
タイレル フォード F1 1/12 タミヤ

鬼集の一角を占めるタミヤ1/12ビッグシリーズ。今回はタイレルF1に手を染めてみる。いつ手人入れたのか、思い出せないほどで、パッケージもカビている。デカールも裏面はシミだらけだけど、再販モノが手に入らないのでオリジナルを使うしかない。

ボディの刻印には、1975年とある!! ざっくり、50年前だよ、1/2世紀まえのプラモデル。タミヤがホンダF1を製品化したのが、1967年。その後、1991年にマクラーレンMP4/6が発売されるまでの間にシリーズは28台に及んだ。

古い時代のF1は、メッキ処理されたパーツが多いけど、このキットはそうじゃない部品までメッキが乗っているので、これには困る。メッキの上では塗料も乗らずに剥がれてしまうのだ。

これら、メッキじゃないはずの部品。

塗装するには、メッキを剥がさなくちゃ。専用液を用いて、処理開始。

溶液につけておくと、ひと晩でメッキが膜として剥がれてくる。

流水で洗い流せば、メッキのない「素」のプラパーツになった。これで、好きなように塗装が出来る。

毎度のように、組み立て図の進行は無視して、効率のいい塗装手順を第1に、どんどんパーツを組んでゆく。ドライバーが含まれていたが、今回は使わないで他のF1に流用予定。

エンジンや足回りをシャーシーに組む前に、シャーシーの塗装を完成させないといけないので、ボディの準備と塗装に進む。

タイレルといえば、ブルーの塗色。エアブラシよりも、厚みのあるねっとりとした仕上がりが好きなので、タミヤのスプレー缶を用いる。サフェーサーの上から、一気に乗り重ねる。

やってしまった!!、最も目立つボディ上部で失敗。厚く塗りすぎて、タレを残してしまった。コンパウンドでも消せなさそうなので、やり直しを決意。

塗装膜を剥離するには、イソプロピルアルコールの力を借りる。

二晩ほど浸して、緩くなった塗装膜を削り落とす。メッキの剥がしは、簡単に落ちるけど、塗装膜はしっかりしているので、樹脂のスクレイパーでゴシゴシ。それでも歯が立たないので、240番の耐水サンドでガシガシけずる。

先を急いで240番で削ったのが二度目の失敗。大きく削り傷をつけてしまって、これを消すのに一苦労、、、あまりに深すぎて、二度目の剥離の後に、パテまで塗り込んで修復するが、傷を消すことが出来なかった。じっくり時間をかけずに先を急いでしまったのが原因だ。

塗装を厚めにのせてコンパウンドで平らにすることで最終決着。それでも、ニキビ面のような散々な表面になってしまった。後は、最後のクリアを厚めにのせてごまかそう。

液体デカールフィルム
劣化したデカールは、バラバラになってしまうことがあり、これを防ぐマテリアルを使ってみる。デカールの表面に透明な液体を筆塗りをするだけ。

さて、用いた結果は。。。確かにバラバラにはならないけど、表面にひと膜張り付くために、全体のしなやかさが奪われて、曲面にフィットしてくれない。さらにデカールの端に膜が付帯してしまい汚い仕上がりに。

ソフターやドライヤーの熱を使って、どうにか貼り付ける。お湯にデカールを浸すってのもありだったけど、今回は試していない。

ボディ正面の大事なゼッケン、端をキレイに仕上げようと、ギリギリ切り込んで膜を切ってみたが、はさみで切ったためにギザギザの仕上がりになってしまった。これはあとで白の塗料で修正した。デカールの中にも気泡が発生するので、デザインナイフの先端で表面をつついて空気を抜いて密着させる。

ボディの塗装が終わったので、やっと組み立てに入れる。まずはフロントの足回り。説明図ではいとも簡単に書いてあるけど、繊細な部品で構成されていて、ポキッと折ってしまうこと請け合い。
フロントのハブは、上下にボール状の突起があって、アームにポチッと押し込んで固定される。前もってヤスリをかけて、入りやすいようにしてみるが、ポッキリと突起が折れてしまった。このまま接着できないので、なんとかしなければ。
こんな時、小生は細い針金を用いてリカバリー。ハブとアームに細い孔をあけて、針金を通す。

ハブ側の針金は瞬間接着剤で固定、アーム側は針金をL字に折り曲げて稼動するように。幸い、背面側だったので、針金は目につかないで済んだ。

シートベルトの追加をしてみる。1/12サイズのシートベルトキットは、市販されているけれど高価なもの。なので、手芸品のリボンを別途購入して、余ったパーツで再現してみる。

それっぽく完成。まあ、これでいいでしょ(^^)。

リアの足回りもパチンとロッドをはめ込んで出来上がるので、工作には慎重さが必要。

はめ込む部分のツメが折れてしまうことが多いので、ヤスリがけして入口を広くして折れないような手を加える。やり過ぎるとスポスポになって外れて意味をなさない。パチンとはめ込む場面では、指先の力加減に細心の注意を払う。

注意していても、一箇所ポッキリやっちゃった。針金作戦でこれも対応。
オイルリザーバータンクのとりつけ、設計図は縦に孔2つ、実際は横に孔2つとキットに間違いあり。横の孔に入る「ホゾ」が短いので、これでは接着できない。
ここでも、針金2本をつかってタックをミッションに取り付ける。針金の強度がたっぷりあるので、仕上がりも安心。

リザーバーホースを取り付けても、ガッチリ、タンクが固定できている。

さて、シャーシー部分がほぼ完成

メッキパーツが多いので、「キラキラ」エンジン周り。接着も通常の接着剤が通用しないので、クリアボンドを多用して強度のある接合をおこなう。

最後の難関は、ほそーい3点支持のバックミラーと透明なシールドの塗装と接着。特にバックミラーのステーは構造的にも華奢なので、組み立てには難渋した。いずれも癒合すると透明になってくれる特殊な接着剤を活用。

アッパーカウルの塗装で相当に苦渋した。最初のスプレー塗装で先を急いでしまって「タレ」を作ってしまったのが失敗のはじまり。二度の塗装はくりで、リカバリーに努めたが「あばた」の表面になってしまった。これはこれで、失敗例ということで。

ゼッケン2番は、ジャッキー・スチュワートが1971年にグランプリで使用したタイレル003。彼はイギリス人ドライバーで、タータンチェックがトレードマーク。このタイレルは敵無しの状況で優勝を重ね、プロストに破られるまで、スチュワートはF1最多優勝ドライバーであった。スチュワートは、タイレルのオーナーであるケン・ティレルに見いだされて、F1活動のほとんどをティレルと共に戦い抜いた。

Tyrrellの日本語読みは、「ティレル」とも「タイレル」とも併記される。タイレル003は、1970年にオリジナルボディで登場し、翌年の1971年には、ロータスやフェラーリに圧勝して、スチュワートのドライバーチャンピオンとともに、コンストラクターも優勝した。メジャーなチームしか勝てないといわれていたF1の世界で、小さなコンストラクターが手にした1971年のダブルタイトルは、とても稀なことであった。

どうやらこのキットも再販されたことがあるようで、使えるデカールがタミヤから手に入ったかもしれない。であれば、さんざん苦労したデカール問題もなかったはず。なにせ、50年前の製品を扱うのだから、苦労もあるわねえ。1973年の初版が1800円であったのに対し、2015年の再販版は12800円と40年の貨幣価値の変化を示している。

それを見て、欲しくなるかどうか、プラモデルの箱絵って、とても大切。このキットは、F1を真上から見た構図をそのまま、箱絵にしてる。写真と見間違うほどの、緻密なイラストは、お小遣いでは決して手に入れることの出来ない「キッズ」には、キラキラ輝く憧れだったはず。

「あばたもえくぼ」のタイレル君は、小生が手がけたタミヤ1/12ビッグシリーズの16台目。壊さないうちに、仲間の待つショーケースに鎮座。まだ、まだ1/12シリーズは続きます。
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