上高地からの穂高連峰
さわんどバスターミナル駐車場 6:04
お国を上げての「山の日」、天候を探りつつ、涼しいところで山がみたいと思い立つ。前回は駒ヶ岳の涼風を味わったので、もそっと先の上高地に決定。暑くなる前に撤収したいので、前日から前乗りして松本IC近くのビジネスホテルで一泊した。
さわんどバスターミナル 6:15
上高地に入るには、アルピコ交通の上高地シャトルバスに乗らなきゃならぬ。5時に松本を出発し、さわんど6時出発のバスに乗ろうとしたら、この有様。この日の始発は5時なのに、すでにこんなバス待ちの行列ができていた。手前のバスターミナルの駐車場も満車で、入れなかったクルマたちはさらに先の民間駐車場を利用することになる。早朝スタートは、皆さん考えることが同じだなあ(^^)。7割くらいが山行の人たち、残りはハイキングの家族たち。
乗車 6:50
約1時間待って、バスに乗り込む。時刻表では30分ごとであるが、繁盛期は増便増便でまさにシャトル運転。バスターミナルは満席にせずに発車して行く。その理由は程なく分かった。途中のバス停にも大勢の乗客が並んで待っていたのだ。各バス停にスタッフがいて無線でやりとりしていたが、てんやわんやの雰囲気。それでも、運転手さんは席が空いている限り、補助席も埋めて最大限でバスを走らせる。「一人でも待っているなら、向かうよ」なんて「カッコいい」応答をしていた。

大正池バス 7:24
途中、満席で乗せられないバス停もあり。それでもバスはとまって、運転手は声を掛けていた。始発から乗った小生は情報があるが、ポツンと途中のバス停で待つお客さん達は心細かっただろうな。補助席もフルに使って、バスは約30分で大正池バス停に到着。終点は先だけど、大正池を見るには、手前のここで降車するのがよい。さて、装備を確認、プチ体操して、いざ出発。


バス停を降りたところには 大正池ホテル。その脇から散策路が始まる。石段を幾つかおりれば、「えっ、もう?」って目と鼻の先に、大景観が待ち構えていた。

大正池と焼岳 7:32
石段の先は、大正池のほとり。眼前に靜かな大正池の水面と、後ろにそびえる焼岳の偉容が「ど〜〜んと」小生を待っていてくれた。真っ青な空、朝日を浴びる焼岳と、いまだ日の当たらない黒い林、それらがすべて、逆さとなって大正池の水面で、シンメトリー世界を作っていた。条件が良ければ、「逆さ焼岳」が拝めると聞いていたので、これがまさにそれ。。この絶景に感謝しつつ、言葉も無く、呆然と立ち尽くした。

大正池と穂高連峰
右手を見れば、遠方に穂高の山々が横から陽をあびてその尾根と稜線の作る明淡が、お山をいっそう力強くみせてくれる。あ〜〜、絶景かな。まだ歩き始めたばかりなのに、小生は既に感激でノックアウト、もう帰ってもいいくらいな満足であった。いかんいかん、まだスタートラインに着いたばかり、この先、どんな景色が待っているんだろう。

大正池の絶景に度肝を抜かれ、散策路を北に進む。梓川は穂高からの清流をあつめ、いくつもの枝に別れて流れ出る。澄んだ川には、魚の姿もよく見える。

焼岳と梓川 7:43
梓川左岸の散策路は、林の中を進むが、ときおり枝道を出して川縁に行ける。大正池の上流はしっかりと川幅のある梓川に変わっている。大正4年(1915年)の焼岳の噴火で一夜にして川がせき止められ、大正池ができたとされる。昔は2000本以上の立ち枯れ大木が見られたが、100年以上経過して立ち枯れも消失している。焼岳は上高地登山口より、2時間で山頂に立てるらしい。焼岳なら初心者の小生でも登頂できそう、いずれ登頂を計画してみよう。


田代湿原
散策路は、歩き出して30分ほどで、拓けた湿原に到着。先ほど見えていた穂高の山がちょっと近くなった。さすが祝日、しかも山の日、晴天とあって、観光客の数がスゴイ。穂高の登る装備を背負った登山者や、サンダル履きのカップル、幼稚園児の手を引く家族連れ、もうなんでもアリの世界(^^)。

田代池 8:01
田代湿原を奥に進むと、田代池。登山の父、ウエストンが最も好んだ場所がこの田代池だったとか。堆積した姿で、当時の面影がなくなっているようではあるが、音もなく穏やかに流れる清流と背景の穂高山系の眺めは、いつまでも人をその場に引き留める魅力がある。

梓川
梓川の本流は、それなりに水深があり、美しいブルーを発色する。溶けているアルミニウムや銅などのミネラルが青く見せる池など、他にもあるが、梓川はそのようなトリック無しでビュアな水と白い川石、太陽の光などがそうさせるらしい。

穂高の山々
梓川の中州からのぞむ穂高の山々。この場は、同年くらいのご夫婦と居合わせたが、3人揃って、ぼーっと立ちすくむことしばし。。。「きれいですね」って、声を掛け合ったが、それ以上の表現が見つからなかったのは、小生だけじゃなかったろう。

しばらく左岸を遡上する。時折、川面に出てくるので変化があって飽きること無い。足下はしっかりと木道が整備されていて、さすが超メジャーな観光地。

田代橋・穂高橋 8:38
都合、3ヶ所で梓川をよこぎるが、ここが最初の渡河点。2つの橋を渡って右岸に出る。橋の反対方向には、上高地帝国ホテルがあるはず。もうすぐで開業100年になる重厚な山小屋風ホテルは、小学生の頃親に連れられて利用したことを思い出す。靜かなロビー、薄暗い廊下など、子供ながらにも「騒いじゃダメ」って思ったなあ。

穂高橋の上で、またまた穂高の山たちを遠望する。あの麓近くまでまだまだ歩かなくてはならない。

西穂高岳登山口 8:40
対岸に渡ると、西穂高岳の取り付きを発見。なかなか味わいのある登山口。ヤマップによれば、登山口から西穂高山頂まで2時間半とある。山頂の向こう側。岐阜県側は、新穂高ロープーウエイの山頂駅があるあたり。西穂高単独であれば、小生でもゆっくり登れば成功しそうだ。
六百岳と霞沢岳 右岸を上流に向かうと、林に遮られて穂高の山々は見えなくなり、今度は対岸のお山がよく見えるようになる。左手が六百山(江戸時代、立派な木材が600本取れたから)、右が霞沢岳で、いずれも2500mを越える山。その尾根の途中には、きざきざな「三本鎗」という岩場や、背後の尾根には、古代の人たちがアルプス入りに利用した「徳本峠」などがあって、ひと目見てみたい。


河童橋 911
いかにも上高地って、ポイントのウエストン碑も過ぎて、ポタポタ歩いていたら河童橋が見えてきた。河川敷にも橋の上にも観光客で賑やかだ。

上高地ホテル白樺荘
河童橋の前に控えるホテル白樺荘、ソフトクリームでも食べたかったけど、まだまだ先があると、がまんがまん。帰りには、お土産でも探してみよう。


穂高連峰
白樺荘をくるっと過ぎると、どーんと穂高連峰が目の前に。名だたる名峰たちが屏風のように鎮座して、大迫力で迫ってくる。快晴の空、岩肌の頂、お山の緑、梓川のブルーが織り込まれた威風たっぷりの景色。陽射しは強いけど、吹く風はさわやか。良い日に上がってくることができて良かった。天候に感謝。自分の写真が欲しいとき、気のよさそうなカップルや幼い子供連れの家族に助けてもらうこと多し。まずは、お相手のスナップ写真を撮って、お次に自分もとってもらう。お互い、ウイン、ウインのふれあいだね。
左手西側から、西穂高岳、ジャンダルム、奥穂高岳、前穂高岳と3000m級の美しく険しい山が並ぶ。友人のHさんは先日、上高地の最深部の横尾からお山に入り、この奥穂高岳を目指したと聞く。ジャンダルム、馬の背。。。。小生には生理的に絶対に無理な高所。
参考までに、ジャンダルムで検索して出会った動画。いやいや、荘厳な世界に魅了されるけど、自分ならば足がすくんでしまって、前に進めないだろうな。

岳沢湿原 明神岳
白樺荘を過ぎると、木の桟道がつづく湿地帯になる。正面には、明神岳も見えてきて、今日の最終目的地も近づいてきた。


岳沢湿原 9:32
穂高連峰から集まってきた清水が沢から川に変わるあたり、立ち枯れの林、緑のかたまりの六百山、静かにしていると川の流れる音だけがさらさらと。佇んでいると、なんとも心洗われる清涼感で満たされる。

岳沢への登山口
さて、今日の折り返し地点の穂高神社奥社まで、あと3kmほど。さあ、がんばって歩きましょう。中途で岳沢への登山路を見つける。調べると2時間ほどの上りで、岳沢小屋、そしてさらに3時間ほどで前穂高岳山頂に到達するよう。いいな〜、憧れだねえ。岳沢小屋までであれば、小生も楽に上がれるだろう。どうやら紅葉の頃は小屋の周囲の景色が凄いようなので、これも行きたい場所の1つにあげておこう。


梓川右岸道
湿原から明神橋までは、整備された歩道が続く。適度にアップダウン、プチ湿原だったり、梓川の川面だったりと飽きさせない気持ちいい小径。

ヤチトリカブト
きれいな紫の花を見つけてパシャリ。帰って調べれば「ヤチトリカブト」といって、有毒らしい。上品な紫色の可憐な花が、そんな毒を持つなんてねえ(°0°)。以下はこの日にカメラに収めた花たち。

マルバダケブキ
花弁がデッカクなったひまわりの花のよう。濃厚な黄色の花はとてもよく目立つ。確かに、食用にされる「フキ」によくにた葉っぱの形。

キツリフネ
さわやかな黄色の細長い花。確かに木彫りの船のような形をしている。

ジャコウソウ
ジャコウの香りがするようだけど。。。。後で調べて分かっても、もう遅い(^_^;。分かっていたら、クンクンと匂いを嗅いだのに、、

明神橋 10:31
さて、渡河する最後の明神橋が見えてきたよ。これを左に向かえば、最終ゴール地点の穂高神社奥宮があるはず。ゆっくり、昼食をとろう。

山行記 10 2/2 上高地 穂高神社奥宮 明神池 明神岳 奥穂高岳 河童橋 に続く
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