
八甲田山雪中行軍遭難後藤伍長銅像 八甲田山


十和田湖 15:10
東北旅行の2日目、鹿角(かづの)の道の駅「おおゆ」から、R103で十和田湖に向かってきた。寂しい林の中を進んで行くと、唐突に十和田湖が面前に広がり、左手に展望台が出てくる。発荷峠(はっか)だ。
発荷峠(はっか)第一展望休憩所
展望台に登れば、十和田湖が180度の視界でひろがる。陽射しがないのがが残念、きっと、湖面は鮮やかなブルを呈するのだろう。ばあさんは、建物の一階からパンフレットを参考に景色を確認中。
十和田湖 田子屋商店
十和田湖畔で夜呑み用のビール、飲み物を調達。見つけた酒屋さんは、お酒の備えも多いが、なにより、店内は昭和の時代のまま、、、、。

壁に掛かるすすけたポスター いずれも資生堂の化粧品ポスターで、調べれば年代は1975年前後。左は南沙織?!彼女の曲「春の予感」を思い出す。また、右の「ゆれる・まなざし」というキャッチフレーズも浮かんできた。

1964年の東京オリンピックの小ポスターが、普通に飾ってある(°0°)。60年前のポスターだよ(^_^;。かみさんから、「どんなビールにする??」って、聞かれても分からないほど、小生はレトロ満載の店内に釘付けだった。



奥入瀬渓谷 16:00
さぞかし紅葉がいいだろうと期待していた奥入瀬にやってきたが、まだまだシーズンには早かったようだ。きっと10月下旬になれば、色とりどりに染まるよう。それでも、妹夫婦は初めての奥入瀬なので、一眼レフを抱えて散策に。足の悪いばあさんは小生とともにクルマで待機だ。「阿修羅の流れ」など奥入瀬らしい部分の500mほどをゆっくり歩けたようだ。贅沢は言えないが、天候がよかったら、いい絵も撮れるのにねえ、残念。

蔦温泉旅館 16:40
さて、今日の立ち寄りもすべて完了し、お宿に到着。前日よりは早くお宿に着いたので、夕食前にも温泉に浸かれるだろう。蔦温泉も人気のお宿、和洋室を押さえようとすると、1年近く前から予約する必要があった。

しゃくなげ
本館の木造建築のお部屋も古びて味わいあるが、その客室のほとんどは新館の鉄筋作りになっている。和洋室はベッドがふたつに10畳の和室で、4人が過ごすには十分だ。窓からは、旅館全体を俯瞰できる景色。洗面などのアメニティも充実していて、蔦温泉の中でも、ゆったりしたお部屋だろう。

久安の湯(HPより)
本館にある「久安の湯」は、21時で女子に入れ替わるから、夕飯前に入っておかなきゃ。もっとも古くからある湯舟で、昔はこれひとつしかなかったわけで、いわゆる混浴だ。体を洗うカランなどない。奥の床にある90cm四方の湯溜から、桶でくみ取って体を洗う。これを知らないと体を洗うお湯はどこ??ってなるよね。左手に石の浴槽はあるが、これは冷水風呂。蔦温泉は、群馬の法師温泉と同様に、床板の隙間から、ボコボコと泡を出しながら、お湯が湧き出している。湯の流れ込む音がしないので、浴室はシーンとした静寂が流れている。あ〜、良き風呂かな。


しっかり温まって、夕食。二日続けてご馳走、乾杯のビールもメチャ旨い。酒飲みの両親から出てきた娘たちが飲めないわけがない。ビールが苦いと敬遠していた次女も、風呂上がりのビールをチョイスするようになった。どうだ、旨いだろう(^^)。

いろいろなお料理が出てきたが、小生に響いたのは、「もずく」だった(^^)。これまでになく、シャキシャキ感のあるもずくが妙に美味しかった。聞けば、近海のものはこれが普通とのこと。帰りに青森市内で探してお土産にした。お料理のメインはお肉、地元の牛さんのようで、結構なボリュームで提供していた。90才のばあさん、大の肉好き。。。もちろん自分の分は完食です(^_^;。

泉響の湯(HPより 男子風呂)
自炊部の大きな浴室を改装し、男女別に分けたのが泉響の湯。ここも男子は、写真右手前の木枠の中の湯をすくって、体を洗う。対して、女子の浴室には一般的なシャワー付きのカランが用意されてて、女子向けの配慮がなされている。

貸し切り湯(HPより)
「久安の湯」のとなりに貸し切り湯があって、我が家の女子チームが楽しんできた。貸し切りと言っても、5.6人は優にノンビリできる広さがあり、ここでゆっくりと髪を洗ったりしてきたよう。やはり湯舟の底からぷくぷくとお湯が出ている。どこから引いてくるお湯ではないので、湯温の調節は蛇口からの冷たいお水だけ?? お湯の温度管理が難しそう。

湯上がりをぶらぶら、歩いて見る。味わいある木造建築の玄関でかみさんと写真に収まる。日頃の旅では、なかなか自身の画像を残せないが、今回は妹夫婦と来ているために、小生たちの写真も撮ってもらえてラッキーだった。結婚して30年以上が過ぎてしまったが、ふり返っても、あっという間だ。


大町桂月(おおまちけいげつ)
宿の本館には、桂月資料館と称した展示室があって、にわか勉強をしてみる。桂月は明治から大正に活躍した随筆家、歌人で、全国を旅した紀行文が人気を博した。各地を旅した中でも、十和田湖や奥入瀬を大いに気に入り、国立公園の認可に尽力したり、常宿の蔦温泉旅館を愛でた。雪に閉ざされるこの旅館で筆を執りながらの越冬など、心から蔦温泉に傾倒し、ついには本籍地をこの地に移してしまう。それが、虫の知らせであったかどうか、酒豪であった桂月は2年後に吐血をおこし、翌日にこの宿で息を引き取った。説明文では、死因は胃潰瘍となっていたが、アルコール性肝硬変があり、それによる食道静脈瘤破裂ではなかろうかと、小生は推測する。今なら救命できたかも。

早朝の番台
さて、昨夜はぐっすりと床につき、翌朝は毎度のように小生がいの一番で目が覚める。誰も起きようとしないので、散策に出てみた。ひとけのない玄関は、昭和の旅館の趣たっぷり。ひろいタタキ、横の靴箱。上がり端の先には、二階への大きな階段、右手には番台があって、主が佇む場所
玄関
日の出は迎えたが、山に隠れて蔦温泉はまだ日陰。旅館は明治30年頃より営業が始まり、明治41年に桂月が初めての宿泊。これを雑誌「太陽」に寄稿したことで、蔦温泉旅館は一躍有名になる。
いにしえの小径
国道からまっすぐに小径が玄関まで続いている。きっと、昔からの宿に続く道だったんだろう。野鳥が賑やかに啼いている中、ひとりぼっちで歩き出す。

国道も越えて、小径は続く。その先に、墓石がみえる高台につづく階段が現れる。早朝の誰もいない林、ひとりで来たことを後悔しはじめたが、ここまで来たら見てくるしかない。
大町桂月の墓
登ってみれば、大木の元に墓石が並んでいる。正面には「大町桂月のお墓」があった。彼はこの地に埋葬され、墓前には「極楽へ越(こ)ゆる峠の一休(ひとやす)み 蔦の出湯(いでゆ)に身をば清めて」と辞世の句が刻まれていた。蔦温泉を愛して、終の地とした桂月はここに眠れたことにきっと満足しているだろう。

アントニオ猪木の墓
桂月のお隣には、蔦温泉旅館を切り盛りしてきた小笠原家のお墓が並ぶ。そして、一番奥に「道 アントニオ猪木」とかかれた真新しいお墓を見つける。これも後学で知るのだが、生前からアントニオ猪木は蔦温泉旅館を贔屓にしていて、数年前に自らこの地にお墓を建立した。墓標には、先だった奥さんのお名前が記されている。小生たちが訪れたちょうど1週間前の10月1日にアントニオ猪木は死去しており、お墓には生花が供えられていた。やがて、奥さんの横に自身の名前も彫られるのだろう。。

アントニオ猪木の書き置き
病で体力を落としている中、アントニオは、自筆書き置きを残している。蔦温泉と桂月のつなかがりに、アントニオ猪木は自身も重ねたのではないか、自身が安らげる場所をみつけたのだ。


ばあさんは、父との二人旅でこの蔦温泉にきていて、ずいぶんとその時のことを、懐かしく語っていた。この旅で、もう一度、泊まってみたいといっていた願いを叶えることができた。散策を終えて部屋に戻ってもまだ皆はお布団の中。さあさあ、朝風呂にいかないと朝ご飯に間に合わないよ。

3日目、出発 8:40
昨日の曇り空が、一転して真っ青な秋晴れに。朝日がまぶしくて、ついつい目を細めてしまう。写真も陽射しが強く、真っ白けの出来上がり(^^)。さあ、走り出しましょう。

八甲田ロープウエー山麓駅
最終日、お宿を出て真っ先に向かったのが、八甲田山。ロープウエーで山頂駅周辺の紅葉を見てこようとしたが、すでに乗り場には長蛇の列。靜かな山奥にどれだけ人が集まっているの??(°0°)。チケット売り場の列に並んではみるが、実際に乗れるのは2時間後と分かり、登ることを断念する、きっと帰りのロープウエー待ちも必須だろう。妹夫婦には初めての八甲田山であったので、惜しいねえ。

雪中行軍遭難記念像 10:00
新田次郎の「八甲田山死の彷徨」や高倉健主演の「八甲田」などで知られた雪中遭難、その現場の裏八甲田の丘にある記念像を訪れる。雪の中で意識のない仮死状態の立った姿勢で救い出された後藤房之助伍長の銅像は、とても凜々しい。背景に雄大な八甲田連峰を、手前には青い陸奥湾を見下ろす。登れなかった八甲田山をこの地からじっくり望む。


八甲田山雪中行軍遭難資料館 10:40
妹は歴史好き、小生が遭難の話をかいつまんで聞かせたところ、興味シンシンとなる。それではと、資料館に足を延ばす。明治35年1月、青森歩兵第5連隊210名が日露の開戦に備えて冬の八甲田山雪中行軍に出発したが遭難。わずか11名を残して全員凍死するという遭難史上に残る悲劇だ。資料館は連隊の敷地跡にあり、亡くなった兵隊さんたちのお墓もならぶ。時間を伝えないと、ちっとも展示から離れない妹夫婦を急かして次に向かう。


浅虫温泉 公衆浴場 松の湯 12:00
八甲田山で費やす時間がぽっかり空いたので、浅虫温泉まで足を延ばしてお湯を楽しむ。浅虫温泉は通過するだけで、これまでお湯を味わうことがなかったので、ラッキー。お湯は無色透明、掛け流しの贅沢な銭湯だった。公衆浴場価格の350円は大バーゲン、ちなみに名古屋の公衆浴場は460円だ。


三内丸山遺跡 14:10
青森の観光地ベスト5を挙げると、きっと入るであろう三内丸山遺跡にも行ってみた。たしか、30年ほど前だったか、青森市の学会参加で訪れた事を思い出した。1992年の野球場の建設計画中に、大規模な集落であることが分かり発掘が本格化した。きっと、その頃に来たんだろう。このような巨大な櫓など、その当時、実用価値はあったんだろうか。古代人がそれほどまでに力を注いで、かような建築物を作った理由が知ってみたいモノ。ばあさんも2回目の訪問らしいが、今回は車椅子で皆と同じように見学することができた。「これは、楽だわ」との感想だった(^^)。

青森ベイブリッジ 15:40
さあ、東北の旅もラストスパート。青森市内のでっかい三角形の建物、アスパルにやってきた。この物産館でお土産の調達、職場への「南部せんべい」と名産のリンゴを手に入れる。いずれも宅急便でまとめて送ってもらうことに。クロネコヤマトの受付は、同じようなお客でごった返し、発送予定の荷物が山積みにされていた(°0°)。



ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森はねぶた、弘前はねぷた。ワ・ラッセも一度は見ておきたいところ。照明を落とした館内で、鮮やかな色彩の立体的な造形は華麗の一言。ねぶたの製作は、名人たちの手によるモノであるが、その内側を覗くとこれまた(°0°)。現場合わせ?、計算済み??骨格を形成する木棒が複雑に絡みあい、その外側を太い針金で全体の形状を表現。そして、和紙を丁寧に貼り合わせて素地が作られる。これはもう、完全に芸術作品。

津軽 じょっぱり漁屋酒場
市内の目抜き通り、本町の交差点近くに、お気に入りの居酒屋があり。なにが良いって、毎日「津軽三味線」の生演奏が楽しめるのだ。青森に来ても、なかなかライブで聞ける場所は限られている。お酒と地元の料理、一緒に津軽三味線を生で聞く、これは良い思い出。今宵ものれんをくぐって一杯やりたいところだが、そろそろ空港へ向かわなくては。。青森市内の宿を取って、夕飯はここで過ごすなんてのがいいね。

青森空港 17:50
余裕をもって、青森空港に到着。3日間で600kmを超える距離をアルファードと過ごした。多分、2.4Lのエンジンだと思うが、フル乗車でもまずまずのパワーがあって、過不足なし。8万キロほどの走行距離を示していたが、足回りもしっかり。初代エスティマと随分と長く過ごした我が家には、このようなクルマがやっぱりあるといいね〜。これからは、「孫」を乗せる場面もあるだろうから(^_^;。


19:20青森空港発 FDA368
帰りの飛行機は、11号機のグリーン色。松本空港に就航記念、そして観光大使として「アルプちゃん」と命名されている。4号機が初代でやはり同じグリーンの機体。FDAは機体ごとに色が違うが、グリーンだけ2機存在する。

名古屋空港 20:55
機内では、200km?ノット?の強い向かい風(偏西風?)の中を飛行中と機長のアナウンスあり。旅客機の対地速度は巡航で900km/hくらいだから、200km/hの向かい風って、すごいね。少なくと200km/h以上で走らないと、前に進まない(^^)。そんなんでも、ほぼ定刻通りに名古屋に戻る。奇しくも名古屋を出たときも帰るときも、雨の中の移動で再び、地上業務員の人たちにばあさんは助けて貰う。この時、応対してくれたスタッフは、往路と同じ人。「無事帰られましたね、旅行はいかがでしたか?」などどお声をかけて貰い、ばあさんはますます感謝感激。かような人との出会い、うれしいねえ。

名古屋空港出発 21:15
さて、妹たちのエスティマに乗せて貰って、我が家へ向かいましょう。東北が初めての妹夫婦は随分と気に入ってくれたし、主賓のばあさんも喜んでくれた。小生たちも、念願の黒湯温泉で宿泊できたし、蔦温泉も再訪できた。「これが最後」なんて、寂しいことを言わず、ばあさん、また行くよ。

秋田犬 マサル
次女と選んだ秋田犬、餌も散歩も不要なので、アリガタイ。玄関で鎮座して貰うことになった。なんで「マサル」なのか?、フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワさんに贈られた秋田犬の名前だそうな。もう、4年前のこと。当時は、今のウクライナ紛争など思いも寄らなかったはず。
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