
新しいキットに手を出す前に、机の上を簡単に整頓。所定の場所にプラモの箱を開けて、さあ作り始めよう。こんな刹那も大好き。

F1エンジンだと、フォードV8ばかり作ることになるが、今回はシボレーの大排気量V8エンジン。3Lのフォードに比べれば、5.9Lのエンジンはひとまわり以上でかい。

さすがにタミヤだけあって、パーツ数はすくないけど、それっぽい雰囲気を作り出す。エンジンのベルトは塗装で表現することが多いけど、こやつは付属のゴムバンドをかける仕組み。たくさんクルマの模型を作ってきたが、このやり方は初めてだ。リアルな出来上がりになるけど、ゴムの劣化は避けられないだろうから、他のプラモで見かけない。

アメ車っぽく、わざとキャブレターの本体を赤くしてみる。ウェバー、カッコいいねえ。味気ないインジェクションより、でっかいキャブレターは力強い。

フラットなシャーシーは、ロードレーシングカーらしいパーツ。指示通り、アルミとグレーで塗り分ける。キットが大きいので、マスキングも大変。

手間のかかるマスキングだけど、塗り上がれば面倒も報われる。さて、ベースが塗り上がったので、既に塗装の済んだパーツを組み付けてゆく。

パイプフレームなどの華奢な部分は、クランプかけてしっかり圧着してひと晩辛抱。翌朝外せば、ガッチリくっついている。場所や部材、面積などに応じて、プラモ用セメダイン、その染みこませタイプ、クリアボンド、瞬間接着税、クリアパーツ用接着剤など使い分ける。こんな場所なら、セメダインでいいでしょう。

ドライバーがいないと車内が寂しいので、手持ちのF1ドライバーに乗ってもらいましょう。着座姿勢が全然違うので、胴体を真っ二つ。

乗せるシートに合わせてガリガリ、ゴシゴシ。こんなとき、ハンドルと手の位置、また天井高とヘルメットのクリアランスなど、いろいろ考えないと後で後悔する。

伸ばした腕ではポジションおかしいので、肘の部分でぶった切り。調整してくっつけるときは、強度を出すために針金を心材にした。

ドライバーのマークダナヒューの写真を探しても、わずかなモノしかみつからない。クリーム色のレーシングつなぎに黒の手袋とブーツ。メットはシルバーでストライブがあったり、なかったり。まあ、こんな感じ、でサクサク塗ってゆく。

ブラックのストライブを3本もいれて豪華に(^^)。この上からメタリックシルバーを塗装してマスキングを外せば出来上がり。

ボディをランナーから切り外し、パーテーションラインや歪みなどをチェック。大きなパーツなので、合わせ目が上手く合うのか、ほぞがきっちり入るのか、などを確認。さすがタミヤ製、目立つ歪みはなさそうだ。

ボディ表裏にプラサフをスプレーして、歪みやへこみの最終チェック。このあたりの緻密さが小生は足りないところ。上手なモデラーは、もっとこだわりを持って作り込んでいる。

ボディ裏面は、グレーかシルバーの指示があり、小生はボディの表にかからないように注意しながら、ライトグレーを吹き付ける。

いよいよ、表側のボディを塗る準備。裏側全体にマスキング、これもなかなか手間がかかる。

キットのT70は1967年のニュルブルクリンク1000kmレース車両のデカールが同封されている。アローが描かれたボディは、前に作ったポルシェ910と同じサーティーズなので、ちょっと違ったカラーリングのT70を探す。すると、デイトナ24時間で優勝したバージョンのデカールを海外のサイトで発見。ちょっとかわってるし、これを再現させましょう。と、決まれば、ボディ表面の塗装に移る。ホコリを払って、「レーシングブルー」のタミヤスプレーで3度塗り。デイトナ優勝車は、ロイヤルブルーとあるが、近似色でタミヤスプレーの「レーシングブルー」で代用する。

実車はフェンダー上にスリットが追加されているので、その部分を塗装で表現。マスキングしてフラットブラックでそれっぽく整える。

タミヤコンパウンドの仕上げ用を用いて、シコシコ塗装面を磨き出す。厚塗りしてしまったところなど、できるだけ修正する。

デイトナ優勝の「スノコ」バージョンのステッカーは、随分昔に、海外サイトから取り寄せてあった。どこのメーカーの製品なのか、すっかり忘れている。


細いストライブが多いので、気を遣いながらのステッカー貼り。デカールは厚めのフィルムで、発色もなかなかよくって、カチッと仕上がってきた。ゼッケンもいい感じ(^O^)。「SUNOCOスノコ」は、アメリカの石油掘削から始まった100年以上続くオイルメーカーで、あまり目立たないが、日本サン石油という子会社が日本でも工業オイル、エンジンオイルを扱っている。

さて、スライドマークもすべて貼り終え、ひと晩完成させたら、最後の塗装のクリアーを慎重にのせていく。薄く1回目の塗装では、いい感じであったが、2度目のクリアをかけた頃から、大っきなゼッケンが「しわしわ」に変性してきた。。。。。あ〜〜〜、やっちまった(>_<)。

以前に、レベルの古い古いコブラのデカールにクリアを乗せたら「しょぼしょぼ」にしてしまった失敗あり。今回で2度目だ。タミヤなどの国産メーカーやカルトグラフなどでは、上からラッカー系や水性のクリアをかけても変性したことはなかったが、古いレベルのデカールは要注意なのかもしれない。失敗したコブラが水性クリアを使っていたので、今回はわざとラッカー系を使ってみたが。。。。注意して工作を続けてきただけに、最終の仕上げで失敗すると、気落ちしてしまうね。これを修正するのはほぼ不可能、また新たにデカールを探すことも大変なので、もう、このまま進めよう(>_<)。

外装がすべて塗り上がったので、各パーツを組み付けてゆく。それにしても、デカールの失敗が。。。まだ尾を引いている。

足回りも素組みではあるが、なるべく丁寧に造り進める。相変わらず、さすがタミヤと思わせる組みやすさと正確さ。

排気量3LのF1に比べると、5.7Lのエンジンは迫力あり。エグゾーストの太さが全然デカい。

この頃の耐久レースはスペアタイヤを積むことがルールだったので、お尻の端っこにタイヤを積んでいる。これって、リアのトラクションを稼ぐためかな?? ポルシェ910はフロントにスペアが積んであったね。

さあ、フロントカウルを装着して雰囲気を見ようとしたが、全然奥に入ってくれずカウルが閉まらない。さって、どうしましょう。どこにあたるのか調べると、先端のラジエターの高さが問題のよう。

完成間近の模型をガリガリするのは嫌だけど、リューターのカッターやヤスリでガツガツ削る。削っては、あてがってを繰り返し、カウルが閉まるまで、車体の先端部分にあるラジエターを削った。どうだろ、1cmは削ったね。。。タミヤらしくない。

1969 デイトナ24時間 優勝車 マークダナヒュー チャックパーソンズ

タミヤのキットはT70MkⅢの初期バージョン、対して1969年のデイトナ優勝車は改良型のMkⅢb。ドライビングライトとヘッドライトが複合され、フロント、リアカウルにスリットやインテークが追加され、リアエンドも手が入っている。これらの違いがあるから、小生のローラT30は優勝車の「もどき」だね(^^)。

デイトナコースは、約4kmのフルバンクコースで、一部にシケインセクションを持つ。バンクではフルスロットルの度胸試しのような激しいドライビングが要求される。T70もデイトナコース向けに、左リアにダウンフォースを期待したウイングが追加されている。プラ板から自作してプラモにも反映させる。反時計回りでのバンク走行時に、イン側の過重が足りなくなるからだろう。超高速バンクはアクシデントも頻回にしかも大規模に発生し、これまでに32名のドライバーが命を落としている。

ドライバーが乗ると、クルマのサイズ感も伝わるからいいねえ〜。シートベルトを付け忘れたね(^_^;。ピット内での調整中ってな設定としましょう。フェンダーミラーも優勝車には無かったけど、付けちゃった(^^)。

返す返すも、クリア塗装によるデカール変性が悔やまれる。デカール張っておしまいでも、いいかもしれないが上からクリアがかかれば耐久性も輝きも増すってモノ。これまでの経験から、ラッカーだろうが、水性であろうが、海外製のデカールにクリアを乗せるのは要注意だね。


1969 デイトナ24時間 優勝車
1969年2月、ワークスポルシェやフォードGT40、アルファロメオなど63台によるデイトナ24時間がスタート。ポルシェとフォードが首位を争う展開で、ローラはトラブルで後方で低迷。さらにコース上の接触でフロントを大きく損傷、これをテープで補修するという荒療治でリタイアをせずしぶとくコース上に残る。ラスト10時間でポルシェ、フォードが相次いで故障によるリアイアが発生し、ラスト5時間でトップに立ちそのまま走りきって奇跡の優勝となった。これは、ローラT70にとっても、最初のビッグタイトルだった。

ローラT70デイトナ優勝「もどき」、手前味噌ながら、カッコいい。この頃の、フォードGT40、ポルシェ910いずれも、美しいボディをまとっている。