
下甑 瀬々野浦 ナポレオン岩
ひとつ前は、こちら

下甑

甑(こしき)大橋 11:20
上甑島と下甑島をつなぐ甑大橋が出来たのは、わずか5年前。それまでは、文化、経済圏まで異にしていた2つの地域が、2分たらず走行でつながった。上甑に続いて、下甑に上陸だ。


鳥ノ巣山展望所 11 :25
渡った先の脇道の坂を登れば、鳥ノ巣山展望所。対岸の木の口展望所と同様に、甑大橋を見下ろすビューポイントだ。薄曇りの暗めの海に、時化た海面が荒々しい。日の照り具合で、景色は如何様にもかわる。さいはて感が半端ないけど、中央には壮大な橋がかかっている。

藺牟田 甑ミュージアム 11:38
2008年に甑島で恐竜の化石が発見されるが、鹿児島県で最初にみつかった恐竜だそうな。それを4月1日から常設展示するよう。まだオープンしていなし、入口も施錠中。お手洗いを借りようと思っていたので、二重苦だった。(^^ゞ

念仏発祥の地
藺牟田(いむた)の集落を抜けて海岸線近くまでGLばあさんが行けるだけ突入。その先は、人道の小径が絶景の海岸線に続いている。ずいぶんと階段を上がり、息が切れかけたあたりで、石碑に出会う。薩摩では、浄土真宗(一向宗)は隠れ宗教であった。そのため、年二回の彼岸には、密かにこの地に集まって、落日の彼方の極楽浄土を祈ったとある。この看板の向こうは、断崖絶壁(^^ゞ

石碑から、藺落(いおとし)展望台への階段はまだまだ続きそう。体力は残ってるけど、あの崖近くを歩くのかと思うと、怖くて腰が引けた。もう十分、ここで満足しよう。

藺落浦(いおとしうら) 11:45
石碑の向こうは、こんな感じ。断崖の入り江になっていて、高所の苦手な小生には辛い場所。薄曇りではあったが、海の青さと時化た白波が美しい。藺落(いおとし)とは難しい地名。藺草(イグサ)はタタミの材料として、知られているだろう。それを海運する際に、天候によっては、この入り江から海に落として、回収運搬したので「藺草を落とす」と名がついたよう。濡れても、大丈夫なん??
県道349号
下甑島を貫く県道は、地形にそって、美しく続く。孤島にしては十分に整備され、景色も良いから、バイクでも、クルマでも運転するのがたのしい。

前述の写真の一番奥、そこからふり返ってのショット。下甑島は、このあたりで痩せ尾根のように細くなっている。

その場所から、脇の海岸線をのぞけば、絶壁と海岸線の奇岩たち。出会う景色、それぞれに感嘆して、なかなか先に進まない(^^)

八尻展望所 12 :36 狭小部分を過ぎて、脇道を上がれば、新たな展望所アリ。当然のように、誰もいない。独り占めで、展望台に上がる。見える景色は、先ほど、走りを楽しんだあたりの下甑。絶景を眺めながらの温かい缶コーヒーとクリームパン、旨くないはずがない。

下甑 長浜 12:55
八尻展望所以降は、山あいばかりで見どころもなく、県道を快走。降りてきた集落がこの日宿泊予定の長浜の町。町に入らず、手前の分岐を右に折れ、県道350号で山に向かう。

航空自衛隊 下甑島分屯基地 13:08
1.5車線の山道を登り切ると、自衛隊基地にであう。下甑島の山頂には、通称「ガメラレーダー」と呼ばれる、国内で4基しかない「フェーズドアレーレーダー」が設置されている。北朝鮮のロケットなどを探査している重要なレーダーだ。それにしても、陸路はこの道しか無いはずだけど、搬入、搬出は大丈夫なんだろうか、余計な心配。

下甑 瀬々野浦
山を乗り越え、島の西岸に降りてきた、三方を山に囲まれた瀬々野浦の集落は、秘境の雰囲気もりもり。

前の平展望所 13:19
集落を見下ろす丘に、展望所有り。甑島観光スポットのベスト5に入るところだろうね。

眼下には、瀬々野浦の小さな集落を望む。堤防の先には、奇岩群がニュキニョキ。

ナポレオン岩
右手の断崖の先には、藍色の海に白い波のデコレーションをまとった「ナポレオン岩」。絶壁の海岸が続き、人間を寄せ付けない自然の力強さを感じるね。

瀬々野浦簡易郵便局
縦縞ストライブの郵便局。人の気配を感じない、ひっそりとした部落の中で、営みが感じられる場所。

海岸線までおりてきた。手前は「黒瀬」、その奥に「ナポレオン岩」。「カギ鼻」の横顔のようにみえるので、赴任してきた学校の先生が「ナポレオン岩」と呼んだことが始まりだとか。元は、チュウセ(中瀬)と言われ、いまだその頂に人が立ったことはないらしい。

下甑瀬々野浦診療所
原作のマンガでドクターコトーが活躍する診療所は、右手の白い建物がモデルになっている。診療所からのナポレオン岩も描写され、まさにこの場所。作者の「山田貴敏」は、この地に来て、スケッチなどをのこし、マンガの設定や構図に取り入れたに違いない。診療所の表記を見ると、隔週で診察があるよう。手打の診療所から応援に来るのかな。

瀬々野浦漁港 13:33
海岸まで降りた終点は、ガッチリ堤防で守られた港。堤防の先には、奇岩群がならぶ。手前の岩はなにかに似てると思ったら。
トトロ岩 頭の分かれ方、ふんわりしたお腹など、トトロを連想できる姿。「トトロ岩」と呼ばれるようだ。とりあえず、賛成に1票。


しんきろうの丘
瀬々野浦を出るには、ふたたび急な山を登ることになる。手打集落に向かう道には、「しんきろうの丘」と名がついた展望所あり。瀬々野浦に往診に来た医師が、この地から水平線の東シナ海に、ビルが建ち並ぶ姿を見たとされ、その驚きを詠んだ句が残る。ホントで在れば、どこの景色が見えたんだろう。方角からすると、済州島あたりかなあ。
下甑 手打 14:16
瀬々野浦からは、ひたすら山道をクネクネ、下甑最南端の集落である「手打」に到着。島に上がる前に給油しておいたが、残り2割ほどになったので、給油所を探す。下甑では、2ヶ所のガソリンスタンド。ましてや、明日は日曜なので、今日中に補給しておく。支払いは現金のみ、ハイオクは置いてなかったのは、離島ではよくあること。ガソリン代は、串木野とほぼ同じの「195円/L」で、高め。原油備蓄基地があるのに、串木野のガソリン代が高いのは、おかしいね(^^)。ちなみに、今回の旅で、安かったのは、「堺」と「熊本市」で、171円/Lだった。


釣掛崎灯台 14:27
手打の町を通り抜け、下甑の南端にある灯台にやってきた。岬の道をゆっくり降りてくると、面前に海が広がり、白亜の灯台が凜と立っていた。ここも、誰ひとりいなくって、なんだか時間が止まったよう。
灯台カード
無人の灯台には、QRコードから灯台カードが手に入るように、案内が書かれてあった。国内の多くの灯台で、この灯台カードが手に入るようになったね。釣掛崎灯台の光達距離の23海里(55km)は、国内でも強力な光を放っている。最高は室戸岬灯台の26.5海里だそうな。

キリシタン殉教地
灯台からもうすこし先に足を延ばすと、江戸時代にこの地で処刑されたキリシタンを弔う石碑が残っている。石碑からは、下甑の最南端の海岸線が見えていた。

手打浜
手打の海岸は、白い砂浜に覆われ、6月にはウミガメが産卵にやってくるという。町の方から、白煙が上がって、町全体が煙たくなっていた。

下甑郷土館 14:55
「里」にあった武家屋敷通りは、「手打」にも存在。美しい石垣の通りにある下甑郷土館に、お邪魔して、甑島の勉強をしよう。

来客は小生ひとりなので、記名の上、職員さんが部屋の明かりを付けて、迎えてくれた。昔からの島民の生活を伝える内容が多かった。


ビーダナシ
淡い色の着物が展示されていて、「世界に4着しかない」と書かれてある。「ビー」は植物の芙蓉のこと、「タナシ」は作業着のことらしい。芙蓉で織られた着物をビータナシといって、先ほど訪れた「瀬々野浦」のみに伝わってきた伝統工芸。江戸時代までは、盛んに織られていたが、その後廃れてしまい途絶えてしまった。それをとあるご婦人が、10年以上もかけて、製法を復活。その娘さんが、後継者となって、「甑芙蓉布」は鹿児島県伝統工芸品として守られている。さらさらと肌触りがよく、過ごしやすいとあった。

手打フェリーのりば跡
「手打」にもフェリーが着岸していたが、甑大橋でつながったこともあり、発着は途絶えてしまった。

サンディ断崖 15:33
港の先端は、断崖が堤防となって港を守っている。20mほどの高さがあるだろうか、ステンレスの梯子があって、釣り人などはこれを使って断崖の向こうで、磯釣りをするようだ。なんで、「サンディ」なのかは、ついぞ分からず。

手打診療所 15:40
手打の集落には、医師が常駐した有床の診療所が開設されている。Drコトーのモデルとなった実在の外科医「瀬戸上健二郎医師」は1978年から2017年の38年間にわたり、島の医療に尽くしてきた。胸部外科医ではあったが、マンガと同様に、内科はもちろん、産婦人科、はたまた獣医の領域まで、腕を振るったといわれる。

枯れ草火災 15:46
煙が巻いていたのと、住民がドタバタしていたのは、たんぼの枯れ草に火災がおきていたからだ。消防車はもちろん、救急車も出動しての大騒ぎになっていた。どうやら住宅周囲への波及は無かったようで、なにより。

瀬尾滝 15:53
小さな「青瀬」の集落から、すこし谷を上がると行き止まりが、瀬尾滝への入口。ばあさん置いて、少し歩きましょう。甑島最後のチェックポイント。

三番滝
狭い沢をすすむと、パッと幅広の滝が現れた。幾筋にも、流れる姿は優雅だね。これが三番目、ということは、まだ、上があるわけだ(^^ゞ。

上段に続く階段、モクモクと歩きましょう。

二番滝・三番滝
お〜〜、二段になった滝だよ。上から下まで、55mの落差があるようだ。暑い夏なら、さぞ涼しげだろう。甑島には、「信号」はひとつしか無いけど、「滝」もココだけだって、書いてあった。

長浜 食鮮館ライフ 16:23
さてさて、スケジュールはすべて完遂。お宿に着く前に、寝しなのアルコールを仕入れていきましょう。このあたりで最も大きな商店に入ってみる。

上甑のポップワンには、規模では負けるけど、食料品を中心に、豊富な品がならんでいる。下甑島の人口は、およそ2000人。自衛隊の隊員たちもそれに加わるから、それなりに食の需要はあるはずだ。商店の多い長浜には、居酒屋などのスナックも数軒営業しているよう。

下甑製作所ampersand 16:32
長浜市街、海岸沿いに県道に面した「下甑製作所ampersand」に到着。1階はカフェで昼間は軽食などを提供、2階はワンルーム限定の宿泊ができる。ベッドでゆったり出来ることを期待して、楽天トラベルからの予約であった。

ワンルームだから、お一人様でも予約設定があるのがありがたい。まだ出来たてなのか、新しくて過ごしやすいツインルームだった。

夕飯は、オーナーのお手製ごちそうを頂いた。アルコールをお願いしたら、焼酎しか置いてないところが、九州らしい。芋のお湯割りを頂く。「さつま甘エビ」と白身のお刺身は甑島らしい食材。ゆったりとお話をしながら、夕餉を楽しんだ。手打の火事も話題に上がり、消防団のご主人も駆けつけたそうな。名古屋出身の身内がいるようで、お土産に持参した「うなぎパイ」をずいぶんと喜んでいただけた。

フェリーニューこしき 2便 18:50
今日も寒波の影響で海は大時化。オーナーから、あすの高速船は休航になると聞く。よほどのことがない限り、フェリーは就航すると説明されたが、終点のこの長浜に戻ってこないことには、明日の出航の確約がない。定時になっても、2便が港に入ってこないので、ヤキモキしていたが。。10分遅れで明々と照明を点して入港してきた。やった〜、これなら予定通り、明日の1便は出るだろう。ひと安心、ぐだぐだと甑島最後の夜を缶ビールで楽しんだ。


下甑
GL1200サイドカー 36 天草 雲仙 に続く
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