福井県 部子山(へこさん)

ヤマハ XT 250 セロー 2010
なんだかこのところ、週末の天気がすぐれないことが多い気がする。それは、なかなかバイクに乗るチャンスがないということだ。お休みのこの日、広い範囲で天気が期待できそうであれば、走りに行くしか無いでしょ。今回はセローを引き出して、お山の中へ。


北陸自動車道路 木之本IC 8:00
目的地は福井県部子山(へこさん)、不思議な空中展望台に会いつつ、部子山に登頂すること。セローの高速走行は辛抱に尽きるが、それでも時間短縮のためにがんばって木之本まで。

R365
木之本から北上するR365は交通量がすくなく、信号も皆無で景色もいい、北に抜けるには大好きなルート。

今でこそ、北陸本線はR8に併走するが、その昔はR365に沿って線路が延びていた。駅ホームとレプリカの駅銘板が路傍にあって、列車が走っていたことを知らせてくれる。セローが駐まっているあたりに線路があったんだろう。

この先の栃ノ木峠が災害で通行止めのため、手前の柳ヶ瀬トンネルを抜けて、敦賀経由で越前入りとした。トンネルは信号による交互通行で、赤信号3~5分、青信号15〜30秒と待ち時間長し。残り待ち時間がバーグラフで示される(^^)。


柳ヶ瀬トンネル 8:15
横に狭くて高い天井、そして待避所を見れば、鉄道トンネルだとわかる。本州の分水嶺を貫く北陸本線のトンネルとして。延長1300m、4年の月日をかけて明治17年に供用される。鉄道聡明期の当時、このトンネル建築は国を挙げての事業。伊藤博文の扁額(へんがく)「萬世永来」が誇らしげだ。


小刀根(こたね)トンネル
柳ヶ瀬トンネルを抜けてほどなく、道路脇に味わいあるトンネルが残されている。日本人で設計し、明治14年に竣工、そして歴史文化遺産で、日本最古のトンネルだ。石組みのポータル、堂々とした左右のピラスター、扁額には「明治14年」と刻まれていた。なんと、今から140年前(°0°)。



集落 板取 9:20
敦賀市街を通過して、R476から再び北陸本線にならんで北上。長い木ノ芽峠トンネルを過ぎると、左手に「板取の宿」と案内見つけて、今日もご挨拶。板取は北国街道の重要な宿場で、関所が置かれたとある。茅葺きの民家が数軒、石畳も再現されていて風情あり。実際に住民の人たちがいるので、迷惑ならないように。

JR今庄駅 9:40
気持ちのいいカーブが続く峠道を降りきると、今庄の町。「今庄そば」が知られていて、小さな町にお蕎麦屋さんが数軒、いずこも美味しい。さすがにこの時間では、お店がひらいていないので、トイレ休憩のみ。いつもキレイなお手洗いをお借りしてありがとう。


R476
不通区間があって通り抜けられない国道は、全国に散見する。このR476も今庄から池田に抜ける大峠が、人しか通れない杣道。このため、今庄と池田の間は、西に大きく迂回しなくてはならない。行き止まりの様子を自分の目で確かめたたいと、探検する事に。

大好きな高倉峠に分岐する集落瀬戸を過ぎれば、この先で国道は行き止まり。でも、看板には「池田方面、大型車通行不可」とあり。これって、バイクなら抜けられるって事??う〜〜ん、面白くなってきたぞ〜。

センターラインが引かれ、国道のおむすび標識をみれば、なるほど国道だ。さて、いつまでこの景色がつづくんだろう。

杣木俣 おとと村 10:00
最後の集落である杣木俣、集落の終点にはイワナ釣りの観光施設があるが、どうやらここで行き止まり。

集落の入り口に戻って、右手の道を進んでみる。国道標識も見当たらないが、信じてすすむ。

あれ〜、やっぱり通行止め?? 幅員もせまくなり、路肩も雑草が生えて国道らしくなくなってくる。


森林基幹道 今庄・池田線
舗装が唐突に切れたら、そのまま砂利道に移行。そっか、ここから林道で抜けられるんだ! 先ほどの通行止め看板が気になるが、ここにバリケードがないって事は、通行できるんだよね。お初の林道、ワクワクして突入。

部分的にコンクリート路面になるが、大半が未舗装で流水による溝ができていて要注意。車高の低いクルマでは無理、セローさんもスタンディングで走行を続ける。こんなとき、ノーマルのハンドル高ではかがみ込んでしまうので、小生は5cmほどライザーでハンドルを上げている。たかだか5cmだけど、随分とスタンディングしやすい。

ふり返るとさきほどの集落がずっと向こうに見える。天気にも恵まれて、林道走行は気持ちいいねえ。鹿の親子と猿の群れに遭遇したが、熊さんは遠慮したい。




風吹峠 10:20
林道にかわってから、4kmほどで峠に到着。風吹とは、なかなか素敵な名前がついている。初めての峠は、達成感があっていいねえ。峠前後はコンクリート路面、のり面もがっちり防護されてちょいと味気ない。峠のお地蔵さんはまだ新しそうで、お供え物なし。ナビの「Geographica」は国土地理院のマップで動くので、山奥の林道ではとてもたよりになる。「林道のその先に」さんが愛用しているのを知って、小生も活用するようになった。

さて、池田町側になり、これぞ林道ってな風景を愛でながら、スタンディングポジションでトコトコ降りてゆく。通行止めはなさそうで、このまま池田町に抜けられそうだ。後学でこの峠を調べると、2019年に県主導で開通したばかりのホヤホヤ林道だったことを知る。R476の不通区間が開通する見込みのないので、この林道でバイパスとしたわけだ。この峠、今庄と池田の最短ルートとして活用できそうだ(オフロードバイクなら問題なし、ロードバイクやスポーツカーはやめた方が無難)。

峠から3kmほど降りてきて、シートに座ってみるとなんだか違和感が。。。そう、スマホがないんだ(°0°)。

立ち姿勢のままで降りてきたので、スマホを峠で見たのが最後。この区間で落としたことは間違いないので、見つかるだろうと戻ってみる。でも、都合2往復、セローの最徐行速度でじっくり探したが発見することが出来なかった。周囲はもちろんの圏外エリア、あきらめて先に進む。落ちたのは、ホルダー微調整するロックが外れてしまったのが原因。このあとで、友人のHくんが小生のMacのパソコンからiPhoneを探してくれたところ、直前に立ち寄った今庄の駅舎前の所在を教えてくれるが、それ以降は分からず。落とした場所が圏外だから分かんないね。しまったことをしたねえ(T_T)。気落ちして先に進む。

池田町 魚見 11:20
峠から降りてきた先は、r203、魚見の集落だった。r203の南条側にある岩谷峠は隘路でせまいくねくねの山越えで、バイクでも気がめげるほど。

まちの駅 こってコテいけだ 11:40
このあたりで唯一の「道の駅」ならぬ「まちの駅」で昼ご飯。スマホをなくして。病院の総務スタッフに連絡取りたいが、公衆電話は付近にはないとのこと。農協や郵便局など、以前は公衆電話をかならず見かけたけどねえ(T_T)。

さて、気をとりなおして今日の目的地、部子山を目指しましょう。まちの駅から、まっすぐお山にむかう。水海(みずうみ)の集落の先が部子山へのとりつき。


部子山 東部農道 12:00
部子山のふもとに到着、案内図の赤い線の東部農道を使って、13km先の頂上近くまで登ってゆく。


ほぼ100%、舗装、コンクリ路面で、雰囲気無いともいうけど、頂上までの距離があり、飛ばすにはこっちのほうが安全だ。

東部農道終点 12:20
随分走ってきたなあと思った頃に、農道終点。バイクを置いて、20分先とかかれた山頂をめざす。

低木の合間をぬって歩道が続き、そのうちにパッと見晴らしの良い、尾根伝いとなる。こりゃ、気分よい小径。

部子山山頂 12:40
部子山(1464m)に登頂。小さな洞と、皇太子誕生記念の碑が立っている。天気は最高、陽射しがきついけど、そよぐ風はひんやりと至極気持ちいい。部子山は継体天皇の妃「目子媛(めこひめ)」を祀ったお山で、「めこだたけ」と呼ばれたが、なまって「へこさん」になったという。目子媛は美濃、越前、飛騨の豪族である尾張氏の娘、時の天皇の后となって大和朝廷を支えた。古代史の妃の名前がお山に残されたとは、興味深い。

登山道をふり返れば、なだらかな稜線がつづく穏やかなお山。遠い向こうに越前市があるはず。紅葉に出会えば、スゴイ景色だろうね。

北を望めば大野の町が見えている。条件が良いと白山もこの方角にみえるだろう。この日は雲が邪魔して、見せてもらえない。1時間にも満たない山行ではあったが、これはこれ、又来てみたい場所が増えた。

部子山神社
バイクまで戻ったら、北側の尾根にある神社にも足を向ける。低木の中をくぐるようにすすんだ先に、鳥居と崩れかけたお社あり。お社の中には、厨子などあったはずだが、いまは姿形無し。

さあ、山頂も制覇したし、まったりと景色を見ながら下山開始。以前、この地点で素晴らしい雲海に出会ったことがあり、神秘的だったなあ。頂上から降りてゆく景観は、東部農道のハイライト部分。

能楽の里牧場 13:00
部子山の中腹、南斜面には牧場があって、すばらしい展望が味わえる。しかし、この時期に牛さんたちが見当たらないってことは、畜産を廃業しているのだろうと推測。牧場の名前は、ふもとの水海には、古くから能楽が伝承されているので、そこから命名されたんだろう。


なぞの空中展望台
石碑を超えて南斜面に出ると、大展望と面白い建物に出会う。広場から空に突き出すように建てられた「展望台?」。この牧場の施設であろうが、ネット上探求しても情報が出てこない、「ナゾの空中展望台」だ。ガッチリ鍵がかかって中には入れないけど、いつか公開する企画など作って欲しいね。

不思議な吸引力を感じる部子山。今日もまた、しっかり魅了されて撤収。時間があれば、巣原峠の偵察もしたかったけど、スマホ紛失事件もあって、先を急いで帰路につく。
部子山の走行を動画に残してみた


足羽川(あすわ)ダム 13:50
部子山からは、一旦大野に出てから、R157で温見峠越えで名古屋に帰る計画。途中の「龍双ヶ滝」に挨拶しようとr34にすすんだら、大規模な工事が始まっていた。なんと、ダムが建設されようとしていた。滝まで行けるがその先は通行止めと看板を見つける。ひとまずダム建設現場まですすんで写真を1枚。交通整理をしている人に大野まで抜けられるか聞いてみても、誰も分からないの返事。ホントに通行止めだったら、回り道で大野にたどり着くのも大変。
さっさとUターンして北陸自動車道でさくっと帰るのがベターと判断。一番近い武生ICをめざして帰路につく。越前市の市街地でやっと公衆電話を見つけ、職場に連絡を入れる。スマホをなくしたことと、夜間の非常連絡は自宅にするようになどを伝える。合わせて、総務のスタッフに、スマホ無くしたらどうしたらいいのか、ドコモに問い合わせをお願いした。

伊吹PA 15:30
セローで武生ICから我慢の高速走行を続ける。スタッフに依頼した結果を聞くために、再度伊吹PAの公衆電話に飛び込むが、中は蜘蛛の巣だらけ、オマケに故障と貼り紙が。。。今のご時世、公衆電話は過去の遺産になりつつあることを実感する。

地元のドコモショップ 16:30
越前からセローさんには高速走行をがんばってもらう。排気系を弄っているので、それなりに回転が伸びて、並みの250ロードバイクとひけを取らない元気さはありがたい。
さて、地元のドコモシップに立ち寄って、スマホ無くしましたと届出。まずは地元の警察署に電話入れて貰い、本人確認の紛失届完了。おつぎは、その届出番号をもとに、ドコモの保証担当に通知して、晴れて新たにスマホが手に入る。小生は保証に入っていたようで、ごく少額で同じiphone11proを手に入れることができた。また、icloudのバックアップのおかげで、容易にアプリの復活やデータを取り戻すことができた。
今日のツーリングも色々あったが、無事に帰宅して美味しいビールにありつけた。なくした自分のスマホにかけたら、風吹峠のお猿さんが電話に出てこないかしらん(^O^)。

追伸
二ヶ月後のスマホの顛末
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