
HONDA GL1200 アスペンケード 1986 + 東海サイドカー
前回はこちら

バーストしたタイヤのままで、峠には着いたけど、さてどうしよう。パンク修理剤はまったく意味をなさなかったし、路上でのリカバリーは断念した。選択枝① JAFを呼んで最寄りの工場まで搬送依頼。選択枝② とにかく宿まで自走、以降は名古屋まで陸送 選択枝③ どこかの修理工場まで自走 以降はケセラセラ。日没が近づいているこの時間帯で、①案は、確実だけど、その後、自分がどうなるのか、全く読めない。②案はそこまでタイヤがもつかどうか? ③案は、受け入れてくれる工場が見つかるかどうか?

京柱峠 14:56
こんな時、Googleマップで検索することが多い。「クルマ、修理」で探すと、峠の先に数軒、宿泊予定の祖谷渓に1軒見つかった。明日は土曜日、今の時間は15時、早く判断しないと日没終了だ。不安いっぱいで、祖谷渓の「かずら橋自動車」に電話する。出たのは、女性、主の奥さんだろうか。京柱峠でタイヤがバーストしたこと。軽自動車のタイヤであることを伝えると、親身になって聞いてくれる。主に電話が変わり、同じサイズはないが、タイヤはあるかもしれないとの返事。営業時間内に工場にたどり着けたら、手助けして頂ける確証を得て、勇気が湧いてきた。工場と予約していた宿が近いってのも、偶然だった。

当初は、峠を越えてぐるっと回って祖谷渓温泉に着く計画であった。しかし、それでは距離が出てしまう。ナビで探れば、峠を戻って、祖谷渓に向かう方が短いよう。それでも、30kmほど走らなくてはいけない。よし、峠を戻って、工場へ走ろう!
完全にタイヤは潰れているので、体をカーの反対側、つまり車体の右にぶら下がるように体を投げ出して、カー側の荷重を抜く。そうすれば、ゴロゴロと引きずる音も多少軽減し、ちょっとは心安まる。

東祖谷 新居屋 15:45
30分以上かけて、人里まで戻ってきた。路面がひどいと20km/hも出せないが、これでは営業時間内にたどり着けない。ホイールが傷ついてもいいから、スピードアップ。ますますアクロバチックなライディング姿で走る。

祖谷渓
バーストしていても、走る事はできる。少しずつ解決に向かうような気がして、景色を見る余裕も出てきた。水面はエメラルドグリーン、透明感がスゴイ。

祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯 16:13
峠から約1時間、タイヤウオールが引きちぎれる前にゴールイン。まずは、宿に寄ってチェックインだけは済ませておく。夕食時間に間に合えば良いが。。。

かずら橋自動車 16:20
ホテルの隣に修理工場を見つける。このあたりでは唯一のクルマ販売、修理のお店・工場であった。親父さんに、「軽自動車のタイヤなので、ハマるモノがあれば治したい。ホイールまで逝かれて修理が必要となれば、名古屋までの陸送をお願いしたい。」と小生の意向を伝える。

前もってタイヤサイズを伝えてあったので、主はタイヤハウスを確認しながら、「ちょっと外径が大きくなるけど、在庫にタイヤがある」と提案くれる。最終的には、はめてみないと分からないが、とにかくタイヤを組んでもらう。外してみると、タイヤは内側の側面に大きなカギ状にバーストしていたが、ホイールリムは無事だったのが幸いした。

古いタイヤだけど、走る分には大丈夫だろうと親父さん。ぱぱっとニュータイヤを組んでアクスルにはめると。。。無事、タイヤハウスに収まってボディとの干渉無し。やった〜!! これで旅が続けれられる。オリジナルは12インチの小径で、軽自動車のバンなどで使われる古いサイズのよう。今の乗用タイプの軽自動車は、14インチが主流のようだ。

かずら橋自動車 16:34
感謝感激、「助けて頂いたので、お代はどれだけでもお支払いします」的な気持ちの小生に、「古いタイヤだし、タイヤの処分代だけもらえれば良いよ」なんて拍子抜けのお言葉。それでは、小生の気持ちが許さないので、感謝の気持ちを上乗せして、受け取って頂いた。無口な親父さんだったが、本当にありがとうございました。

祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯 16:38
傷ついたGLばあさんは、WRCラリーのサービスパークのような親父さんの手によって、わずか15分で戦線復帰。快く修理してもらえる工場を見つけたこと、営業時間内にお店に来れたこと、そこに装着できるタイヤがあったこと、しかも宿泊地の隣だったこと、などなどたくさんのラッキーが重なって事なきを得た。ありがたや、ありがたや。

大変だったGLばあさんも荷物を降ろして一休み。通された駐車場所は、ゴミ箱エリアだったけど、明日からも一緒に走れるとあって、どこでも大丈夫(^^)。

この宿をえらんだのは、お一人様プランがあったからだね。通された部屋は洋室、これでぜんぜん満足だね。

祖谷渓温泉
泉質は、PH9.1のアルカリ性単純硫黄泉。硫黄の香りはしないが、ヌルヌル系のお湯、しかも掛け流しは、このあたりの温泉でも珍しい。いい湯だった。立ちより湯も営業しているので、これもオススメ。

ビッグなトラブルにあったけど、ちゃんと予定通り、夕食と生ビールをいただける幸せに合掌。ビールが心の底から、旨かった。修理工場の親父さん、ありがとう。

Geographica で徳島港からお宿までのログを残した。平均速度15kmってのが、なるほど酷道だったことを示すよね。
Day3
祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯 6:58
さて、ツーリング3日目の朝。朝風呂に入って、身支度を調え、頼んであったおにぎりを受け取って、出発。今日も天気は晴れ、どうやら名古屋まで天気は良いらしい。
かずら橋自動車
助けて頂いた親父さん、ありがとうございました。おかげで、旅が続けられます。Googleの口コミに、精一杯感謝のコメントを残しておきますね。_(._.)_

祖谷のかずら橋 7:15
ココまで来たら、立ち寄らないと悪いかな。営業開始前のかずら橋にやってきた。7時半から料金をとって、一方通行の流れで橋が渡れるよう。


江戸時代から祖谷地方にはかずら橋がかかっていたそう。現行の橋は、安全確保のために、ツタの中はワイヤーが通っているそうで、ちょっと肩透かし。閉鎖されていないので、営業前でも渡れそうだけど、「見るだけ」で撤収。

新居屋 R439交差点 7:30
昨日は峠まで行ったけど、向こうへ降りていないので、仕切り直しで「京柱峠」に挑戦。新居屋からR439に合流。

前日、途方に暮れていた「とんば」にやってきた。背中から朝日が差してきて、今日は気分も晴れ晴れだよ。

側溝に脱輪した現場を素通り。数え切れないほどのカーブをこなしてきた今回のツーリング。なんでこんなところでインに寄リ過ぎてしまったのか、分かんない。魔が差したとか、言いようが無い。

京柱峠 8:09
ここで途方に暮れた昨日、まさか、こんな健康体で翌日に京柱峠に再訪できるとは思わなかった。峠は標高1123mで四国の国道の最高地点、徳島と高知の県境をなしている。尾根を斜めに乗り越えるため、東も西も開けていて大展望に圧倒される。

深くて広い谷が幾重にも折り重なって、万華鏡のような景色。峠が好きな小生においても、心に残る峠だと思った。ちなみに、峠の名の由来は、「弘法大師が土佐へ越えた時、祖谷の山里からあまりにも遠く、この峠へ行き着くためには京へ上るほどであった」ということからこの名がついたといわれる。徳島側には、途中に「京上」という地名も残っているので、なんらか関連があるかもしれない。


大豊町 西峰 8:32
峠を下ってきて、最初の集落にやってきた。懸案の峠を越えることが出来て、一休み。バイクを路肩に停めて、宿で作ってもらったおにぎりを頬張る。

ひとり旅では、なかなか自分のポートレートが残せない。朝日が作る自分の影でも残しておこう。

漉長谷堰堤
もう少しで豊永の街に出るあたり、出来たて、R6年3月竣工の美しい堰堤に遭遇。外装の細やかな意匠は初めてみるものだ。ほとんど芸術品。


JR豊永駅 9:05
吉野川沿いの街に出てきた。駅舎をのぞくと普通電車が一日5本、上下に走ってるだけの靜かなローカル駅だった。土讃線は、瀬戸内の丸亀から発して、四国山地を貫いて、高知を経て四万十町に至るJR四国の幹線。


豊永橋 9:11
豊永の中心部にかかる古いトラス橋。ちょっと華奢な骨組みとペンキのはげ具合が美しい。レトロデザインの親柱には、昭和6年の架橋と銘文有り。90才を越える老橋だ。

お宝屋敷 おおとよ 9:21
大豊穴内の旧道沿いに、宗和のレトログッズを古民家に展示した施設あり。お隣の写真館の主が管理しているようだ。すでに、遠方より来客があるようで、主がいろいろ案内していた。中に入って見てみたかったが、写真だけ残して通過。

大豊町
大豊IC方面がR439のルートだけど、寄り道して道の駅「大豊」の近くにある「杉の大杉」を見てこよう。


大豊町 八坂神社 9:41
須佐之男命を祀る神社は、創建912年ともいわれる。神社が先か、境内の巨木が先か。

杉の大杉
とにかく、圧倒される巨木が2本。樹齢は3000年で、須佐之男命が植えたとされる。ということは、この神木を祀るために、八坂神社は勧進されたのだろう。より大きな南大杉は、樹高60m、幹の周囲20mの巨体。国の天然記念物に指定され、樹木医が管理している。木の室には、銅板?が覆っており、まるでサイボーグのような姿。前日であった「祖谷の鉾杉」も素晴らしかったが、この大杉も一見の価値あり。

「杉の大杉」ってのは、なんだかへんな日本語と思ったが、地名の「杉」に立地するので、その場所にある大杉という意味合いだそうな、なるほどね。国内の境内にある杉としては、この大杉が最も長寿で最も大きいらしい。巨木、古木好きな小生には、会うべき「木」であった。立ち寄って良かったね。


下津野沈下橋 10:03
大豊町からR439を西にとれば、土佐町のあたり。高知と言えば、これまで海沿いを走ってばかりであったので、内陸部の高知ってのは初めてだ。Googleマップで吉野川の沈下橋を見つけたので、寄ってみた。下津野の「立派な」沈下橋。渡る川は、徳島市に流れ出る吉野川だ。なぜに四万十川をはじめ、四国には沈下橋が多いのだろうか?

東石原沈下橋 10:42
国道沿いにもうひとつ沈下橋を見つける。とてもこじんまりと、かわいい沈下橋でGLばあさんと渡ってみたかったが、進入路があまりの激坂で断念。

R439 10:52
「土佐町」や「いの町」のR439は高規格なトンネルと道路で、とても走りやすい。京柱峠の厳しさとは雲泥の差。出会うクルマたちも相当に飛ばすので、時に左にウインカーを出して道を譲る。

いの町 上八川甲 11:03
分岐点に差し掛かる。徳島港からR438,R439と四国の誇る酷道を乗り継いで、182km西に向かって走ってきたが、ここ「いの町」でR439と分かれ、R194で北に進路をとる。R439はやがて幾つかの隘路を経て、四万十市にたどり着く。さて、この日の後半は、瀬戸内海の今治湯ノ浦温泉をめざすよ。

GL1200サイドカー 35 四国横断 5/6 UFOライン 止呂峡 今治湯ノ浦温泉にづづく
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