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銀婚湯出発 8:30
GLばあさんと走り出して3日目。今日も天気は心配することもなさそう、ツーリング日和だ。次の立ち寄り、八雲での時間都合から、珍しくノンビリとチェックアウト。その分、十二分に温泉を味わった。ココのお宿、露天が沢山あって、面白みあり。お湯がいいし、お代もリーズナブル、家族と再訪してみたい。

天気が良いとはいえ、さすが北海道。。。早朝は冬支度で走り出さないと指先、肩が冷えてくる。ウインタージャケットとグローブの出で立ち。国道を外れる支線では、めっきり交通量も少ない。ただし、みなさんかなり飛ばすから、小生もその流れに乗っかる。すると、ナビの到着時間はどんどんと巻き上がる(^^)。


八雲町 木彫り熊資料館 9:17
お宿をゆっくり出たのは、ここの開館に合わせたから。毎度、北海道に来ると、木彫りの熊を持ち帰った気がしており、資料館とあらば見てこないとね。どうせ、商売目的の資料館かと思いきや、まったく学術的に木彫り熊に焦点を当てた施設であり、見どころがあった。北海道の木彫りの熊、元尾張徳川藩主、徳川義親が大正時代にクマの木彫りを奨励、指導したことがはじまり。お膝元愛知から、八雲の地に多くの開拓民を送り込んでいたが、冬期閑散期の生業として、内職を教えたわけだね。きっかけは、徳川義親がスイスを訪問した際、見かけた木彫りアートにヒントを得たらしい。八雲の木彫り熊は道内に広まり、アイヌの民にも及んだ。そして、第二次世界大戦が始まるまで、熊の木彫りは発達し、多くの作者を輩出した。旅行の定番お土産として有名ではあるが、もっと芸術的に研ぎ澄まされた世界があることを知った。

雲石峠 10:00
R277 雲石峠を乗り越えて日本海側へ向かう。峠の標高は400mちょっと、地元の中部地方の山越えと比較すれば標高はしれているが、北方なので10時とはいえまだまだ寒い。

冷水岳
日本海側に降りてくると、冠雪したお山がとてもキレイ。後学で冷水岳1175mと知る。日本海、シベリアに面した山岳地帯は雪が多かろう、1000mの山なのにまだ冠雪している。


夫婦岩
冠雪のお山を過ぎれば、すぐに真っ青な海に出る。このあたり、山と海がくっつき合っていて、越前海岸を思い浮かべる。さあ、この海岸線をどんどん北上。同じく越前のように、海岸にはたくさんの奇岩にであう。熊石の集落近くの夫婦岩。。。探したら日本各地に見つかりそうな名前(^^)。

親子熊岩 10:30
これはなるほどど思ったね。左に背伸びした小熊と右にそれを抱えようとする親熊。ヒトじゃなくって、熊に例えるあたり、北海道だね。

太田山 11:05
山が海岸線に迫りトンネルを継いで走る。標識もないから知らないと素通りしてしまうのが、太田神社。尾根に岩壁をみせるお山が太田山(485m)で、室町時代にはじまる北海道最古の山岳霊場だ。木彫りの仏を彫りながら全国行脚した円空もこの地を訪れていたよう。

太田神社 拝殿
海沿いの太田山を見上げる位置に拝殿が設けられている。国内で最も険しい道を行かなくてはお社にたどり着かないといわれる太田神社だから、ふもとに拝殿があるのも頷ける。



太田神社(せたな町HPより)
鎖場あり、吊り橋あり、絶壁石段ありと、この手の挑戦モノが好きな人には堪らない参道。往復2時間近くかかるらしい。高所が苦手な小生にはちょいとキツイ(^^ゞ。参拝を終えたマツダロードスターの青年とプチ会話。「いや〜、なんてことないですよ」なんて、さわやかに言っていたけど(^^)。次回、ここを通ることがあるようなら、挑戦してもよいかな。。。ひとりじゃ嫌だから、だれか誘って。

せたな町 愛知橋
Googleマップを見ていて、たまたま見つけた「せたな町の熱田神社」。名古屋の熱田神宮がなぜ北海道に?? 調べてみると興味ある史実が出てきたので、現地を見てこよう。せたな町の町外れ、熱田という地名がのこっていて、そこに至る橋の名前が「愛知橋」。こりゃ、益々興味が沸いてくる。

せたな町
北檜山区愛知 熱田神社 11:45
畑が広がる丘の上に鳥居発見。立派な石の鳥居の先も、車で入って行けそうなのでお邪魔する。

参道には幾つかの石碑が残る。「明治26年5月、愛知県より移住開村」と刻まれている。そうなのだ、小生の地元愛知、熱田の人たちが、この北海道の開拓にやってきていたのだ。そして、その地域を愛知と命名し、集落の鎮守にふる里の「熱田神宮」をお招きしたのだ。


熱田神社
北海道の鎮守は、本州で見るようなお社と違い、普通の家屋に近い姿が多い。その中でも、このお社は立派なほうだ。正面の引き戸を開けて、ココに来れたことを感謝、手を合わせた。拝殿は整えられ、大事にされてきたことが覗える。調べると、明治26年、愛知県より柴田辰右衛門ほか8名が家族とともに、この地に入植したことが愛知地区の始まりとされる。

熱田神社の前は、広場となっていて、開拓当時ははここに集落があったのではないか。林に囲まれた丘に、8名の名古屋人が住み始めたと思うと、感慨深い。人知れず歴史を抱えつつ、今日の広場は春の陽射しとタンポポの絨毯だ。地図で疑問に思ったことが、現地でひとつ解決、やっぱり見知らぬ街へのロングツーリングは楽しいな。

せたなの街は、それなりに大っきい。信号待ち、商店街のガラスに映る自撮り画像を残す。演歌歌手のポスターが、良い雰囲気。



せたな町 紅天楼 海の幸カレー焼きそば 12:40
丁度お昼時、せたな町を過ぎれば、当分メシにありつけまい。商店街のまち中華屋さんに飛び込む。「せたなカレー」という地元ブランドがあるのだろうか、よくある「五目バリそば」のあんが、カレーで仕込まれている「海の幸カレー焼きそば」を頂いた。これは、旨い、旨い。そういえば、昨日の昼もまち中華屋さんで海鮮チャンポンだった。。。麺類がよほど好きらしい。

窓岩
延々と続く海岸線、豪快な景色もだんだんと慣れてきて、感動の閾値も上がってしまったが、この窓岩は面白い。真四角!!の孔が空いている、まるで誰かが削ったようだ。



茂津多岬灯台(もったみさき)13:15
海から離れているのに、「日本一高い」と看板にあれば、立ち寄るしかないでしょ。国道から細い道を1kmほどすすむと灯台が出現。北海道灯台の定番、赤白じゃなくって、黒白の寸胴な灯台。なんでこれが日本一??。灯台そのものの高さではなく、海面から灯台の先っちょまでの高さが290mあって、それが日本一だそうな。ちなみに、兵庫県の余部崎灯台に1951年に高さで抜かれてしまったが、2001年の改修時にとんがり屋根にして(高さをモッテモッテ)再び日本一になったんだそうな。。。そこまでする???。
道の駅 よってけ 島牧
いつまで走っても左手に海、右手に山。。。信号もなく、車列に合わせて走らせていれば、食後と相まって、いつしか睡魔におそわれる。普通のバイクでも眠たくなるのだが、さらにサイドカーは陥りやすい。一瞬、閉眼して。。。路肩に寄っているのに、ハッと気づく。怖い怖い。。。すぐに道の駅が現れたので、トイレ休憩と眠気覚ましのコーヒーを。バイクで居眠り??なんて、不思議に思うかも知れないが、全然ありなんだ。


弁慶岬灯台 14:20
安定の紅白ペイントが美しい弁慶岬灯台。もちろん、QRコードで灯台カードをゲット。岬は東西に拓けているので、朝日も夕日も見ることができるそうな。ちなみに、ベタな「弁慶」の名は、アイヌ語でこの地を「ペル・ケイ」と発音するようで、それを和人がなまって「ベンケイ」としたらしい。源義経は自害せず、北に落ち延びたとする義経北行伝説のひとつ。


寿都町(すっつ) カネサ漁業
もうすこしで海ともお別れ、ニセコのお山に向かう寿都の街で、海鮮店に寄ってみる。寿都は牡蠣の養殖が盛んのようで、生でたべられる「寿牡蠣」が並んでいる。んっで、ホッケの鮮魚も1匹100~200円で並んでいるのを発見。この時期、堤防ではホッケ釣りが地元民の楽しみになっているくらい、ホッケはポピュラーなお魚。名古屋人には干物しか知らないので、これは興味あり。お願いしたら、3枚に下ろして冷凍発送してくれるとのこと。家族分を分けてもらった、焼いても、揚げても旨いだろうね。





磯谷牧場跡地(磯谷高原) 15:40
寿都の町外れから林道を上ってゆけば、3kmほどで緩やかな山の頂上、元牧場地に到着。頂は広く360度、海と山の景色が飛び込んでくる。長く影を引こうとする夕日に照らされて、日本海もニセコや羊蹄山も美しい。今回の旅で写真を1枚だけ選べっていわれたら、ここの写真かなあ。繰り返してしまうが、ホントに天候には感謝だった。これが雨降りであったら、ココの景色も様変わり、そもそも立ち寄らなかっただろう。帰路、ニセコ側へ降りようとしたら、林道はまだ積雪で除雪されていなかった。雪のかたまりを前に、苦労してU-ターン。バックギアがないので、もしも誤ったハンドル操作をすれば、立ち往生。。。ひとの手助けがなければ、帰れない。

蘭越町(らんこし)
海岸線ともさよならして、宿泊地の倶知安方面に向かう。蘭越町のバイパスになる道道229号線は、丘を越えながらアップダウン、まっすぐに伸びる。左手にニセコの山々、正面に羊蹄山、お山好きな小生には堪らなく楽しく、美しい道。
ニセコアンヌプリ
この先は、五色温泉に立ち寄って、宿泊は倶知安だ。五色温泉に向かうにつれ、だんだんとニセコの山が大きくなって大迫力。大昔にかみさんとやってきたニセコのゲレンデは山の反対側か。吹雪いていてスキーどころではなかった辛い思い出が残っている。



五色温泉(湯舟の写真はHPより)17:20
さあ、念願の五色温泉にやってきたよ。いかにも硫黄泉と言わんばかりの硫化水素臭、そして熱めが好きな小生でも、体を沈めるのに時間がかかる「強あつめの湯加減」、想像通りの良いお湯だった。露天風呂からはニセコが真正面にどーんと。あ〜〜、最高だわ。ココに宿泊を願い出たが、ひとり旅は受け付けないとのこと。。。登山する人たちも利用する宿なのにどうしてかなあ(T_T)。ココにもいずれ、家族で来よう。

湯上がりで涼んだ後、さあ、お山を下りて倶知安の街へ。高原道路は、左手にニセコのふもとのリゾートを見下ろしながらの快走路。

ニセコアンヌプリ国際スキー場のメインストリートを走っていると、フロント周りからガタガタと異音が発生。ハンドル振ったり、ブレーキかけたりとしても、異音は変わらず。ハンドルにも異音に合わせるように細かな震動が出てきた。おいおい、よしてくれよ、またもやトラブルだ。


路肩に停めて、フロント周りを観察。ブレーキがらみと判断し、キャリパーを揺すってみるとわずかに右側のふれが大きいような。しかも右ローターが波紋のように擦っている。固定ボルトの緩みを調べてみると。。。メインのボルトはワイヤーで緩み止めもあって大丈夫であったが、残り2本のうちの1本のネジ山が潰れているのを発見。これにより、キャリパーが震動してローターに当たってしまうのだろうと推測。。。。ラチェットまで組まれた贅沢な純正車載工具も、これではまったく打つ手無し。

ニセコ町 18:00
さて、どうしよう。制動はできるけど、万一キャリパーが外れたり、ブレーキをロックさせたりしたら、事故になるのは間違いない。近くの街と言えば、10km先の宿泊地の倶知安だけど、調べてもそこにはバイクショップは見つからない。時刻はすでに18時になって、かりに修理先が見つかっても店じまいだろう。新穂高でのフロントフォーク折れ、志賀高原でのフレーム折れと、ツーリングの帰りはレッカーというトラブル続きのGLばあさんであったが、またしても災難に襲われた。夕日に染まる羊蹄山を呆然と眺める。困ったね、GLばあさんよ、貴女をどうしようか?!
GL1200サイドカー 5/6 道南一周 に続く
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