夏沢峠からの北八ヶ岳俯瞰
桜平登山駐車場 (中) 6:26
昨年の蓼科山に続き、八ヶ岳にやってきた。今回は南八ヶ岳の北端、硫黄岳に挑戦、相方は「Hさん」にお願いした。駐車場確保のために、前日からの前乗りを目論んだが、小生が寝坊をしてしまい、電話で起こしてもらっての20分遅刻となってしまった。Hさん、すいませんでした_(._.)_

桜平駐車場から夏沢鉱泉へ
硫黄岳を西から取り着く場所は、夏沢温泉からの登山路が一般的。そのマイカー向けの駐車場は、3箇所あって、上中下。ゲートまでの距離は、「下」が2.8km、「中」が0.8km、「上」は0.5kmとずいぶん違う。となれば、誰もが「上」を利用したくなるだろう。すれ違いも厳しい砂利道を上ってくると、路肩に無理矢理駐車しているクルマが現れ始め、嫌な予感。「中」駐車場が数台で満車になりそうな状態であったので、「上」はめざさずにここで駐車。「中」でも、ゲートまで往復1.6kmかかるが、「下」に駐めてしまうと、5.6kmも余分に林道を歩くことになる。

夏沢温泉ゲート 6:37
砂利道の林道を進むと、ゲートが出現。登山路が描かれていて、気分的には、ここがスタート地点。

夏沢鉱泉 7:06
林道の行き止まりが夏沢鉱泉。Hさんは以前ここに宿泊し、硫黄岳に挑戦したよう。ゲートから林道がところどころコンクリート舗装となっていて、歩きにくい。予想通り、帰りの場面では古傷の右膝が痛み出したね。

夏沢鉱泉からオーレン小屋
登山届は夏沢鉱泉にポストがあり、登山口となっている。小生は「ココヘリ」という山岳捜索サービスを利用しているので、そのWEBで届出を済ませている。発信端末を携帯しているので、遭難の際には探索して救助をお願い出来る。

シカさん
夏沢鉱泉の近くでシカに遭遇。慣れているのか、こちらを見るだけで、逃げようとはしなかった。可愛いけど、増えすぎて各地で「食害」が問題になっている。


鉱泉の先は、いよいよ登山路っぽくなってきる。森の植生は密で、うっそうとした気配。様々な「コケ」たちで、地面はカーペットのように緑一色。杉の幼木なども、所狭しと生い茂り、新緑の黄緑の葉が鮮やかでキレイ。

オーレン小屋 7:51
1時間ほど、沢伝いに高度を上げてきて、やっと体もエンジンがかかってきた感じ。森の中から抜け出すと、パッと明るくなって、オーレン小屋が出てきたよ。こんな時って、なんだか嬉しくなるね。すでに、標高2330mで、涼しいんだけど、陽射しを強く感じる。

八ヶ岳連峰を南北に分けるとき、この先の夏沢峠がその境界。横岳などの険しい南八ヶ岳とおだやかな北八ヶ岳に分けられる。その峠のふもとにあるのが、オーレン小屋で登山路の交差点みたいな場所。テントを張ったり、宿泊とにぎやかな山小屋だね。

夏沢峠へ
小生たちは、オーレン小屋から時計回りで尾根をめざす。夏沢峠から、硫黄岳、赤岩の頭というルート。寝坊で30分スタートが遅れていたが、オーレン小屋までで30分巻き上げたので、実質1時間予定より速いペースだ。

オーレン小屋から夏沢峠へ


オーレン小屋から峠までの約1kmは緩やかな傾斜で森林地帯を抜けてゆく。もう沢とは分かれ、尾根をめざす。森林帯はコケの世界で、木洩れ日が緑の苔を照らし出す。登山路はよく整備されていて、管理している人たちに感謝だね。

硫黄岳 8:28
樹林帯を抜けると、明るい尾根に到着、夏沢峠だ。尾根の先には、険しい崖の硫黄岳の概容も見えている。お〜〜、これから先の尾根歩きが楽しみだよ〜。駐車場から歩き出して2時間、高低差700mほど上ってきた。登山した前後の数日は雨模様、ホントに天候に恵まれてありがたい。

夏沢峠
峠には「ヒュッテ夏沢」と「山びこ荘」の2軒の山荘あり。山びこ荘のオーナーとちょっとお話。この日が今季オープンの日であったよう。素泊まり専門のランプの山小屋で、モモンガやヤマネがやってくるとある。

山びこ荘
軒先には懐かしいスタイルの温度計、15度だった。このような小屋を繋いで、八ヶ岳の縦走など出来たら素敵だよね。
夏沢峠から硫黄岳山頂
硫黄岳山頂へ
峠で小休止してたとき、横で女子二人組が「上る、上らない」で相談中。「ここで引き返す」という長靴女子と「頑張ろうよ」という先輩。Hさんが「尾根上がるだけだからいけますよ」なんて励ますと、長靴女子も意を決したよう。ということで、この先は4人組のグループとなる(^^)。

夏沢峠を足下に 8:49
標高2500mを過ぎたあたりで森林帯を抜けだして、背の低い樹林となり見晴がグッとよくなる。先ほどの夏沢峠の青い山小屋が眼下に見える。

登山路は稜線の西側で高度を上げる。周囲は赤い花をつけたハイマツの林。赤い花弁をもっとしっかり観察すればよかった。

ミヤマキンバイ
岩陰のおだやかな場所に、ところどころで小さな黄色の花を見つける。後学で調べると、「ミヤマキンバイ」と出てきた。山頂周辺で多く見かけたね。

根石岳 天狗岳
北八ヶ岳の稜線が伸びる先、手前が根石岳、その奥が天狗岳(2646m)で、硫黄岳よりちょいと低い。長靴女子のペースが上がらないので、休み休み、励まし合って上をめざす。どうやら二人にとって「リベンジ」の硫黄岳のようで、なおさら、今日はがんばってもらわないと。

高低差ラスト100mほどで、稜線上に道が変わる。緩やかな頂もあのあたりか、もう少しだ。

北八ヶ岳 9:33
パーティが上がってくるのを待つ間、周囲のお山を鑑賞。北の方角は麦草峠の白駒池あたりまで見えていそう。

尾根より南西方面
右手前の遠方に雲海の中にお山たち。南アルプスの北の端、中央アルプスの山脈が見える。空木岳、木曽駒ヶ岳の山頂もクッキリ、向こうもよい天気だろうね。標高もこちらと同じくらいだね。

尾根より北西方面
ふり返っての西の方角。乗鞍岳から右に続く北アルプスの雄姿。穂高連峰が、その容姿から区別できるほど。

穂高連峰
スマホの倍率いっぱいで、穂高の山たち。70km以上も先だけど、右から槍ヶ岳、南岳からの大キレット、北穂高から唐沢岳、奥穂高岳まで、スッキリ見える。スバラシイ。昨年ヘロヘロになった焼岳は、この9月に再訪する予定。今度は、上高地から頂上を目指し、中の湯に帰ってくる計画だ。

ミヤマキンバイ
小休止してしゃがんだ横に、小さな黄色のお花。雲の流れる背景に可愛いね。

いつしかパーティも合流、さてもうひとふんばり。

硫黄岳 9:38
もう少しで山頂というあたり、左手に「バーン」と見えてきました。「硫黄岳の爆裂火口」といわれるが、実は火口ではないらしい。それにしても、爆裂火口って、言葉がえ〜じゃないですか(^^)。硫黄岳を紹介する写真には、毎度のこの絵面。さすが、息を呑む迫力だよ。

稜線には、大きなケルンが山頂にむけて連なっている。これより左は崖で危険という道標なんだろうか。登りの辛いとき、次のケルンでひと息つこうなんて、小さな目標となってくれる。

硫黄岳頂上 9:49
もうハイマツも見当たらない、小石だけの平らな硫黄岳の山頂。やった〜、山頂に到着だよ〜。どんな景色だろうね〜。歩き出して3時間、標高差1000mを上がって来れた。

夏沢鉱泉から硫黄岳山頂
山行記 23 硫黄岳 山頂と下り に続く
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