
神代桜と鋸岳(のこぎりだけ)
4月に入り、好天が続いている。週末も各地晴天、夏日になるとのこと。これは、バイクの出番でしょう、ということで、イレブンさんを連れ出した。長距離の高速が得意なバイクだから、どこか遠くへ行こうか?? なんて思案してたら、日本三大桜の1つ、山梨県北杜市の「神代桜」が思い浮かんだ。ぐるっと東名、中央高速とつなげば、ひとまわりできる。2日前に薄墨桜を見てきたばかり、さあ、神代桜はどんな案配だろうか?

名古屋 7:00
Web上の花便りでは、散り始めとある。陽気のいい日曜日、花も最後となれば人出もおおそう。早めに名古屋を出発した。

道の駅 なんぶ 9:20
暖かいとはいえ、午前中の高速の連続走行はさすがに寒いので、海沿いの東名高速を選択して東に飛ばす。冬用のグローブとジャケットで出てきたことは正解、途中で給油した以外は、一気に走って、新清水JCTから中部横断自動車道で山梨をめざす。出発して2時間20分後、道の駅「なんぶ」でコーヒー休憩。いつのまにか、中部横断道路も開通していたんだね。これで東名と中央道が高速道路でつながったわけだ。

中央高速 須玉IC 10:00
中部横断道路は、右手に富士山を望みつつ、やがて富士川の雄大な景色の中を走る、そして、南アルプス市まで来ると、今度は正面に八ヶ岳、左に南アルプスがどーんと鎮座する。ドライブしていても、景観に飽きない楽しいルートだ。名古屋から3時間で、終点の須玉ICに到着。


北杜市武川 10:20
畑の広がる山の裾野を走ること、20分で武川の実相寺に到着。さすがに晴天の日曜、最後の桜を愛でようと多くの人たちで賑わっている。マスク着用が唯一のルール、それ以外は特にセパレーションとか、手消毒の徹底は見当たらない。もう、これくらいの対応でいいんじゃないか? コロナの扱いもそろそろ変更すべき時期だろう。

実相寺 山門
神代桜があるのは、北杜市武川にある日蓮宗の実相寺。開祖は14世紀、その後川中島合戦の際には、武田信玄の祈願所となり、その後、お城のあったこの場所に1561年に移転してきた。神代桜は、樹齢2000年とも言われるから、すでにその城趾に1500年前から存在していたんだろう。


境内に入れば、ラッパ水仙の花畑。丁度満開のようで、まあ見事。冠雪の甲斐駒ヶ岳などをバックに、桜が咲き誇る構図はまさに絵だね。正面の奥まった辺りに、神代桜が見えている。

薄墨桜の子孫
境内を進むと左右に桜が並ぶ。「薄墨桜の子孫」と説明あり。一昨日見てきた日本三大桜の薄墨桜の分身が、平成11年にここに移植された。

臥龍桜の子孫
岐阜高山の宮峠の臥龍桜も平成14年に移植されていた。臥龍桜はその名のごとく、龍が横たわるように、枝を広げた姿が素晴らしく、訪れたい桜だ。寒い高山では、4月12日の時点でまだつぼみ。

本堂と神代桜の子孫
もちろん神代桜の子孫も本堂前に植えられている。これらの古木は、多くが「エドヒガンザクラ」で、よく見かけるソメイヨシノではない。より濃厚な色のソメイヨシノは、人の手によって生み出された品種で、歴史は浅く江戸時代からとのこと。クローンで全国に広まり、発育は早いけど、樹齢は100年足らずとも言われる。対して、「エドヒガンザクラ」は長命であり、次いで、山あいで自生するヤマザクラがこれに続く。

神代桜(北面)
いよいよ、実相寺の主役、神代桜が目の前に現れた。ふっとい幹(11m)から、2本の大枝が張り出している。主幹のあった中央部分は、ぽっかりと欠けていて、ちょうどアルプスのお山が顔を出している。すでに葉桜になりかけた晩期の頃合いだけど、はじめて神代桜を見ることができたことに、満足、大好きなお山と日本三大桜を一緒に眺める幸せ。
神代桜(西面)
回り込むと主幹が間近にせまる。幹というよりも、ゴツゴツした岩のかたまり。数えるほどのわずかに残された枝から花をつけている。幹の周り9mの薄墨桜よりも大きいとされるが、木の勢いがあまりにも違うから、比べることは酷だろう。
神代桜(南面)
日当たりの良い南面、ここからの姿が神代桜の正面かな。太い、というよりは、かたまりのような主幹から、数本の枝が伸びている。不謹慎にも「千と千尋の神隠し」に登場する神様の「オクサレ様」を連想してしまった。
明治40年の神代桜(残存する最古の姿)
寄付として購入した教育委員会のパンフレットには、昔の神代桜の姿が残されている。明治40年の写真が最古の姿を伝えているとされ、上の写真とほぼ同じ構図。失われた主幹の中央に堂々とした大枝が何本もあったことが分かる。しかし、昭和34年の台風は、中央の主幹の枝と東に張り出した大枝を失わせ、現在の姿になってしまった。それでも、愛する人たちによって、神代桜を守る努力は綿々と受け継がれている。
鋸岳と神代桜(東面)
これでぐるっと、神代桜を回ったことになる。根っこの保護のために、柵で囲われているのもどこも同じ。南アルプスと1つのフレームに収まる神代桜、2000年の歴史をこの先も刻んで欲しい。

実相寺を後に、あまりにお山がキレイなので、山麓の快走路をノンビリとあてもなくイレブンを走らせる。花の木や、しだれ桜、水仙などの鮮やかな色彩と快晴の空、お山の雪が美しすぎる。

真原の桜並木
当てもなく走っていたら、桜並木の表示を見つけて進んでいくと。。。「真原の桜並木」がありました。1kmほど続く桜並木は、50年前に人々が植えたもので、今ではすっかり桜の名所となったよう。ソメイヨシノはこの日、満開。近くにしだれ桜が密集して、ピンク一色の谷もあり、たまたま寄ってみたけど、大正解。


わに塚の桜
薄墨桜、神代桜と「1本桜」の桜巡りだから、北杜市周辺の一本桜も探してみた。ありました、ありました、「わに塚の桜」。名前からして、興味が湧いて神代桜から10kmほど南へ向かうと、拓けた水田の真ん中に1本桜があるのを確認。これが「わに塚の桜」で、樹齢330年(若い!!)のヒガンザクラで、幹周囲は、3.6m。枝振りからしても、勢いのある壮年期って感じかな。すでに、葉桜となっていて、ちと遅すぎたよう。
富士と「わに塚の桜」(韮崎市観光協会HPより)
この桜を有名にしているのが、富士山などとのコラボショット。日没後の残照に映える富士とライトアップされた「わに塚の桜」、こりゃすごい。周辺に家屋や林がないために、向きをかえれば、八ヶ岳や南アルプスが背景となる。高圧線の鉄塔が、あまりに近いところにあるので、これは気の毒。
八ヶ岳
さてさて、お昼も適当に見つけたラーメン屋に飛び込んで済ます。復路は、中央高速を選択。さすがにお昼を過ぎると、ウインタージャケットは厚くなって、胸部、上腕、背部に付いたエア抜きのファスナーを全開にする。韮崎から茅野当たりまでの中央高速は、適度なカーブ、少ない交通量、左右に広がるお山の景色が素晴らしく、誰もが好きな区間だろう。眠気が襲ってきたので、八ヶ岳PAで缶コーヒーの一ひとやすみ。背後の八ヶ岳が、ホントに八ヶ岳している(頂がギザギザ、数えたら8つはありそう)。
朝7:00に名古屋を出発、東名、中央横断とつないで北杜市に10:20到着。桜を愛でて、12:30に須玉ICに上がり、15:30には帰宅した。走行距離580km、8時間30分を要したツーリングだった。イレブンは相変わらず、「蛙の面に○ョンベン」といえるほどの、素晴らしい直進安定性で、カウルのプロテクションのおかげで上体の疲労も軽減されている。玉に瑕は、足の短さで、150kmも走れば、燃料警告灯がパカッと赤く点灯。イレブンは、高速中心のロングツーリングにふさわしいバイク、サイドバックをくっつけて、1,2泊の旅に出てみたいな。
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