
恵那山 神坂峠

恵那山
次女もばあさんも付き合ってくれない秋晴れの休日。かみさんに声を掛けたら、紅葉もいいわねえ〜、なんてノリで二人で出かけることになった。どうせなら、お山も歩きたいと思い、恵那山の峠である「神坂峠」を思いつく。峠からは、景色の良い「富士見台高原」まで小一時間の登山路が延びていて、「かみさんを騙して」の山歩きとなった。

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中津川ICをおりて、馬篭宿にむかう道を左に折れて、神坂峠に続く林道に入る。人里離れると、煙が朝日に映し出されて神秘的な風景。外に出て見れば、炭焼きの煙だとわかる。香ばしい木の煙は、自然と人の営みを伝えてれる。

中津川の国道沿いは、気配も無かったが、林道を進んでいけば、すっかり落葉の積もった路傍となる。気の早い広葉樹はとうに冬支度を完了している。

強清水 8:30
奈良、平安時代から神坂峠は美濃と信州の境として、交通の要所であり、険しい難関であった。その旅人をずっと支えてきた湧き水が「強清水」で、年中かれることなく流れている。真夏にバイクで訪れた時、冷たい清水で顔を洗ったときは気持ちよかったねえ。

登山道入口
強清水の傍らには、ポストも設置された登山道が始まっている。ヤマップによれば、ここから峠までは90分の行程らしい。林道を串刺しするように、峠まで延びている。

下山してから給油すればいいや、なんてガス欠気味で林道を上ってみたら、怖いくらいどんどん残り走行可能距離が少なくなってきた。残り50kmを切った頃、やっと峠に到着。すでに登山者のクルマで峠の駐車場は満車、路肩も縦列駐車でがっちり。なんとか、巨体を寄せる場所を確保して、クルマを駐めた。

神坂峠からの展望
左手の山肌を縫うように登ってきた林道を見下ろす峠。谷の先は中津川の市街地だ。植林以外の山肌は峠近くで、ほぼ落葉している。

神坂峠(林道) 8:53
中津川から続く林道はこの峠を越えて南に下り、やがて信州側の阿智村に出る。しかし、現状は、この先のゲートで車両は通行できない。上ってくるクルマたちも多いので、係員が常駐している。ご苦労様です。

林道から稜線に登る小径を見つける。この先が古代からの神坂峠だ。

東山道
古墳時代から奈良、平安時代にかけて、国内の行政区は七つに区分されていた。都の東にある、「近江・美濃・飛騨にはじまり東北の陸奥・出羽」までの山あいの地域は、東山道と呼ばれ、1本の官道で結ばれていた。その最大の難所と呼ばれたのが、恵那山を越える「神坂峠」だった。

神坂峠(東山道) 1569m 9:00
稜線を左から右に抜けるように小径が残り、その頂きが神坂峠。1500年以上前からここを多くの人たちが通行していたと思うと不思議な気持ちになる。「ちはやぶる 神の御坂に幣(ぬさ)奉り いわふ命は母父のため」(神の御坂に幣(ぬさ)を奉(まつ)ってこの命の無事を祈るのは父母のため)、九州へ防人として派遣される旅人がこの峠で、故郷を偲んで詠んだ歌が万葉集に残されている。

登山道(ヤマップより)
左からの クネクネ林道を上った先が神坂峠。そこから南に稜線をたどれば恵那山山頂。今日は峠からこの稜線を北にとって、1739mの富士見台高原をめざす。かみさんには「30分もあるけば眺めのいい頂上だから」と、適当に説明して歩き出した。

稜線にそって小径が続く。枯れ葉の浮いた状況では、スニーカーでは、歩きづらそう。

見下ろせば、登ってきた林道とその先の中津川の市街がみえる。このあたりは雲も見当たらず、快晴だね。

ちょっとふり返れば、もっこりした恵那山が青空に映える。いい天気になった。

林の中を抜け出ると、その先はクマザサの世界。見通しがよくなって気分も爽快。「あとどれくらい?」って、聞かれるが、「1/4くらい歩いたかなあ」なんて、うやむやに返答。


尾根分岐 9:30
やがて尾根の分岐に遭遇。右手の道は、林道の萬岳荘につづく。帰りはそちらを使おう。尾根にクマザサが一面に広がる景色は見晴らしが良くって気持ちいいねえ。

ここからは砂利道とガレのつづく登山路となる。ソールの柔らかいスニーカーは不便だろうね、いずれかみさんも登山筒を新調しないとね。

転ばぬように、登山用ポールを使ってもらう。上体が安定するし、腕の力も使えるので、ポールの有り難さをかみさんも知る。

神坂小屋
トイレを備えた避難小屋があり、覗いてみるが、カギがかかって使用不可。そろそろ冬支度が始まったのかなあ。11月中で登山シーズンも終わりだろう。


終点の頂きが見えてきた。登山道は稜線上になり、左右の景色がグッと広がる。北からの風も穏やかで、寒さもなし。しかし、そろそろかみさんがブーたれてきた。、、、あの先が頂上だよと、励ます。


富士見台高原 9:51
ゴールが見えたのが幸いに、かみさんのヤル気もでてきて無事に登頂。それなりの装備の登山者や、ドライブがてらの家族連れと、みなさん思い思いの姿で上がってきている。

富士見台高原は、木曽駒ヶ岳などから続く南アルプスの稜線上にあって、360度の見晴らしがすばらしい。峠から標高差200m未満ってのも、お手軽にお山を体験できるので、山行を始める人には、よいところだ。

東方
恵那山のすそ野の先は、中津川の街並。さらにその先の遠方には、濃尾平野が広がって、ポツンと名古屋駅の高層ビル群が見える。

北方
こちらは、雲に頂が覆われた御嶽山が見える。その奥は北アルプス連峰が見えるはずだけど、雲が邪魔してる。

北東方
手前の南木曾岳の奥は、木曽駒ヶ岳など中央アルプス連峰が望める。頂きはやっぱり雲が出ているね。

南東方
登ってきたクマザサの尾根が見える。右手には恵那山が見えるが、同等の高度は森林帯。同じ標高でも、クマザサの原っぱになったり、木が茂ったり、なんでそうなるんだろうね。

背負ってきたおにぎりをほおばる。今日もグングン腹が減って、おにぎりが旨い。心配した風も穏やかで、晴天と相まってナイスコンディションで山行ができた。歩くのは好きじゃないかみさんも意外と楽しそう。

尾根分岐 10:23
さて帰り道、登りは右手の尾根を使ったが、下りは左に折れて林道に出ましょう。

クマザサのすり鉢を、小径に沿っておりてゆく。ここは、階段が設えてあって、全然大丈夫。なので、ヒール靴で来ちゃってるカップルとか、サンダル履きのお兄さんとかすれ違う。無理だったら、引き返してね〜〜。


萬岳荘 10:35
分岐からわずか15分ほどで山荘に降りてきた。宿泊もできて、おでんやうどんも頂ける。もちろん100円でトイレも借りれる。これはありがたいね(^^)。冬期は営業中止、もうあと2週間ほどで店じまい。この先は、紅葉の林道をちょいと歩いて神坂峠に戻る。
帰還 10:52
出発して2時間、クルマに戻ってきた。無事にかみさんも帰還できてなにより。ちゃんと目的地まで行けたことには満足しているよう(^^)、小生の作戦、成功(^O^)。

神坂峠
往路は急いでいたけど、帰りはゆったり紅葉を愛でましょう。見上げる先の凹んだところが、神坂峠。この谷を太古から、数えきれぬ人たちが行き交いしていたんだ。


植林された針葉樹が残る以外は、落葉した木々、褐色に染まる広葉樹、峠付近の紅葉はもう終焉だった。

もうちょっと里に下りてくると、葉っぱがまだまだ、がんばって残っている。やっと紅葉のドライブらしくなってきたね。
クアリゾート湯舟沢 11:40
峠からの途中には、立ち寄り温泉があるので、もちろんざぶんと漬かってきた。中津川では最も人気のある温泉だろう。南木曾や昼神と同じ系列のヌルヌル系。温水プールも併設されているので、年中子供連れで賑わっているね。


落合川橋
深紅の美しい橋梁をくぐる。中央高速道路の落合川橋で、鋼ローゼ橋は当時の最高技術を注がれた橋だ。建設後50年が経ったこれらの橋梁も昨年リニューアルが完成した。

中津川 くるまや 13:05
さてお昼時になったので、定番の「くるまや」で蕎麦でも食べようとやってきたが。。。。行列をみて退散(^_^;。さすが、紅葉のハイシーズン、無理だわねえ。グルメを諦めた我が夫婦は、国道沿いの「ココイチ」でいつもの好みでオーダーをして、さっさと昼飯をすます。

七福 中津川 13:50

おみやげに、「おふくろ」の五平餅か、旬な栗きんとんにするか。。。相談の結果、ご贔屓の「七福」の栗きんとんに決定。七福は、全国有名店ではないけれど、地元中津川では昔から愛されている名店。「すや」や「川上屋」があまりに有名になりすぎて、、、、ここのお店は、時代に流されずにお味も不変。大きめの粗粒栗にあわさった渋甘の栗餡。ほろほろとさっぱりとした後味が他とは違う。中津川に来たら、ぜひご賞味を。9月頃から1月頃まで手に入ります。
5年前、神坂峠のこっち側と、向こう側をセローでじっくり探検したことがあった。東山道、神坂峠に興味があれば、こちらを(^^)。
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