硫黄岳 こまくさ
登りの様子はこちら

硫黄岳 登頂
夏沢峠でたまたま出合った女子2人と、励ましながら最後の100mを昇り切り、頂に到達、やったね〜。おめでとう!


硫黄岳 山頂 2760m 9:49
約3時間半をかけて、標高差1000mを歩いてきた達成感でポーズ。登り始めはどうなることかと不安だったけど、歩き出せば「一歩ずつ」前に進めばやがては頂上。連れ合った長靴女子二人組も、頂上に来ることが出来たと大喜び、よかったねえ。

思いのほか、頂上はフラットで見晴よし。南に続く八ヶ岳連峰の雄大な景観は、圧巻。本当によい日に登ることが出来たよ、ありがとう。

南八ヶ岳
南からの風に、頂周辺に雲が湧き上がり、お山の姿が刻一刻とかわってゆく。でっかい景色、とてもレンズには収まりきらない、どれだけ人の目ってのは、優れているんだろう。

大ダルミから横岳
もひとつ南の横岳につづく鞍部、優しくなだらかな稜線は、「大ダルミ」と呼ばれてる。硫黄岳山荘もその稜線に見える。横岳、大同心は雲が邪魔してる。

赤岳から阿弥陀岳
横岳、赤岳と南八ヶ岳の主役、それに続く阿弥陀岳、八ヶ岳連峰の南端だね。雲海の向こうに、わずかに南アルプスの北端の頂たちがのぞいてる。

さて、クッションを引いて特等席でおにぎりタイム。真正面のお山を「AR山ナビ」で名前と標高を確認。ちょいとズレる事が多いけど、まずまずこのアプリは使えるね、いつでもどこでも、お山の名前が分かる。

おにぎりタイム 10:07
登頂したら、この写真は外せない。といいつつ、お腹が減っていたので、1個目は写真撮らずに食べちゃった、、、2個目で写真に収まる。いい絵面だねえ。


山頂で温かいコーヒーを楽しんだり、カップラまでいただけるように、今回初導入のバーナー。思いのほか、早くお湯が沸くのには感心した。ドリップコーヒーバッグを持参したので、お手軽に山頂コーヒーを味わえたよ。次回は、お気に入りのインスタントスープなんかも試してみたいね。

アルペンマウンテンズで、いろいろ品定めで選んだバーナー。お店の人のアドバイスも聞いて、このバーナーにしてみた。災害で都市ガスが止まったら、役立つかも(^^)。

爆裂火口 10:28
おにぎりを楽しんだら、行動開始。爆裂火口の崖が、北東のすそ野に続いている。小径をすすんでみよう。

ポールとロープで制限されているので、その範囲なら高所の苦手な小生でも、崖下をのぞくことができた。夏沢峠から見上げた硫黄岳の崖部分、ちょうどそのあたりを歩いてるわけ。

本沢温泉方面
崖の下をのぞくと。。。約500mの絶壁を見下ろすの図。その先は、国内最高地点の露天風呂がある本沢温泉あたり。

Hさんによれば、火口縁の小径は、もっと奥まで続いていたそうだが、現在はずいぶんと手前で閉鎖されている。ふり反って、硫黄岳山頂を見上げる図。頂上一帯は、溶岩でラッピングされたような面白い地形。

名も知らぬ祠
地理院地図によると、硫黄岳の頂上には見当たらない「三角点」がこの先にあるよう。それと関連があるのか、ポツンと古びた祠が祭られている。ロープの向こうなので、詳細はわからず。

硫黄岳山荘へ 10:41
ヤマップの情報では、硫黄岳山荘のむこうで、「こまくさ」が群生していると知る。ひとまず、硫黄岳山荘まで足を延ばして探してみよう。

大ダルミ
緩やかな稜線を進む。南からの風で右手は雲が湧いている、まだ見ぬ「こまくさ」楽しみだなあ。と思っていたら、ハイマツの途切れた砂利面に、ピンクの小さな花を見つけるようになる。先行するHさんが、降りてきた登山者から、山小屋の上にはもっとすごい群生に出会えると聞く。

キバナシャクナゲ
大ダルミの登山道脇には、シャクナゲと思しき群生あり。咲き終わりのキバナシャクナゲで、地理院地図にも「自生地」と記されている。花盛りでは、うす黄色の大柄な花弁をつける。

硫黄岳山荘 11:01
目標にしていた硫黄岳山荘にはやってきたが、オススメされた「こまくさ」を見ようと、さらに稜線を進むことに。

見上げると、登山路のひだりに、「台座ノ頭」と呼ばれる小さなピークあり。どうやら、そのあたりまで上らなきゃいけないらしい。時間も押しているけど、ここまで頑張ったのだから、「こまくさの群生」に出合わないと帰れないでしょ。

台座ノ頭近く 11:29 硫黄岳山荘から100mほど上ったあたりで、左右にピンクのお花畑が広がっている。やったね〜、ついに一杯の「こまくさ」に出合えたよ。登山路以外はキッチリ、ロープでお花畑が保護されている。左手は「台座ノ頭」だから、硫黄岳山頂よりも標高を上げていて、この日の最高地点。もう少し頑張れば、横岳山頂も近い。

尾根沿いの風も強く厳しい条件、しかも岩に隠れるでもなく、斜面に細かな花が群生している。

砂利のような場所を好むようで、その分1mほどにもなる深い根っこを持つようだ。2000mを超える高山でしか出会えない「こまくさ」は、薬草としても重宝されたので、取り尽くされてしまった山も多いと知る。
こまくさ 11:31 葉っぱは細かくパセリのよう、花弁のピンクと白がキレイでかわいい。正面からの姿が、馬の顔に似ているから「駒草」と名がついたよう。他の高山植物が育たないような厳しい条件で、美しく咲き誇る姿を「高山植物の女王」と呼ぶそうだ。お山に登るようになって、高山植物にも出会えるようになったが、さすが、女王と呼ばれるだけの可憐さだと思う。がんばって、登ってきてた甲斐があるってもんだ。

念願の「こまくさ」にも出合え、撤収しましょう。硫黄岳山荘までもどってきたよ。
イワキキョウ
山頂周辺では、紫の大柄な花にであう。桔梗らしい紫色が鮮やか。しかし、しっかり開花している姿にはお目にかからず、閉じたままの花弁ばかりだった。日が差すと開くのかなあ。
駒草神社 11:51 山荘の脇に、駒草神社のお洞あり。登山者の安全と高山植物の保護の神事として「駒草祭」がこの時期に開催されるよう。チャリーンと手を合わせた。硫黄岳山荘にもトイレを借りつつ、オリジナル手ぬぐいをお土産にゲット。このところ、訪れたお山の「手ぬぐい」を集めるのも楽しくなっている。
大ダルミ
さてさて、降りたきたら、帰りは登らなくちゃならない。硫黄岳山頂から台座ノ頭の往復で、約3km。登山の後半で、オマケの上り下りは、がっつり体力を削がれる。50歩歩いて30秒小休止の「牛歩戦術」で乗りきる。Hさんも連なる「ケルン」ごとで、歩を区切って登りを耐えていた。
硫黄岳山頂 12:32 硫黄岳の山頂に戻ってきた。山頂でのやりたいことはすべて終えたので、下山しましょう。

硫黄岳山頂から台座ノ頭へ

山頂から東を俯瞰する。左手に南八ヶ岳の連峰。正面のハゲた尾根がこの先進む「赤岩の頭」で、右手奥の尖った山は「峰の松目」。帰路はその右手に続く山麓だ。パノラマで写真として残してみるが、その場で味わった「大パノラマ」を人に伝えることは出来ないなあ(>_<)。

硫黄岳の東の山麓。中央右手前の樹林帯の中にポツンとあるのが、「オーレン小屋」。そこを起点としてくるっと時計回りに歩いてきたことになろう。クルマを駐めた駐車場は、はるか先だから、まだまだがんばんなきゃ。

赤岩の頭へ 12:41
赤岩の頭に向けて、下山開始。さて、復路はどんな景色が待ってるんだろう。

左手の南八ヶ岳、いつしか雲が晴れて、すっかり見えるようになっている。なるほど、南八ヶ岳は、ギザギザのお山が多い。赤岳の山頂付近も険しい岩場と聞いている。いつかチャンスがあったら、挑戦してみたいね。

ミヤマキンバイ
岩に隠れて南面にミヤマキンバイが真っ盛り。風の強いところはお嫌いのようだ。

赤岩ノ頭
岩肌の尾根を降りてきた先は、赤褐色の岩がゴロゴロした地表。ピークの向こう側が樹木のない崖になっていて、遠方からは赤い岩の頂に見える。

台座ノ頭を示す
南八ヶ岳のお山たちとも、ここでお別れ。Hさんが指さす緩やかなピークが、「台座ノ頭」で、あのあたりまで、こまくさを求めて足を延ばした。その右の尖りピークの横岳までもう少しだった。

赤岩ノ頭 2656m 12:59
ここから尾根をおりて、再び樹林帯の中をゆきます。楽しい尾根歩きもお仕舞い。

硫黄岳山頂から赤岩ノ頭

ハイマツ林の中をまっすぐに降りてゆく登山路。誰かが、滑り台つくってくれてもいいのに、なんて言ってたね。小生もそう思ったよ(^^)。

急な下りが過ぎると、苔の森林帯にかわる。森林帯は景色が変わらないし、展望がないから、地味だなあ。

オーレン小屋 13:51
人の気配たっぷりのオーレン小屋に戻ってきた。ここでも2000m以上の高度があるけど、とにかく陽射しが強い。一服、休憩しましょう。

登山路の交差点のような場所にあるオーレン小屋は賑やかだね。山頂のおにぎり2つではお腹が保たないので、カルビ丼を注文。冷えた缶ビールが美味しそう、ソロの女性がグビグビと飲んでるのが羨ましかった。

オーレン小屋からは、沢伝いの登山路となり、淡々と消化試合。夏沢鉱泉を 14:51に通過。夏沢温泉ゲートは 15:12 だった。

赤岩ノ頭から、オーレン小屋を経て、夏沢鉱泉

桜平駐車場(中) 15:20
さあ、駐車場までもどってきた。あんなに一杯だったクルマたちもすっかりはけている。最後の区間の林道歩きが辛いけど、Hさんともども、無事に降りてこられました。Hさんは、楽しみにしていた「こまくさ」に出会えて満足そう。お疲れさまでした、同行ありがとうございました。

硫黄岳登山

Geographica
駐車場からのログを残したが、復路で操作を間違えて一部データが脱落している。もうちょっと距離が出ていたと思われるが、13.3kmは小生にとってはよく歩いた方。消費カロリー2293kcalってのが嬉しいね、心置きなく食べて、呑める(^^)。


上諏訪温泉 片倉館 16:45
一風呂浴びて帰りましょう、ということで、上諏訪温泉の片倉館に立ち寄り湯。日曜の午後だから混雑が心配されたが、ジモティなお客さんが多くて、スイスイ入浴できた。水深110cmの湯舟と底のぐり石が印象に残るいいお湯、期待通りだった。
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