

酷道425号、貫抜きツーリングの後半。尾鷲から十津川までを4時間かけてやってきた。通行止めのR425区間を目の前に、この先進むか、戻るかの思案をした。今回の挑戦は尾鷲区間が通行可能になったことが、きっかけ。だから、その点では、尾鷲から十津川まで来れたことで一応の成果を得ている。でもね、前日に泊まって備えたツーリングだから、なんとか「完走」したいよね。ということで、初志貫徹、通行止のR425をr375で迂回しつつ、和歌山の御坊まで走り続けることにした。
前半戦はこちら

十津川 R425 R168 分岐 11:25
十津川市街の要衝な三叉路、左はR168で熊野大社、湯の峰温泉、新宮と続くメインロード。そして、右に行けば、御坊に通じるR425だ。


非情な通行止めの看板。トンネルを抜けてその先のどこかで通行止めとなるのであろう。冬期通行止めとはあるが、雪はもう消えてるのに、落石の除去や安全確認などで安易には通してもらえないのか? 4月1日以降であれば、このまま直進、R425の完全「一気通貫」ができる。迂回路となるr735は、このトンネル手前を左に折れて上湯川にそって進む


昴の里 野猿
一人乗りロープ-ウエイがあると知り、近くの宿泊施設に立ち寄る。「野猿」は橋の架けれないようなところでの渡河方法で、これは観光用に施設が管理していた。実際に利用できるようなので、試してみたかったが、家族連れが周りにいて、おっさん一人では恥ずかしくて乗れなかった。



上湯温泉 11:50
迂回路のr735を走り出せば、ほどなく上湯温泉にやってきた。R425を走っていたなら、来れていないので、これもご縁と思いひと風呂浴びてきた。友人のやまちゃんからもお墨付きが出ていた名湯。500円を料金箱にチャリンと入れて、貸し切りの開放感ある露天風呂に浸かる。
r735は、R425と甲乙付けがたいほど、酷道だ。ただし国道扱いという点で、R425の方が退避所やガードレール、トイレ施設などが充実している。r735はずーっとワイルドで秘境感あり。「この先に公衆便所」とか、「公衆電話あり」など、深山に入ってきた者がが困らないような標識が目立つ。緑の公衆電話が現役なのも、携帯が通じないからだと思う。斜面にしがみついたように散在する山岳集落、わずか数軒の為に、中継アンテナを立ててくれるはずがないよね(T_T)。

時々現れるトンネルや橋が、アクセントを付けてくれるが、ほとんどが1.5車線の隘路がずーっと続く。尾鷲から6時間、気を抜けないクネクネ酷道にお腹がいっぱいになってくる。

地図を確認するために路肩に寄せたら、偶然にも自分の姿、小屋の引き戸をつかって「自撮り」。ライダーには、こんな時、あるよね 自分の姿をついつい、見ちゃうって。

落石をため込みすぎて、二段腹のようになった防護ネット。ワイヤーを一時的に緩めて、貯まったの取り出してやりたい。


引牛越 12:40
r735の最高地点の峠にむかって相変わらず1.5車線の隘路が続く。交通量は平日であったが、意外とあって、対向車がいつ出てきてもいいようにレフトキープで走る。ラスト2キロほどは、見通しの利かない小さなカーブをつないで高度を上げて、やがて切り通しの引牛越に到着。峠らしい標識や行政区分の表示など、なーんもない。が、後半戦の最もキツい区間を走り向けた安堵感あり。ところで、R425の十津川〜龍神区間の峠は「牛廻越」(うしまわしごえ)、r735が、「引牛越」(ひきうしごえ)、不思議な地名、地図をみると峠の峰をたどれば、「牛廻山」があったので、多分これが由来か。

奈良〜和歌山 県境 12:45
さて、峠から下りてきたら、和歌山県田辺市の区分表示。三重と奈良の県境も腑に落ちない場所だったが、またしても・・・なんでここに県境を置いたんだろう??

惣大明神 13:10
引牛越 から里まででてきた。南から合流するR371との交差点に、お宮あり。ここから先は、快走路が続くので、ホッとひと息の休憩。ただし、このお宮さんには、もう一つ見なきゃいけない碑があって。。。

連合軍戦没アメリカ将士之碑
社の隣には、石碑があって、連合軍戦没アメリカ将士之碑とあって、軽金属の実機の破片も刺さっていた。地域のWebによれば、昭和20年5月5日午前11時頃、日本の迎撃機に撃墜されたB29は7名が機上で戦死、行方不明1名のほか搭乗員3名は捕虜となった。そして、3名はその後処刑され、地元民は毎年慰霊祭を行っている。これは、通常の捕虜の扱いをしなかった軍部の闇の部分だ。

龍神村 R425 R371 分岐交差点 13:20
R425はしばし南から来たR371との重複路線となるが、東西のR425と南北のR371は、紀伊半島に十時を描くように走行し、今いる地点は、ちょうどそのクロスポイントだ。4年ほど前に、このR371を南から北へ紀伊半島をMT-01で貫抜きしたが、R371も十分に酷道だった(人の気配が無いという点では、R371の木守平井林道の20km区間が最悪最強だろう)。
R371 紀伊半島縦走ツーリング

r735の下りになったあたりで燃料警告灯がパカッと点灯。山奥でこれが点くと気が気でなくなる。幸いにも、龍神でGSが見つかって事なきを得る。尾鷲からの山道ばかりの148kmの走行で、6時間かかかり13Lを消費。燃費、13.7km/LはMT-01にしては非常に悪い。

道の駅 水の郷 日高川龍遊 13:40
龍神に出てしまえば、R425もまるで高速道路、スイスイと距離を稼いで、最終休憩地の日高川龍遊に到着。天気のいい終末には、針テラスのようにバイクで一杯になる。


龍神村 小家(おいえ) 13:45
山奥の時速20~30km/hの憂さを晴らすように、ぐいぐい快走路を走る。表示に御坊の地名も出てくると終点が近づいた事を知る。そして、龍神村小家の交差点を左折、最後の進路変更をする。


終点までのラスト30kmは、峠をひとつ超えるシンプルなルート。ただし、上り区間はセンターラインが引けない狭い幅員、そのためか、幅員拡張の工事が行われていた。バイクにとって、適度なカーブで楽しめる道だけど、大型車両には離合もできない不便があるんだろう。

唐尾隧道 13:50
最後の峠?、峰越えのトンネルにさしかかる。これをすぎれば、あとは海までずーっと下りのはず。だんだんと、チェッカーフラッグを受ける最終ラップのような気がしてくる。


印南町(いなみ) 上洞
和歌山に出てくると、方々で可憐な梅が咲いている。国道沿いの集落にも、至る所に梅の畑??を見かける。つい、Uターンして梅を愛でてみる。近くにいたおばあさんとプチお話。「梅の盛りはもう過ぎたよ、え・・名古屋からきたんかね(°0°) このポンポンで!!」なんて、楽しい会話。そーなんだよね、おじいさん、おばさんから、バイクのことをポンポンって呼ぶこと多いんだよね。単気筒のメグロ当たりを連想するのかなあ。

ナビの画面にも、すっかり海が映し出されるようになってきた、ゴールインまであとすこし。

最後の国道標識
龍神からのR425は、思いのほか交通量が少なく走りやすかった。バイクやクルマでふらっと走るには、いい地域。雪も凍結も少なそうで、年中走り回れそう。尾鷲から、ずーっとR425のおむすびを追ってきたが、ここが最後の標識看板だった。

R425 R42 御坊市 塩屋交差点 14:30
やった〜、ゴールイン!! 朝7時に尾鷲を出て、下道、山道を183.4km走破して、7時間半を費やして終点の御坊に到着した。テープカットの瞬間は、晴天を期待していたが生憎の曇天だった。始点はR42との分岐であったが、終点も再びR42と合流して。かたや、海沿いをクネクネ、かたや、山の中を縦走して再び出会うのが面白い。

十津川〜御坊の行程
尾鷲〜御坊 全体図
返す返すも、牛廻越が通過できなかったのが残念だけど、自分的には初走行の尾鷲〜下北山区間を経験できたので、自己満足度100点のソロツーリングだった。走った実感として、隘路は慣れているので体力的にはOKだけど、延々と続く山の中、景観の変わらないダム湖周辺などなど、淡々とこなせる強いメンタルが試される。尾鷲から御坊まで、上図のように4区間に分けると、距離も所要時間も似たような数値になる。総じて、山間の隘路の平均速度は20km/hほど、快走路で40km/hあたりということがわかり、今後のルート検討にも参考になる。

日高港
スタートの尾鷲港のように、終点の日高港にやってきた。タバコを飲めるんであれば、ぷはっーっとやったら美味しいだろう。まだまだ、名古屋は遠い、帰りのことも考えなきゃいかんが、ひとまず海を眺めて、放心状態。

阪南市 泉善(せんよし) 16:15
せんよしさんで、和歌山ラーメンを食べるのも目標にしていたので、お昼にラーメンを食べた事実があっても、ここに来てしまった。微妙な時間だけど、早めの夕食ということにする。この店は、MT-01仲間のRipさんに教えてもらってから、ご贔屓にさせてもらってる。

特中華そば 750円
贅沢にも、お肉多めの「特」中華を注文。もう、、、全然インスタ映えしない、適当な盛り付け。。。でも、食べたら旨い。やっぱり、また来て食べたい。

早すし 150円
名古屋ではあり得ない、ラーメンとさば寿司の組み合わせ。短冊に固めた寿司米に薄切りのしめ鯖がのっていて、スライスの仕方が違うのは、ラーメンのお供にしやすいように、またコストを下げるような工夫だろう。郷に入れば、郷に従い、2つも頂く。ゆで卵も1個、地元民を装って、ラーメンが来る前に食べちゃった。これで小生も常連さん??

名阪国道 山添IC 17:30
さてっと、大阪経由、名古屋ルートをたどって、お家に帰ろう。陽のあるうちに帰宅するのが安心だが、今日はそうもいくまい。山添ICのガソリンスタンドで最後の給油、夕日がながーいバイクの影を作り出している。さあ、もうひと息。

名古屋 18:30
名古屋高速で名古屋駅近くに来ると、カーブ越しの夜景は無事に戻って来れたことを教えてくれる。手前のJR車両区には、ワイドビュー特急の雄姿がみえる。

帰宅 19:00
和歌山の御坊を15時に出て、ラーメン食べつつ、約300kmの高速走行をして、4時間後に帰宅。今朝、尾鷲を出発したときから遡れば、480kmを12時間かかって走破したことになる。クラッチ交換、フロントフォーク整備、リアリンク整備、プラグ交換などなどの整備直後でもあり、MT-01は至って健康。がれきが浮く隘路もモノともせずに走ってくれた。オドメーターは7万キロを優に超え、2008年式なので、14年が経ったが、まだまだ全然大丈夫。MT-01より、オーナーの小生の方が、間違いなく先にくたばりそうだ。
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