洛北 蓮華寺書院

名古屋高速 四谷IC 6:30
京都の雲龍図を9月に巡ってきて、特別拝観でしか見られない雲龍図があることを知る。情報を集めて、「秋の特別拝観」でそれらを見てこようと、2回目の雲龍図を訪ねる旅に出てみた。いくつか回るので、名古屋を6時半に出発。

御在所岳
このところ、秋らしい晴天が続いている。今日も鈴鹿山脈の御在所岳は、真っ青な空を背景に、凜々しくすくっと立っている。空気が済んでいるのか、頂上やロープウエーの様子がよく分かる。今日は、特別拝観の天龍寺・相国寺をメインに、蓮華寺・南禅寺とまだ見ぬ雲龍図を求めて回る予定。日没後には、Canonと建仁寺のコラボしたイベント参加が予約してあるので、これも見てこよう。盛りだくさんだよ〜〜。

天龍寺 9:00
拝観する予定のお寺を時計回りで移動、新名神、京滋バイパス、京都縦貫自動車道とつないで、洛西、嵐山の天龍寺にやってきた。朝の通勤時間帯であることを考えれば、名古屋から天龍寺まで2時間半は致し方ない。

天龍寺の駐車場は境内の中。嵐山を背景に、愛車をパチリ。この時の名古屋〜京都区間の燃費は8.5km/L。。。まあ、そんなモノだろう。

天龍寺 庫裏
京都の社寺の中でも、知名度がかなり高いであろう天龍寺。雲龍図があるのだから、禅宗、臨済宗のお寺さん。室町時代、後醍醐天皇が好んだ離宮がここにあり、その弔いの為に足利尊氏が開基した。以来、京都五山(京都禅宗寺のベスト5)の1つとして、栄えてきたが、度重なる大火で現在残されている建物は明治時代の建立。

法堂(はっとう)
さて、今日最初の雲龍図を拝見しようと受付に向かうが。。。。

9/10から12/4の特別公開と聞きつけてやってきたが、まあ、なんと10/28〜10/30は参拝できずと「小さく」書かれている(T_T)。今日は10/28、、、あちゃ〜〜。

がっかりではあるが、お庭でも見てこようと、本堂・庭園参拝券を購入する。なるほど、大方丈から法堂に向けて、板間がこしらえつつあった。祭事でお坊さんたちが通るんだろうね。


曹源池庭園
大方丈には嵐山を背景に、国内でも屈指の庭園が広がる。天龍寺の開山である夢窓疎石(むそうむせき)は、庭園も自身で作り出した。広大な池の向こうには、石組みの滝、手前には優雅な出島と変化に富んだうつくしいお庭。お庭のうんちくには全く疎い小生にも、その優美で迫力ある姿は心に響く。世界歴史遺産に指定された、庭園の国宝といってよいだろう。あと、1,2週もすれば、紅葉もすすみ、鮮やかな色に彩られるにちがいない。

相国寺(しょうこくじ) 10:15
雲龍図には会えなかったが、庭園に満足して天龍寺を後に、お次の相国寺にやってきた。京都御所の北隣、おおきな境内は、その昔、もっともっとデカかったよう。相国寺の正門は、同志社大学のキャンパスに囲まれているが、キャンパスはもとは相国寺の境内だった。明治になってからの「廃仏毀釈」により、境内もずっかり小さくなったのだ。

相国寺 庫裏
相国寺も臨済宗で、禅宗京都五山のひとつ。パトロンの足利義満が、周囲のお寺を合体して開山とした。御所の北に接し、最盛期は数多くの柱頭寺院を抱えた大寺院だった。京都五山に名を載せるべく、ご都合で南禅寺を別格に上げて、相国寺を1位に掲げたのは、義満の力であったとされる。義満が死去後は、やんぬるかな、一位を天龍寺に明け渡し二位に改められた。

方丈
日頃は拝観できない相国寺の雲龍図、今日はちゃんと開催中。天龍寺でがっかりした分、期待が高まる。会場整理のスタッフさんに無理言って1枚写真を撮ってもらう。このところ、山行の服装で出かけることが多い。山歩きの格好って、当然のように、動きやすい。

方丈
方丈の前庭は、砂紋のうつくしいシンプルな石庭。南側にこのような真っ白な砂を配置するのは、その反射で屋内を明るくするためとも言われる。

白象図
方丈の廊下の先に、江戸時代に描かれた白象の図。詳細に観察して書かれたと思われる象の図は、はっきりした線図で構成され、表情も愛おしい。こんな風雪に晒される場所にあっても、絵画の管理として大丈夫なんだろうか。レプリカかもしれない。

法堂
さて方丈の見学も終え、いよいよ法堂へ。この法堂は豊臣の時代に建立され、京都に現存する法堂の中では最古とされる。屋内は当然のように撮影禁止、心して目に焼き付けよう。相国寺の雲龍図は、狩野光信(かのうみつのぶ)の作品で、江戸時代に妙心寺や泉涌寺の昇龍図を残した狩野探幽の叔父にあたる。

幡龍図(ばんりゅうず)パンフより
堂内に入ると、妙心寺法堂を思い起こす、堂内の作り。係の人に案内を受けて、反時計回りに回って鑑賞するのも同じ。堂内をぐるりと回るも、どこでも睨まれているような錯覚を受ける。天井板に直接描かれた龍は、妙心寺に比して、うろこなど表現が細かく、色彩も鮮やか。妙心寺と劣らず、印象深い昇龍図であった。係の人に促されるままに、祭壇の近くまですすみ、床の足形の場所に立つ。そう、この龍は「鳴き龍」として知られている。心して、目一杯手を叩いてみる。あれ? 分かんない(T_T)。もう一度、大きく叩いてみるが、やっぱりなにもおこらない。3回目、今度は高い音が出るように叩いてみた。「びい〜〜ん」と反響音が帰ってきた。そっか、これこれ。4度目はさらに意識して、高めの柏手をして、「鳴き龍」を味わった。説明では。天井がわずかにレンズ状に設えてあって、音が反響しやすいようになっているらしい。そう、お坊さんたちの読経がよりよく聞こえるための工夫なんだ。

法堂の外では、なにやら面白いクイズ。法堂の鬼瓦に☆が刻まれているのを見つけたら粗品がいただけるとある。もちろん、探しました、そして見つけました。粗品はしおりのセット、なかなかよろしい(^^)。鬼門の方角から建物を守る願いが込められていると聞いた。

鞍馬口 みや古食堂 11:20
念願の相国寺の雲龍図にも会えて、さて、お昼をどこにしようか。味わいありそうな食堂に突入。大学の近くにあって、昭和の香り漂う大衆食堂。



肉鍋ライス
ホコリを被ったショーケースのサンプルを見て、迷わず決めたのが「肉鍋ライス 750円」、使い込まれたアルマイトのおなべ、鍋敷きも置かずにどーんと供された。フタを開ければ、想像通りの景色、ごはんがお代わりしたくなるくらい小生のツボにはまった料理だった。マジで、ごちそうさまでした。お汁もほとんど飲んじゃった。この近くにきたら、また食べよう。メニューの「しっぽく」、「のっぺい」、「けいらん」、、、どんな うどんだろう。気になるなあ(^^)。

八瀬 蓮華寺 12:15
3番目にやってきたのは、京都市内から大原に向かうR367、叡山ケーブルの駅に近い八瀬の蓮華寺。こちらの雲龍図は通年拝観ができる。

山門から方丈に至る境内は、朱に染まりはじめたモミジとビロードのような緑の苔とのコントラストがうつくしい。蓮華寺は天台宗のお寺ではあるが、その建築は禅宗の僧侶が関わったため、禅寺の形式に沿った作りになった。なので、天台宗でありながら、禅宗様式の雲龍図が描かれたわけだ。


書院 本堂(右手奥)
江戸時代初期に建立された蓮華寺は、その当時の山門が残っている。書院から望む庭園は、湧き出る清水の池となり、大きくはないが、とても細やかで奥行きを感じさせる。こちらも紅葉の素晴らしいお庭だそうだが、生憎まだ早い。それでも、乾いた風がそよぐ書院の畳の上でぼんやりとお庭を愛でるのも悪くない。天龍寺のお庭も良いが、今日の小生は蓮華寺のお庭に軍配を上げたい。夏の午後、美味しいビール飲んで、ここでお昼寝でもしたら最高だろうね。書院からの撮影は許されるが、庭に降りてから本堂を含め、建物外では撮影禁止。

雲龍図(Kyotaroブログさんより)
本堂はスリッパに履き替えて庭を回って拝観する。釈迦如来が収められている厨子がご本尊。そして見上げれば、ありました、雲龍図。開設当時は、狩野探幽の龍が描かれたが、明治に焼失して昭和53年に仏師の西村公朝が再現した。絵のサイズはやや小ぶり、白黒の濃淡で描かれている。近年の作品のためか、妙心寺や相国寺の昇龍図の龍とは一線を分かつ印象をもつ。背骨や雲の描き方、細部の筆遣い、とりわけ龍の眼などの描写は、生憎、古代の雲龍図に及ぶものではないが、愛嬌のある表情だ。西村公朝は仏像修復師から仏の道に入り、37才で得度し天台宗の僧侶となった。この雲龍図は63才の頃の作品で、88才で世を去った。

銀閣 慈照寺 13:15
洛北の蓮華寺から、お次の南禅寺まで洛東を南に進むが、中途で銀閣寺の看板を見つけ、予定外の参拝へ。本日、4つ目のお寺さん。参道は修学旅行や海外からの観光客でかなりの賑わい。マスク姿をのぞけば、元の景色に戻ってきたようだ。

向月台(こうげつだい) 銀沙灘(ぎんしゃだん)
銀閣寺と言えば、この眺め。富士山のような向月台、海の波を思い浮かぶ銀沙灘、近代になってからの造詣と言われるが、粋な意匠だと思う。午後になると、このアングルは逆光になってしまう。銀閣を訪れるなら、午前中だね。

回遊形式でお庭を見て回るのが銀閣の楽しみ方。裏のお山を少し上がり京都の市街を見下ろす。正面の小山は吉田山で、その向こうに御所や先ほどの相国寺があるはず。一般に銀閣寺と言うが、正式には、「東山慈照寺」で、相国寺の山外寺院のひとつ。有名な金閣寺も正式名は「鹿苑寺」で、これも相国寺の山外寺院だ。相国寺の境内にある柱頭寺院は、山内寺院と呼び、離れた場所にある系列寺院を山外という。足利家の強大な後押しを受けて、当時の相国寺は相当な権力を持っていたことが分かる。
観音殿 銀閣
銀閣寺と呼ばれるほど、有名になっている観音殿。室町時代の建物がそのまま残り、貴重な国宝だ。以前、NHKの特集で、この2階から愛でる「月」を話題にしていたことを思い出す。中秋の名月が東の山から昇って、庭園を照らし出すと、池の水面に映る「月」が2階の部屋から計算された姿で鑑賞できる「からくり」があったはず。あ〜、詳細を思い出せない。かなり面白いお話だった。
銀閣寺門前 雑貨 Qu-an
銀閣の参拝を終えて、参道の苔玉や野草を扱って居る雑貨屋さんを覗いてみた。京都らしく、様々な苔をモチーフにした鉢植えが一杯。クルマで来たこともあって、気に入った鉢を分けて貰った。この後は、南禅寺、夜間のイベントが開催される建仁寺へと向かった。

サツキと苔
鉢を持ち帰り、職場の窓際に置いてみた。半日陰、乾燥させないようになど注意点を聞いてきたので、大事に育ててみよう。グーグルカメラによれば、植わっているのは「サツキ」、苔は「ハイゴケ?、シノブゴケ?、ムチゴケ?」。サツキとツツジは違うモノだと思っていたが、4月から5月中旬に開花するものを「ツツジ」、5月下旬から6月上旬に開花するものを「サツキ」と言うそうだ。知らんかったなあ。
メルセデス-AMG GT 20 2/2 京都 雲龍図巡り 南禅寺 建仁寺ヨルZEN 蹴上インクラインに続く
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