戸隠からの帰路、黒部に寄ってきた。大町温泉郷を通り抜け、高原の林の中を高度をあげて、扇沢駅に着いた。土曜にもかかわらず、思いのほか駐車場は空いていて助かった。さくっと10分後の往復チケットを購入。


それまでのトロリーバスに代わり、2019年に新登場した「HINO」製の電気バス。既存の路線バスのエンジンを取っ払って、モーターとリチウムイオンバッテリに載せ替えた。バス側のパンタグラフで、扇沢駅の停留所にある充電器から10分の急速充電をしているとのこと。

着席すると名古屋の市バスとあまり変わらない。運転手の左にあるシフトレバーもセレクター風で、電気自動車とは分かんない。
関電トンネル
ダム建設のために1956年に着工し1958年に竣工。このルートによって、1963年に黒部ダムが完成した。トンネルの長さは約5kmで、所要時間は16分。

破砕帯
関電トンネル工事の最大の難所、破砕帯はブルーの照明で分かるようになっている。現在も轟々と瀧のように地下水が噴き出していた。リニアのトンネル工事で問題となっているのが、このような地下水の喪失なんだろうね。

旧トロリーバス ( HPより )
バスは中途にある待避所ですれ違う。写真は、先代のトロリーバス時代のすれ違いシーン。

扇沢駅でも快適だったのに、黒部ダム駅はさらにひんやり涼しい。

黒部ダム 11:20
扇沢11時発の関電バスにのってから、20分後にダムの石碑に到着。なんと、黒部は晴れ間ものぞく天候の回復。つくづく、この度は天気に恵まれた。雨と、晴れじゃあ、景色も気持ちも全然違う。

ダム対岸の向こうには、立山連峰が残雪を抱いている。梅雨のためか、ダム湖は濁っている。

観光放水
ダム堰堤をすすみ、ダム下をのぞく。高所が苦手な小生は、腰が引けて腕をいっぱいに伸ばして、パシャリ。後でみれば、虹が出ていたんだね(^O^)。現地では、怖くてしっかり見れていなかった(^^ゞ。

対岸の絶壁に残るのは、建設に使ったケーブルクレーンの基礎。巨大なバケットで、クレーンが20万回も上下して、膨大な量のコンクリートを打ち込んだと知る。

対岸に近づくと、お目当ての観光船が船着き場に着くのが見えた。こりゃ、急がないと次の便が出ちゃうよ。

ダムを渡りきると、アルペンルートに続くトンネル。冬期間、頑丈な鉄の扉はびっしりと閉じているんだろうな。

トンネルはすぐに分岐、ケーブルカーや遊覧船は左にすすむ。右の奥は何があるのだろう、みてみたい。

ケーブルカー黒部湖駅
50mほどすすむと、アルペンルートの中途のケーブルカーの駅。山をくり抜いた地底にいると思うと、不思議だね。遊覧船「ガルベ」は左に延びる地下通路をすすむ。


チケット売り場 11:30
トンネルを抜けると、ダム湖の湖畔。足早に進めば、チケット販売所。

出航5分前に、滑り込みセーフ。観光船があるってのは知っていたが、これまで乗った試しがなかった。さて、どんな景色が待ってるのかな。

キャビンは、サンルーフになっていて、仰いでも景色が楽しめる。ガルベの搬入方法は、関電トンネルをつかったとガイド放送で知る、なるほどねえ。右端のプレートは「2000年建造、横浜ヨット株式会社」と書かれている。「1969-2024 さよなら55年間 ありがとう」との貼り紙が寂しい

救命クッションの使い方
座席が救命具に早変わり。両腕を通して、抱え込むように使うんだ。このイラスト、悪くはないが、なんで水着?、姿勢がへん??、ツッコミ処が多い。

船着き場から、後進で舳先の向きを変え、左手にダムを見ながら上流に向かう。ガルベに乗らないとこのアングルからのダムは見られないね。

赤沢岳 大ズバリ沢
走り始めてほどなく、左手に深く険しい沢が見えてきた。乗船時には分からなかったが、帰宅して地図で調べると、「赤沢岳」にいたる「大ズバリ沢」と知る。人を寄せ付けない深山の雰囲気に満ちている。

約3kmほど上流まで上り、平乃小屋が見えるあたりでUターン。復路はデッキで景色を楽しむ。奥に控えるお山はなんという名前だろう。いつもの「AR山ナビ」を活用するのを忘れてた。黒部川の上流部、小生には到底行けない秘境。

立山
復路の左手に、美しい雪渓で飾られた立山がどーんと見えてくる。中腹のコンクリートの建物は立山ロープーウエイの大観望駅。小さく小さくゴンドラも見えた。

30分の周遊もおしまい、船着き場に戻ってきた。ガルベのHPでは、「観光スタイルの変化や団体旅行の減少など、ピーク時の半分以下の乗船客数の減少と船舶の老朽化」が、事業終了の理由と書かれてあった。

今シーズン終了(11月10日)をもって、引退となるガルベ。老朽化なんて思わせない、キレイな船体はまだまだ走りたそうだった。

船着き場近くに駐められた関西ナンバーのバンたち。狭いトンネルやダムの上を走ってきたはず。調べると、電気バスが走る関電トンネルは、決まった時間帯に関連企業の一般車両も走っているようだ。

ふたたび黒部ダム堰堤を歩く。ダムから下流を見下ろす図。この先に十字峡や日電歩道、水平歩道など、画像でしか見ることのできない秘境があるんだよね。

今日の目標「黒部湖観光船、ガルベ」に乗ることが出来て、ミッションコンプリート。ダムを俯瞰するには、220段の階段のさきにある展望台がベターだけど、昨日の戸隠散策のお疲れもあって、今日はもういいや。

レストハウスからほどない場所からでも、ダム躯体のでっかさは味わえる。毎秒10トンの豪快な放水を「観光放水」って言い切っている関西電力も太っ腹。発電にまわす貯水を使って、足を運んでくれた観光客に豪快なサービス(^O^)。

黒部ダムカレー 12:35
レストハウスで黒部ダムカレーを食してみる。白いごはんはダム躯体、グリーンカレーは黒部湖、カツは遊覧船ガルべを模しているそうな。まずまず美味しい。ご当地グルメとして、大町市は、黒部ダムカレーを次の5つの掟で定義している。#1米はダムの形、#2カレーは円弧の外、#3ガルベを模したトッピング、#4 700円以上、#5大町の水だそうな。ガルベが廃止になったら、#3はどうするんだろうね(T_T)。

慰霊碑
「尊きみはしらに捧ぐ」と刻まれた慰霊碑。黒部ダム建設に、延べ1000万人の作業員が関わり、転落や事故で、171名の殉職者が発生した。「黒部にケガはない」と言われたが、裏返すと黒部の事故は、即、死を意味する事だった。ダムの完成により、慢性的な停電を起こしていた関西地域に、安定した電力供給がなされ、人々を助けたのだ。合掌。

再び関電トンネルで、扇沢にもどりSAIと走らせる。サイドミラーに黒部のお山を見つけ、クルマを駐めて、「さようなら」。立山黒部アルペンルートは、小生には未知のルート。いずれ、家族を連れて、じっくりと歩いて見たい。ぜひ、1,2年の間に、実現させよう。


大町温泉郷 薬師の湯 13:40
大町温泉郷は帰り道、寄らない訳にはいくまい。スキーに首ったけの頃、大町温泉郷に泊まり、鹿島槍を楽しむのは恒例行事だった。当時は、温泉郷のどこも賑わったホテルや旅館ばかりだったが、スキー人口が激減した昨今、廃墟のようなお宿が目立つようになってしまった。

アルプス自然浴の湯
その昔、スキーシーズンの薬師の湯は「激混み」だった。スキー帰りのモコモコした大勢の客は、空いたロッカーを探すだけでも大変。この日は、土曜の午後ではあったが、静かにお湯を楽しめた。お風呂は混んで欲しくはないが、お宿は昔のように賑わってもらいたいね。

安曇野アートライン
大町温泉からは、山沿いに進んで、安曇野と大町をつなぐ定番の裏道「安曇野アートライン」に進入。晴れていれば、安曇野の景観と白馬連峰を眺める快走路。すっかり「マジ雨」になってしまったが、あとは名古屋に帰るだけ。つくづく、天候に、感謝、感謝。

屏風山PA 16:41
恵那山トンネルを抜けたら、岐阜は晴れ。肌寒い長野の世界から、一気に夏の暑さに見舞われた。この旅でも、SAI君は淡々と走ってくれる。車齢は15年を数え、10万キロを越える旅をしてきた。今も我が家のスリッパのように、家族の足となってくれている。たまには、こうやって、ロングのドライブにも連れて行かないとね(^^)。

SAIには、「ECOモード」ていうストイックなスイッチがついている。押せば、とたんにアクセルレスポンスが鈍くなって、鈍亀に変身できる。んっじゃ、ホントにエコなのか、試してみたんだよね。往路の高速を(ECOモード)で268km走ったら、燃費は16km/L 。次いで、戸隠周辺の下道 148kmを通常モードで走ったら、 13.7km/L。 そして、名古屋までの 復路高速区間 205km は、通常モードで16.3km/L という結果だった。町中のストップ&ゴーは、ハイブリッドのお得意。対して、高速道路は、苦手なはず。そんな常識を踏まえて、この燃費結果は、なかなか興味深い。第二世代の2.4Lミラーエンジンのハイブリッドエンジンデーターだ。少なくとも、小生には、エコモードの高速走行は、ストレスばかりでメリットがないと分かったね(^^ゞ。
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