
松前 光善寺
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松前城趾 9:15
今回の北海道ツーリングで最も楽しみにしていた松前に函館から3時間とちょっとでやってきた。前からGoogleマップや観光Webサイトなど閲覧してきたので、ココに来れたことに感謝。アイヌとの接点であったり、北前船の大事な港だったり、戊辰戦争の舞台になったり、江戸時代の最後に作られたお城だったりと興味が尽きない。

松前城
模擬城ではあるが、日本最北、最後に建築されたお城、松前城は桜に囲まれて、穏やかな雰囲気だった。今朝出発した時は、ウインターグローブをはめたけど、もうメッシュのグラブにTシャツでOKだった。トレッキングシューズに履き替えて、さあ松前を味わいましょう。


松前公園 南殿(なでん)
何がすごいって、松江城周囲は桜だらけ、もう、お腹いっぱいになるくらい桜に囲まれていた。その種類の多様さも初めて知るところで、これだけの桜を集めて大事にしてきた松前の人たちの心意気に感心する。「南殿」は松前を代表する桜の品種として、松前公園では最も植栽本数が多い。「南殿」は光善寺の境内にある「血脈桜」と呼ばれる推定樹齢300年以上の桜の古木が原木となっていて、接ぎ木で増やして今に至る。


光善寺 血脈桜(けちみゃくざくら)
これがその血脈桜。光善寺の本堂前に300年の歴史を刻む桜は、越前から北前船で松江にもたらされたと伝えられる。本州にはもう見つけることはできないらしい。命名の由来は、この木を本堂再建のために切り倒そうとしたとき、住職の夢枕に「明日は死ぬ身、なにとぞ血脈(血脈=人が極楽へ渡る際の通行手形)を」という声がし、応じて念仏を称え血脈を授けたところ、翌朝授けた血脈の伝書が桜の枝に掛かっていたのだとか。これを受けて、住職は切ることを断念したと伝える。


糸括(いとくくり)
枝先に手まりのようについたピンク色の花が、青空に映える。江戸時代から好まれてきた古い品種で、小生はこの日最も気に入ったゴージャスな桜だった。対して、本州でよく見かけるソメイヨシノは、すっかり葉桜になっていた。


龍雲院 蝦夷霞桜(えどかすみざくら)9:30
戊辰戦争で焼けずに残った唯一の寺。花と葉が同時に出るという「霞桜(かすみざくら)」の老木が、淡い色の花びらを散らしていた。北海道は歴史の浅い地域、したがって史跡に残る建物なども明治以降のモノが多い中、さすが鎌倉時代から和人の街として栄えてきた松前には、本土とひけをとらない歴史建築物が残っている。

松前 桜見本園 10:15
まあ、兎にも角にも、よくもこれだけ多様な種類の桜を集めたモノだと感心する桜見本園。お城のある松前公園に隣接し、お寺の集まった寺町と合わせて、松前の見どころだろう。十分に歩あるいて、ベンチでコーヒー呑みながらの休憩。陽射しも気分よし、ホントによい日に松前を訪れる事ができた。松前はまた来なくちゃ、家族を連れてこよう。


三久食堂 11:15
お城の案内所でもらったパンフ、食事処を見つけてほぼ開店と同時に暖簾をくぐる。まち中華屋さんにふさわしい外観とメニュー、そこで、いかにも観光客しか頼まないような「松前浜ちゃんぽん」を頼んでみた。北海道にきてチャンポンとは、、、今思えば、、、なんでだろう。豚骨スープにホタテやツブ貝のお出しがしっかりプラスされて濃厚な海鮮チャンポンでした。ご馳走様。

日方泊岬灯台からほどないところにある石崎漁港、ここに不思議なトンネルがあると聞いてやってきた。小さな漁港に接した岩壁にトンネルがうがかれているが、すでに砂利にうまり何のトンネルなのかさっぱり分からない。昭和9年の写真を見ればその答えが分かる。ここは漁船のためのトンネルだったんだ。その後は船舶の大型化のために、岩壁を削り海路を新設しトンネルはお役御免となった。漁港のためのトンネルという珍しさから、国指定有形文化財に指定されている。


比石館跡 館神社
室町、戦国時代。この地を治めていた蠣崎季繁(かきざきすえしげ)は、領内に12の館(出城)をおいて統治していた。そのひとつが、比石館で、先ほどの漁港トンネルの岬の上に存在する。今は鎮守の館神社の洞が残るのみ。岬の草原と海の蒼、とても美しいところ。

上ノ国町
上ノ国町にやってきた。ここは、中世時代の和人の首都のような機能を持っていた。周囲を見渡せる立地は、なるほど領地の首都にふさわしい。鎌倉時代から和人たちは、アイヌの民族とつながりを持っていたのだ。しかし、時には争いがおきて殺戮を見ることもあり、おのずと集落は砦のような形態になった。

勝山館跡ガイダンス施設 13:50

上之国館(勝山館)跡
本拠地である勝山館は、緩やかな山の斜面に砦で囲まれた集落であった。ここは、アイヌ人と和人の接点、交流・交易の場所。また北前船などによる本州との交易で賑わった。この砦を作ったのは、本土から流れてきた客将の武田信広で、その後蠣崎の家督を譲り受け当主となる。

夷王山神社
勝山館を見下ろすように峰の上にはお山があり、武田信広を祀る神社がある。ここからの海、山の景観は絶景で穏やかな天候と相まって、いつまでも眺めていたい風景だった。今回のツーリングのベストショットのひとつに上がるだろう。ヘルメットのGoproを回しっぱなしにしていたので、ここでの動画は編集してYOU TUBEにアップしよう。


江差 開陽丸 14:20
単調な海岸線に、かごめ島と砂州でつながった江差にやってきた。開陽丸はもともと江戸幕府が作らせたオランダの戦艦。旧幕府群を引き連れて、榎本武揚はこの船を分捕り、函館にこもる。江差攻撃の開陽丸はこれを砲撃し、無血占領した。しかし、係留した開陽丸は沖で座礁沈没してしまう。これを復元して記念館にしたのが現在の開陽丸、まるで砂浜に座礁したかのように浮かんでいるので、ホンモノの船に思えてしまう。さて、江差はこのあたりでは大きな町。家族から熱望されていたのは、「カニを送れ」ということだったので、道の駅のスタッフに手に入るお店を聞いてみる。


フードセンター BUNTEN江差店 14:45
教えてもらったのは、町のスーパーマーケット。生鮮売り場に来てみれば、今朝陸揚げされたばかりの「紅ズワイ」を発見。でっかいし、新鮮だし、1番はそのお安いお値段に(°0°)。越前でも紅ズワイは手に入るが、このサイズだと4000〜5000円はするだろう。いやいや、感動のお買い得感、6杯を氷詰めにしてもらって早速自宅に送った。これは、家族が喜ぶだろうが。。。着いたらすぐに湯がかないと痛んでしまうらしい。。。でっかいから、湯がくの大変だよ。。。


チャイニーズチキンバーガー 380円 15:40
函館を中心に展開するラッキーピエロ店。ぜひ食したいと思っていたが、ポツンと江差に出店があるのを見つけ、飛び込んでみたが「席に座れる!!」。夕食前の時間帯だったが、これは試すしかないでしょ。店内でプチ並び、さて何を頼みましょうか?? オムライスや焼きそばも惹かれるけど、ここは人気1番の「チャイニーズチキンバーガー」とミルクコーヒーを選んでみた。さて、お味は。。。普通にチキンバーガーだと思うんだけど、チキンのタレとスパイスが甘辛風、このあたりが喜ばれるのかな。函館の食事屋の主がこのラッキーピエロのことを「美味しいけど、料理を提供するのが遅すぎ、同じ業界人としてあり得ない」なんて、コメントしていた。ハンバーガーでも、オムライスでも、テイクアウトのポテトでも、とにかくオーダー順に手をつけるので、おそろしく時間がかかるようだ。この日もカウンターで注文を受ける際、50〜60分待ちですけど良いですか?? なんて聞いていたね。「ファーストフード」なんだけど「スローフード」と思って料理を待つ心意気が大事なようだ。


道の駅 あっさぶ 16:10
この日の宿は、海沿いから離れたお山の中の銀婚湯。山道に至る入り口「厚沢部」の道の駅で最後の休息。農産物売り場には、ジャガイモがうずたかく積まれている。そう、厚沢部は「メークイン」「キタアカリ」の名産地なのだ。すでに季節は終盤、B級品の安売りを見つけたので、これは手に入れるしかないでしょ。ビニール袋に詰めるだけ詰めて、なんと100円!!。遠慮がちな小生に見かねて、お店のスタッフが容赦なく詰めてくれた。メークインとキタアカリ、これだけ買って「400円」!!、名古屋までの送料の方が高いね。


16:40
さあ、海の物も、山の物もお土産を用意したので、達成感満々。ここからは、道道62号で32km先の銀婚湯をめざす。この日も雲ひとつ無い晴天、終始Tシャツ1枚で過ごすことができた。真夏から真冬まで、北海道のツーリングは対応、装備を変えないと生身のライダーは大変だ。

上の湯温泉 銀婚湯 17:00
すれ違うクルマもほとんど見かけず、快適に山道を飛ばし、お宿に到着。ほぼ一軒宿の銀婚湯は静かなところ。日本秘湯の会の加盟宿だから、これも期待してやってきた。

江戸時代から続くこのお宿、名前の銀婚とは??不思議だったが、お宿を始めた年に「大正天皇の銀婚式」と重なったようで、そこから銀婚湯と命名したようだ。泉質はナトリウムー塩化物泉で、コロイドが含まれるのか、すこし青みがかった濁りをもつ。高温のお湯がたっぷりと自噴しているので、適温に下げるのが大変だ。肌に優しいぬるっとしたお湯、バイクで一日走ったあとには、極楽・極楽。

さあ、お待ちかねの夕食。こちらの宿は一人旅でも普通に扱ってくれるのでありがたい。寂しい一人夕食ではあるが、女中さんと世間話をしたりと、地元の人のお話が聞けて楽しい。登別のバイキングと比べちゃあいけないか、やっぱり地元の食材で満たされたお食事は美味しいねえ。

銀婚湯の森 6:00
Day4 さて、北海道4日目の朝。銀婚湯の売りに、「隠し湯巡り」というのがあって、広い敷地内に貸し切り露天風呂が点在している。朝6時から利用できるとあって、お宿の番台で入浴札を頂く列に並ぶ。無事に希望の「トチニの湯」をゲットできて、クマ除け鈴の着いたお札を携えてお風呂に向かう。



トチニの湯 6:25
つり橋を渡り、桜の古木の下を通り、朝靄の中を約10分の素晴らしい散歩。クマできたらどうしようかなんて、考えなかったのが幸い。あとで思うと、お宿から離れた場所になり、何かあっても助けてもらえないよねえ。



木塀の向こうは、川に向かって壁ひとつ無いワイルドな丸太の露天風呂。湯加減を確認し、これならドブンと大丈夫。デジカメを携えて湯に浸かる。お湯は内湯と同じ成分らしいが、湯舟の内側は緑の「藻」がしっかり付着していて、ツルツル危ない。湯舟の水際の縁は、温泉成分の析出物が堆積し、歯のように背中を傷つける。どこにも当たらないように工夫して、いごこちよいポジションを得ると、あとは鳥のさえずりとお湯が流れる音に耳を傾けながら、しばし瞑想でお湯を楽しんだ。

出発 8:30
リアトランク、サイドケースにぴったり入る専用バックに8日分の荷物が満載。これを部屋に入れて、店開き。。。撤収時はちゃんと仕舞ってまた搭載、なかなかこれだけでも大変だ。しかしバイクと違って、縛り付ける事が無いので、ただケースにしまうだけ。やっぱりサイドカーは便利だね。今日は、いったん太平洋側に出た後、再度峠越えで日本海側へ。お宿はニセコの向こうの倶知安でここから230km、さ〜走りだそう。
GL1200サイドカー 4/6 道南一周 に続く
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