊阿弥陀如来)は、大陸から伝わった最古の仏像とされ、善光寺は6世紀からこれを祀ってきた。創建以来、十数回の火災に遭うも、都度信者たちの寄進により再興され、現在の本殿は1707年に再興されている。拝殿には、開山より1400年以上も灯し続けている「不滅の法灯」がゆらゆらと暗い本堂の中を照らしている。仏前でお参りを済ませたが、係の人に「ご本尊は左なので、そちらでお参りされるとよい」と教えられる。ご本尊は扉の向こうに安置され、お朝事などの時だけ開帳されるのだ。だから、次回はお朝事に参加して、ご本尊を伺いたい。お約束の「お戒壇巡り」も体験、他に参拝者がいないので、一人で真っ暗闇の中をすすむ。右側の壁に「極楽の錠前」があり、それに触れることができれば、自分の往生の際にご本尊様が迎えに来てくれるらしい。よかった、無事にそれっぽいモノに触れることができた。
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勧募窓口
御朱印はお朝事の始まる午前5時半!!から授かることができる。コロナ禍で記帳をしてもらえない社寺が多い中、善光寺は丁寧に記帳して頂けた。ありがたや〜。
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地附山公園  9:05
 善光寺の参拝を終えて、戸隠神社へ向かう。ちなみに、善光寺では、クルマの駐車場には事欠かないが、バイクを駐めようと思うと大変。第4駐車場にバイク用があるのを見つけたのみだ。まして、サイドカーはさらに困難。クルマの所に駐めさせてくれるならまだいい方で、コインパーキングなども対応していないところがほとんどだ。
 善光寺から北に向かってお山を登れば、地附山公園。ここは展望がすばらしいのでお気に入りの寄り場所。この日も、炎天下ではあったが、長野の盆地を180度展望できる凄い景色を楽しむ。
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七曲り 9:15
 善光寺の北より、戸隠神社までの快走路は、「戸隠バードライン」と呼ばれ、元々は有料道路だった。先ほど走った地附山公園への道も、その一部であったがその先で大崩落があって、道路が寸断されてしまった。その迂回路は「七曲り」のヘアピンが8回続く酷道、しかもずーっと雪シェルターで覆われているので、不思議な光景。
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 新しくできた道は走りやすいけど、見るべきモノを見過ごしてしまうことが多い。小生はなるべく旧道を見つけては回り道をする。白くて華奢な蕎麦の花、これも寄り道しなければ出会えない。
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一の鳥居跡  9:45
 さてさて いよいよツーリングのハイライト、戸隠神社の参拝編となる。5つの社を集めて戸隠神社と呼ばれ、善光寺ともつながりがあって、これと合わせて詣でるべしとされる。善光寺から戸隠神社へは参道(戸隠古道)が残り、戸隠神社の領域の入り口には「一の鳥居」が立っていた。現在は、200年ほど前の地震で倒れたままの石の鳥居が残されている。ここを最初に詣でるのが「ちゃんとしたお参りの仕方」とあるので、小生もまずはここから出発。
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宝光社(ほうこうしゃ)10:00
 戸隠の謂れは、天照大神の岩戸に隠れた神話につながる。宝光社は、天表春命(岩戸の前で踊って天照大神を引き出す作戦を練った思金神の子)を祀っていて、奥社の相神として1000年前に鎮座した。
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 奥社でかなりの距離を歩くことになるのを覚悟していたので、宝光社のこの石段は足慣らし?? どうやら300段近くあるらしい、階段には慣れている小生も、中途でひと息ついた。石段の横には、苔に覆われたお地蔵さんや石碑を祀る末社あり。木漏れ日が苔を照らし出して美しい。
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 宝光社は、5社の中では江戸時代末期の建物で、最も古く、彫り物も賑やかで豪華な造り。戸隠神社に詣でることができたことに感謝を捧げた。お隣の社務所で戸隠神社最初の御朱印を授かる。コロナ禍のためか、今回は5社とも記帳は頂けなかった。宝光院はもともとはお寺さんの「宝光院」であって、明治以降に神仏分離令などにより神社となった。さて、ひとつめの参拝終了。
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日之御子社(ひのみこしゃ)10:25
 宝光社からヘアピンカーブを1つ超えた先に、2つ目のお社の日之御子社が道脇に鎮座する。先ほどの長い石段を思うと、ここはなんて参拝者に優しいお社なんだろうと感謝する。日之御子社は天岩戸の前で可笑しく踊って、天照大神を引き出すことに成功した天鈿女命をお祀りする。戸隠の5社のうち、ここだけが元々神社であったといわれる。
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二本杉
 社の裏には、樹齢500年を超える二本杉(夫婦杉)がそそり立つ。根本にある小さな祠がとても可愛い。日之御子社には社務所がないため、ここの御朱印は、さきほどの宝光社か次の中社で授かる。
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中社(ちゅうしゃ)10:50
 奥社と宝光社が建立された後、お社は3つあるべきという夢告をうけて、1000年前に思金神(岩戸の前で踊って天照大神を引き出す作戦を練った神)を祀るお社が作られた。2つの間に作られたので、中社となる。戸隠神社の社務所はこちらにあり、ご祈祷や結婚式なども執り行われる。階段はさっきほど長くないけど、もっと物臭なら、左手の駐車場からであれば階段なしで社殿に届く。こちらも元々はお寺さんで「中院」であった。
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いの杉
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ろの杉
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はの杉
 中社の鳥居を中心に、大きな杉の木が三本、正三角形(一辺は72m)に並んで立って「戸隠の三本杉」と呼ばれる。いずれも樹齢は800年以上、戸隠神社の創設期頃からこの地で生きながらえている。とくにろの杉は全貌が撮影しやすいので、その巨木さがよく分かる。
 この三本杉の伝承のひとつに、「若狭の漁師が人魚に殺生を加えて起きた禍を、この戸隠権現の正三角形に3本の杉を植え、現世の減罪と永代の繁栄を祈った」というものがある。ちょいと前に小浜の伝承「人魚伝説」とよく似ているので、とても面白い。あちらは、漁師の娘が人魚の肉を食べて不老不死になったというお話だった。
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うずら家
 GLばあさんを駐めたのは、戸隠観光情報センター。その建物の中からスタンダートなピアノ曲が流れていて、不思議に思いのぞいてみると「ストリートピアノ」を軽装な出で立ちの女性が弾いていた。よどみなくアレンジを入れて流れ出る調べに、思わず足を止めて聞き入ってしまう。音楽も無知な小生ではあるが、曲名が出てこないけど好きな曲が続くのでますます動けなくなってしまう。小生の場所は彼女からは見えないけど、心の中で拍手させていただいて立ち去る。いまもブログを書きながら、曲名が出てこないのがとても悔しい。
 さて、ちょうどお昼時、美味しいと聞いていた中社の門前のそば屋「うずら家」をのぞいてみたが、30分以上待ちとあり。まだまだ先が控えているので、食事は後回し、今日のメイン訪問先の「奥社」に向かった。
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GL1200サイドカー 25 2/4  戸隠神社(奥社)妙高温泉 赤倉温泉 燕温泉に続く

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Commented by yamachan at 2021-09-04 21:34 x
ご無沙汰しております。
サイドカーも復活ですね。
緊急事態宣言下でもがんばってますね。
こちらも7月に新潟、8月に信州行きましたので、このルート気になります。
また、コメントさせていただきます。
Commented by akane8150 at 2021-09-04 23:19
やまちゃん こんばんは
よめさんのブログは拝見しています いつもいいお風呂のリポート見てて いいな〜と思ってます ただし 今回の温泉宿には 温泉付きお部屋などは無縁ですよ〜 
by akane8150 | 2021-09-04 07:30 | ツーレポ 中部 中央高地 | Comments(2)

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