2008 MT-01 OS
名古屋 本山 6:40
このところ、バイクに乗れていなかった。休みと晴れがリンクしなかったということもあったし、家族旅行などでバイクの出番が無かったのもあり。さすがにバイクの虫がうずうずしだして、クソ暑い日曜になるのは分かっていたけど、お山にむかう。もっと早く家を出ればいいのに、準備でモタモタして町中はすっかり暑い。
秋葉神社 下社 8:25
今日の目的地は静岡県大井川の最深部、畑薙第一ダム。往路は新東名浜北ICから高速を降りて、山の中の下道コース。天竜二俣の町を抜ければ、火の神様「秋葉神社」の下社が左に。ここは、DSCC(ダットサンスポーツクラブ)の年始定例ツーリング先になっていて、フェアレディZでよく来たところ。宮司さんたちが、玉砂利の参道を掃き掃除、お勤めしていた。
パンパンとお参り、帰宅までバイク走行が無事に済みますように。御朱印を集めるようになって、数年。神社とお寺を分けた御朱印帳も表裏が一杯になってきたから、そろそろ2冊目の準備。御朱印を集めることにいろいろ考えもあろうが、小生は旅の記録として残している。行く先々で、いろいろな意匠の御朱印に出会うのもたのしいもの。
春野ふれあい公園
秋葉神社の近く、芝生も青々と美しい公園。コロナ禍になるまで、「オールドカー in K'z ROAD」というイベントがここで毎年開催されていた。古い国産、外車を集めてこの芝生の上の展示コンクール、そしてフィナーレは10km先の春野中学校まで往復するパレードだ。これにDSCCのメンバーたちのフェアレディも合流し、小生のオープンカーに地元の施設の子供を乗っけて走ったのも忘れがたい。来年は開催できるだろうか?
県道263号
気田川にそってR362で山越えして、大井川に出るのが普通だけど、たまには違う道もよかろうと、県道263号に入る。熊切なんてぶっそうな地名の集落を抜け、静岡の山深い地域に入り込む。絶対的に交通量が少ないので、森林にはいると路肩は苔に覆われるので気をつけないと。
道路に覆い被さるように大っきな栗の木、その下には、もう栗が落ちている。今年お初の栗に出会い、季節を味わう。遠望には青々とした穂を実らせはじめた水田がキレイだ。
r263の後半は、森林にはいったり、拓けた斜面に出てきたりと、変化にあふれたルート。谷の向こうのお山には、わずかな平坦部分にも住居が見える。いわゆる山岳集落がこの地域から水窪などの北に続く天竜川沿いには多く見かける。
R362と再び合流、走りやすさはr263より国道のR362が上だろう。分岐部の集落は南斜面にあって、茶畑が鮮やかだ。静岡はお茶の産地、特にこの地域のお茶は「川根茶」といって、知られたブランド茶だそうで、美味しいと聞く。日本茶をじっくりと味わう事って、なかなかないけど、新茶の美味しさは小生でも理解できる。
川根本町 9:30
クネクネ山道を降りてきて、ひろーい川幅の大井川に出てくると、気分よい。千頭の町までは、大井川鐵道と絡みながらR362は上流をめざす。
千頭駅 9:50
大井川流域でもっとも賑やかな千頭に到着。千頭駅構内では、「トーマスフェア」が開催中で、見覚えのある蒸気機関車が勢揃いしている。実際に乗客乗せて、実働営業しているんだから大したもの。駅の入場券150円を出せば、ホームの間近から機関車トーマスとのスナップ写真もとれる。
小山トンネル
千頭からは県道77号となり北上する。このあたりの大井川は大きく蛇行して、古山トンネルの地点は、まるで無限大記号「∞」のよう。「あれ、左右に谷があるけど、どっちが本流?支流?」なんて錯覚してしてしまう、不思議な交差点。
奥泉
県道77は左に道なり、その先は寸又峡。寸又峡はヌルヌル硫化水素臭の美味しい温泉があったり、吊り橋に峡谷にと見どころ多し。大井川上流は右手の県道388号をすすむ。
泉大橋 分岐してすぐの大っきな橋。幾重にも山の端が重なって美しい。写真をに残すときの景色、晴天かどうかって、すごく大事な要素。晴天に白い雲の背景はそれだけで写真の出来を引きあげてくれる。
長島ダム
ダムトンネルを抜けて、ぐるーっと大きなカーブで谷に降りると、「バーン」とでっかな長島ダムが現れる。ふり返れば、対岸を井川線のアプト式列車がゴーゴーと勇ましい音を上げて登っていくのが見える。井川線の区間でももっとも急勾配の部分で、ディーゼル機関車に加え、電気機関車も重結してアプト式で登る区間だ。「お、これはいいチャンス、間に合うかも」とナイスな事を思いついて、バイクを飛ばす。
飛ばした先は、奥大井湖上駅展望所。上手くすれば、そこを通過する列車をナイスタイミングで写真に収めれるかもしれない。
奥大井湖上駅展望所からの俯瞰
奥大井湖上駅 レインボーブリッジ
駆け足したから、ますます顔からは汗が吹き出す。そして、パーンと目の前に蛇行する大井川と鉄道橋をみおろす奥大井湖上駅展望所に到着。青空と山と川、青と緑のコントラスト、最高の景色。ほどなく、汽笛の音とともにアプト式列車がやってきて、湖上駅に停車。観光客の歓声が谷にこだましてこちらにまで伝わってくる。何人かは降車して、丘の上のカフェにでも向かったようだ。その後、発車した電車を橋梁の上でバッチリ写真に収めた。ナイスショット。
レインボーブリッジを通過した列車は、この接岨峡温泉駅に滑り込む。味わいある木造駅舎に軽便鉄道といっても良いくらい、ちいちゃな列車が可愛い。黒部のトロッコ電車をちょっとだけ大きくした感じかな。駅舎の目の前には、接岨峡温泉 森林露天風呂という1軒宿が営業している。
接岨峡温泉会館(HPより)
通り沿いには、立ち寄りの温泉会館があって、ヌルヌルの接岨峡温泉を味わえる。惜しむらくは、人気にかかわらず、湯舟が小さいので、ゆっくりお湯を楽しめたことがない。閑散期の平日なら大丈夫かな。
関の沢展望台
温泉会館を過ぎた先は、右にカーブしてトンネルになるのだが、そのまま川沿いにすすむ旧道あり。地図上では接岨峡温泉のマークが見えており、前から探検してみたかったんで突入。旧道に入ってすぐに後悔。。。ほとんど人が入っていないので、蜘蛛の巣だらけで、落石しまくり。我慢して走った先は、災害通行止めと「関の沢展望所だった。
この展望所から対岸の谷を渡る鉄橋が見えていて、先ほどの列車が通過するドンピシャ、タイミングだった。後学で知るが、その関の沢にかかる鉄橋は、高さ日本一の70mだそうな。ちなみに、地図上で温泉マークのあった場所は、平坦地と門扉が残っていたので、昔はここで接岨峡温泉を営んでいたのかも。
市道閑蔵線
接岨峡の先、閑蔵駅から井川駅の約6kmは、市道閑蔵線でつないでいるが、これがとても走りにくい。狭いし、落石は多いし、さらに交通量が多いので山道になれている小生でも、あまり通りたくない道だ。
リニア工事事務所
県道60号に合流した後は、いたって走りやすい快走路となる。あれ、以前こんなのあったかしらんと見れば、リニア工事関係の建物であった。静岡県(というか知事)とJR東海がトンネルの是非について討論を交わしているその現場なんだね。リニア計画が着工されてから、後出しじゃんけんのような反対に回るのはいかがなものかと思う。
さあ、井川の町に入ってきた。あと24kmと、目的地の畑薙第一ダムの表示も初めて登場。井川大仏は以前から気になっていたんで、今日は初めて立ち寄ってみる。
井川大仏
「ここから5分」って、嘘っぽい(こんな時、いつも裏切られる)案内を横目に、くっそ暑い中、ジャケットを脱ぐのも億劫でそのまま歩き出す。5分ねえ??って思う頃、やっと真っ白な大仏さんが登場する。いやいや、陽射しが強すぎて、大仏さんのお顔が真っ白けで露出を失敗した写真のような眺め。これも後学で知るのだが、40年ほど前に、井川診療所で長年勤務した歯科医師が、還暦を感謝して建立したそうな。スケールがでかい逸話だ。
井川湖渡船
井川の集落と井川ダムをつなぐ渡船は、一日4便の運行。駅から井川をつなぐ観光目的の便と思われるが、運賃無料ってのがすごい。ダム開発に関連した事業として中電あたりが負担しているんだろうか。そうそう、井川線も中電が費用負担をしていると聞く。
井川大橋
右手に井川湖をみながら上流に向かう。対岸に渡る大きな吊り橋が見えてきた。井川大橋は吊り橋で、2tまでのクルマであれば通行可能、橋の幅員はクルマ一台分だから、どちらかからの一方通行だ。寄ってみようかと思ったが、先客が橋の真ん中で撮影大会をしていそうなので、パス。
畑薙第一ダム(はたなぎ) 11:50
さてさて、名古屋を出てから約5時間で、バイクで行ける大井川最深部のダムまでやってきた。下流の井川ダムと同時代に作られた電力ダムで、60年近い歴史を持つ。中部地域なのに、え?関西電力??なんて、流域も多い気がするが、この大井川上流は中部電力が開拓した。地図でみても、このダムはかなり山奥だ、しかも抜け道のないピストン行程。なかなか敷居が高い。
ダム湖の向こうには、南アルプス山脈の南端がすくっと立っている。正面のお山は「茶臼山」2604m、茶臼っていう名のお山は沢山あるが、頂がその名の通りずんぐりした形をしている。夏の白い雲と青空、対比する山の端の緑、お山は良いねえ。
行程
MT-01 OS 50 2/2 に続く
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