
日本自動車博物館 石川 小松市

加賀温泉郷の近く、R8から少し入った市街地に、煉瓦造りの三階建ての洋館があり、ゴールデンウイークのロングツーリングの際に、立ち寄った。以前より訪ねたかった場所なので、訪問は凄く楽しみ。入場料1200円を納めて、3階建ての建物にぎっしり詰まったクルマたちを見てこよう。

リトラクタブルなクルマたち
最上階の3階から順番に見て回る。トップバッターは、目玉が飛び出るクルマたち。昭和60年前後、国産のスポーツ車はこぞってリトラクタブルを採用していたね。小生は、セリカ185Hとポルシェ928でリトラクタブルを経験。パッシングが気になったが、前者はクイックに立ち上がってハイビームに、後者はヘッドライトは上がらずにドライビングライトが光ったね。そっか、マツダRX-7はずーっとリトラクタブルだったんだ。

マツダ コスモスポーツ 1970
コスモスポーツといえば、小生的には「帰ってきたウルトラマン」のマットビークルだね。調べれば、1971年からの放送なので、小学生だった小生には、ドンピシャはまるテレビ番組だった。

マツダ コスモ L リミテッド 1977
大人の女性って感じた宇佐美恵子さんと赤いコスモが登場するテレビCMはかっこ良かった。高校生ながら、大人の世界に憧れたねえ(^_^;。


マツダ ロードペーサー AP 1975
特に興味を引いた一台、ロードペーサーだ。高級車をもたないマツダが、右ハンドルの大型車ということで、オーストラリアのホールデンの中型車をベースに、自社のロータリーエンジンを載せて商品化した。5年間の販売台数が、799台とはまったくの失敗作だった。エンジンが非力で燃費が悪い。センチュリーやプレジデントよりも高額であったことが原因であった。ホールデンといえば、マッドマックスでポリスカーで登場するよね。デザインは、のべーっとして、いかにも大陸的な雰囲気があって、小生は好きかも。

三菱 デボネア V3000 ロイヤル AMG 1986
FFシグマのシャーシーを伸ばして、V6 3Lのエンジンでフロントエンジンをドライブ。デボネア自体珍しいのに、さらにAMGが監修したエアロボディをまとっている。今になれば、すごいコラボで商品化したんだね。AMGはエンジンチューナーなのに、外装だけの改造だったとは、残念。

昭和50年代のネオクラシックな国産車
ちょうど免許を取って、社会人になろうとする頃。今思えば、まわりには元気な国産車たちを選ぶことが出来たんだね。Z32は研修医になったばかりの頃に、買えもしないのにカタログを取りに行った懐かしい思い出。その奥は、ユーノス コスモで、3ローターの20Bはずいぶんと速いクルマときく。白いセダンは、大ヒットした「かくかく」のブルーバード。これも赤い塗色が流行ったね。

ホンダ プレリュード XXR 1981
フロントデザインのすっきり感、コンパクトなクーペスタイルは、かっこいいね。乗り回していた大学の同級生がいたが、羨んだなあ(^^)。


イスズ ピアッツア イルムッシャー 1985
大学卒業と国家試験の受験という、人生の中でも大変だった頃、欲しいクルマのひとつだったピアッツア。特に、角形4灯のイルムッシャーが大好きで、アルミホイールなのに、同色のホイールキャップと装着するってのが、かっこ良かった。卒業したら手に入れようと、カタログをよく眺めていたなあ(^_^;。小生のこの頃の愛車は、諸費用込み込みのセリカ(TA-63)の中古だった。頭金を助けてもらって、あとは家庭教師のアルバイトで返済していた。当然、GTなんて手が届かなく、普通のエンジンのSTだったね(^^)。

ガゼールハードトップRS エクストラ 1983
切り落としたようなクーペデザインは、当時の流行かな。ツートンの塗り分けは、Z31にもあるように、精悍なイメージがあるね。「ツインカムを語らずに、真のGTは語れない」なんて、セリカからディスられた日産の回答がRSの4気筒DOHCだった。黒い結晶塗装のトヨタヘッドに対して、RSのヘッドは深紅、今じゃ考えられない広告競争。

ニッサン フェアレディ Z432 1970
スカイラインGT-Rのエンジンを積んだ特別なZ。直列6気筒 2L 160ps 車両重量1040kg は、今のクルマたちと比較して、その軽量さが目を引くね。安全対策や装備の充実で、今のクルマは重くなってしまった。182万円は、高かったのか、お値打ちだったのか?当時の大学卒の初任給が「4万円」ほどであったので、トンデモナクお高いね。

トヨタ 2000GT 1969
トヨタがヤマハと作り上げたイメージ戦略車。直列6気筒 2Lは Z432と構成は同じ、150ps 1145kg は、こちらの方がラグジュアリー、GTカーの設定だろう。お値段も238万円とZよりさらに高額だ。フロントグリルのライトが小さくなった後期型。電車初乗り30円 あんぱん25円 そんな時代の238万円はいまだと幾らなんだろう、物価が4〜6倍になったとすれば、950万円〜1428万円。。。。現代のクルマ価格と比較したら、それほど高くないじゃん?? なんでこんなロジックになる??
赤いスポーツカーたち
スポーツカーにレッドは似合うよね、小生も一度は赤い車に乗ってみたい。ワインメタリックなんかもいいよね。
イギリスな、くるまたち
手前はジャガーXK120は、オールドジャガーの「寄り目」な2灯ヘッドライトがステキだねえ。大口径のヘッドライトってのは、顔つきを引き締める。
日産 シルビア クーペ 1965
国産車のクラシックカーで、大好きなスタイリングのクーペがシルビアだね。コンパクトなキャビン、丸目4灯の雄雄しいフロントマスク。小ぶりなテールランプ。フェアレディ1600の兄弟クルマとは、調べて初めて知った。
トヨタ クレスタ スーパールーセント 1980
死語といえる「ハイソカー」ブームの中心だったクレスタ。横長のテールレンズ、フロントマスクなど、高級感ある演出で大人気だった。父親が乗っていて、若者たちから熱い眼差しを受けた覚えも。小生も若葉マークをつけて運転させてもらった。

トヨタ クラウン 4ドアハードトップ ロイヤルサルーン 1984
「いつかはクラウン」というキャッチフレーズそのままに、クレスタの次期マイカーがこのクラウンだった。華奢なクレスタに比べると、大柄な車体、大きなグリルなど高級セダンという感じだった。父の車はスーパーチャージャー付きであったので、その加速はなかなか。

トヨタ セルシオ Cタイプ 1992
父親の上がりのクルマ。ウインドウのメーカー表示が「レクサス」だったのを思い出す。車体番号が若かったので、生産立ち上げたばかりの個体だったはず。靜かなクラウンにも感銘を受けたが、セルシオの静かさは異様だったね。8気筒エンジンの振動を感じることなく、すっーとクルマが前に出た。ただし、手放す頃の燃費は悪かったねえ、4〜5km/Lだったはず。世界のクルマと同じ土俵、もしくは上に出ることの出来た初めての国産車だったろう。


メルセデスベンツ 190SL 1955
メルセデス初のSL(300SL)に続いて発表された1900cc 直列4気筒のロードスター。兄貴分の300SLの雰囲気をのこしたスタイルは、現代の目でみても優雅だね。フロントグリル、ボンネットのライン、フェンダーの膨らみなど、小生のGTに通じるデザイン。300SLや190SLを現在風にオマージュしたのが、AMG GTだと思う。

メルセデス ベンツ 180D 1954
ワンオーナーで2006年に博物館に寄贈されるまで、75万キロを走破した強者ベンツ。メルセデス本社から二度にわたり表彰されたそうな。収蔵後の2015年には、再びエンジンに火が入れられ、オーナーだった夫妻が運転したというエピソードが残る。今のクルマでは、達成できないだろうね、だって、複雑になってしまったパーツが無くなれば、誰も直せまい。

ポルシェ928 1982
学生時代に憧れて、いつかはクラウン、、、じゃなくて 928と思っていた。その後、中古の928を2台乗り継いで、合わせて30万キロ近くを走行した。重戦闘機って感じのフィーリング、エンジンに切れは無いけど、堂々とした走りだった。オイル漏れ、バキュームコントロールのエアコン不調など、致命傷多々あれど、よくよく直してがんばった(^_^;。手放す際には、二束三文であったが、今ではずいぶんと高価な値がついているようだ。

ランチャ
フルヴィア ラリー 1968
ステキな色のクリーンなスタイルのクーペ。V型4気筒 1.3L 。ラリーで活躍したラリー1.3HFのベース車両。先のシルビアとよく似たシルエット、どちらもよいねえ。

スパイダー
1750 ヴェローチェ 1968
お尻が優雅なラウンド形状のカブリオレ。ジャガー??と思いきや、フロントを見れば、アルファロメオのスパイダー。初期はこのような魅力あるテールをしていたんだ。

デ・トマソ・ロンシャン 1975
フォードV8 5.8Lを3速ATで走らせた。角張ったスタイルは、スッキリ。むかしのメルセデスSLクーペのシルエットに重なるね。

オーテック ザガード ステルビオ 1989
日産のオーテックジャパンがイタリアのカロッチェリア、ザガートと製作したレパードベースの2ドアクーペ。ハンドメイドのアルミ製ボディ、豪華な内装などで、バブル真っ盛りの価格は1870万円とメルセデスSELよりも高価だった。特徴的なのは、ボンネットの左右に突き出た膨らみで、フェンダーミラーが収納されている。稀なクルマ。

ザガート ガピア 1993
サガートの30周年記念車でごくわずか、国内に入ったとされる。前述のステルビオと同じレパードをベース車両としていて、100台ほどしか売れなかったステルビオの余剰のパーツを使って、新たにクルマを設計したともいわれる。ステルビオ以上に稀なクルマ。ヘッドライトは、どっちも見たことあるような。。。きっと「クウネルアソビ」のセフィーロの流用だろうね。

アストンマーティン V8ヴァンテージ 1987
5300ccのV8エンジンを積んだ2ドアクーペのスタイルは、アメリカのマッスルカーをお手本にしているよう。

シトローエン SM 1974
協力関係にあったマセラティのV6エンジンを使って、シトローエンが作った高性能FFクーペ。SMのみならず、パラスをはじめ、シトローエンは独創的なデザインだよね。宇宙船みたいだ。


ルノー サフラン バカラ 1997
博物館の一角に、大切に展示されている、いたってごく普通のV6 3LのFFセダン。これは、この自動車博物館の初代館長、「前田彰三氏」の愛車。前田氏は、地元の名士で、クルマの愛好家。そのコレクションは800台ともいわれ、うちこの博物館には、常時500台が展示されている。現在は、氏が会長をつとめていた「石黒産業KK」が運営を行っている。愛車バカラの乗り心地のよいエアサスがお気に入りだったとか。それにしても、よくもこれだけのコレクションを集めることが出来たもの。金銭的にも収集する労力も大変であったろう。

フォード マーキュリー ターンパイク クルーザー コンバーチブル 1957
V8 OHV 6030cc 294ps 55.9kgf/m 全長5362mm 全幅 2009mm 車両重量 1864kg 。5ナンバーの日本人から見ると、まるで10畳の部屋で運転してるような気になるだろう。これだけデカい鉄の塊のようなクルマが、たったの1.8tしかないのも驚くね。

フォード リンカーン コンチネンタル 1967
1970年代のアメリカ映画に出てきそうな、フルサイズのセダン。でかいねえ、トランクの中で生活できそう。

リンカーン コンチネンタル マーク4 1973?
堂々としたフルサイズのアメ車2ドアクーペがエントランスに置かれてあった。渋いグリーンのボディとレザートップ、そして同じくグリーンの内装。こりゃカッコいい、アメリカの広大なフリーウエイをドロドロと走ってみたい。

デロリアンDMC-12 1982
30年ほど沖縄のオーナーの車庫で眠っていたデロリアン。博物館職員と有志6名で共同購入し、能登半島地震の被災者を勇気づけようと、「デロリアン」の整備に乗りだした。走行可能な状態に修理して被災地を訪問する予定。修理費用450万円をクラウドファンディングで募っている。


トヨタ センチュリー タイプD 1972
佐藤栄作が私用車として使っていたセンチュリー その後は綜合警備保障でVIP護衛用車両として使われた。標準車よりも300kg以上重くなった車両の窓ガラスは、厚みが数センチ、車体にも鉄板が追加されて、防弾能力が増している。ウインドウが下がって、分厚さが分かるが、すごいねえ 重いガラスだろうから、レギュレーターのモーターも強化されてるんだろうね(^^)。

VW Type 1 カルマンギア 1962
物心着いた頃から、小生はクルマが好きだったよう。大事なミニカーを編んだバスケットかごに入れて、いつも持ちあるいていた。その中でも、カルマンギアが大のお気に入り、こやつを「タタミ」のヘリを道路に見立てて、手で走らせるのが楽しかった。テールレンズの大きくなった後期タイプで、4速MT車のエアコンのついた程度の良いモノがあれば、欲しいなあ。一度は所有してみたいクルマの筆頭。

ヤマハ YA-1 1955
ヤマハの第一号モデル。125ccながら、 第三回富士登山レースで上位を独占。速いだけじゃなく、細身の車体と庫裏茶色のツートンは他のメーカーとは一線を画していた。この頃より、洗練されたデザインを外注していたことも時代の先取りをしていた。

ライラック R92 1962
BMWの水平対向2気筒、シャフトドライブを手本に作られた丸正自動車の500cバイク。小生は古いバイクを集めていた頃があって、個人売買であやうく手を出しそうになったバイク。でも、修理パーツがないだろうと諦めた。高機能で高額なバイクであったか、わずか5年で会社そのものが倒産してしまった。


300SL マウス
博物館内のショップを漁っていたら、気になるメルセデスを発見。マウスではあるが、そのプロポーションがよく出来ていたので、ツーリングのお土産に買ってしまった。Macで使ってみたが、全然調子よく使える、ライトがつくのも楽しいね、大事にしよう。ツーリングの立ち寄りであったので、1時間の駆け足見学だった。いずれ、ここを目標にして、隅から隅までゆっくりと見て回りたい。半日くらいかかるかも(^^)。
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