
甑(こしき)大橋
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上甑 里港
さてさて、念願の甑島を巡る日となる。朝日を拝んで、気温は低いけど、晴れの予報に感謝。

朝から 海鮮丼 お宿の朝食はバイキング、よかったのが、海鮮丼コーナー。自分で食材載っけて完成は、青森ののっけ丼を思い出した。イカ、タコ、さつま甘エビなどなど、いずれも新鮮、とても旨かった。こんな食事を頂いて、天然温泉に入って、1万円で優におつりが来るってのは、すばらしい。次回、来ることがあれば、ぜひ利用したい。

上甑・中甑

里港 里町里 交差点 7:50
まっくらけの昨夜、居酒屋まで、歩いた道から、いよいよ出立。まずは、最北端を目指して、町を抜ける。支所のある里町里の交差点は、甑島で唯一の信号交差点。島の中を120km以上走行したが、本当にここだけだった。

市の浦海岸 8:00
クルマでたどり着ける「端っこ」から、甑島縦走のスタート。雲間から差し込む朝日の筋、誰ひとりいない靜かな砂浜とあわせ、なんだか神秘的。

講之元神社(こうのもと)
鎌倉時代、中央政府よりこの地に派遣された関東出身の小川一族が、甑島にわたり300年以上も領地とした。その小川氏が甑島に上陸した浜がこの地であり、講之元大明神を勧請して社を創建して今にいたる。

八人合頭(がっとう)
上陸を果たした小川小太郎季直はこの地で先住の部族と争いとなり、互いに死傷者が出た。8人を埋葬したのが、この八人合頭とされる。戦を収めた小川氏はさらに進軍して、里にある亀城に入城した。また近くには、七人合頭という塚の表示もあった。

里町
沖の島と
陸繋砂州(トンボロ)でつながって出来たのが、里町の立地。国内では、北海道の函館や和歌山の串本が有名だ。甑島の市街地は、石垣で周囲を覆われた住居が多い。

里麓武家屋敷通り 8:15
亀城の城下には、当時の家来だった武士たちの屋敷の積み石がの整然と残る。台風が多いから、このような石垣が必要なんだろうね。

亀城跡 8:33
里の町をみおろす丘の上に亀城があった。戦国時代以降は、薩摩藩の領地となり、廃藩置県まで続いた。釣鐘は、明治の頃にこの城趾におかれ、役場の職員が定時にならしていたので、「ドン」と呼ばれ、里の人たちに親しまれた。


トンボロビューポイント 8:47
里の南にある山の林道をゆけば、函館山のようにトンボロを見下ろせる展望所がある。なるほど、地図と同じように向こうの島と陸続きになっているね。中学校の地理だ。


長目の浜 8:59
里から海岸線を西に進むと、絶景ポイントの「長目の浜展望所」に至る。里のトンボロと同様に、ながーい砂州が入り江を封じ込めて、独特な景観を生み出してる。そうだな、丹後の天橋立によく似ている。この先の大蔵岳が海にせり出すところで、大崩落を起こしたことで、砂州が形成された。

閉じ込められた水域は、それぞれ、特徴をもっているらしい。手前の鍬崎池は淡水に近く、「大ウナギ」が生息するそうだ。

なまこ池 9:11
さらに進んで、脇道に入り、長目の浜に向かった。なまこ池と貝池の境まで車道が続いている。なまこ池は、砂州によって閉鎖された海跡湖で、海の満ち引きに遅れて水面が上下に変わるよう。その名のごとく、「なまこ」が多いが、江戸時代に大村湾のなまこを放流したのがきっかけとも言われる。

貝池
貝池はとても変わった海跡湖のようだ。水深5mまでは、流入する雨水の層、その下は夏期に染みこむ海水の層。その海水は無酸素で、硫化水素に満ちているという。そこで生息できるバクテリアが、赤い層を形成し、地元漁師たちからも畏れられていた。太古の地球に存在したバクテリアと類似しているっていうのも、ミステリアスで面白い。

長目の浜
小径を歩けば、海岸に出てくる。風が強く、波が崩れて潮を被ることになる。東シナ海からたどり着く漂着物で、キレイなはずの海岸も汚されていた。

田之尻展望所 9:25
さらに西に進むと岬になり、展望所が出来ている。広い駐車場には、誰ひとりいない。甑島ではさまざまな展望所に足を運んだが、どこも、貸し切り。ちょっと、寂しかった。

長目の浜
先ほど寄った、長目の浜展望所の反対側から、砂州を見下ろす図となる。逆光にうかぶ砂州のシルエット、厚い雲から差し込む「光芒」が、海面を照らして、神秘的な光景を作り出している。「ドン吹き」の風の中で、しばし、立ちすくんだ。この日の最高気温は7度、最低気温4度で、日が出ても風の強い場所では、極寒だった。

中甑湾 9:41
長目の浜から、山越えして、南側の入り江の町にやってきた、中甑の町だ。さきほどとは、うってかわって、風も無く、おだやかな入り江。

南の沖には、これから進む中甑島が見えていて、甑大明神橋、鹿の子大橋もはっきり分かる。

中甑港 コシキテラス
港には、フェリーの待合所であった建物を活用し、カフェ軽食、アンテナショップが営業している。「断崖バーガー」なる名物もあるようだが、10時の開店前だから、試せなかった。甑島では、このような食事処が少ないので、貴重だろうね。

コシキテラスの日だまりテラス(^^)に、仲よさげな3匹のネコ。じーっと、小生が観察されていた。

フェリー ゆうき
甑島フェリー以外にも、串木野と甑島を繋ぐフェリーが存在する。中甑港を係留値とするオレンジのフェリーゆうき(188t)は、貨物船として、重機運搬としての機能も担当しているよう。定期運航してるんだろうけど、この日はだらーんと係留していた。

中甑 ポップ ワン
中越のスーパーマーケット。品揃えは、甑島1番じゃないだろうか。土曜日の午前中、大勢の住民が買い物に来ていた。海鮮コーナーをのぞいてみたが、地元の地魚は見当たらず。輸入サーモンやマグロの刺身など、拍子抜け。きっと、買わなくたって、漁師さんたちから、魚が出回っているんだろうな。

甑大明神橋展望所史料館
上甑の最南端は、岬となって、甑大明神橋が中島をはさんで中甑とつながっている。その手前には、コンクリート製の展望史料館が設けられているが、痛みがひどく立ち入り禁止状態


甑大明神橋 10:11
1993年に竣工した橋は、420mの長さあり、船が航行できるよう中央部の高さがとられている。バイクを置いて、歩いて見よう。


甑大明神
北側の海岸は、波高く、ザブンザブンと荒々しい。同様に、奇岩岩塊の岬は、潮の流れの速い海峡となる。対して、右の湾内はおだやかな海面。過去の台風では、最大瞬間風速88m/s の暴風が吹く厳しいところ。

甑大明神
赤い鳥居が目を引き、祀られているのは、方形の岩塊。太古よりお米を蒸すときに使う円筒形、方形の土器を「甑(こしき)」と呼ぶが、その形をこの岩にあてはめ、地元民は「甑大明神」として、あがめてきた。甑島の名称も、この奇岩を由来とするらしい。

景色に圧倒され、ずいぶんと長居をしてしまう。さあ、先に進みましょう。橋を渡るにも、外洋の右からの横風がきついので、GLばあさんですら、ながされるのを感じる。ゆっくり対岸に渡る。

鹿の子大橋 10:19
なーんもない「中島」はあっという間に過ぎ去り、お次の「鹿の子大橋」にやってきた。意識しなければ、するっと通過しそう。

鹿の子大橋展望所 風の丘
海岸につづくスロープあり。GLばあさん共々、降りようかと思ったが。。。歩いて向かう。


鹿の子大橋
鹿の子大橋降りた先は、海岸線。海に架かる橋としては珍しい、アーチ橋。完成は1990年で、1993年の甑大明神橋と合わせて、上甑と中甑がつながった。海峡は短く、浅い。左から強風が抜けてゆく。海岸まで降りてこられる場所が少ない甑島なので、海面近くで見られる険しい外洋の海岸線が美しい。そう、スロープはUターンできない行き止まりだったから、GLばあさんで降りてきたら大変な事になっていた(^^ゞ。

上甑 平良漁港 10:32
上、中、下と3つの島の甑島。中甑で唯一の集落が平良の漁村。先ほどの橋が出来て、上甑と繋がり、商業圏、文化圏とも広がった。

平良 愛宕神社
港のさきっちょ、岬の上にある愛宕神社にお参り。とってもちっちゃな祠のお社だった。赤い鳥居と青い空と海の対比がキレイ。

平良漁港 畑フーズ
そろそろお昼時だけど、外食できる場所など見当たらない。上甑のスーパーマーケットで買い忘れて、グーグルで探せば、漁協に隣接する商店を発見。なんとか、パンをゲットすることが出来た。店構えから商店とは気づかないね。

帽子山展望所 10:51
平良の町から始まる林道を上ってゆけば、帽子山展望所。

平良
見下ろす平良の漁港と町。先ほど歩いた愛宕神社はあのあたりか?橋が出来るまでは、平良から南に向か「くるま道」は開かれず、もっぱら海運による上甑との繋がりだった。
木の口展望所 10:56 帽子山展望台をさらに奥へ林道を走ると、木の口展望所に到達。
甑大橋
展望所は南に面しており、正面に下甑島とそれをつなぐ「甑大橋」を、ミニチュアのように眺める。スゴイ景色だねえ。晴れていて、ありがとう。
甑大橋 11:15 木の口展望所から、林道をクネクネ戻り、ながーい「黒浜」トンネルの先は、1533mで甑島をひとつなぎにした「甑大橋」。トンネルでたら、そのまま甑大橋。いきなりの大景観は感動モノだった。甑大橋は、潮流や海風の激しい中で、10年の年月をかけて2020年に開通した。

白波がたつ、時化た海は、怖いくらいに迫力あり。こんなに厳しい環境に、よくもまあ、長大な橋がつくれたものと、感服する。ヒトの力って、すごいよね。長い歴史の中で、上甑と下甑は、経済でも文化でも分断されていたが、この橋によって、はじめてひとつになれた。経済面でも、医療面でも、とても便利になり、過ごしやすくなったと聞く。

ヘルメットサイドに付けたドライブレコーダーは回しっぱなし、バイザーのGoproは、適宜オンにして、旅の記録を残した。甑大橋の一気走り、気持ちよかったけど、横風もなかなかだった(^^ゞ。さて、この先は、下甑の世界に移ります。

上甑・中甑
GL1200サイドカー 36 下甑 ナポレオン岩 Drコトー診療所 に続く
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