
リア周りが組み上がり、お次はフロント周り。一体型のメーターケースに、苦労してボロボロのデカールを貼り付ける。劣化したデカールはバラバラになりやすいので、表面に専用のクリアコーティングを塗布して下準備した。

クリップオンタイプのブレーキフォルダー周囲、キルスイッチのレッドが可愛い。ブレーキオイルリザーバーもフラットホワイトで塗装。

1/6シリーズのフロントフォークはメタルが使われることが多い。手垢が残らないようにしっかりと磨いて、手袋でメタルに触れる。ネジ止めでガッチリ仕上がり、重量のある車体を十二分に支える。

ブレーキホースやアクセルワイヤ、クラッチケーブルなど取り付けてフロントフォークのできあがり。

最後にフェンダーと前輪をネジ止め。ヘッドライトはカウルに取りつくため、ヘッドライトの定位置には、ハーネスを納めるケースがついている。

メタル製のサイドスタンドをスプリングと共に取り付け。模型に重量があるので、ここはメタルじゃないと強度が足りないだろう。

前輪がついて、「クララが立った」、やったね。

フロントカウルのフレームを組んでゆく。実車では金属パイプで組まれているだろうが、ずいぶんと華奢な作り。

転倒してカウルを地面に当てたら、フレームは曲がるだろうな。実車はどうだったろう。

ところで、1/6くらいの大きさになれば、電装のハーネスも再現できるはず。そこまで再現した猛者もいるかもしれない。であれ、このフレームに組み付けることになろう。タンクやカウルがついたら、そのほとんどが隠れちゃうのが悲しいけどね。

さて、車体はほぼ完成、いよいよ肝心の外装の塗装に取りかかる。

レッドを入れるために、再びマスキングテープの登場。

組み立て図を参考に、塗り分け線をデザインナイフで切り出して、下準備完成。CB1100Rの赤は明るい色調なので、タミヤスプレーの「ピュアレッド」を使った。垂れないように、かつ、しっとりと厚みある塗装をめざす。

乾燥機に入れてひと晩乾かす。翌日は、テープを剥がすお楽しみ。ところどころ、テープの固着が足りなくて、レッドの染み出しがあるが、これは修正できる。まずまずの塗り上がりに安堵。

染み出しを補修して、さらに翌日、粗めのコンパウンドから仕上げのlコンパウンドまで、順番に磨き上げる。

古い劣化したデカールは、皮膜がちぎれやすいだけでなく、ベースの紙から剥がれにくく固着している事が多い。まずは、ジックリと水に浸して、様子観察。新しいデカールなら、この時点で台紙から剥がれてくるだろう。

待てども剥がれないので、ぬらした指ではさんで「指の腹」でデカールを挟み込み、細心の力加減で押しずらす。一箇所でずらすと「ちぎれる」ので、デカール全体を順に偏りなくずらすように心がける。時に上手く、時にちぎれるので、ちぎれたら破片をジグゾーパズルのように組み合わせる。

「HONDA」のロゴの白い発色があせているのが残念だが、なんとかすべてのデカールをのせることに成功。このキットでいちばん心配していた工程なので、ひと安心。貼り終えたら、またまた乾燥機の中でひと晩乾かし、最後の仕上げで「水性クリアー」をスプレー塗装して、デカールの密閉と全体のつや出しをおこなう。濡れたような艶が得られれば、最高。

フロントカウルのシールド部分を最後の最後に塗装。何度マスキングしたか、思えていないが、これが最後の塗り分けだ。

後はラッカー系のセミグロスブラックを吹き付けるだけと思っていたが。。。なんど、塗膜がはじかれて大失敗(>_<)。水性クリアの膜だから、大丈夫と思っていたが、表面にラッカーをはじくような油でも残っていたのだろうか?再びマスキングして、できる限りこの黒を削り落とし、中性洗剤で表面を脱脂。

意を決して、黒を塗り直せば、今度は大人しく色をのせてくれた。ヤレヤレ、これにて塗装工程は概ねおしまい。

ヘッドライトの再現が本物と見間違うほど美しい。ガラス面のカットのモールディング、背面のメッキの具合、このヘッドライトだけでも飾っておきたい(^^ゞ。

シールドの研ぎ出し研磨を済ませ、ネジ4本でカウルに接合。注意書きのデカールをのせる。

カウルの磨きだしもおわれば、ウインカーなどの小物をカウルに接着。

ネジ4本でカウルをフレームに固定。

そのネジ穴を塞ぐように左右のバックミラーを接着、一番最後は壊れやすいシフトレバーを接着すれば、ついに完成。

デカールには泣かされたが、なんとか形になった。出来上がれば、机の上も片付け、整理。組み立て図はクリアファイルに保存、パッケージの横絵は切り出してこれも思い出に保存している。

Macのキーボードに乗っけて記念写真。BMWポリスバイクほどでは無いけど、フロントカウルの押し出しの強さが目立つ。

斜め後ろからのバイクの姿はサマになるね。キーボードが無ければ、そのまままたがれそうなリアル感。このカウル、高速走行時は楽だろうね。対して、真夏の信号待ちは「あっちあっち」だろうな。

またがって、イグニッション入れて、右手のスターターボタン押したらエンジンかかりそう(^^)。

ゴールドウイングGLばあさんも、大きめのミラーがグリップ回りをプロテクションしているので、高速走行時には風圧を感じない。CBRもその形状と位置から、風圧から両手をプロテクトしていそう。

当時のビッグ4は、オイルクーラーがお決まりのように鎮座する。ヤマハのイレブンも同じような取り回し。 ラバーマウントのヤマハイレブンと、リジットのCBRは、エンジンの回り具合のフィーリングが違うだろうな。もっと、ゴリゴリするのかな。

セパハンは低めなので、ライディングフォームも前傾だろう。連続高速走行には、都合がいいはず。ただし、真夏の町中のストップアンドゴーは、エンジンの熱気とポジションから辛いんじゃないかな。と、出来上がったCBRを眺めつつ、想像を膨らませるのも楽しいね。

デカールが使えなかったらお蔵入りだったが、古いデカールをやり繰りして完成した。ショーケースにCBRを納めて、記念写真を1枚。組み立て中の小生のXS1100Sと、手をつけていないホンダCB750Fがあるので、いずれその2台もここに収まるだろう。。。あれ、もうスペースが無いってか??