
切明温泉 秋山郷 雄川閣 16:40
谷に降りてくると、今日の宿「雄川閣」がみえてきた。ちょうどスマホが鳴って、お宿からの確認電話だった。遅くなって、心配掛けましたm(__)m。バイクの音を聞きつけて、お宿の人が玄関に出迎えてくれる。名古屋〜長野区間は距離が出るが、今回の旅では観光がメインになってるので、一日の走行距離は知れたモノ、正直走り足りない。
前回までは、こちら

内湯
部屋に上がったら、さくっと浴衣に着替えて内風呂へ。お湯は源泉54度、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉の優しい湯あたりで、無色透明、わずかに湯の花が浮く。野沢温泉のあとなので、無臭の透明なお湯は、拍子抜けするほど特徴が無い。濃い味ばかりに慣れてしまうと、繊細な味覚が鈍くなってしまうらしい。しかし、そんなワガママを打ち消すように、お湯は蕩々と湯船をあふれて贅沢まちがいない。



貸し切り露天風呂
内湯のあとは、そのまま屋外のスロープを降りて河原の露天風呂に。出口の扉に「使用中・空」の札があり、それを変えることで貸し切りになる。これなら、安心して湯につかれる。湯船には、落葉が目立つので備え付けのタモですくい取る。内湯よりも熱めのお湯は、小生好み。河原や渓谷を眺めていると、目の前の河原で何やら人がごそごそやっている。向こうが見えるなら、こちらも丸見え。そうそう、切明温泉は河原からも自噴しているので、スコップで掘ればお湯が楽しめる事でも有名なのだ。タイマー掛けて、渓谷をバックに入浴の図を撮ってみたが、ここに載せても興ざめだ。かわりに宿のHPにあるお姉さんの写真でもお借りしておく。



ジビエ料理
電話で予約時に、「ジビエ料理ですが、大丈夫ですか?」と確認されていたので、どんな料理が頂けるのか楽しみにしていた。山奥だから贅沢ではないが、どれもお箸の進む料理ばかり。お食事を供する親しみやすいスタッフさんとお話をしながら、食事を楽しむ。前菜では、鹿肉の燻製醤油ってのが、当てにするには旨すぎる。変わってたのが、「スイカと玄米茶の冷製スープ」で、それぞれの香りがちゃんとした不思議なお味。メインはジビエ3種類のしゃぶしゃぶ鍋。右手奥から「熊肉」その左が「猪肉」、手前が「鹿肉」、どれも普通にお肉として美味しい。胡麻だれで匂いを消す必要もなく、ポン酢であっさりと旨くいただく。「熊肉」は初めて食したが、脂身と赤身のはっきりした見た目、口にすれば普通に旨かった。館内には自販機が無いので、スタッフにお願いてフロントに置いてある冷蔵庫からビールを取り出せるようにしてもらう。チェックアウト時に、どれだけ呑んだか自己申告制となった。いやはや、飲んべえでご面倒をおかけした。
さて、お宿を出発して、林道秋山線、奥志賀林道経由で志賀高原を目指す。宿から10分ほどで林道秋山線に合流。この三叉路にはいろいろ看板があるのだが、「もっきりや」の看板がいかしてる。「来るなら来てみろ、営業中」って言われても困るよねえ。あとで調べてみると、秘境中の秘境の一軒宿で話題になっているお宿のようだ。行ってあげたいけど、先があるのでごめんね。小生はこれを左に折れて、雑魚側に沿って林道奥志賀線にむかう。

林道は2車線未満のすれ違いに気を遣う舗装路、民家も人の気配もないので、事故らないように慎重に走る。崖崩れが見て取れる険しい山肌、秘境感たっぷりな林道。

大滝 三段滝
雑魚川の渓谷には滝が幾つもあって、林道からの遊歩道が整備されている。降りてゆく時間が無いので通りすがるのみ。あとで調べると、滝には往復で1.4kmもあるそうだ。こりゃ、無理だ。

奥志賀林道 9:30
切明温泉から林道秋山線を15kmほどは走って、奥志賀林道線に合流。ローラースキーでトレーニングしている人に出会うと、なんだかホッとした。これを右に進めば野沢温泉だけど、現在は不通。小生は左に折れて、志賀高原にむかう。

雑魚川
奥志賀林道に出てきても、まだ雑魚川の上流に向かって登りが続く。分水嶺上は、このあたりはまだ日本海側、不思議な感じ。

奥志賀林道起点 9:42
林道秋山線の分岐から約7kmで奥志賀林道の起点に到着、この先は志賀高原の領域。やっと長野県側に入った気がする。実は、切明温泉も長野県なのだが、新潟県側の文化圏なので、勘違いしそうだ。

奥志賀高原スキー場

焼額山スキー場 9:53
小生が社会人になった頃、1988年はバブル景気の絶頂期だった。プリンスに泊まって焼額山スキー場を楽しむなんて、当時のイカしたクリスマスの過ごし方だった。スキーブームも重なっていたんで、殺到しすぎてホテルの予約も取れない、ゲレンデで休日はリフト待ち2時間なんて、当たり前のトンデモナイ世界だった。夏のシーズンだからか、営業しているのかどうかも分からない閑散とした雰囲気。スキー人口もどんどんと減って、さらに温暖化により志賀高原も雪が少なく、湿ってきていると聞く。日本のスキー場の未来が心配だなあ。


横手山 10:20
さてさて、志賀高原の目的地は「横手山 2307満天ビューテラス」、そこで晴天の景色を楽しむ予定。快調にR292を駆け上がり、右に左に続くカーブを、カー側に荷重を掛けたり、カーを浮かせて2輪走行したり、サイドカーらしく楽しむ。あと2つカーブをこなしたら、横手山ドライブインってあたり、左のゆったりとしたヘアピンをカー側に体重掛けて左にハンドルを切った途端、「バン」と音がして、バイクが右に倒れて曲がれなくなる。
ブレーキをかけるもそのまま対向車線に飛び出して、アウト側のガードレール手前で停まる。バイクが右に倒れてエンジンガードで持ちこたえているが、ひとりでは起こせない。すぐに通りかかりの人が数人集まってくれて、バイクを起こし500kgを超えるサイドカーごと、カーブの外へ退避、助けて頂く。

バイクとサイドカーは4点でつながっていて、上側の前後2点が錆びた断端の部分でポッキリと折れている。下の2点が残っていたので、バイクとカーが分離すずに、小生も転倒せずに済んだよう。助けて頂いた人たちにお礼を述べ、さてどうしたモノか、思案開始。


横手山ドライブインからの眺め 12:10
見上げれば、横手山ドライブインが見えるので、あそこまで上がって昼食食べながら作戦を考えることにした。それにしても、レストランからの展望が素晴らしい、ズームをかけると真下のカーブにGLばあさんが見える。あやつをなんとかしなきゃ、さあさあ、どうしたものか??。
#1 自走は無理
#2 搬送先は、修理のできる新城の工場
#3 明日は月曜日で朝から仕事
などなど、現在の事実を列挙、最初に保険の代理店でいつも世話になってるHさんに携帯で連絡して、現状を伝えレッカーの手配をお願いする。次いで、東海サイドカーショップの親父さんに報告。親父さんは、今すぐは引っ張りに行けないが、明日以降なら車載トラックでこちらまで迎えに来てくれると心強い返事。それでは、近隣で数日サイドカーを預かってくれるバイクショップを探そうと、麓の中野市や長野市内のバイクショップに電話で問い合わせをしてみる。


ピックアップ 12:50
何軒か、冷たく断られた後に、長野市内で快く引き受けてくれる先が見つかった。とても有り難い、ラッキー。そうしている内に、保険屋さんが手配してくれたレッカーが長野市内から1時間もかからずピックアップに来てくれる。上部の支えがないから、サイドカーとバイクが寄り添うようにしておけば、前に進める。慎重に自走して積載する。現場で助けてくれた通行人、ささっと手配してくれた保険屋さん、すぐに拾い上げてくれたレッカーさん、ホントにありがとう。



ホンダショップナガノ上松店 14:40
レッカーの助手席に乗せてもらい、到着した先は善光寺にほど近い「ホンダショップナガノ上松店」。迎えてくれたのは、電話口で応対してくれた奥さん。地獄に仏とはこのことで、旅先のトラブルを理解してくれて、明日まで預かって頂けるとのこと。屋根付きの車庫に収めて頂き、これでひと安心。保管料も非常にリーズナブルの請求で、こちらが困惑してしまうほど。今回の旅行のお話や、ホンダの古いバイクの話題など、呼んだタクシーが来るまで話が弾んだ。

長野駅15:25
バイクから降ろした手荷物を抱え、長野駅にやってきた。Yahooの路線案内によれば、「特急しなの」に乗れば、名古屋まで乗り換えなしで、3時間後につけることが分かり、安堵。じゃあ、チケットまず買って、缶ビールでも買いましょう。「こりゃ、3ヶ月前に新穂高でフロントフォークをへし折ったトラブルの再現なんて」、高をくくっていたら。。。
寄りによって、災害で中央線が不通、「特急しなの」は運休中と分かる。みどりの窓口に問い合わせると、名古屋に行くには、北陸新幹線、上越新幹線で東京まで、東海道新幹線に乗り換えて名古屋という提案。「特急しなの」なら、6000円ほどの運賃が、新幹線乗り継ぎだと2万円ほど、時間も4時間近くかかるらしい。ありゃ〜 どうしようか?!

トヨタレンタカー 長野店 15:45
そこで思いついたのがレンタカー、乗り捨てを使えば今なら営業時間内に名古屋へ着ける。グーグルで長野駅前のレンタカーを探し、すぐに乗り出せるクルマがあるか確認。トヨタレンタカーでプリウスがあるとのこと、急いでむかった。東京経由名古屋行きの新幹線チケットよりはお高いが、確実に家まで帰れるので、レンタカーに決定。

新しいプリウスは旧タイプよりも足回りがしっかりした印象、パワーも流れに乗るには十分。しかし、それ以上のペースになると、あっさり頭打ち。日頃、高速でもバカっ速いプリウスに遭遇することがあるが、ありゃアクセルベタ踏みなんだろうなあ。

名古屋自宅 19:20
3時間半とすこし、270kmほどの距離を 2度ほどの休憩で走りきって無事に帰宅。ここで荷を降ろし、かみさんのクルマを連れて近くのトヨタレンタカーにクルマを返却した。家族にもトラブル直後にLine連絡しているが、かみさんと次女は名古屋からクルマで迎えに行く覚悟をしていたらしい。最終日は、横手山の展望台の手前で挫折、そのあとは、小布施の街並や聖高原などを見てくる予定であったが、いずれリベンジ。今日もいろいろな出来事に遭遇したけど、いつも通り、自分のベッドに休むことができてよかったね。
エピローグ

サイドカーショップ東海
GLばあさんの生みの親、東海サイドカーの親父さんは、翌日の早朝に長野まで引き上げに車載トラックで迎えに行ってくれた。そして夕方には、愛知新城の工場に戻ったようだ。5日後にGLばあさんの容態を診に、おやじさんの元に。尋ねる前、2度続いた構造的なトラブルはGLばあさんの寿命とも感じていて、親父さんとの相談によっては、このまま廃車にしようとも考えていた。しかし、お店に入ればすでにカーは取り外され、親父さんはせっせとフレームの作り直しに取りかかってくれていた。こりゃ、廃車なんて事は言い出せないし、「これもあれもご縁、GLばあさんには、いけるところまで付き合って頂こうか」と、小生も覚悟を決めた。さあ、ばあさん、早く退院してまた走りに行こう。今度は、GLばあさんにとって、最後の未開地である「北海道」をめざそうね。
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