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京都 六波羅蜜寺 建仁寺 三十三間堂

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名古屋駅
 わずか2週間ほどで「梅雨明け」して、40度近くにも達する猛暑の中、小生にはめずらしく電車で京都巡りに出立。クルマでもよかったが、炎天下でのクルマ移動も暑かろうと「軟弱な」公共交通機関を選んでしまった。同行したのは、以前の職場の友。何を思ったか、京都の「三十三間堂」をじっくり見たいという彼の思いにお付き合いすることに。
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六波羅蜜寺
 京都で三十三間堂だけを見て帰っても勿体ないので、その周辺で小生が行ってみたい先を加えて計画を立てた。天候さえよければ、京都の市街地を散策しながらと思ったが、如何せん「暑」すぎる。駅からササッとタクシーを捕まえて、六波羅蜜寺へ。ここは空也上人が平安時代に十一面観音像を収めた寺院を建立したのが始まりとされる。平家の政所のような機能を持ったり、六波羅探題として鎌倉時代の役所になったりと、各時代の中でその名が登場する。主尊像の十一面観音立像は、秘仏とされ、本堂の正面厨子の扉が12年に一度開帳された時だけ姿を見ることができる。お寺の入り口にレプリカ像が立つが、実物とはかなり異なっているらしい。
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空也上人
 六波羅蜜寺の開祖は、空也上人。その教えは、「南無阿弥陀仏」を唱えれば成就できるとするもので、市中を念仏を唱えて、鐘を鳴らして布教した。この教えは鎌倉時代の一遍上人につながり、「踊り念仏」という形で完成される。空也上人は、疫病の広がった京都で念仏を唱え、薬となる茶を振る舞った。この地は、鴨川沿いにあり、当時疫病で亡くなった死骸の捨て場所であったことも、寺の立地に関係している。
 重要文化財の空也上人の立像は、鎌倉時代の有名な仏師「運慶」の子「康勝」の作品とされ、この六波羅蜜寺に収められている。実物を見るのは初めて、そのリアルな表情と造詣に立ち止まる。奇異な口元は、念仏された南無阿弥陀仏の六文字が、仏に変わる姿を現している。前屈みになった姿勢、顎を突き出して念仏する表情、引き込まれるようなオーラに見入ってしまった。撮影禁止なので、拾いもの画像。
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銭洗い弁財天
 境内には七福神のひとつ「弁財天」が祀られ、京都では、都七福神巡りの寺としても親しまれている。「福運」を頼む七福神だから、「お金が増えるように」なんて、ストレートな願いを叶えてくれるありがたい弁天さま。小さなざるに入れたお金を洗い、使わずに身につけると金運が上がるとのこと。100円玉、あらってみたので、200円くらいに増えないかしらん(^^)。
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ゆずりあいの道
 六波羅蜜寺のお次は、近くの建仁寺に足を向ける。八坂通りから、広い広い建仁寺の境内に入る。「建仁寺」と建仁寺塔頭「禅居庵」をつなぐ小径をゆずりあいの道と名がついている。庵の庭の「ききょう」が紫の瀟洒な花弁を見せてくれる。この時期に通りぬけてみたい小路。
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建仁寺 三門
 南から建仁寺の境内に至る。正面の三門は同じ宗派の浜松「安寧寺」から大正時代に移築されたもの。元のお寺が明治時代に本堂など焼け落ちてしまい、山門のみが残されたからと聞く。
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塔頭寺院(たっちゅう) 両足院
 境内を進むと左右に並ぶ塔頭寺院のひとつ、両足院で「庭園特別拝観」の案内を見る。特別とあれば、見に行かなくちゃ。大きなお寺には、境内の中に、そこでお勤めをした高僧たちのお墓を祀るお寺を抱えることがあり、それらを塔頭寺院と呼ぶ。ここに祀られる龍山徳見禅師は将軍足利直義の招きを受けて鎌倉時代に建仁寺の住職となった。
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庭園特別公開 半夏生
 平生は、両足院の庭園に立ち入れないが、池の周りの半夏生(はんげしょう)の花が咲く時期は特別にお庭を見学できるそうな。半夏生はドクダミの仲間で、白い房のような花と白変する葉が可憐で夏らしい色合い。また、半夏生は季節を表す七十二候のひとつで夏至の頃を言い、この日までに田植えや畑仕事を終えるのが目安とされる。お庭はもちろん風情ある立派なお庭であったが、気の毒なことに美しい緑の「杉苔」が茶色に焼けてしまっている。梅雨明けに続いた5日間ほどの熱波でやられてしまったようだ。水をまくとか、手を尽くしたであろうにとても残念なこと。
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建仁寺
 建仁寺は臨済宗をひらいた栄西が源頼家の力添えで鎌倉時代に建立されたお寺。都で騒動があるたびに火災に遭い、いま残っている建物は江戸時代の建築がほとんど。この寺を有名にしているのは。その所蔵する美術品であろう。
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俵屋宗達 風神雷神図
 本坊に入ればすぐに出会う風神雷神図。誰もが知っている屏風絵は国宝で、実物は国立博物館に寄託され、精巧なレプリカが展示される。照明を落としたお部屋に暖色のライトで浮かび上がる演出もすばらしい。風神雷神が左右に配置されたバランス、像を引き立てる中央の空間、迫力ある四肢や表情、さすがさすが、見入ってしまう。
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雲龍図
 海北友松(かいほう ゆうしょう)は江戸時代はじめの絵師で、建仁寺には他にも竹林七賢図などのふすま絵を残している。二匹の龍がからみあって、釈迦如来像を守護する姿が雄雄しく描かれている。これらは高度なデジタル撮影によって作られたレプリカでホンモノは国立博物館で管理されている。
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方丈庭園 大雄苑(だいおうえん)
 法堂を背景にひろーい枯山水が美しい。この日の晴天と白い砂紋の対比がすばらしい。太平洋戦争前に造設された比較的新しい石庭。
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法堂 天井 双龍図
 法堂の天井画も見どころのひとつ。平成14年に創建800年を記念して、小泉淳作画伯に描いた双龍。見上げると睨まれているような、守られているような不思議な気分になってくる。このような龍の描かれたお堂は他にも有名で、天竜寺や妙心寺にも見ることができる。龍の天井図を目当てに、お寺のはしごも面白いかも。
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書院中庭 潮音庭(しょうおんてい)
 大書院、小書院に囲まれた中庭は、木漏れ日に映えるグリーンの苔と配置され落ち着いた気配で満ちている。中央の小山の上に仏像のような立石、その周りを支えるように配置された横石。書院、回廊、いずれから眺めても美しいバランスで見る人を惹きつける。猛暑の京都であるが、書院を抜ける通り風が気持ちよい。参拝のみなさんがくつろいでいた。
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北門
 建仁寺の拝観も済んで、北門から祇園に向かう。京都観光に来ている生徒さんたちの姿が目立つ。やっと団体旅行ができる雰囲気になってきたんだ。
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 まっすぐにゆるやかに昇りの路地が西に延びる。正面には東山が見えており、ちょうど将軍塚のあたりか。
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 まさに正午、この日の京都は暑かった。とにかく陽射しが強い、まるで砂漠に迷い込んだみたい(おいおい、砂漠に行ったことあるんかい?)。ぎおんの細い路地も直上からの日光は、日陰を作ってくれない。
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ぎおん藤
 知らなければ通り過ぎてしまう店構え、京都らしい風情を楽しみに、ぎおんの天ぷらを予約しておいた。ツアコンの行程計画の時間ぴったしに、暖簾をくぐる。
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 店構えは法令上、手を入れられないが、店内は和モダンの素敵な空間。まずは冷えた生ビールがめちゃくちゃ旨い。あ〜、生きていてよかったって感じ。帰名したらハンドルを握らなきゃいけない友はウーロン茶(^^)。
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 お料理は美味しくないはずがない。クルマエビに始まり、スイートコーン、ホタテ、スナップエンドウなどなど、旨いネタが続く。特に、厚身のキス・京なす・アマダイが図抜けて絶品。カリッと揚げたアマダイの皮は、初めての経験。ガラス切子の徳利から頂く冷酒がすすんで仕方が無い。
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 〆はかき揚げ丼。日頃なら胃もたれしそうだけど、使っている油がよいのだろう、最後のかき揚げまで美味しく頂いた。さすがの京都のお漬け物、色合いが鮮やかだ。互いの家族のこと、健康のことなど友とも話が弾む。かれこれ、十数年になるつながりのなかで、それぞれが齢を重ねていくことに、嘆くことしきり。
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三十三間堂 本堂
 友がもっとも見たかったという三十三間堂にやってきた。修学旅行のおぼろげな記憶を確かにしたいという動機は分からないでもない(^^)。小生も大昔に来ただけで、とっくに忘れかけている。とてもながーい建物で、約120mあるそうな。現在の建物は、800年前の鎌倉時代に作られたもので、国宝だ。当初の本堂は「鎌倉殿の13人」で西田敏行が演じた「後白河天皇」にために、平清盛が900年前に建築したのが始まりとされる。後白河の抜け目無さ、しぶとさ、タヌキぶりなど、西田敏行は名演技だった。
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 本堂の入り口は、昔の小学校を連想するような下駄箱が並び、以前来たことが蘇ってくる。本堂内部は撮影禁止なので、心に残そうとしっかりと拝観した。以下の写真は、WEB上の画像を拾わせて頂いた。
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千手観音立像
 本堂内に立ち入れば、ずらーっと壮大に仏像が並んでいるのに感嘆する。その数、1001躯ですべて国宝。千手観音には「40本」の手がありそれぞれに「25の救い」が秘められているとされ、合わせて「1000の救い」をもたらす事からそう呼ばれる。1001仏像は、創建時の平安時代のもの、後の鎌倉時代のものなど年代、また作者も様々ではあるが、形態は基本的に類似している。しかしそのお顔は千差万別で「会いたい人の人相にそっくりな千手観音に出会える。」と団体旅行のガイドさんの説明をちゃっかり聞いている。
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千手観音坐像
 1001躯の真ん中に座する中尊が千手観音坐像で、高さ3mを超える大きな仏像。800年前の鎌倉時代の高名な仏師「湛慶」の作とされ、国宝。1000躯の立像はこの中尊の左右に500ずつ、縦10列、横50列で配置され、残り1躯はこの中尊の背面に置かれている。
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風神
 堂内には、千手観音以外にも、風神・雷神立像が2躯体、さらに千手観音をお守りする28躯体(二十八部衆)が安置される。先の建仁寺の風神雷神図はこの立像を参考に描かれたとされる。それにしても、莫大な規模の国宝を収容するこの建物、管理には相当な労力が注がれているだろう。さて、観光予定はすべて消化、タクシーに飛び乗って京都駅まで。あとは、「のぞみ」で40分後には名古屋だ。わずか5,6時間の弾丸京都見学、これはこれで、充実していて楽しいかも。
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Commented by genmai_shokupan at 2022-07-10 20:50
こんばんは!
これまた父が、建仁寺や妙心寺に行きたいと言うておりますので とても参考になりました(^^)
暑い時期はやめておきます笑
Commented by akane8150 at 2022-07-10 21:58
>玄米食パンさん こんばんは
さすが お父さん お目が高い(^^)。もう少し涼しくなったら、龍の天井画というテーマで、京都のお寺をまわるのも面白いかと思ってます。
Commented by kobatetuapril at 2022-07-12 18:15
「そうだ、京都へ行こう」で京都に行けちゃうところにお住まいなのがホントに羨ましいです。私も奈良京都大好きです(僅差で奈良がより好きです)。
なにが好きかと言えば、やはり仏像が好きです。無垢な信仰のほとばしりは、「芸術」とは似ているようでいて全く非なる熱情だと思いますね。
だけど、写真で撮れる仏像はほとんど無いのが残念です。以前、長野県善光寺の仁王を撮りまくったことがありましたけど
https://kobatetu.exblog.jp/27653126/
本堂内で撮れるところはまず無いですね。飛鳥寺の飛鳥大仏が、(少なくとも、私が昔行った時は)撮影禁止ではないのが、ウソかと思うほど貴重でした。
まぁ、そういうために生まれてきたものではないので、無理もありませんけどね、やはりカメラマンなら撮ってみたいと思ってしまうものなんですよね。
Commented by akane8150 at 2022-07-12 21:16
> kobatetuaprilさん こんばんは
由緒ある仏像、前に立つとそのオーラに圧倒されます。そこに佇んできた年月を想像するだけで、感嘆のため息です。
貴殿のアップする写真は、とても鮮明で美しい。私も試みるのですが、横700dpiの解像度の写真をアップするのが精一杯で、それ以上はエキサイトが受け付けてくれません。なので、ぼやけた写真しか挙げれないのが残念です。なにか、対処法があるんでしょうか(^^)。
Commented by kobatetuapril at 2022-07-12 21:24
写真のアップですが、長辺を2000ピクセルにして、橫写真の場合は500メガバイトに設定して現像します。そうすると、だいたい500メガバイト未満の要領となり、エキサイトブログ推奨の容量になるので、鮮明に表示されるはずです。問題は縦写真で、縦の場合は長辺はやはり2000ピクセル、で、容量は1000メガバイトで現像します。そうすると、だいたい700~800メガバイトの写真が出来上がるのですが、何故か縦写真の場合のみ、エキサイトブログでは500メガバイト以上の容量がないと解像度が低く表示される傾向があるらしいので、この容量で丁度良くなります。
私のスキン(画面設定)の場合は、です。
お試しください。
Commented by akane8150 at 2022-07-12 21:33
> kobatetuapril さん
早々に、貴重なアドバイスありがとうございます。ぜひぜひ、次のアップでは試みてみます
Commented by SevenFifty at 2022-07-19 22:07
こんばんは。
SevenFiftyです。

わたしも鉄道で京都行きを画策しています。
呑み鉄なので京都市内をひたすら呑みながら鉄道に乗る旅になるかと思います。
Commented by akane8150 at 2022-07-20 08:52
> SevenFifty さん

おはようございます。 京都市内の電車というと、阪急、近鉄、地下鉄、叡山電鉄、トロッコ電車。。。路線が多いから、下町、観光地、繁華街、いろいろな景観が出てきそうです。アップ楽しみにしてます(^^)。
by akane8150 | 2022-07-09 17:30 | ツーレポ 近畿 | Comments(8)

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