
能郷白山
名古屋のサクラは盛りを過ぎたけど、山深い根尾の谷の薄墨桜が満開との情報が流れてきて、薄墨桜に逢いにやってきた。例年、この時期には来訪しているので、さて、今年はどんな案配なんだろう??晴天で満開となれば、平日であっても多くの人が訪れるだろう。駐車場の混雑は避けたいので、8時半に名古屋を出発、一路根尾谷をめざしてGTを飛ばす。

薄墨公園
名古屋から2時間で、薄墨桜とご対面。うすずみ公園は、すでに多くの観光客が訪れていた。この日は風も穏やかで、雲ひとつない晴天、春霞の日に来ることができた。正面が「薄墨桜」そして、その背後が「薄墨桜二世」、重なる姿は、年に一度の親子の競演って風情だね。


根尾谷薄墨桜(東面)
淡墨桜は蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色になり、淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの色にちなむ。樹高16.3m、幹囲目通り9.91m、枝張りは東西26.90m、南北20.20m。樹齢は1500余年と推定され、継体天皇お手植えという伝承がある。 三春滝桜(福島)・神代桜(山梨)と合わせて、日本三大桜呼ばれる。近年では幹の老化が著しく、幹内部にできた空洞も広がりつつあるが、樹木医や地元の人々の手厚い看護によって守られている。

7年前の薄墨桜
伊勢湾台風などの災害にも傷つきながらも生きながらえてきたが、平成30年の台風21号では、4本の大枝が支柱ごとおれるという災害にあう。写真は手元にあった災害前のものだけど、右端で広がる枝が失われているのが分かる。


西面
ぐるりと木の周りを進めば、薄墨桜はまた違った表情を見せる。西から見ると、10mもあろうかという木の幹は、3つに大きく裂けていて「洞」ができている。多くの支柱で枝は支えられているが、それを外したらボキボキと3方向へ裂けて倒壊しそう。木が枯れるという大ピンチを大正時代に遭遇したが、樹木医、産婦人科医、歯科医などの混成チームが263本の根っこに継げ木手術をおこないこれを救うことができた。手先の器用な医師たちが樹木を助けたってのが、すばらしい。

南面
薄墨桜の南側は、枝の張り具合が良く見える。この背後に立つ薄墨桜二世は樹齢100年、その若さ故、花と枝の張りは凜としていて、見るからに若さを感じる。やがて、遠い将来(百年単位)は、親の薄墨桜を継承し、次の1000年以上も人に愛されるのだろうか。1000年後の人間たちがこの桜の前で、とんな容貌でどんな会話をするんだろう。想像するだけで、めちゃ楽しい。露店で丹波の焼きポン栗を買って、ベンチでそんなたわいもない想像をしながら、薄墨桜を前にしてのおやつ。焼きたてのポン栗は旨いねえ。


根尾長島 料理屋「源屋」 うなぎ丼 4000円(税込)
小生にとって、根尾は温見峠に至るR157の通過点。特にここから先は、福井県大野までガソリンスタンドはあたりまえ、民家すらなくなってしまう辺境だ。その岐阜県側の最後の集落に「源屋」という場違いなほど立派な食堂があって、以前より気になっていた。今日はゆっくりできるので勇気を出してお店に入ってみた。
「うなぎ」がオススメのようでこれを注文。やがてうなぎの香ばしい香りとともに、運ばれてきたお膳にビックリ、「え??、ひとりなんだけど?」と言おうとした矢先、「がんばって食べてね〜」とお店のおばあちゃんに励まされた。なんで、うな重が2つ・・・、しかも、左の重箱にはうなぎのお頭まで付いている!! これは「うなぎ定食」二人分、三人前??。。。食べ残しするくらい「沢山」の料理が出てくる「田舎のおもてなし」をしっかりと感じ取り、ひたすら、食べた。食べた、食べた。もう、と〜ぶん、いや〜この先、半年は、うなぎ丼食べたいとは言いません(^^)。今度来たときには、二人で一人前のオーダーをお願いしよう(^^)。ご馳走様でした(^^ゞ。


うすずみ温泉 四季彩館
お腹が大変な事になってしまったけど、第2の目標に向かう。薄墨桜の近く、「道の駅うすずみ」には、天然温泉もあって、これがまた良いお湯。雪があっても、通年営業って言うのもすごい。隣接する芝生公園の桜が満開で、駐車場にとめたGTさんは、お風呂から出てきたら「花吹雪」を浴びて、シルバーからピンクに変身(^^)。

うすずみの湯
泉質は「ナトリウム塩化物泉」で、山奥なのに塩っぱい。伊那の「鹿塩温泉」などのように、古代の海が地中に残されて地表に出てきた温泉だ。しかも、弱アルカリでヌルヌル感もあって、塩化物泉にしては珍しい。真っ青な空を背景に、「しだれ桜」を見ながらの露天風呂は、ウグイスの鳴き声も入りつつ、極楽極楽。

根尾谷断層 地震断層観察館
薄墨桜と温泉を後に、帰路の途中で地震断層観察館に立ち寄り。明治24年、この地を震源地として、M8.0と直下型地震では、日本史上最大の濃尾地震が発生した。岐阜、揖斐地方の民家は70〜90%が倒壊、橋などの産業基盤もほぼ壊滅状態となる。とりわけ、根尾谷には、この地震で数十キロメートルに渡って地表地震断層が現れた。最大左横ずれ変位量8メートル、最大上下変位量6メートルに及ぶ大規模な断層であった。

地下観察館
施設内には、地下深くまで彫り込んで、その断層の断面を観察できるような展示もあり、大迫力。2枚目写真の赤いマーキングで縦に走る黒い層が見られるが、ここが断層面で、これを境に3〜6mほど右側の土地が隆起した。

濃尾地震直後の根尾谷断層(同地点)
当時のモノクロ写真は、中学の地学の教科書に出てきた覚えのあるもの。これだけ明瞭に地震による断層が起きるのは世界的にも希であったようで、この写真は世界中で断層の説明の際に用いられるようになったそうな。モノクロの写真と現地の写真は同じ場所を見ていて、道路も拡張されてはいるが当時と同じ。今も現地では道路の左右に数メートルの段差が残り、この断層の先に地下観察館が開設された。6メートルのずれが、M8の大地震と共にせり上がってきたときには、さぞかし当時の人は驚いただろう。
能郷白山
今年も薄墨桜に逢えて満足、そして美味しい温泉も味わって、地理学の勉強もすませてお家に帰りましょう。R157は毎度、バイクで走る酷道。たまには、のんびりと桜を愛でて、地元の食材も味わって、美味しい温泉も頂いて、まったりツーリングもよい。根尾に入ると、進む先にはずーっと能郷白山が冠雪した美しい姿ですくっと立っている。能郷白山は、100km以上離れた名古屋からも天気が良ければ、みえるお山。いつかは、温見峠からのコースでこのお山の頂上に立ってみたい。
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