
そのためか、プラモのランナーが異様に太く、ツメ部分もかなり太い。ランナーから切り離すのに、家にある爪切りを使っていたから、親は怒ったねえ(^^)。

今回製作したのは、モーターライズ版で当時のラインナップのもっとも高価な物。ゴム動力バージョンしか変えなかった小生には、夢のようなキットだった。


搭載されるのは、日本が誇るマブチモーターで、当時は別売り。再販モノのこのキットは付属していたが、この状態で電池につないでも回らなかった。断線でもしてるんかな、悲しいけど仕方ない。

電気仕掛けの模型を水中で動かすっていう、無理難題。もっとも気になるのが可動部の防水。プロペラシャフトのスリープにピンバイスで穴を空けて、付属のグリスを入れるのだけど、そんな作業、子供たちにはむりだよ(^_^;。もう、設計の時点で、大丈夫??って、感じだよね。でも、当時は動いてナンボのプラモデルの世界だったから、とにかくモーターやゼンマイが活躍しないといけないのだ。その後に、銭湯で「模型持ち込み禁止」のお札が立ったそうだが、このグリスが原因であったよう。溶け出したグリスがお湯を汚してしまったらしい(^_^; 。

船体は、上下で構成され、真ん中の電池室、デッキ部は設計上の気密室となって浮力を稼いでいる。でも、そのシーリングは、接着剤だけなので、合わせが悪い部分でいとも簡単に水が染みこんでくる。特にタスクフォース版は金型がアバウトなので、絶望的。動力のオンオフは、デッキ部のハッチをひねる仕組みだけど、その部分のシーリングも隙間に穴を空けてグリスを注入するだけなので、ほとんど意味をなさないだろう。しかも、一旦水が入ってしまうと、ドレーンがないので、いつまでもチャプチャプいっていた。

デッキ部の後部にはミサイルが収納され、サイドのカプセル内には、ジュニア潜航艇が搭載される。このようなギミックは、ガキたちをしびれさせたねえ。カプセル部分は、どうみたって設計通り収まるとは思えないので、さっさと閉じた状態に固定。隙間をパテで埋めて溝掘りを追加した。
自動浮沈装置
セイルとリアの昇降舵が針金でリンクしていて、微妙な下げ角のおかげで、浮上、潜行を繰り返す構造になっている。Webで探すと、この707の自動浮沈装置について考察した方に遭遇。いやいや、探究心がすばらしい!!


大雑把な作りなので、手を入れるところあまりなく、上下を塗り分けてサクサク仕上げる。サブマリン707は、多くのバリエーションがあるけど、今回はDVD化したサブマリン707Rの塗り分けを採用。テールフィンがすべて艦艇色だ。


オリジナルの「イマイ」製は、大人気であったが、倒産により金型が譲渡されて、「バンダイ」製の707が販売された。それも廃盤となっていたが、1990年頃にタスクフォースが製品化した。現在ではヤフオクなどでも、タスクフォース版がみつかる程度で、「バンダイ」や「イマイ」製のキットはレアアイテムだ。とにかくも、長年の夢を果たして707が完成した。組み立て図通りにはいかないので、当時の小生では完成しなかっただろう。もしも出来たとしても、近所の池で帰ってこなかったという悲しい結末を迎えたはずだ。自動浮沈装置は、上手く機能せず、「自動沈没装置」になってしまうのだ(°0°)。
ジュニア潜航艇
カプセル内に収容されるジュニアたちは、劇画の活躍シーンよろしく、707に寄り添って配置してみた。転写デカールは耐水性の特殊なモノで、張ったら剥がせない、一発勝負の代物だった。すでに20年以上経過してしまったデカールだったので、添付のノリが劣化して貼り合わせに苦労した。
対艦ミサイル ライナー
海中でも発射できた強力なミサイル。ハッチの支柱が折れてしまい、片側しか開かない(^_^;。
対艦対空ミサイル ホーク
リアのデッキにミサイルを収納。戦後のアメリカで巡航ミサイルを初めて搭載した「グレイバック級」(1960年就役)をヒントに設定された武器ではないかな。このようなからくりが、子供たちには受けるのだ。

サブマリン707で唯一映像化された「サブマリン707R」を背景に写真に収める。映画の世界でも、小生は潜水艦ものが大好きだ。古典的な「Das Boot」に始まり、「オクトーバーを追え」、「敵対水域」などなど、LDやDVDコレクション多し。

タスクフォース 707ジュニア 2号艇

707ジュニアもストックにあったので、これも合わせて製作してみる。搭載用のちっちゃなジュニアを塗るのに、オレンジを使うから一緒に作っちゃえば楽ちんでしょ。キットの組み立て図は箱の裏というお手軽なモノ。

部品数も少なく、サクサク組み立てちゃいましょう。小生が当時買ったのはこのジュニアだと思う。ゴム動力のトルクにより、船体をひねりながら、水中(お風呂の中)を快走した。

先端のスクリューにゴム巻きのクランクがあり、リアもゴム固定のスリットが入っている。昔のようにお風呂で遊ぶか、悩んだけど、先端の針金クランプが見苦しいから、ディスプレーとして製作。よって、不要なスリットなどはパテで埋めてスムーズに。


ブリリアント オレンジ
プラサフでさっと一拭き。合わせ目だけ削って整形。オリジナルの色合いは、黄色でもない、オレンジでもない、その中間色。丁度、タミヤカラーのスプレーのブリリラントオレンジがいい感じ。

唯一、塗り分けが必要だった搭乗員。ビデオ版で服装の色を参考にした。


設定では、キャノピーは左右上下の視界を確保するための凸型をしている。キットでもその形状は良い味出ているけど、あまりに分厚すぎる。そっか、深海の水圧に耐えるのには、これくらい必要なのね(^_^;。


オリジナルの「イマイ」では、下部に金属製のバラストフィンがついていて走行性能重視のデザインであったが、復活版では船体内のオモリになったのでスッキリした外観となった。いやいや、なかなかカッコイイではありませんか。このデザインは、第二次世界大戦で活躍した「P51マスタング」からヒントを得たらしい。なるほど、ノーズ周り、下部のインテークなど、マスタングの雰囲気が分かるね。
ラポート サブマリン707完全復刻版
50年前の単行本を集めるにには無理があり、復刻版を知ったので手元に寄せてみた。分厚い装丁は読み応えたっぷり。ストーリーはうろ覚えなので、こんなんだったかな、くらいの感想。週刊サンデーの連載は、制作側の都合で尻切れトンボで終わっている。なので、全6巻のストーリーも継ぎ接ぎなので、分かりにくい(^^)。


復刻版の後半には、プラモについて解説も記述されている。これは特に参考になる資料だった。707号のモデルには、A級50円(小型ゴム動力)、B級100円(中型ゴム動力)、C級350円(大型電動)の3タイプ発売されていた。子供たちの小遣いで買えるのはせいぜいA級であって、C級など見たことも触ったこともない子供が大半だろう。昔のプラモの箱絵はいかしていた。イマイの箱絵も迫力ある手書きのモノで、タミヤのタンクの作品もよかったねえ。

707ジュニアも同様に3タイプあって、今回製作したのは、当時のB級をベースにしたゴム動力版と思われる。1990年頃に製作販売したタスクフォースもその後無くなってしまい、今ではすべて絶版になってしまっている。


C級ジュニアは、豆球が点灯し、プロペラも減速装置付き、浮沈装置も電動で稼動するというこりに凝ったキットだった。だから、350円の707よりさらに高価な450円だった。プラモ好きな小生も、このジュニアC級は存在すら知らなかった。この豪華なキットを手にすることが出来た幸運な子供のほろ苦い思い出が下記の記事。苦労して作られた707の多くが、近所の池で2度と水面に現れなかったのだ。
下記の記事を参考にさせて頂いた。皆さん、子供の頃の思い出を大切にしているなあ。
