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プラモ製作記 7 HONDA F1 1/12 タミヤ

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HONDA F1 RA273  1/12 タミヤ
 タミヤが最初に手がけたビックスケールキット、HONDA F1 RA273 を遡上にあげてみた。作りかけを含め、ジャンク級が3キット手元にあり、今回はその寄せ集め(ニコイチならぬサンコイチ)で組み上げてみる。
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V型12気筒3Lエンジン
 前年度のメキシコGPで悲願の初優勝をとげたRA272の1.5Lエンジンに変わり、1966年からは3Lにレギュレーションが変更になる。ホンダオリジナルの3Lエンジンは他のパワーユニットに比べてパワーがあったが、如何ともしがたいほどシャーシーが重たかった。
 このプラモが設計、発売された1967年当時、その精密キットには多くの人が賞賛し、飛ぶように売れたようだ。V12気筒エンジンの表現も「当時としては」緻密で、イグニッションケーブル、フューエルラインの表現などそれまでに類を見ないリアル感だった。
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 確か、このプラモの初版はモーターライズであったはず。このエンジンの中にマブチモーターが仕組まれていたんだろう。実際よりもリアアクスルは無骨に作られていて、走らせる工夫があったようだ。その後の1/12シリーズの作品と比べると、強度に無理があったり、省略しすぎだったり、モールドが稚拙だったりするが、50年以上まえに作り出されたことを考えれば、製品化したタミヤの熱意が素晴らしい。
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 鬼門の転写デカールは、再販品の生きたモノが残っていたのでこれを利用。設計図ではシャーシを組み上げてからの塗装やマーキングになるけど、シャーシーが3分割なので、先に塗装を完成させてから組み付けることにした。「生きた」デカールとはいえ、フロントノーズのレッドストライブの折り曲げ部分は苦労する。のり付きのソフターと根気で貼りきったあとは、痛んだ部分を筆塗りで修正する。そんな優れもののアイテムが無かった当時、上手くデカールが貼れたんだろうか??
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 はじめて作った小学生の頃、フロントのラジエターやカバーで隠れて見えなくなるブレーキシリンダーなど、細かな造りにビックリした。足回りもスプリングで実車のように動くことに感動した。だけど作りが華奢でジョイントがポッキリ折れて、心も折れた覚えがある。この頃はチューブ入りの接着剤が同封されていて、これをしこたま塗りつけて、無理矢理くっつけたはず。
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 クネクネ芸術品のようなエギゾーストは12本、これが3本つづ束ねて複雑な造形を表現している。バリを取ったり、塗装をすると区別が付かなくなるので、部品番号を付箋に残して作業を続ける。
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 モンブランケーキのように、ぐちゃぐちゃしたエキゾーストはエンジンの前方に集まっていている。パイプのうねりが有機物みたいでカッコいいね。ところで、シリンダーから排気管がでてくるのが普通だから、このエンジンのように1ヶ所に集中してエキパイが出てくるのは不思議な構造。実車ではどうなっているんだろうか。
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 1/12シリーズの初期には、ドライバーも付属していているから、これも作らなきゃ。ドライバーのリッチー・ギンザは、ヘルメットの上部が銀色。テカリを期待してタミヤスプレーのメタルシルバーを選択。プラサフの上に肌色を塗って、次いでマスキングゾルで肌色を隠した上で、メタルシルバー用の下地としてブラックを乗せる。
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 黒が乗ったら、お次はマスキングテープでヘルメットの上部だけを露出、最終のメタルシルバーを吹き付ける。頭部を塗り分けるだけで、3つの行程が必要。肌色とヘルメットが塗り上がれば、あとは細部を筆塗りで色をのせてゆく。塗り分けは手間がかかるけど、出来上がれば気分いい。
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 仕上がり最後に、透明パーツのスクリーンを取り付ける。しかし、そのままではフィッティングが悪くて端が浮いて装着できず。もとは細いプラスティックピンを差し込んで固定するようになってるけど、とてもそれだけでは合わせられない。さてどうしたものか?? 接着剤だけでは取り付け不能と判断し、手持ちの最も細径のネジを流用して固定した。ちょっとねじ頭が大きいけど、なんとか目論見は成功しがっちりとくっついた。
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 このキットを作るのはこれで3回目。小学生、大学生、そして現在。技術が上がったのか、根気強さが出てきたのか、ほぼ素組みの出来上がりだけど、これまでで最も失敗せずに作れた気がする。日の丸がデーンと描かれたオールジャパンのF1は日本人として誇らしいし、かっこいい。この頃のホンダは強かった、そして小生の青春時代のホンダは、2輪、4輪とも輝いたラインナップだった。なのに、ホンダを代表するような、レジェンド、プレリュード、オデッセイ、アコード、シビックなどなどのビッグネームは販売終了になっている。ホンダ、ガンバレとエールを送りたい。
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 ホンダ初優勝を成し遂げたリッチー・ギンザーは、調べてみると波瀾万丈な人生をおくったようだ。マシンへの注文はとても細かく、それに応じてホンダは山ほどのスプリングやアブソーバーを抱えて転戦した。後にメインドライバーとなったジム・クラークはそれとは対照的に、柔軟性に富んだドライビングで、ホンダへのフィードバックも的確だったようだ。ギンザーはホンダを辞した後は、しばらくレースドライバーを続けたがやがては、ヒッピーまがいの生活を送るようになり、59才で病死した。
 RA272時代のギンザーの写真に出会えたが、スポンサー契約による資金集めのなかった時代は、白色無地のツナギ姿が彼らの制服だった。ギンザーの布つなぎは、腕に黄色と黒のストライブが入ったもの。彼は指にテーピングをして走っている写真もあり、ひょっとしてグローブをはめないときもあったかも。1968年のジム・クラークは、シートベルトが無かったために車外に投げ出されて木に激突、即死だった。もちろん、このRA273にもシートベルトは着いていなかった!! その理由は、火災の時に脱出できないからとされる。創生期のレーサーたちは、まさに命をかけた戦いを続けてきたんだ。

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by akane8150 | 2022-01-15 06:30 | プラモデル製作 | Comments(0)

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