
木曽駒ヶ岳 濃ヶ池
前半はこちら
駒ヶ岳山頂 10:00
小生においては、木曽駒ヶ岳は初登頂、山頂からの360度の景色は味わえないが、こんな日もあるでしょ。山頂でお湯でも沸かして昼食タイムを考えていたが、先に進みます。

ん?? 10:07
千畳敷から駒ヶ岳までのピストンルートがお手軽だけど、この日は、東につづく稜線(馬の背)の先にある濃ヶ池まで足を延ばすことにしていた。山頂での滞在はささっと切り上げて、東に稜線を歩き出す。ガスの出る日は、雷鳥に会いやすいそうだから、「雷鳥さん、いませんか〜」なんて、Hさんと声を掛け合っていたら。。。。

雷鳥ファミリー
5mほど先にウズラのような形の鳥たちが地面をついばんでるじゃありませんか(°0°)。雷鳥です。左のガレ場から出てきて、登山路を歩いている。晴れた日は、タカなどに襲われるため、隠れているらしい。雷鳥ってのも、カミナリがなるくらいの天候で見かけるからともいわれる。

刺激しないようにその場で立ち止まり、ガスの中でシャッターを押す。暗い場所でも比較的明るく写る「オリンパスタフ6」だけど、画像処理しても、この程度が精一杯。間近の雷鳥たちがこの程度しか写せないのは、よほどガスが濃かったんだよね。5羽の雷鳥が見えるが、大きさが違うので、親鳥とその子のように思える。

後学で調べたら、3年前に木曽駒ヶ岳に22羽の雷鳥を放ったとされる。今回出会えた家族は、その一部だったかも。じーっと、盛んに地面のエサ?をついばんでいる姿を観察していたら、後ろから大声でしゃべる女子二人組が来てしまい、雷鳥さんたちは右手のハイマツの中へ消えていっちゃった。なんて、タイミングの悪い(>_<)。

復路
雷鳥に遭遇したのは、山頂から7分後なので、賑やかな頂上付近に縄張りを保っていることになる。ハイマツがすみかと聞くので、山頂から東に広がる緩やかなハイマツの林が生息地なんだろう。仲良く家族で行動していたね。

雷鳥に出会った余韻を味わいながら、稜線を下る。北西から立ち上がるガスで視界は20~30mだろうか。

馬の背分岐→聖職の碑→西駒山荘
山頂から約2kmの距離、左右に深く切れ込んだ部分や、ハイマツの斜面の中だったり、馬の背と呼ばれる稜線を進む。コースアウトこそ心配は無いが、どんなところを歩いているのか、さっぱり分からない。

昼食タイム 10:37
景色もかわらないので、お腹も減ったしおにぎりタイムにしましょう。小さなピーク上の岩のうえでクッション引いて、おにぎりを頬張る。いつののような絶景が背景に無いけど、腹が減ってるので、「美味い」。バーナーも利用する水もかついできたが、この天候では盛り上がらず、リュックにしまったままだ(>_<)。

馬の背 10:59
時折ガスが晴れて、周囲の景色が見える。右手は深い崖になって、左手は深い谷に斜面が続いている。稜線はすこしずつ高度を下げていくので、これをふり返れば、馬のたてがみのような形に見えるんだろう。

濃ヶ池
右手の谷底にめざす「濃ヶ池」が見えてきた。まだまだ遠いので、時間がかかりそう。

緑のロープを外れると、特に右側の崖に転落する恐れあり。ミスコースしないように気をつける。

チングルマ
風が強いのか、ハイマツの背丈もずいぶんと低い。ハイマツの中から、白いふさふさの頭を出してるのは、チングルマの種とHさんが教えてくれる。綿毛のような飛翔体が風に吹かれて、遠くまで種を運んでくれる。ちょうどタンポポのようだね。

ナナカマド
遠くからもはっきりと紅の実が目立つのは、ナナカマドの実。葉も紅葉がはじまっているのか、黄色に移り変わっている。あと1ヶ月もすれば、真っ赤な紅葉が見られるだろう。

濃ヶ池分岐 11:45
山頂から馬の背を降りてきて、1時間と40分。ずいぶんと長く歩き、やっと分岐がでてきた。さらにこれをまっすぐ進めば、将棊頭山から木曽山脈の北端に通じる。その中途には、「聖職の碑」といって、大正2年の木曽駒ヶ岳大量遭難事故を弔う石碑が残る。駒ヶ岳山頂から馬の背のルートが舞台となっており、11名が命を落とした史実だ。

分岐を鋭角的に右に折り返し、中岳方面に向かう。馬の背の南斜面を少しずつ高度を下げて小径が続く。雲の切れている駒ヶ根方面は、深い谷と奇岩のピークが、気分を晴らしてくれる。


濃ヶ池 12:10
分岐から30分ほどで、目的地の濃ヶ池にたどり着く。山頂から降りてきた馬の背を背景に、澄んだ池の水がきれい。ここは氷河が刻んだ谷で、それにより形成されているから、「氷食湖」と呼ぶそうな。ここでゆったりコーヒーでも入れようかと企んだが、もどる宝剣山荘までは、まだ遠く、あまり余裕はないので、先に進む。

復路
大ガレ
濃ヶ池のさきは、氷河が削った名残なのか、大きな岩が積み重なったガレ場を乗りこえる。所持品を落とそうものなら、岩の隙間に入って見失うだろう。
巻道 12:36
大ガレ場の先は、馬の背からの斜面を縫うように進む。南斜面になるので、馬の背の反対側とは植生が違うね。
トリカブト
登山路の脇には、袋の形をした鮮やかな紫色の花を方々で見かける。猛毒で知られるトリカブトとHさんにおしえてもらう。毒の成分は根っこに多いが、葉や茎にも含まれ、葉をかじったりすることは危険と知る。ヨモギのような葉っぱをしていると思ったね。

ガレ場 12:48
稜線から続くガケとひろいガレ場に遭遇する。これらも、清水などの浸食とは思えず、やはり氷河による浸食じゃあないんだろうか。これまで経験したお山では、見かけたことがないなあ。

登山路は中岳山頂に続く斜面にあり、ついに岩壁に当たった先は、右に巻いて直登するルートに変わる。

はしご場 12:58
頼りなさそうな木製の橋が現れた。ロープの打たれた岩の壁が右にも存在するが、はしごを信じて、手足をしっかり使って登る。

続いて2つ目のはしごと、沢を横切る木橋が待ち構える。木橋は手すりがないので、転落しないように慎重に渡った。ここは、降りだったら怖いだろうな。

駒飼ノ池 13:11
急登部分をこなしたら、再びガスの世界へ。2つ目の池、駒飼ノ池までやってきたが、干上がっていて池のようには見えず、清水のながれだった。

宝剣山荘 13:48
駒飼ノ池からの200mの登坂はキツかった。駒ヶ岳山頂を出てからすでに4時間近く歩き続けてきたので、宝剣山荘が見えたときには、安堵したねえ。千畳敷から駒ヶ岳のピストンに比べ、濃ヶ池への周回コースは、中級コースとあったが、なるほど、そう思った。

下山開始 14:12
リュックを下ろし、温かいものを口に入れて、ホッとひと息。14時のラストオーダーにギリギリ間に合ったね。さて、八丁坂をおりて帰りましょう。

往路よりもガスは深く、千畳敷の大パノラマも雲の中。天候もあってか、早めの下山が多かったのか、登山者の姿も少ない。

八丁坂口 14:42
30分で登山口の八丁坂口にもどってきたよ。あとは遊歩道を行けばゴールイン。
SA・RA・TO・KI 千畳敷ホテル 14:53
天候がよければ、一般観光客であふれるホテルのテラスも、靜かな雰囲気。ヘトヘトって状況では無いが、濃ヶ池をめぐるコースは、タフなルートだったね。30分間隔のロープウエイも、増便が出ているので、待つ時間もわずか、15:18分発で下界に出発。
復路
JR駒ヶ根駅 16:14
ロープウエイのしらび平駅では、駒ヶ根駅行きのバスが待機していて、これに飛び乗れば、とてもスムーズな乗り継ぎで、千畳敷から1時間とちょっとでクルマの待つ駒ヶ根駅に戻ってきた。

Geopraphicaのログを確認。歩行距離7.1km 標高差600mの割には、7時間近くかかり体力はずいぶんと削がれたね。それに比して、、コース定数が16.8とはレベルが低いねえ(>_<)。景色がよければ、足取りも軽くなって、つかれも少ないのか。結局、バーナーでお湯を湧かして、まったりのお楽しみが出来なかったので、水1Lと装備は、単にリュックのお荷物だった。負荷を掛けてのトレーニングだったと思えばいいかな(^^ゞ

駒ヶ根駅前駐車場
スロープの下に駐車したので、ショートカットで、鉄骨をくぐろうとした。「青丸の鉄鋼」をくぐって、先に進もうとしたら、「おでこ」をお次の「赤丸の鉄骨」に思いっきりぶつけ転んでしまった。目の前に★が出るとは、このことで、しばらく起き上がれず。心配するHさんにキズを確認してもらうが、触診では5cmほど線状に陥没してるだけで、皮膚の断裂は無さそう。「医者にかかろう」とHさんが心配してくれるが、創の縫合は不要と思いそのままとした。

駒ヶ根市内 16:36
登山の装備を下ろし、飯田にある温泉を目指して駒ヶ根を撤収。駒ヶ根ICに向かう遠望には、宝剣岳と千畳敷の中央アルプスが見えている。晴れた日に、また来るから、待ってなさいね(^^)。
自称 ゴルバチョフ
駐車場では、一本目の鉄骨をうつむいてくぐったため、次の鉄鋼がキャップのつばで全く見えていなかったのが怪我の原因。でも、帽子をかぶっていなかったら、ざっくりと骨まで皮膚が切れて、駒ヶ根市内の病院で処置を受ける羽目になっていただろう。目立つ場所にキズを負ってしまい、翌日からのお仕事では恥ずかしかったねえ。職員も見て見ぬ振りをしてくれるのが分かるので、余計に恥ずかしい。世代によっては、月光仮面、月形半平太、なんて例えをしてくれる。「愛と誠」すら通じない若者が多い職場では、あまりに昭和な例えだろう(>_<)。
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