
高山 料亭 洲さき
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さて、楽しみにしていた「洲さき」にやってきた。高山でお蕎麦屋さん「寿美久」さんを営む住さんからのオススメで実現した夕食。地元の人が一押しするお店に悪いはずもない。奥に長い町家の作りは、味わいある土間といろり、しっとりとした木造で、さすが気品にあふれている。

まずは、冷たいビールで乾杯。妊婦長女の経過もよいようで、産婦人科医のかみさんが妊婦健診をおこなっている。かみさんが勤務していた病院で分娩をする予定、NICUも完備しているので、そのあたりは全く心配なしで見ていられる。息災にお産が済むように、願っての乾杯かな。
宗和流本膳崩
料亭 洲さきは、高山のお殿様、金森氏が残した「宗和流本膳」を今も伝える料理屋で、いわゆるお殿様料理は、本膳、一の膳〜と続く食事で、10時間ほどかかるらしい(°0°)。その略式された形で「宗和流本膳崩」は、今でもその体験ができるコースで、お手軽にお殿様料理を体験できる。

小生たちがお願いしたのは、夏の限定お料理コースの「短夜」。夏らしい料理をいただける。

鮎の塩焼き
いただいた料理でもっとも印象に残ったのが、鮎の塩焼き。頭もひれもカリット焼き上がり、頭からポリポリいただける。焼き上がりの香ばしさ、ワタのほろ苦さ、皮と身と骨の噛み応え、記憶に残るお料理だった。お魚の盛り付け方が背、腹反対になっているが、これはこれで正統らしい。古くからの料理の世界では、姿魚は、頭を左に、海魚は背を向こうへ、川魚は背を手前にするのが習いで、これを海腹川背というらしい。添えられているのは、「蓼」(たで)の葉で、ピリッとした味覚は、鮎料理には欠かせないとも教えてもらう。ん〜〜、勉強になりますね。塩焼きひとつで、これだけうんちくがあるのは、それはそれで楽しい。出てきた鮎も、この時期らしいサイズ、もちろん見ただけでも分かるこのあたりの天然鮎だ。

なす、うどの冷やされた煮浸しも、夏らしい。薄くなく、濃くも無く、それでもお出汁のしっかりわかるお味、料理に疎い小生でも美味しさ伝わる。

テーブルの表は、細かな折り方の京畳で、涼しい装い。これに合わせて、お料理を乗せる「折敷」(おしき)は、大正初めからずーっと現役で使われてきた春慶塗の素晴らしいもの。古風な器とマッチして、デザート引き立たせる。ところで、箸置きがないので気になっていたが、折敷がある場合は「食器」と理解して、折敷に直接お箸を置いても構わないそうな。

最後まで頂いたら、お腹は満腹。90才のばあさんも、ほとんど手をつけていた。二階の大広間を除けば、一階の3部屋、わずか3組だけの贅沢な会食だ。毎度毎度、訪れるようなお店ではないので、長女のおねだりとはいえ、貴重な体験をさせて頂いた。飛騨牛のビフテキ、しゃぶしゃぶ料理ももあるようなので、鮎の塩焼きをひと品追加しつつ、また食べに来よう。


ほろ酔い気分で、駅まで散策。宮川沿いはライトアップされて、柳の青々とした葉が美しく映える。夜の高山を歩くなんて、なかなか無いからこれも素敵。

駅のロータリーで、ホテルのシャトルバスを待つ。すぐ脇の待避線には、お疲れさまのワイドビューひだ号が終業の整備を受けている。7/1から、「HC85系」ニュー特急ひだの運行開始が始まっており、少しずつこのワイドビューも姿を消してゆく。力強いディーゼルの加速を楽しむなら、あと少ししかない。小生的には、ワイドビューでいろいろ出かけたので、悲しいなあ。

ホテルアソシア高山 テラス
お部屋に戻って、ノンビリお湯に浸かり、皆で2次会のお酒を楽しんで、いつしか爆睡。だれのいびきがうるさいとか、寝相がわるいとか、家族でしか交わせない会話が嬉しい。さて、翌朝、まだだれも起きてこない中で、タオル1本、お風呂に向かう。曇天ではあるが、雨ではなさそう。遙か向こうには、北アルプスが望めるホテルのテラスから、湯上がりを涼む。あ〜〜、極楽、極楽。今年の正月はここからの雪景色も素晴らしかった。四季を確認できる常宿は大事にしたいね。

オープンに合わせて朝食会場になだれ込む。ここのビュッフェは、取り立てて贅沢でもないが、小生は好きだ。なぜって、忌々しい手袋をはめる必要がない。料理はすべて一人分で器に分けてあり、トングやスプーンで取り分ける必要が無い。手袋をはめることがどうしても理解できない小生には、とても理にかなった対応で、アソシアの方針には賛成だ。

今回の秘密兵器、ばあさん用のエアマット。床に引いたお布団から起き上がれないばあさんは、夜中のトイレが不安だったらしい。なので、ベッドの設定がない今回のお部屋でも困らないように、よさげなエアマットを準備しておいた。電動ポンプであっという間に高さ50cmのベッドが出来上がる。撤収も陰圧のボタンスイッチを押すだけで、ボストンバックサイズに治まって携帯できる。これで、今後も宿泊先でベッドをお願いする必要もなくなった。

アソシア高山は、JR東海の運営するグループのひとつ。JRの企業体病院に勤務していた事があったご縁で、よく使うようになった。当時は、国鉄時代の保養所も各地にあって、JR社員は格安に利用することができた。もちろんJR電車は東海エリアに限り「タダ」、家族も適応になり、新幹線も1/4程度の料金で使うことができた。コロナ禍の利用者減少、リニア建設費用など、今のJR東海は冬の時代と思うが、いつかは元の世界に戻るだろうから、もうひと頑張りしてほしい。


飛騨茶屋 寿美久(すみきゅう) 11:00
さて、ノンビリとホテルチェックアウトを済ませ、高山市街に入ってきた。11時開店に合わせてお蕎麦の寿美久にやってきた。すでに、数組の列ができていて人気の程が分かる。11時きっかりに主の「住さん」が暖簾をかけに表に出てきた。列の最後の小生たちで、ほぼ客席は埋まってしまった。ファーストロットで滑り込み、やったね。

おうどんもあったり、温かい蕎麦などもあるが、この時期は冷たいお蕎麦でしょう。家族たちは海老おろし蕎麦を注文。美味しい、美味しいくらいしか、声に出さないほどに、お蕎麦に集中している。そばつゆはこってり濃厚なもので、これはこれでさっぱりする。そばつゆは、捨てるの勿体ないからとか、冷たいお蕎麦の消化を助ける作用があるとか、供される意味があるようだ(「チコちゃんに叱られる」からの受け売り(^^)。

天ざるそば
小生は毎度の天ざるそば。蕎麦は固すぎず、柔らかすぎず、絶妙なゆで具合。短めの麺の長さも食べやすい。プリプリのエビ天が旨くないわけがない、ごちそうさまでした。90才のばあさんが、海老おろし蕎麦をペロッと一人前平らげてしまったのには、驚かされる。さすが、ミシェランお墨付きのお店だけはあるね。

寿美久さんは、たまたまバイクで立ち寄った事がきっかけでご縁ができた。主もバイク乗りで、昨今は古いBMWを愛してみえる。主の住さんに「高山で家族の夕飯、オススメありますか?」って教えてもらったのが、昨夜の洲さきさん。ホント素敵な食事をいただけて、洲さきさんも、寿美久さんもありがとうございました。又来ます〜〜。

上三之町 12:20
高山でもっとも観光客が集まる通り。コロナ禍の前は、半分近くインバウンドの観光客だったような気がする。いまは、ほとんど見かけないので、落ち着いた雰囲気が楽しめる。飛騨牛の握り寿司j立ち食い、でっかい高山せんべい、そばに、かき氷、アイスなどなど誘惑してくる食べ物がいっぱい。


わらび餅の「いわき」
乗り合わせたタクシーの運転手さんに一押しされた、わらび餅のお店。昨夜訪れた「州さき」の向かいにあって、長女が楽しみにやってきた。しかし、お昼の時点で、既に売り切れ。。。開店が9時で、程なくして売り切れてしまうらしい。幻のわらび餅となれば、欲しくなる物。賞味期限が3日間有るようなので、こんどバイクでサクッと買い出しに来てあげよう。


みのわ薬局
町を散策していると、レトロな薬局の置き薬に目がとまる。越中富山の置き薬が展示販売されているので、薬剤師の長女と思わず立ち寄る。薬効と成分をそれぞれ見ながら、パッケージとネーミングが面白くて、こんなに買ってしまった。だいたい、一袋に2包入っていて、300円ほど。売薬としても、けっしてお安くない。

咳止め セキトマル
パッケージ、ネーミングとも、直球で楽しい、顔と口の中をデフォルトして、気管入り口と声帯をイラストにしているはず(^^)。咳止めとして、塩酸コデインなどの成分が入っている。島伊兵衛薬品謹製。

頭痛薬 ズバリ
これも楽しいネーミング。頭痛、歯痛にかけて、ズバリと名をつけている。一般的なアセトアミノフェンが含有し、解熱鎮痛薬だ。一日、2包内服の指示、これで3包入っているから、1.5日分。中央薬品株式会社謹製。

頭痛薬 ケロリン
温泉の湯涌で名の知れた「ケロリン」は、実はクスリの名前だったというのを知らないひともいるに違いない。パッケージのイラストが良い味を出している。アセトサリチル酸に加え、漢方のケイヒ末も含まれている。一日、2包まで、パッケージには3包含まれている。この微妙な1.5日分ってのが、置き薬の特徴かな。これらは、今もセールスが訪れて、常備のクスリを確認し、使った分だけ請求する商いをおこなっているようだ。

ひだ宇宙科学館 カミオカラボ 14:00



高山からちょいと走れば、カミオカンテのある神岡の町。リケジョの次女が、カミオカンテに興味あり、道の駅に併設された「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」に見学にやってきた。とてつもない規模の実験設備、実物の見学は叶わないが、素人にも分かりやすいように作られたこの展示、かなり面白かった。純粋な学問のために、これだけの投資ができるなんて、日本もなかなか捨てたもんじゃないと嬉しくなってしまう。

r75 神原峠 トロッコ駅 とうげ

神岡の町には、「レールマウンテンバイク」といって、廃止された森林鉄道の軌道を使って、自転車や電動アシスト自転車で、線路を走れる施設があって大人気。長女も次女も以前から乗りたがっていたので、予約を取ろうとしたら、、、「妊婦はお断り」とのことで、ボツになってしまった。
代わりにと言っては、寂しいが、神岡から古川に抜けるr75の神原峠に、模擬トロッコ自転車の駅があるのを「たまたま」発見して、立ち寄ってみた。子供が大きくなったら、レールマウンテンバイクをみんなで走らせようね(^^)。

帰還 17:10
神岡からは、r90の猪臥山トンネルでショートカットして、飛騨清見ICへ。一度のトイレ休憩で、一気に自宅に向かった。今回利用したクルマは、9万キロ、10年落ちのアルファード。きっと中古になってからレンタカーにまわされたのだろうか、シート周りに年式相応のやれがあったが、走行はまったく問題無くよく走ってくれる。初代エスティマの2.4Lスーパーチャージャーのパワーと比べても遜色ない4気筒エンジン。エスティマがエンジン音かなり大きかったので、アルファードの静かさが際立つ。とーたるの 燃費も10km/Lはいけそうで、なかなか優秀。大手のレンタカーであれば、新車からのピカピカ感があるだろうけど、費用が6,7割ですむ「ニコニコレンタカー」割り切れれば、使えるレンタカーと思えた。

長女を我が家の旅行に送り出し、一人留守番していた「旦那」を呼び寄せて、近所の焼き肉屋で〆の夕飯となる。重荷の長女も90才のばあさんも、旅行をしっかり楽しめたし、よかったよかった。分娩まで3ヶ月、しばらくは母子とも我が家に居候するらしいから、また賑やかになるね、楽しみ、楽しみ。
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